カテゴリー: OTHER EXHIBITION

  • 鹿野震一郎「年末年始」- 照恩寺

    鹿野震一郎「年末年始」- 照恩寺

    鹿野震一郎さんの「年末年始」を照恩寺に観に行きました。

    一見、脱力しているかのようなゆるい絵のようにもみえるのですが、鹿野さんの作品を何度も見ていると何かの暗号のようにも思えてきます。

    何度も出てくるサイコロ、トランプ、骸骨、月などのアイコン的なモチーフと、ルールがありそうな配置や、空白などが、意味がありそうに思えてきます。

    この繰り返し出てくるモチーフが、何度も展示を観ているうちにとても面白くなってきます。

    今回の展示もインスタグラムなどでいくつかの投稿を見ていたら、年末では灰色の空白だったところに、年始には月が浮かび上がってきていました。(写真の月の絵画です)

    その他にも、作品の展示場所がかなりの確率で光の影響が強すぎるような場所に展示されていて、これは意図的なのか、どうなのか・・・。(写真をみてたら逆光率の高さ。色が正しく撮れていないと思います)

    普通ならこの壁とか光を受けるように展示しそうという場所はありました。しかし、そこではなく実際の展示は、かなり逆光だったり、ちょっと暗いところだったり、ガラスとかの近くで光の影響を受けそうだったり、環境の影響を受けそうなところに作品が置いてあったようにも思えました。(お寺という場所の制約上そういうところにしか展示できなかったのかもしれないですが。)

    こちらが考えすぎなのか?謎が多いのか?ゆるいようにも感じるけど、複雑にも感じる展示で面白かったです。(過去の動画で鹿野さんの謎のヒントになるかもしれない動画があったのでリンクをつけておきます。

    PHOTO

    INFO

    鹿野震一郎「年末年始」

    会場:照恩寺
    会期: 2022年11月23日(水)~2023年1月29日(日)
    開館時間:13:00 – 18:00
    休館日:火・水、11/26、12/3、1/13、1/28 年末年始のお休み:12/27~1/4

    WEB:https://www.shouonji.jp/blog/art20221107/

    OTHER

    その他の投稿はありません。

  • チェルフィッチュ × 金氏徹平「消しゴム畑」at 池上 – Kotobuki PourOver

    チェルフィッチュ × 金氏徹平「消しゴム畑」at 池上 – Kotobuki PourOver

    チェルフィッチュ × 金氏徹平さんの「消しゴム畑」at 池上 をKotobuki PourOverで観てきました。

    チェルフィッチュ×金氏徹平さんの消しゴムシリーズの最新作「消しゴム畑」で、今回は日常空間版ということのようです。

    言葉で説明するのがとても難しいのだけど、人とモノと空間と時間の関係を半透明化するシリーズです。

    今回は金氏さんがZOOMを使って画面越しに双方向に事柄が起きるのを、双方に反応している映像をみつつ、自分たちが写っているモニターを見ながらさらに反応するみたいな作品でした。(語彙力の問題が・・・)

    とにかく、画面の中と同じ物体があって映像が流れていて、その映像に反応しながら(反応しなくても良いと思いますが)物を置くんですが、子供が大喜びで並べてました。

    意志を持って置くんじゃない!半透明にある状態にするんだ!と、スパルタで教えてましたが(自分もわかってない)、子供は無視して楽しそうに、適当に?/ 意思をもって?配置していて良かったです。

    PHOTO

    BOOK

    INFO

    チェルフィッチュ×金氏徹平「消しゴム畑」

    会場:Kotobuki PourOver
    会期:2022年3月25日(金)〜3月31日(木)
    開館時間:11:00 – 17:00

    WEB:https://chelfitsch.net/activity/2022/03/eraser-fields.html

    OTHER

  • トム・サックス「Retail Experience」- ISETAN THE SPACE

    トム・サックス「Retail Experience」- ISETAN THE SPACE

    トム・サックスさんの「Retail Experience」をISETAN THE SPACEで観てきました。

    伊勢丹で「店舗体験」という展覧会を行うということは、アート作品の販売に重点を置いた展覧会だと思います。トム・サックスに以下のコメントがあります。

    “Good business is the best art of all”─アンディ・ウォーホール

    トム・サックス スタジオのプライオリティは彫刻にあります。ここであなたが目にするモノは、made by hand in USAです。チェア、テーブル、ランプ、キャップ、ノート、シャツなどは日用品です。しかし、それらはまた”アート”でもあるのです。慎ましやかなオブジェたちは、スタジオのエネルギーがもたらす大胆さと、細部へのこだわりを表現しています。

    これらはすべて”彫刻”であります。

    引用:https://www.mistore.jp/shopping/feature/women_f2/thespace3_tomsachs1_w.html

    日常生活に現代アートを取り入れることを提案していきたいと考えていた伊勢丹新宿店が、この彫刻を販売するということが今回の展覧会のコンセプトともいえそうです。

    実際、アート作品といえるようなものから、トム・サックスのアイコンともいえるプライウッドによるチェアやテーブル、Tシャツや、その他の小物のようなものまでいろいろ置かれ伊勢丹的な商品として陳列され販売されていました。

    デパートでのアート販売というと、ただ置いてあるような販売のされ方が多いように思いますが、デパート内で展覧会が開かれそこでデパート的に販売されるという、普通に販売することがアート販売としては特殊な状況になっていて面白い展覧会でした。

    PHOTO

    BOOK

    INFO

    トム・サックス「Retail Experience」

    会場:ISETAN THE SPACE
    会期:2020年9月29日(火)〜11月30日(月)

    OTHER

    その他の投稿はありません。

  • 青森県立美術館

    青森県立美術館

    青木淳さん設計の青森県立美術館を観てきました。

    青森で土地が余っているのか、かなり巨大な美術館で展示空間も超巨大なものがあって、これほど大きな作品を作るのは日本人ではあまりいないだろうなと思うし、海外からこれほど大きな作品をもってくることもなかなかできなさそうなので、この空間を生かすのは大変そうだなと思ったり。

    半分地下に埋まったような作りで、その地層がところどころ見えているような作りが、近くにある遺跡を思わせる作りになっているのは良いです。ただ、なぜレンガのようなファサードでそのレンガをわざわざ白く塗っているのかはわからなかったなぁ。10年たったので結構メンテナンスが大変そうな感じになっていました。

    コレクションは奈良美智さんの作品が1/3くらいを占めていた印象で、あと棟方志功の部屋みたいなのがありました。さらにシャガールのバレエ「アレコ」舞台背景画というのが超巨大空間を埋めていてこれのためにこの地下に埋まった天井高のある空間があるんだなという感じでした。あとは、野外作品に奈良さんの作品が2つあってあおもり犬は人気でした。あと、コレクション展のところにあった立石大河亞さんの立体もなかなかおもしろかったな。

    PHOTO

    BOOK

  • 十和田市現代美術館 と その周辺

    十和田市現代美術館 と その周辺

    西沢立衛さん設計の十和田市現代美術館を観てきました。

    小さい箱が通路で繋がっているというのは西沢さんらしいというか、SANAAらしいというか、21世紀美術館は美術館内部に入るにはどこからでも入れるけど、展示室には入れないように区切られている感じでしたが、十和田市美術館に関しては箱がバラバラに置いてあるが。その通路のなかには入れないことで展示室に入れないという感じでした。どちらもSANAAの建築で見る方法ですが、こっちの方が集合住宅的な手法でつくられている感じでした。

    草間彌生さんを筆頭にアート広場には大きめの野外作品が置いてあって、結構日本では見ない規模の野外作品だったので、結構すごいなという印象ですね。あと、残念ながら常設の方は写真不可なんだけど、やはりロン・ミュエクは一見の価値ありですね。目を合わせると合うんですよね。リアルすぎて。今なら進撃の巨人ってこんな感じかと思ったり。あとは、ジム・ランビーとかスゥ・ドーホーとか結構好きな作品もありました。

    アート広場はあるけど、建築自体が小さいところをみると土地はあったけど、予算が・・・という感じなのかもしれませんが、やっぱりもうちょっと大きな美術館だといいのになーと思いました。企画展のスペースが小さすぎる気がするんですよね。常設が3/4くらいある感じだし。

    とはいえ、美術館はそんな感じだけれども、十和田市はそれだけじゃないのがすごいですね。十和田市民図書館が安藤忠雄さんの建築なのです。中は安藤さんには珍しく木で暖かい感じにできていて採光も多くて明るい図書館でした。しかし、安藤忠雄部屋みたいなところもあって、そこはいかにも安藤さんだなという部屋でおもしろかったです。

    そして、さらにあるんです。隈研吾さんが作った市民交流プラザ、トワーレがあります。歩いて行ける範囲で安藤建築・隈建築・西沢建築がみられる場所って日本でも表参道か十和田市かって感じなんじゃないんだろうか?しかも表参道よりもこちらの方が作家性が出てて面白いです。そんな隈研吾さんは最近の感じの木を使った建築です。

    中は子供達が遊べる空間があったり、休憩することができる空間があったり市民交流プラザとして、人気でしっかり使われている感じがよかったですね。内側も木を使っていて綺麗にできててさすが隈さんだなぁという感じ。予算をかけずに見た目良くって感じで作ってそうだけど上手だなぁーという印象でした。

    十和田市はもちろん美術館の内容とか展示とか展覧会とかが中心で来る機会となったんだけど、こんなに建築的にも面白いところでいいなぁーと思いました。コンパクトながらに面白いものが集まっていました。センスがいいなぁ。

    PHOTO

    BOOK

  • 「Sensible Garden 感覚の庭」展 と GINZA SIX

    「Sensible Garden 感覚の庭」展 と GINZA SIX

    「Sensible Garden 感覚の庭」展 を見るついでにGINZA SIXに設置してある作品をまとめて観てきました。

    GINZA SIXの蔦屋書店内のイベントスペースで杉本博司さん / 名和晃平さん / 蜷川実花さん の3人の展示が行われていました。まあ、特にキュレーションとかなく、GINZA SIXに関わった人たちの作品を置いてあるという感じでした。ほとんと誰も気にしてなかったような気もしますが、まあ作品が至近距離で見れて良かったかな?

    ついでにGINZA SIX内に展示されている作品も見てきましたが、草間彌生さんのはさすがに大きいのでインパクトあるなーという感じでした。

    それ以外は、まあなんとなく空間に調和して置いてあるなーという感じで印象が薄いというか。

    そんな中Team☆Labの滝は多少見応えある方ではあるかなとは思いますが。うーん。別にあってもなくてもな気分がしてしまう。もうちょっとアートがこういう商業施設でインパクトある感じで見せれたら面白いとは思うんですけど、日本だとまあやっぱこんな感じなんですかね。

    建物の外観とかが谷口吉生さんなんですが、屋上は谷口さんらしさがあったように感じてよかった。谷口ファンとしては、屋上はなかなか必見なのではないかと思いました。

    PHOTO

    BOOK

    SEASCAPES
    SEASCAPES

     

    posted with amazlet at 17.05.10
    杉本博司
    青幻舎
    売り上げランキング: 192,422
    ON THE BEACH (Ima photobooks)
    ON THE BEACH (Ima photobooks)

     

    posted with amazlet at 17.05.10
    アマナ
    売り上げランキング: 31,297
    KOHEI NAWA | SANDWICH: CREATIVE PLATFORM FOR CONTEMPORARY ART
    名和 晃平 SANDWICH
    学芸出版社
    売り上げランキング: 74,123
  • ジュリアン・オピー「熊谷コレクション 〜オフィスとアートの新しい関係〜 ジュリアン・オピーの世界」

    ジュリアン・オピー「熊谷コレクション 〜オフィスとアートの新しい関係〜 ジュリアン・オピーの世界」

    art_2016-02-15_003

    ジュリアン・オピー「熊谷コレクション 〜オフィスとアートの新しい関係〜 ジュリアン・オピーの世界」をGMOのギャラリー?オフィス?で観てきました。

    ジュリアンオピーの作品をこれほどまとめて見ることはできなかったのに、まさかの、個人コレクションでみることができました。

    GMOのオフィス内にはジュリアンオピーの作品がいくつも飾られていて(GMOがやるネット事業とジュリアンオピーの作品は共通性が多い的な説明があったが、なんとなく信じられないので割愛)、オフィスのロビーや会議室など至る所に作品がありました。

    art_2016-02-15_011

    特に作品の解説もないし、何かルールがあって並んでいるという感じでもなかったので、働いている人としてはどうなんだろう?イマイチ価値が分からずに気にしてないのかな?という疑問はありつつも、見せてもらえる側からしたらありがたやーというレベルのコレクション。グッズまで売っていてオピーさんからもいいコレクターなんでしょう。

    art_2016-02-15_017

    個展レベルの作品の数ですが、やはり個展と違うのは美術館ではないということと、特にその作家について考えて欲しいとかそう言うのがないというところでしょうか?実はそう言う方が日本人には合うのかもなと思ったり。キレイーとかスゴイーとかそういう感じでもいいですもんね。コレクション展なら。

    いや、これからはコレクション展の見方が要求される時代になるのかもしれませんが。この人はこういう思想の元にとか。その場合、こういう1アーティストのコレクションになってしまうと見えにくくなってしまうものですね。

    PHOTO

    BOOK

    Julian Opie the Complete Editions: 2012 - 2015 Volume 2
    Alan Cristea
    Alan Cristea Gallery
    Julian Opie: Editions 1984 - 2011
    Julian Opie: Editions 1984 – 2011

     

    posted with amazlet at 16.02.21
    Jonathan Watkins
    Alan Cristea Gallery
    Julian Opie
    Julian Opie

     

    posted with amazlet at 16.02.21
    Kunsthalle Bern,Switzerland
    売り上げランキング: 586,146
    Julian Opie: (Lisson Gallery)
    Julian Opie: (Lisson Gallery)

     

    posted with amazlet at 16.02.21
    Greg Hilty Julian Opie
    Buchhandlung Walther Konig GmbH & Co. KG. Abt. Verlag
    売り上げランキング: 811,931
    Julian Opie Recent Works
    Julian Opie Recent Works

     

    posted with amazlet at 16.02.21
    Timothy Clark Sandy Nairne
    Hatje Cantz Pub
    売り上げランキング: 116,469
    Julian Opie
    Julian Opie

     

    posted with amazlet at 16.02.21
    Lynne Cooke Wulf Herzogenrath
    Thames & Hudson
    売り上げランキング: 40,436
    Julian Opie Portraits
    Julian Opie Portraits

     

    posted with amazlet at 16.02.21
    Julian Opie Daniel Kurjakovic
    Cantz
    売り上げランキング: 179,442
    Julian Opie (Tate Modern Artists)
    Julian Opie (Tate Modern Artists)

     

    posted with amazlet at 16.02.21
    Mary Horlock
    Tate
    売り上げランキング: 122,710
  • あえかなる部屋 内藤礼と光たち

    あえかなる部屋 内藤礼と光たち

    IMG_8626

    中村佑子監督の「あえかなる部屋 内藤礼と光たち」をシアター・イメージフォーラムで観てきました。

    内藤礼さんの映画と聞いてどんなものなのかなという気持ちで観てきました。内藤礼さんの作品は雰囲気というか周辺というか、そういうものがわかりやすいものではないので、そんな中でどうやって作家や作品に迫った映画ができたのかと思って観に行きました。

    結果から言うと、内藤礼さんは内藤礼さんで作家や作品に迫れなかった。

    しかし、それがいかにも内藤礼さんだったというような印象でした。結局のところ違う女性が内藤礼さんの母型に包まれたなかで何かが起きているというような内容だったので、内藤礼さん自身が中心にいない周辺で気配を作っている。

    その状況そのものが内藤礼さんであり、それを掴むことはできないという映画でした。

    BOOK

    豊島美術館 写真集
    豊島美術館 写真集

     

    posted with amazlet at 15.10.29
    内藤 礼 西沢 立衛 鈴木 研一
    millegraph
    売り上げランキング: 421,322
    世界によってみられた夢 (ちくま文庫)
    内藤 礼
    筑摩書房
    売り上げランキング: 676,650
    O KU 内藤礼|地上はどんなところだったか
    内藤 礼 鈴木 るみこ 長野 陽一
    HeHe
    売り上げランキング: 413,333
    内藤礼|1985-2015 祝福
    内藤礼|1985-2015 祝福

     

    posted with amazlet at 15.10.29
    内藤礼
    millegraph
    売り上げランキング: 49,536
  • 温故知新 – On Kawara & Donald Judd – 目黒ハウス

    温故知新 – On Kawara & Donald Judd – 目黒ハウス

    art_2016-05-17_001

    河原温さんとドナルドジャッドさんの2人展といっても良いような展覧会「温故知新」が目黒の目黒ハウスというところで行われました。綺麗な和の建築の内部に河原温とJUDDの作品がたくさん飾られていました。

    コンセプチュアル及びミニマル・アートと和の空間の融合をテーマにし、本展覧会を通じてより多くの方々に現代アートを身近に感じていただき、日本における現代アートの普及に貢献できれば幸甚に存じます。

    art_2016-05-17_021

    とのことですが、融合はしていたんだろうか?うーん。JUDDの作品は台の上に置かれていてなんだか今ひとつ。ただ、河原温とJUDDという組み合わせはミーハー的にたまらないところがありますが。どちらかといえば河原温さんの作品の方がこの和の空間の中にうまく溶け込んでいたような気がします。全てDATE PAINTINGでしたが、箱の方もしっかり展示されていて、箱の方は展示されていないことも多いのですごくよかったです。あと、こんんなに大きなDATE PAINTINGがあるんだ!というサイズの作品は圧巻でした。

    art_2016-05-17_012

    それにしても、これがZOZOTOWNの社長の前澤さんの個人コレクションということを考えると。ものすごいですね。羨ましいです。

    PHOTO

    BOOK

  • VOCALOID OPERA「THE END」- 渋谷慶一郎 – オーチャードホール

    VOCALOID OPERA「THE END」- 渋谷慶一郎 – オーチャードホール

    art_2013-05-27_001

    渋谷慶一郎さんの初音ミクVOCALOID OPERA「THE END」を渋谷のオーチャードホールで観てきました。

    永らく更新していなかったこのブログですが、これをみたらどこかに書かなくてはいけないような気がしたので、再開して初めの記事をこのTHE ENDにすることにしました。

    初めてオペラを観るので、オペラの基礎知識はほとんどないようなものなのですが、オペラもやられるようなオーチャードホールで初音ミクというVOCALOIDがオペラをするというこれだけでも事件だったと思います。

    まずは公式動画を。

    Hatsune Miku チャンネル公式

    音楽は音楽家/アーティストの渋谷慶一郎さん、台本は演出家/演劇作家のチェルフィッチュの岡田利規さん、その他にもYKBXさんとかevalaさんとかOMAの重松象平さんとかが参加してつくられているオペラとなれば、もう日本の先端が集まって作られた作品だし、観に行かないと。と思い先行予約でチケットを購入し、さらにチケット購入後にSumallyでの当選でルイヴィトンによる特別公演も観れることになって計2回楽しんできました。

    ここで2回観れたということがホントによかったと観てからわかりました。

    ストーリーとしては、キャラクターの初音ミクが自分の死について考えるというもので、自分は死なない存在のはずだが実は死ぬ存在であり、人間が完全で私は不完全なの?それとも人間が不完全で私が完全なの?という狭間で死というものに奥深く入っていき「終わりはいくつある?」というように、寝ていることと死んでいることとの違いの様な話になっていくのですが、全てのストーリーを簡単に理解できるようにはなっていなくて様々な取り方ができるようなテキストが続き、僕には理解できたという自信がないです。

    音楽に関しても初音ミクの音声が前に出て歌詞が聴き取りやすいというようなROCK的な音楽としての音楽ではなく、初音ミクの声も含めてビート/ノイズ/シンセ等のサウンドが縦横無尽に360°のサラウンドで迫ってくる様な、渋谷さん × evalaさんというサウンドでした。電子音楽が圧倒的な情報量で迫ってきて、周波数も下から上までかなりクリアに聴こえるようなサウンドシステムをオーチャードホールの規模入れていて、何回か低音でホール自体が揺れているのを感じるほどでした。情報量が多くスゴい数の音が出ていたので、バンドとかであればこれがドラムでこれがベースでこれがギターでというようにそれぞれのフレーズを追えたりするのですが、そういう状態ではなく音楽として音としてしか捉えられなかったです。

    恐らくこういう周波数や情報量ということも含めての音楽としての部分を上手く利用して作曲していると思うのですが、これを意識的にやられて情報を操作しているという部分がスゴいです。また、終わり3曲くらいになると音がさらに迫ってくるように構成されていて、単に音も大きくなっているとか音数が多くなるとか周波数がより下から上まででているのかもしれませんが、音だけでも感動的になるようなストーリーが構成されていました。

    ビジュアル面に関してはアニメ等をいっぱいみているので、絵という面ではすごく驚くことはなかったのですが、スクリーンの配置と映し出されている映像が高解像度で3D(?)で投影されているのでそこにある物質感があったし、複数のスクリーンを空間の使い方や展開の仕方がスゴく面白かったです。パンフレットにも書いてあったのですが、渋谷さんがステージ上にいたことで初音ミクの物質としての存在感が増していたようにも思えました。しかし、途中の龍のようになる時の形状があまり好きでなかったなぁ。まあそれは好みですが。音楽やテキストと違ってこういう好みがビジュアル面からは出てきやすいのかな?と思いましたが、それを抜きにしてもビジュアルは理解しやすくてよかったです。

    初音ミクに萌え感が無くて、これが結構良くていろんな人が入りやすい入り口を作っているような気がしました。あと最後の方にそのビジュアルを完全に断絶するかのように光がステージを満たして、舞台美術が動くのですが、ええぇ!?ってものすごい驚きがありました。

    これだけの強度のある情報がスゴい勢いで入ってくるので観ながら理解するのが追いつかない。映像と表示されているテキストを中心にしてストーリーと音楽を追っていくのですがドンドン溢れて落ちていってしまっているのがわかるほどでした。1回目観た時は、強い勢いで水を入れたコップの様に自分の脳の許容量よりも少ない情報しか残っていないんじゃないか?というほどの圧倒的な体験でした。もはや頭で理解できないので体験としか言いようがないという状態で終わってしまったという感じでした。2回目を観た時はストーリを覚えたせいか、サラウンドの状況が変わったからか初音ミクの声が聴きやすくなっていてストーリーや音楽を楽しみながら追うことができました。ストーリーの内容やサウンドがどうのこうのを分離してメディアアートとして捉えてもそれだけで体験する価値があるものでものスゴく刺激的で素晴らしいのですが、2回観たことでなんとか少しだけ考えられるだけの情報を手にできて僕が思ったことは、これは死/終わりをテーマにして「愛がなければ生きていけないが、それは永遠ではない」というものすごくシンプルでストレートな内容を伝えるオペラなんじゃないかな?ということでした。

    僕は他のオペラをしっかり観たことも聴いたこともがないので、想像を出ない部分があるのですが、こういう死/終わりをテーマにして「愛がなければ生きていけないが、それは永遠ではない」ということを伝えるというようなシンプルでヒット曲のようなテーマこそが非常にオペラなんじゃないかな?って思いました。それを単純にやるのでなく様々な角度から複数の難解なレイヤーでおこなわれているので、ヒット曲のように丁寧に一つの解にたどり着くようになっていないと思いますが、全てはそこに行き着くように思えました。それだけ関わってきた人達の愛のような熱のようなものを感じました。

    ちなみに僕は音楽とかが好きでそこを感じる比重が多かったせいか、泣いてしまったというベクトルに入ることなく2回観ても圧倒されてしまったという結果になりました。終わりはいくつある?と言っていたようにそれぞれがこのTHE ENDの終わりを決めていいような気がします。考えても答えが出ないように作られているんだと思います。(僕はそこまで読み解けなかったですが。)ものすごかった、圧倒的だったとか、感動したとか、泣いてしまったとかがTwitterの僕のタイムラインでは多かったんですが、情報量の多さについていけず脳がオーバーフローして寝てしまった人とかもいるだろうし、複雑すぎて難解だと思って面白くなかったとか、批判したりする人もいるかなと思います。それでこそ、この作品のすごさであり、健全な状態なんじゃないかと思います。本当に2回観れてよかったです。2回みなければたどり着けない部分がある作品なんて本当に久々でした。さらに言えば、2回でも足りていないと思います。時間を置いて少し整理ができてきたのですが、とにかく機会があればまたみたい作品です。

    art_2013-05-27_007
    art_2013-05-27_002

    ロビーにあった初音ミクの等身大フィギュア。かなりいい感じでした。

    MOVIE

    PHOTO

    これもロビーにあったTHE ENDのflipdot(っていうのかな?)の作品。

    BOOK

    ATAK 020 THE END
    ATAK 020 THE END

     

    posted with amazlet at 13.12.07
    渋谷 慶一郎 + 初音ミク
    ソニー・ミュージックダイレクト (2013-11-27)
    売り上げランキング: 3,781
    ATAK 020 THE END -EU edition-
    ATAK 020 THE END -EU edition-

     

    posted with amazlet at 13.12.07
    渋谷 慶一郎 + 初音ミク
    ソニー・ミュージックダイレクト (2013-11-27)
    売り上げランキング: 3,645
  • 大友良英×とらや「和菓子を聴く」展

    大友良英×とらや「和菓子を聴く」展

    大友良英×とらやの「和菓子を聴く展」を観てきました。

    大友良英さんが、菓銘、意匠、味わいから連想される情景を、音楽で表現しているという不思議な展示。曲目は、『夜の梅』、『水の宿』、『残月』。という、とらやで売っている3つの和菓子から連想する音楽を作って、それが聞けるようになっていました。

    これがまた和菓子を目の前に聴くと、妙な存在感というか、これの音楽って分かるというような不思議な気分になりまして、面白かったです。ちゃんと譜面とかもどうしてこういう音楽になったかも書いてあったりして、そういう製作過程もなかなか面白いと感じました。

    BOOK

    大友良英サウンドトラック Vol.0
    大友良英 阿部芙蓉美
    F.M.N.SoundFactory (2010-06-12)
    売り上げランキング: 54812
    山下毅雄を斬る
    山下毅雄を斬る

     

    posted with amazlet at 11.11.02
    大友良英
    Pヴァインレコード (1999-09-10)
    売り上げランキング: 28029
    NHKドラマスペシャル「白洲次郎」オリジナル・サウンドトラック
    大友良英(音楽)
    EMIミュージックジャパン (2009-05-20)
    売り上げランキング: 65041
  • 「レントゲン 20周年特別企画 手練~巧術其の貳」展 – Spiral

    「レントゲン 20周年特別企画 手練~巧術其の貳」展 – Spiral

    「レントゲン 20周年特別企画 手練~巧術其の貳」展をspiralで観てきました。

    レントゲンヴェルケの20周年の記念イベントです。20周年っていうと気が遠くなるくらい古い話のように思えます。今とアートの現状も違っていたはずです。そんな昔からやっているギャラリーのイベントということでかなり良い作品がそろっていました。

    通常のグループ展というと余り面白くないなぁと思っていたんですが、それはアーティスト側を観ようとしているからで、今回はギャラリー側を観ると考えるとギャラリー所属のアーティストの作品から見えて来る物もありました。

    見ていると、耽美的や美しさ的なもののサイドと、幾何学的やデザイン的なもののサイドの2パターンにまとめられているように捉えられました。結構幾何学的なものやデザイン的なものの面の作品は好きな物が多いです。そういう作品を出す人達をどんどん増やして発見してきてほしいなぁとか思いました。

  • 「アート天国」- 松の湯

    「アート天国」- 松の湯

    神楽坂や江戸川橋の近くにある松の湯という銭湯の2階で行われているアート天国という展示を観に行きました。

    これが松の湯ですね。この2階でイベントなんてスゴいなー。1階はホントに営業中っていうのもすごいって感じです。で、このイベントのチケットを買うと銭湯のチケットもついてくるというビックリな企画ですね。結構ニューコンテンポラリー系の有名なギャラリーも参加してまして、結構面白かったです。

    イベントのなかでインスタレーション的なものもやってて、お茶会とか、歌とドローイングとか、歌とオタ芸とかそんなものもやってて気がついたら3時間以上経っててビックリました。特に面白かったのは歌とドローイングといったやつですね。遠藤一郎さんと愛☆マドンナさんはスゴい良い感じで面白かったです。グダグダだった気もするけど。笑

    こんな感じですね。お茶会も結構面白かったけど。あと、どうやら入りが良くて銭湯チケットがなくなったみたいで、銭湯券無しになって入場料が500円やすくなるみたいです。

  • 「No Man’s Land」- フランス大使館

    「No Man’s Land」- フランス大使館

    創造と破壊@フランス大使館 - 最初で最後の一般公開

    フランス大使館新庁舎オープンに伴い、旧庁舎では日仏のアーティスト70人が参加するアートイベント『No Man’s Land』が開催されています。一般公開は2009年11月26日から2010年1月31日まで。入場無料。解体前のフランス大使館旧庁舎を訪れる唯一のチャンスをお見逃しなく!

    こんなイベントがあったので、行ってきました。No Man’s Landです。

    白金の辺りでやっているので山本現代とかも行こうかなって思っていたんだけども、行ってみたら作品数がスゴい多かったので、結局見終わったのが8時近い時間になってしまったので、山本現代にはいけなかったです。

    無料だしこじんまりとしたイベントなのかな?と思っていたのですが、そんな事は全然なかったですね。かなり色々な作品がたくさんあったし、まだ設営中みたいなのもあったので、もっと終わる寸前にきたらまた違った印象になるかも。

    とにかく作品数が多かったので、これがこれがってひとつひとう感じを言うのは難しいですけども、これだけの数があるので、1つくらい面白い作品もみつかるんじゃないかな?という規模です。

    ボルタンスキーとか大物もいたし、結構小山登美夫ギャラリーとかギャラリー小柳とかビックなギャラリーが絡んでいるので、面白かったなぁ。鬼頭さんとか三宅さんとか良かったです。三宅信太郎さんはまだ作品が出そろってなかったので、ちょっと残念でした。

    BOOK

    クリスチャン・ボルタンスキー―死者のモニュメント
    湯沢 英彦
    水声社
    売り上げランキング: 22656
    Christian Boltanski (Contemporary Artists)
    Christian Boltanski
    Phaidon Press
    売り上げランキング: 72679
    小山登美夫の何もしないプロデュース術
    小山 登美夫
    東洋経済新報社
    売り上げランキング: 33608
  • 「GOOD DESIGN EXHIBITION 2009」- Tokyo Midtown

    「GOOD DESIGN EXHIBITION 2009」- Tokyo Midtown

    GOOD DESIGN EXHIBITION 2009を観て来ました。今年のグッドデザイン大賞候補の説明等がある感じの展示です。

    大賞候補を中心にその他の注目株とかが置いてあったりしたのかな?ビックサイトでみたなーとかそういうものもいくつかありました。

    それにしても何となくグッドデザインの意義とか歴史とかをもうちょっと簡単に分かるようにしておく部分をどこかに作っておいた方がいいんじゃないかな?ただ置いてあるだけにみえて、グッドデザインの方向性を見失ってしまう気が。

    BOOK

    ジャパンデザイン 2007-2008―グッドデザインアワード・イヤーブック (2007)
    日本産業デザイン振興会
    宣伝会議
    売り上げランキング: 364662
    ジャパンデザイン―グッドデザインアワード・イヤーブック〈2006‐2007〉
    日本産業デザイン振興会
    売り上げランキング: 419927
  • 「GOOD DESIGN EXPO 09」- 東京ビッグサイト

    「GOOD DESIGN EXPO 09」- 東京ビッグサイト

    R0017976.jpg

    毎年名前が変わってる気がするんだけど。一時期GDPとか言ってた事もあったと思うし、それ以外にも名前がある気がする。その名前が定まらない事自体、デザイン出来てないのかななんて思ったりするけど。そんなGOOD DESIGN EXPO 09に行ってきました。

    入り口はこんな感じでナカナカ賑わってる。毎年毎年展示は見やすくなってると思う。だけど、何となくイマイチ良い作品とか減ってるのかな?って思ったり。これは自分の感覚に依存する部分が大きいのかもしれないけど。または、出展数とか減ってるのかな?あと、どう考えてもwebとかコンピューターのsoftとかについてはあまり触れられてなくて、現実との乖離を感じたりもする。ただ、デザインの祭りとしては良いと思う。

    今回もこんなに広い空間でグッドデザインになりたい物たちが集まってたワケだけど、気になったのは、スタイロフォンとマイク付きピアニカとかかな。楽器系だけになってしまった。そのほか、そんなになかったです。携帯とかPCとかは確実に進化が止まってると思うし。

    そもそもグッドデザインって言葉には日本デザインコミッティーが大きく関わってるはずなんだけどなーって思ってたんだけど、そのデザインコミッティーのあたりのことは全く感じさせない。デザインコミッティーには名だたる重鎮たちが名前を連ねているし、重い歴史もあるから、そのあたりとは分離出来てるのは良いかもしれないけど、やはり柳宗理さんとかの物にGマークがついていると感慨深いし。微妙な線だな。

    ただ、このグッドデザイン賞ってのは国が始めた事みたいだから、そのあたりで、仕切り直しがされているのかもしれない。なにか隠された歴史とかありそうだなぁ。兎に角、このGDEXではなんとなく微妙な理念がしっかりしてないのか、基本がぶれているというか、そういう危うさを毎回感じてしまう。そんなこんなだけど、楽しめました。

  • 第5回 ベストデビュタント オブ ザ イヤー – MIKIMOTO

    第5回 ベストデビュタント オブ ザ イヤー – MIKIMOTO

    R0016432-pola.jpg

    第5回 ベストデビュタント オブ ザ イヤーの「受賞クリエーターズファイル」展を観てきました。

    場所が銀座のMIKOMOTOだったので、ちょっと入りづらい。苦笑伊藤さんの方の建物だったらよかったのになー。なんて思いながら、本店の方に行ってきました。

    受賞は「ファッション」「アーティスト」「空間・ID」「音楽」「文芸」の5つの部門があってそれぞれ選ばれていましたが、アーティスト部門はカイカイキキの佐藤玲さんでした。

    R0016433-pola.jpg

    そんなことよりも、一番の驚きは「空間・ID」部門の受賞がトラフで、クラスカとか東大の医学部のカフェとかやってるんですけど、アメリカの美術館に作られるショップの棚の見本がありまして、これが衝撃的な事に、横山裕一さんの顔がプリントされた棚で!笑

    ということで、すべてそっちのけで大興奮。笑だってあの顔がでかいんだもん。

    すべてそれに持って行かれました。トラフの懐の広さに感激。できたら行ってみたいなー。模型があったんですが、横山裕一さんの絵だらけでした。

    BOOK

    横山裕一カラー画集
    横山裕一カラー画集

     

    posted with amazlet at 09.04.13
    横山 裕一
    ブルーマーク
    売り上げランキング: 245775
    NIWA (CUE COMICS)
    NIWA (CUE COMICS)

     

    posted with amazlet at 09.04.13
    横山 裕一
    イースト・プレス
  • 「GEISAI#12を語る」- GINZA Apple Store

    「GEISAI#12を語る」- GINZA Apple Store

    100_1593-pola.jpg

    村上隆さんの、GINZAのAppleStoreでやっていた「GEISAI#12を語る」イベントに行ってきました。

    話してる内容は大雑把には、後に貼り付ける映像を見てもらえれば分かりそうです。

    面白かったです。村上さんが死ぬまで芸術やりますか?って、はっぴに書いてあるんだけど、コレについてできるか常に悩んでいるって言ってて、それに呼応して気軽に死ぬまで芸術やりますよって書いちゃってる。芸術温泉の方々とのギャップがすごかったですね。

    あと、芸術の世界でもやはりプレゼンテーションというのが大切なようで。そういうことってどこでもやっぱり大切なんだなーって思いました。

    それにしても、GEISAIでチャンスをつかんだ人たちはやはりさすがと思うような感じがありました。うらやましい。すばらしい。

    MOVIE

    BOOK

    The★ Geisai―アートを発見する場所
    村上 隆
    有限会社カイカイキキ
    売り上げランキング: 93647
    芸術起業論
    芸術起業論

     

    posted with amazlet at 09.03.06
    村上 隆
    幻冬舎
    売り上げランキング: 4075
  • Tokyo Designers Week 2008とDesign Tide 2008

    Tokyo Designers Week 2008とDesign Tide 2008

    081103-064.jpg

    本日は、まずはTokyo Designers Weekの会場へ。 

    すごい行列ができてて、何が問題かってQRコードの入り口の混雑。QRコードにしたのに遅いとか、ゲートの配分の問題とか、入場料の設定の仕方とか。

    まず、そういうところがデザインできていない。会場の構成も微妙。歩き辛いし。そういうデザインが出来てないで、デザインとは何だ?外見のみがデザインというところから、脱却してデザインってものを広げないの?

    081103-065.jpg

    実際は見本市なのか?何がしたいのかもデザインされてない印象。会場の中に色々なコンセプトのブースがあるも説明されず。流石にそういうところはもう何年もやってるんだからなれて欲しい。問題はドコに?

    そういう環境なので、デザインどうこう以前の問題な気がした。去年までは、毎年更新されて仕方ないと思っていたが、今年は確実にTDW自体の縮小を感じた。

    スタッフもボランティアだけで何とかしようとしてたのか、確実に人数も足りない。ブースも去年と同じものを発表してるブースがあったり。一般人も入れての見本市としての機能をもっと考えて、見せ方とか人の動線とかもっと考えてデザインして欲しい。

    ということで、TDW関連のイベントに行かなくていいかなって気に。

    で、次はDesignTideのほうへ。

    こちらも行列。ただ、値段設定とか並ばせ方とかには特に問題も無く丁寧。
    そんな差が。ちょっとした意識の差。

    会場はこんな感じ。TDWは写真不可だったけど、こっちは撮れたので、会場構成を。

    頑丈な透けるような薄布を(おそらく新しい素材の布)軽いので、黒い風船で浮かせるという作り。

    081103-069.jpg

    薄い布で軽く分けられているけど、透けているのと、浮いているので、すっきりとして歩きやすい圧迫感の無いつくり。しかもこの布は、袋とか会場とかのいたるところで使われていて、統一感もあるし、これだけ使えばコストも下がりそう。

    エントランスもこの布で構成されていて、かなり良い感じのつくりになってるし。この時点で、大きな差を感じたけど、イベント自体もDesign Tideのほうが上と感じた。ただ、縮小傾向なのは一緒。その中でもコチラはブラッシュアップして縮小した印象。

    某氏が少し書いてたデザインバブル。

    それに反応して、僕も少し書いてみると。ここの5年くらいデザインがもてはやされて、バブルのように成長して来た気はする。僕はそれに乗っかってる印象なんだけども、確実にそのバブルに限界は来てて、金融とは違うから、はじけることは無いんだけど、萎んできてる。

    つまり風船みたいな。時間がたってどこからともなく空気が抜けてきてる。
    まあ、これだけ、色々一気にでると当たり前で、成熟してきたともいえそうなんだけど、ちょっと今回のイベントを見た感じでは成熟とはいえない。

  • DIGITAL ART FESTIVAL TOKYO 2008 – 2日目

    DIGITAL ART FESTIVAL TOKYO 2008 – 2日目

    081026-057.jpg

    本日はDAF TOKYO 2008 2日目。面子は1日目と結構同じ感じです。

    LEDを発光させてビックリするくらいの光りをテンカンになりそうなくらい最後にチカチカして視界が赤、緑、青みたいな順で支配されるんですが、高速すぎて写真には写りません。つか、合わさって白になる。

    081026-060.jpg

    真鍋大度さんは、昨日とほぼ同じだけど、今回は女性になってたり服装が白になってたり。今回のほうが説明とかあってわかりやすくなってて面白かった。

    d.v.dは半分くらいは昨日と違う曲でした。クオリティーたかいなー。エンターテイメントとしてもレベル高いと思う。

    081026-078.jpg

    トリはmitoさん(クラムボンの)がTENORI-ONを使っての演奏。
    TENORI-ONがどんなものか少し分かった気がします。
    うーむ。欲しいけど、高い。

  • DIGITAL ART FESTIVAL TOKYO 2008 – 1日目

    DIGITAL ART FESTIVAL TOKYO 2008 – 1日目

    081026-032.jpg

    本日は、DAF TOKYO 2008へ。

    こんな感じで、思ったよりもかなり良い施設。音響も思ったより数倍良い。これは期待できますね。

    真鍋大度さんは、筋電センサと低周波パルスで反応する音楽。筋電のほうはノイズを発生しまして、低周波のほうは、音にあわせて筋肉が動いてしまうという仕掛け。低周波のほうが大変そうだった。音にあわせて勝手に筋肉が動く。辛そう。苦笑

    081026-038.jpg

    こちらは、ドラびでおさん。安定した感じです。渋さ知らズとあるいみ共演してました。

    081026-041.jpg

    お目当てのd.v.d。久々に見たけどすばらしい。
    新しい曲もたくさん増えてたし。面白かった。
    判りやすいように見せかけて曲とかかっこいいし。やっぱすごい。