カテゴリー: EXHIBITION

  • 「骨」展 – 21_21 DESIGN SIGHT

    「骨」展 – 21_21 DESIGN SIGHT

    六本木に行ったのでついでに21_21 DESIGN SIGHT「骨」展を観に行った。21_21 DESIGN SIGHTはデザイナーとかがキュレーションをしているために、告知とかのデザインをみていると面白そうだなと思って観に行ってしまうのだが、結局キュレーションにはなれていないので、イマイチだったなぁ、なんて感想になる時が多い。今回もあまり期待せずに行ってきた。

    骨は人間で考えると基本となっている部分と考えられる。その骨格つまり基本のベースを露呈させることによって、色々なモノなどの露呈していなかった基礎となる部分を理解することが可能にするという展示だった。

    一番最初にでてくるのが車の骨と解説があった車のボディのパーツであってそれが、骨展の象徴として一番最初に出てくるので理解しやすくなっていたと思う。実際に見た事の無い動物の骨が力強く一般的な視点とは別で展示されていたり、いろいろなモノをX線や分解することで骨を露呈させているという展示もあった。そして、その次にその骨を新たな方法で解釈し作り直したらどうなるだろうかという展示などもあった。

    確かにただ分解してそれを展示しているだけではあまり面白くないし、かといって骨を再構築していることが理解出来ないような展示でもあまり面白みを感じないと思う。そういう点で今回の展示の2部構成になっていたのはスゴく導入として分かりやすく理解しやすくなっていたと思う。その上で、実験的に分解/再解釈/再構築されているものを観るとなかなかそれぞれが面白かった。もう一つビックリするような新しい再構築が無かったなーって思う所もあったが、それが現状なんだろうと思うこともできたし、なかなか良い展示だったと思う。

    そういうことで、今回は21_21の今までの展示のなかでもかなりレベルの高い面白いものになっていたと思う。これからある展示もこれくらいの分かりやすさがあると良いと思う。まさにそれもデザインだと思うし。今回は、山中さんがそれをスゴく上手くやったんだと思う。ただ、oxoはそんなにデザイン好きじゃないんだよなぁ。苦笑

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  • 「カンポ・バエザの建築」- ギャラリー間

    「カンポ・バエザの建築」- ギャラリー間

    六本木のギャラリー間カンポ・バエザの建築を観に行きました。

    カンポバエザはまるでギャラリーか?ホワイトキューブか?というような白い建築を作っている印象でした。実際その通り白い建築物が多かったのだが、それいがいにも光や空間の切り取り方などに神経を使っているという事が分かりやすく展示されていました。最初にギャラリーかホワイトキューブかと感じたのはそのあたりが作用しているようでした。

    つまり、単なる白い箱形の建物だけでは、その他の用途に使われた時に(ギャラリーとか美術館以外)、そういう印象は受けないと思う。それが別の用途に使われているのにも関わらず、そのような印象を受けるという事は、建築自体がアート的な要素があるという事かもしれない。さらに、アート的と感じてしまう理由に光に対する執拗なこだわりがあるのかもしれないな。そんな事がわかる展示だった。

    しかし、非常にスタイリッシュで空間を意識したり、光を意識していて、ある意味カンポバエザの影響とも思われるような展示方法だったのだが、非常に見づらいという展示だった。見づらいってことは展示の本質にも関わってくるから、もうちょっとスタイリッシュじゃなくていいから普通の展示にしてほしかった。

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  • 大巻伸嗣「絶・景ー真空のゆらぎ」- トーキョーワンダーサイト渋谷

    大巻伸嗣「絶・景ー真空のゆらぎ」- トーキョーワンダーサイト渋谷

    大巻伸嗣さんの展覧会がトーキョーワンダーサイト渋谷でおこなわれていたので、行って来ました。「絶・景ー真空のゆらぎ」です。

    ゴミを燃やして人工的に生成されたスラグによる作品だったが、これが良かったと思う。何となくゴミを利用してとかいうと、エコとかと結びつけたくなる感じもするかもしれないが、そういうものとして利用されていない。ゴミという汚いものというイメージを利用して昇華させた作品なんだなと理解した。そして、それで時間や空間を表現した作品を作成していた。

    一つ目に見たものはスラグの船が都会の傍らにあるような作品。そこに自然にあるような空間だったが、静寂と時間を切り取っているかのような空間になっていました。その奥には正反対の静かな空間だが何かがざわめいている力を表したような作品。最後に3つ目に見た作品は空間を転移させたようなスラグの平地から空間を切り取って移動させたような作品でそこにあるものを再理解させるような作品でした。

    どれも単純に見てもカッコいいとか思ってしまうような作品のクールさがあったがそれ以外にどこか訴えるような感じもして面白かった。今まで見て来た、ECHOとかトリエンナーレで見たシャボン玉というような大巻さんの作品には無かったタイプかなと感じた。

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  • 「柳 宗理展」- 横浜美術館アートギャラリー

    「柳 宗理展」- 横浜美術館アートギャラリー

    横浜美術館アートギャラリーでやっていた、柳宗理展に行ってきました。丁度、カメラの電池が切れてしまったので、残念ながら写真はなしです。スイマセン。柳宗理といえば、超有名なインダストリアルデザイナーっていう印象だったんですけど、思ったよりも色々なものをデザインしてました.この展示では、今まで柳さんがデザインして来た色々なものが展示されたりしてました。

    柳さんの有名なものだと、お皿とか湯のみとかもありますし、冷酒のグラスとかも知らず知らずに使ってると思います。あと、最近CMでやかんをみますが、そういうキッチン用具もたくさん作っていますね。そのほかにも色々、バタフライスツールやエレファントスツールなんていう、デザイン系のショップに行けばあるようなものもつくってます。またこの展示の面白いところで言うと、関越トンネルの入り口とか、高速道路の料金所/壁や、年賀状とかいろいろな細かいもののデザインもありました。

    多分誰が作ったかわからないものを結構デザインしていたりするようです。そういう作家性のない誰もが普通と思うデザインをたくさんしているようです。今でいうとロングライフデザインになるようなものを意図的につくっていたんでしょう。個人的には柳さんのキッチン道具は幾つか使ってますが、スゴく気に入ってます。展示では知ってるものも多かったんですけど、なかなか面白かったです。

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  • 建築家 坂倉準三展「モダニズムに生きる 人間、都市、空間」 – 神奈川県立近代美術館 鎌倉

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    鎌倉に行ったのはこれを観に行くためでした。建築家 坂倉準三展 モダニズムに生きる 人間・都市・空間を観に行きました。

    坂倉さんと言えば、建築界の巨匠のコルビジェの弟子で、東京の風景、特に新宿の風景を作ったと言っても良いと思います。この展示をやっていた神奈川県立近代美術館も坂倉さんの設計です。

    この展示は坂倉準三さんの建築物や都市設計をメインとした展示でした。新宿の西口大ガードとかその上にある小田急の設計などをやっていたり、渋谷の東急関連の建物とか、今は亡き五島プラネタリウムが入っていた建物とかをつくっていたり、東京の風景の一部を作ったと言っても過言ではないと思います。

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    また、出光石油と組んだ、モダンなガソリンスタンドのシリーズなども公開されていたりして、これもなかなか良かったです。そのほかにもいくつもの有名な建築を手がけていてそれらの展示でした。

    これが、神奈川県立近代美術館ですね。なかなか良い建物でした。古い感じで昔からの雰囲気が伝わって来て良かったですね。展示を観に行ったら、丁度、坂倉淳三さんと一緒に仕事をしていた長大作さんが居て、ビックリでした。弟子?かな?若い人達に昔の話をしながら展示をみていました。スゴい偶然。

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  • 荒川修作+マドリン・ギンズ「養老天命反転地」

    荒川修作+マドリン・ギンズ「養老天命反転地」

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    養老天命反転地を建築とカテゴライズするのも何か違う気もするんですが、かといって展示って感じでもないし。芸術としての要素が大きい気がします。

    お椀型にくぼんでいる部分。なんというか、平らな部分が無いというか、正しい平らというものがどういうものか分からなくなるような感じで斜面や傾斜が作られていて、普通にあるものも普通においていない事で、長く遊んでいるとちょっと色々なものがずれてくるという仕組みですね。まさにそれを体感出来ました。

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    例えば、建物が斜めで床が平らじゃないとか。建物は平らな場所にあるけど、中に入ると迷路のようになっているとか。

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    斜面にあって、一見天井は平らなようで、そうでもなくて、中に入る入り口が無いので、強引に床すれすれのところから入ってみたり。あるところに日本地図が隠れてたり。というか、全体で日本地図がいくつか隠れてるみたいですね。

    何か口で説明するのも、難しいのですがつまりは現代美術アスレチックみたいな印象でした。アスレチックというにはちょっと自然に近い感じもします。それで遊んでいるうちに別のルールの空間に長い時間いたために、体のルールが変わる気がします。面白かったです。

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  • 白金ギャラリー巡り 09.09.10

    白金ギャラリー巡り 09.09.10

    白金のあたりのギャラリーへ。山本現代とNANZUKA UNDERGROUND。児玉画廊も行ったんだけど、展示が分からなかったので、今回はなしで。

    山本現代で行われていたのは、「奇妙な風景」 [Unfamiliar Landscape]。これは、若手のグループ展ということで、あまり期待しないで行ったんだけど、かなり良かった。特にいいなぁと思ったのは、田中圭介さんの作品で木の柱のようなものから森を切り出すという感じの作品。柱が木に戻っているような、そこにあらたな森が出来ているような作品で好きな感じ。そのほかの人達も結構レベルが高かったので、グループ展なのに良いのはギャラリーがスゴいなーという印象も。

    NANZUKA UNDERGROUNDもグループ展でPLAY ROOMという展示。こちらは、子供のような無邪気なペインティングが中心。どちらかというとあまり得意じゃないタイプ。面白いのもあったけど、全体的にはそうでもなかったなぁ。こちらもグループ展の割には統一感はあった。

  • 草間彌生「増殖する部屋」- Six

    草間彌生「増殖する部屋」- Six

    大阪に新しく出来た、コム デ ギャルソンの新しいスペースの「Six」で草間彌生 増殖する部屋の展示が行われていたので、観に行きました。

    最初、店舗の方からアクセスするのかなーって思ってお店の中をグルグルしちゃったんですが、無くて、お店の人に聞いたら隣の入り口からエレベーターで行くとのことでした。ギャルソンの服ってカッコいいんだけど、着る人を選ぶんだよなぁ。カジュアルさがないというか、なんというか、着たいけど、ライフスタイルと合わないと難しそう。でも、いずれは。

    Sixに行って草間さんの増殖する部屋を。これがものすごい。とても良かった。行って良かったです。ものすごいテンションが上がっちゃいました。ブラックライトの部屋に草間さんのドットがたくさんあって、それが部屋中に敷き詰められていて、そのドットがシールでブラックライトで蛍光色のように光っていると。そこでオープニングパーティもやったみたいで、来客者の体にもドットシールがたくさん張ってあったりしてスゴく楽しそうでした。いいなー。

    映像とか画像は結構色々なところにありそうですが、このページの写真とか観てもらえればどんな感じかちょっとはつかめるかも?まあ、とにかくあんな空間の中に入れるだけでもナカナカビックリな感じでした。

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  • 「MOTコレクション 夏の遊び場 – しりとり、ままごと、なぞなぞ、ぶらんこ – 」- 東京都現代美術館

    「MOTコレクション 夏の遊び場 – しりとり、ままごと、なぞなぞ、ぶらんこ – 」- 東京都現代美術館

    MOTコレクション 夏の遊び場」という名前で、金氏徹平さんと伊藤存さんの作品が展示してあるということだったので、観に行きました。

    基本的には金氏さん目当てですが、MOTコレクション展は、いつも面白いので観れて良かったです。常設のような作品も時々入れ替えもあるので、毎回観に行くのがオススメです。

    今回は入ってすぐのところにエルネスト・ネトさんの作品があったんですが、やはり香川での展示はよかったなぁ。ホントにあの丸亀での展示は観に行って良かったなーって思います。

    そのほかは、伊藤存さんは新しい感じの刺繍以外の作品もありました。金氏さんはさすがに個展のあとということもあるのか、完全にあたらしい作品という感じの作品は無かったです。それにしてもジャイアントとらやんを置いたりMOTのやることは面白いなーって思いますね。

    BOOK

    INFO

    「MOTコレクション 夏の遊び場 – しりとり、ままごと、なぞなぞ、ぶらんこ – 」- 東京都現代美術館

    会場: 東京都現代美術館
    会期:2009年7月18日(土)- 10月4日(日)
    開館時間:10:00 – 18:00
    休館日:月曜日

    WEB:https://www.mot-art-museum.jp/

    OTHER

  • 伊藤公象「WORKS 1974-2009」- 東京都現代美術館

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    MOTで伊藤公象 WORKS 1974-2009を観ました。

    現在77歳の陶器系の作家さんなんですが、所謂普通の陶器をつくっているわけではもちろんなくて、色々な伝統の陶器とは違った作品をつくっています。

    土を一旦凍らせてからそれを焼いたりと手法的な違いもありますし、有機的にというような作品も多々見受けられました。本当にこれって陶器なのかな?って思うようなものばっかりでしたが、やはり陶器なんだなって思うような感じ。

    この年齢くらいの人達っていうのは、案外その手法を破壊して新たな手法を生むとかそういうところがコンセプトやポイントとしている人達が多いような気がします。やっぱりそういう世代によっての方向性とか流行的なものっていうのはあるんだなぁなんて思ったりしました。

  • 鴻池朋子展「インタートラベラー 神話と遊ぶ人」- オペラシティアートギャラリー

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    鴻池朋子展 インタートラベラー 神話と遊ぶ人を東京オペラシティアートギャラリーに観に行きました。

    結構話題の展覧会です。鴻池さんの作品はネオテニージャパンでも観たし、そのほかでも時々見かけるような印象があります。そんな人の大規模な展覧会っていうとなかなか無いので、話題なのかもしれません。

    内容は、まさに神話と遊ぶ人とという感じで、自分の中で作り上げたのか、はたまた作品を並べて行く事で出来て行く神話なのかもしれませんが、何か物語を感じさせる作りや、会場構成になっていてて、ものすごく手の込んだ展覧会でした。

    個人的には、ホントに個人的なんだけど、あまり絵のタッチというか、画風と言うかそういうところとか物語の感じが好きじゃないタイプのものだったんですが、こういうものが人気があるというのも理解出来るし、好きな人がいそうだなーという印象もありました。物語を構成する事で、そういう人へのプレゼンテーションがものすごく出来てると思うし、さすがという大規模展示でした。

    あまり作品は好きじゃなかったんですが、最後の方で鏡バリの子供の顔のようなもののある部屋は、自分の場所が分からなくなるようなそういう感じで面白かったです。とりあえず、観てみても面白い展示なんじゃないかと思います。好き嫌いは分かれそうですが。それだけ、インパクトがあるということです。

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  • 清澄ギャラリー巡り 09.08.12

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    建築系の展示が清澄のギャラリーとかでもやっていたので、清澄へ。

    まずは、小山登美夫ギャラリーを観に行きました。「建築以前・建築以後 展 菊竹清訓 伊東豊雄 妹島和世 西沢立衛 妹島和世+西沢立衛/SANAA」メタボリズムといわれる人達が活躍していた菊竹さんその遺伝子を持った人達(所員で独立って感じ)という、つながりのある展示方法は普通の建築系の展示では見れないような気がしました。これは新しいなーという印象。

    菊竹さんのドローイングとかが売ってたのがなかなか印象的で欲しいなってちょっとおもったけど、そこまで簡単に手が出せるような金額ではなかったので、悩んで辞めました。家に建築家のドローイングがいくつもあるっていうのも、なかなか良いと思いますけどねー。

    つぎにHIROMI YOSHIIへ。やっていたのは、「藤本壮介 中山英之 中村竜治 吉村靖孝 dot architects 藤村龍至 山崎清道|生成の世代」です。
    こちらは何となくBankArtでみたことあるような、ないようなそんな作品がいくつか。こちらはどちらかというと、若手建築家っていうイメージのある人達の作品ですね。なんとなく若手という事以外にまとまりが無いように感じてしまいました。

  • 建築家 坂倉準三展「モダニズムを住む 住宅、家具、デザイン」- 汐留ミュージアム

    建築家 坂倉準三展「モダニズムを住む 住宅、家具、デザイン」- 汐留ミュージアム

    建築家 坂倉準三展 モダニズムを住む 住宅、家具、デザイン を汐留ミュージアムに観に行きました。

    新宿西口広場地下駐車場とか岡本太郎の家などの設計がありました。こちらは恐らく住宅、家具、デザインとなっていたので、どちらかというと大きな建築物より、住宅や、その内装のディティールとか、家具そのものとかのデザインを含めた部分の展示でした。

    今までデザインは長大作さんのデザインって思ってた、天童木工の椅子なんかもいくつかあって、これも坂倉さんのデザインだったのかーなんて思ったりもしましたが、どうやら、長大作さんが坂倉さんの建築事務所にいた時の作品のようです。だから、どっちも正しい考え方ではあるとおもいますが、一応僕の中では、長大作さんの作品という気分です。

    実際こういう家に住めたらなーって思うものが多かったです。この時代の建築家の人が作ってた住宅ってちょっと広いからリアリティに欠けるって部分もあるけど、スゴく住みやすそうで、かつデザインとかとのバランスもとれてて結構好きです。今の建築家の有名どころの作品も20年後には良いかもだけど、今だとちょっと飛びすぎてる印象があるので。作品や、質の高いデザイン類が観れて面白かったです。

  • 銀座・馬喰町・原宿ギャラリー巡り 09.08.07

    ギャラリーを巡ってきました。目的は青木淳さん(建築家)の展覧会です。8月はイベントで建築家関係の展覧会が色々なギャラリーでやっています。その関係で、まずは銀座で一件。

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    ギャラリー小柳です。JUNYA ISHIGAMI + HIROSHI SUGIMOTOを観てきました。この2人となれば、行かない訳には行きませんよねぇ。まあ、一緒に何かやってるってかんじではなかったのですが、石上純也さんは、そんなに作品が多い訳じゃないのに、人気なのはどういうことか?すごいなぁー。でも、やっぱプレゼンが上手いってこと?

    次に行ったのが、TARO NASUでやっていた、青木淳 「夏休みの植物群」です。

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    こちらは、FOIL GALLERYgalley αMですね。

    FOIL GALLERYでは、レイヤーズ:韓国の新進気鋭作家がやってました。思ったよりも、きれい目な作品が多かった印象でした。結構綺麗で良いなーって思う感じもあるんだけど、同時になにかちょっとインパクトがたりないというか。そんな感じもありました。

    galley αMにもそのあとに行きました。今回は、「変成態?リアルな現代の物質性」 Vol.3「のようなもの」の生成。泉孝昭x上村卓大でした。結構どちらの作品も好きな感じです。かなり好きな部類でした。特にカラフルなオイルタンクみたいなのも好きでした。

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    これは、MAKII MASARU FINE ARTSですね。やっていたのは、New Buddha statues by eight artists 8人のアーティストによる 新しい仏像創造です。グループ展なので、好きなのも嫌いなのもって感じですね。舩木大輔さんのフィギュアっぽいやつはいいなーって思ったのですが、案の定売れてたみたいです。

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    CASHI°で、「不死鳥と雉鳩 -真夏の夜の夢2-」がやってました。すべて平面というか、絵だったんですが、3人のグループ展のようでした。何となく最近のトレンドの高木紗恵子さんっぽい(私が最初に観たのがそうだったから、そう思ってるだけですが。)が、あったりしたので何となく絵というか、ドローイングというかそういうもののの実力を観れなかった気がしました。

    会田誠さんが絵画が一番表現として色々できるのに、やりきれてる若者がいなかったとGEISAIでいってたのが思い出された。

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    こちらは、space355ですね。101では、ディリップ・シャルマ個展 リビドーの舞台がやってました。初めて見たんですが、かなり良かったです。怪しい人間にポップにプリンティングされた幾何学のような何かのようなプリントがエロティックな感じもありつつ、それを違った視点で見せてるようで良かったです。

    201では、グループ展ですね。夏の応接間 展でした、津上みゆきさんの新作とかありました。こちらは、まあまあといった感じでしょうか。

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    最後は原宿に移動して、VACANTへ行きました。大友良英「ENSEMBLES 09 休符だらけの音楽装置」展“without records”を観ました。これは、山口でやっていたものの一部のようだったんですが、かなり面白かったです。

    やっぱり音を使ってる作品は好きだし、大友さんがやってるだけあって、音としてのレベルは高かったと思います。色々なターンテーブルから発される音が光と合ってないんだけど、合ってるような感じで、どんな風に音がでてるのかも気になったし、音程がちゃんと発されているものの感じとかそいうのも面白かった。空間と音の配置とバランスに長けてるという印象。かなり良かったです。

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  • 「ル・コルビュジエと国立西洋美術館」- 上野の森美術館

    「ル・コルビュジエと国立西洋美術館」- 上野の森美術館

    全然チェックしてなかったんですけど、上野の森美術館に行った帰りに前を通ったらやっていたので、観てきました。ル・コルビュジエと国立西洋美術館です。

    個人的にはコルビュジエは、ほとんど国立西洋美術館にかかわってないんじゃないかな?なんて思っていましたが、思ったよりもしっかりと関わっていました。結構いくつかの模型があったりして、それが観れたのもなかなか良かったし、いくつかのスケッチから、本当は周りに別の建物も造る事を検討してて、それが一大ランドスケープみたいになっていたのは観れて良かったです。

    日本でコルビュジエが関わった建物は、国立西洋美術館であるこの建物だけということなので、中を入ってみる事ができたり、弟子達の建築とつながっている様子が分かったりするのが面白かったです。それにしても、モデュロールをつくって設計されているようでしたが、やっぱりあれを使って建築をつくるとちょっと圧迫感がある気がするのは僕だけでしょうか?コンパクトともいえますが。

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  • 「neoteny japan」- 上野の森美術館

    「neoteny japan」- 上野の森美術館

    原美術館でWinter Gardenを観たんですが、次にこちらに来ました。上野の森美術館の「neoteny japan」です。これは高橋コレクション展で、精神科医で現代美術のコレクターのコレクション展です。

    しかし、本当に有名どころもすべてそろってますし、それ以外にもこれから有名になるんじゃないか?っていう人の作品もそろってました。

    しかも有名な人の作品は最近のものじゃなくて古い作品だったりして、本当にコレクターって存在するんだなって感じすらします。

    名前だけ並べますが、すごい面子です。会田誠、青山悟、秋山さやか、池田学、池田光弘、伊藤存、小川信治、小沢剛、小谷元彦、加藤泉、加藤美佳、工藤麻紀子、鴻池朋子、小林孝亘、佐伯洋江、さわひらき、須田悦弘、高嶺格、束芋、千葉正也、照屋勇賢、天明屋尚、できやよい、奈良美智、名和晃平、 西尾康之、町田久美、Mr.、三宅信太郎、村上隆、村瀬恭子、村山留里子、山口晃。

    このなかにはさっきもマイクロポップとして名前の出て来た人もいますし、そのほかにも色々なところで名前を聞く人もいます。とにかく色々ありすぎて収集がつかないって感じです。

    今回、会田誠さんの大きな作品とかは初めて見たのでビックリしました。さすがというかなんというか。名和晃平さんは、いつも通りって感じもありましたけど、初期の作品と今では微妙に変わってきているんだなっていう感じもありました。観るところが多すぎて何とも言いがたい感じでした。

    ただ、これが個人のコレクション展だと考えると何だか自分の知らないものすごい世界がアートの世界にはあるんだなと、全然関係ないところに気をとられたというのもあります。これ一体どこに保管してるんだろうか。家に行ったらこういうのたくさんあるんだろうか・・・。いや。想像を絶するという感じですね。作品も代表的なものがそろっている感じだったので、良いもの観れたなっていう感がありました。

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  • 「Winter Garden」- 原美術館

    「Winter Garden」- 原美術館

    原美術館に「Winter Garden:日本現代美術におけるマイクロポップ的想像力の展開」を観に行きました。

    マイクロポップって2007年に評論家の松井みどりさんがやった展覧会でそのときに作られた、今のところは、流行語みたいなもんだと思います。

    そういう新たなジャンルというか、グルーピングという感じで使われている概念です。

    世間ではロストジェネレーションとかいわれちゃうような世代が、大々的にアートアート言う力をなくして、細々と身近なものを使って細々とアートしているそういうジャンルのアートを集めてると言う感じのようです。

    まずはじめの部屋で八木良太さんの「VINYL」の演奏がやってて、これを観れたのは良かった。氷で作られたレコードが少しずつ解けてノイズに変わって行く様子っていうのは、面白かったです。ある種のライブに近い感じでした。これは本当にライブとして演奏したりしても面白いって思います。

    そのほかにも結構好きな人や、有名どころも色々集まってました。田中功起さん、Chim↑Pom、泉太郎さんあたりはやっぱ外せないというか、なんだか面白いっていうか。何となく観ちゃいます。

    あと、最近、佐伯洋江さんのドローングは色々なところで観ます。これはマイクロポップなのか?ってちょっと思いますけど。まあ流行を捉える展覧会として面白かったです。

    BOOK

    マイクロポップの時代:夏への扉
    松井 みどり
    PARCO出版
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    なぜ広島の空をピカッとさせてはいけないのか
    河出書房新社
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    Chim↑Pomポストカードセット「BLACK OF DEATH 東京」
    ラムフロム
    売り上げランキング: 119466
    The End of Summer
    The End of Summer

     

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    田中 功起
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  • 「万華鏡の視覚」- 森美術館

    「万華鏡の視覚」- 森美術館

    森美術館でやっていた、万華鏡の視覚に行ってきました。

    万華鏡の視覚というタイトルだけあって、視覚を主に利用してそれを歪めてくるようなそういう類いの作品が多かったように思います。やはり光とかを利用している作品も多くて森美術館の展示はいつも面白いなーって感じました。

    あと、個人的にはジムランビーの床の上を、イェッペハインの玉が転がっているのにはちょっと興奮しました。ジムランビーの床とかは単体だといつものと変わらないし、何となく飽きてしまう部分は否めないんですけど、イェッペハインの玉が鑑賞している人を襲う様はなかなか面白いものがありました。

    あと、LSDの噴水とか結構インパクトはありました。実際には希釈して安全なものをつかっているとはいえ、一応正式なLSDですって紙も貼ってあったり。オラファーエリアソンの偏光を使った作品も単純ですが、面白かったかなぁ。光の干渉で色が変わったりとか。あと、部屋中全体がミラーボールのやつはいい感じでしたね。行ったのが夜だったから、六本木の夜景とあいまってなんかテンション上がります。

    まあ、全体的にいうとこれはスゴいっていうのはそんなに無かったんだけども、平均的にレベル高いなーっていう展示でした。ただ、やっぱり森美術館は面白いんだけども、一般の人達の鑑賞のマナーがあまり良くないのが玉にきずですね。

  • 野村仁「変化する相―時・場・身体」- 国立新美術館

    野村仁「変化する相―時・場・身体」- 国立新美術館

    野村仁さんの変化する相―時・場・身体に行ってきました。国立新美術館です。全然知らなかったのですが、かなり昔から活動されている現代美術家の方で、今までやってきたことのすべてを網羅しているのかな?かなり大規模な回顧展だったと思います。

    写真やビデオやテープをつかったものから、立体や光を使った作品まで色々な作品がありましたが、最終的には時間を主に捉えたものが多かったような気がします。段ボールの大きな造形物が自重で変形していく様をアートしたというものが一番最初にありましたが、時間を切り取ってその様をアートにして行くものがいくつかありました。毎日同じ場所で同じ時間に写真を撮る事で太陽や月の移動を新しい形で見せる事なんかも時間の捉え方といえなくもないと思いますし。

    何か視点を少し変えて新たにそのものや概念をとらえ直すと言うような事をやっていて、非常に真っ当というか、正しいと言うかそういう現代美術家だなと思いました。やはり昔の人だからでしょうか?変に曲がっていない感じが今の現代美術としては珍しく感じられました。

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    見る 野村仁:偶然と必然のフェノメナ(CD付)
    野村 仁
    赤々舎
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    Time‐space―1968 to 1993
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    野村 仁
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    野村仁-生命の起源:宇宙・太陽・DNA (水戸芸術館現代美術センター展覧会資料 (第47号))
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  • 広尾ギャラリー巡り 09.07.21

    広尾ギャラリー巡り 09.07.21

    Chim↑Pomの展示が山本現代でやっているということだったので、観に行きました。

    London Gallery
    ここは、最近オープンしたギャラリーみたいです。行ってみたら、常設展でした。それにしても、すごく綺麗でバランスの取れた空間だなーって思ったんですが、内装を杉本博司さんがやったとの事でした。そういわれてみると机とかが直島の神社とかを思わせる感じで出来てたりと。空間がすごかったなー。歴史の歴史の感じと似てました。

    Chim↑Pom「にんげんていいな」 山本現代
    Chim↑Pomの展示って個展で観たのはこれが初めてです。細かく幾つか観たことがあったり、ピカッの時の話題とかは結構観たり読んだりしたんですが。ホントはピカッを観たかったんだけど、いつもタイミングが合わなかったんで、今回初めてです。細かくは上のリンクを観てもらえば書いてある通りだと思います。ちょっと高円寺っぽいっていうか、悪ふざけ感が全面に出てて苦手って人も多そうです。でもそこに何かリアルが存在していると言う感じはあります。making of the 即身仏を記念写真撮ってるおじさんがいてウケた。それ含めてChim↑Pomぽかったですねー。

    マストワン個展 [ 妖怪 ] Nanzuka Underground
    Chim↑Pomの影響と言うか、インパクトがありすぎて何かこちらの作品はなかなか入ってこなかったです。妖怪っていうコンセプトもイマイチ入ってこないままによくわからない感じでした。ちょっとインパクトという点で順番がよくなかったかなぁ。

    児玉画廊
    ドローイングがあったんですけど、ネットで調べたんだけど、どんな展示をやってたか、細かく検索出来ませんでした。ドローイング作品でした。

    そこから移動してカイカイキキギャラリーへ。

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    カイカイキキアーティスト展 vol.2 カイカイキキギャラリー

    カイカイキキアーティスト展 vol.2を観てきました。カイカイキキに所属のアーティスト達のグループ展みたいなものです。どれもカイカイキキだなーという印象。日本のアニメ、マンガ等から発される文化を消化してそれを日本特有のアートとして発信しているというイメージでしょうか。

    そういう視点でみるとまとまってますが、やはり村上隆さんはそのなかでは別格なんですねぇ。まあ、使えるお金の差なのかもしれませんが、プレゼン的な部分でも違いますねー。村上隆さんのアートをみるといつもプレゼンを意識してしまうんですが、カイカイキキアーティストにまでそれを強いるのは違うのかなぁ?

  • 銀座ギャラリー巡り 09.07.15

    銀座ギャラリー巡り 09.07.15

    2009 ADC展 Gallery G8

    2008の5月から2009の4月までの、広告等のグラフィックデザインのADC会員の作品を選考するとなっています。gggと合同展のようなものですね。結構知ってるような作品が多い中で市田ガーデン「NEWSPAPER to NEW PAPER」のパッケージデザインは結構おもしろかったです。しかも、普通に良いなーって思っちゃうような感じで。普通の新聞に単純な幾何学模様を綺麗な色でプリントして、包み紙にしようという、新聞紙は包み紙としても良いし、ただ捨てられるよりもいいし、色々プラスになっててこれがデザインだよなーとか思いました。

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    2009 ADC展 ggg Gallery

    さっきと同じ、ADC展です。こちらは、ポスター、新聞・雑誌広告、エディトリアルデザイン、パッケージ、CI・マーク&ロゴ等が多かったように思います。こちらはどちらかというと、今までgggでおこなってきた展覧会の総集編とも思えるような内容でした。ただ、有名どころの作品がすべて集まっているなんていうのは滅多にないので、面白いです。結構興味深かったのが、佐藤可士和さんのモノが今年は全然なかったですねー。まあ、もともとデザイナーと言うよりも・・・。気もしてましたが。でも、やっぱりココに並ぶようなものは良いものが多いですねー。

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    ヘルシンキ・スクール写真展 風景とその内側 SHISEIDO GALLERY

    フィンランドのヘルシンキスクールで学んだ人達、4人の合同展のような感じでした。ちょっと綺麗すぎてタイプじゃないかなーって感じです。でも、綺麗な写真って感じでこういうの好きな人って多そうだなー。確かに北欧の匂いもちょっとする感じもありますね。北欧って何か不思議にいろんなイメージが日本ではつけられてる感じがしますが、どのイメージが実際と一緒なんだろうか。