野村仁「変化する相―時・場・身体」- 国立新美術館

野村仁さんの変化する相―時・場・身体に行ってきました。国立新美術館です。全然知らなかったのですが、かなり昔から活動されている現代美術家の方で、今までやってきたことのすべてを網羅しているのかな?かなり大規模な回顧展だったと思います。

写真やビデオやテープをつかったものから、立体や光を使った作品まで色々な作品がありましたが、最終的には時間を主に捉えたものが多かったような気がします。段ボールの大きな造形物が自重で変形していく様をアートしたというものが一番最初にありましたが、時間を切り取ってその様をアートにして行くものがいくつかありました。毎日同じ場所で同じ時間に写真を撮る事で太陽や月の移動を新しい形で見せる事なんかも時間の捉え方といえなくもないと思いますし。

何か視点を少し変えて新たにそのものや概念をとらえ直すと言うような事をやっていて、非常に真っ当というか、正しいと言うかそういう現代美術家だなと思いました。やはり昔の人だからでしょうか?変に曲がっていない感じが今の現代美術としては珍しく感じられました。

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