荒川修作+マドリン・ギンズ「養老天命反転地」

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養老天命反転地を建築とカテゴライズするのも何か違う気もするんですが、かといって展示って感じでもないし。芸術としての要素が大きい気がします。

お椀型にくぼんでいる部分。なんというか、平らな部分が無いというか、正しい平らというものがどういうものか分からなくなるような感じで斜面や傾斜が作られていて、普通にあるものも普通においていない事で、長く遊んでいるとちょっと色々なものがずれてくるという仕組みですね。まさにそれを体感出来ました。

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例えば、建物が斜めで床が平らじゃないとか。建物は平らな場所にあるけど、中に入ると迷路のようになっているとか。

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斜面にあって、一見天井は平らなようで、そうでもなくて、中に入る入り口が無いので、強引に床すれすれのところから入ってみたり。あるところに日本地図が隠れてたり。というか、全体で日本地図がいくつか隠れてるみたいですね。

何か口で説明するのも、難しいのですがつまりは現代美術アスレチックみたいな印象でした。アスレチックというにはちょっと自然に近い感じもします。それで遊んでいるうちに別のルールの空間に長い時間いたために、体のルールが変わる気がします。面白かったです。

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