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  • 「村上隆のスーパーフラット・コレクション」カタログ

    「村上隆のスーパーフラット・コレクション」カタログ

    改めて分厚い本だなと、写真がとにかく多く綺麗なので、展覧会の内容がよく分かると思います。書いてある文章自体もそれほど難しくはなく、とにかくアーティストではなくコレクターとしての村上隆さんがどのような人なのか。どのようにアーティストとしての村上隆と繋がっているのか?が分かるような内容です。

    こういうことを知りたくて村上隆さんがコレクターになったというステートメントの一部を抜粋しておきます。

    まず・・・・・・芸術はなんで高額で取引されるのか?
    それから・・・・・・古いものはなぜ、高額になってゆくのか?
    古くて、かつ、芸術的に高い価値を持つものとは何か?
    有名な名物の古いものと、無名のものとの間にある差とは何か?
    芸術における良し悪しとは何に起因しているのか?
    価値に個人的な思い入れは関係があるのか?
    国によって、価値の変動はあるのか?
    画商ってどういう商いを行うのか?
    コレクションを集めてゆくとはどういうことなのか?
    美術館とはなぜできたのか?
    人はなぜ、芸術を鑑賞せねばならないのか? などなど。

    十和田市現代美術館で行われる展示はこの中から特に現代陶芸の部分に焦点をあてて、強力なコレクターとして、さらには世界的なアーティストであるという視点を入れた展示になっているようなので、かなり面白そうで、行きたいのですがいけるかなぁ・・・。頑張って予定を早く立てないと気がつくと終わっちゃう展覧会とかあるので要注意ですね。

    ちなみにステートメントの一部を抜粋しておきます。

    利休にはじまる茶の湯、柳宗悦を中心とした民藝運動、デパート陶芸からクラフトフェアまで、多様に展開する陶芸の世界から、日本の価値と美のありようを汲み上げる村上の頭の中の陶芸史を初公開。陶芸の文脈を再考しつつ、「芸術とはなにか」に迫る、村上隆キュレーションによる美術館初の陶芸展です。ぜひご期待ください。

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    村上隆の五百羅漢図展
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    OTHER

  • あえかなる部屋 内藤礼と光たち

    あえかなる部屋 内藤礼と光たち

    IMG_8626

    中村佑子監督の「あえかなる部屋 内藤礼と光たち」をシアター・イメージフォーラムで観てきました。

    内藤礼さんの映画と聞いてどんなものなのかなという気持ちで観てきました。内藤礼さんの作品は雰囲気というか周辺というか、そういうものがわかりやすいものではないので、そんな中でどうやって作家や作品に迫った映画ができたのかと思って観に行きました。

    結果から言うと、内藤礼さんは内藤礼さんで作家や作品に迫れなかった。

    しかし、それがいかにも内藤礼さんだったというような印象でした。結局のところ違う女性が内藤礼さんの母型に包まれたなかで何かが起きているというような内容だったので、内藤礼さん自身が中心にいない周辺で気配を作っている。

    その状況そのものが内藤礼さんであり、それを掴むことはできないという映画でした。

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  • VOCALOID OPERA「THE END」- 渋谷慶一郎 – オーチャードホール

    VOCALOID OPERA「THE END」- 渋谷慶一郎 – オーチャードホール

    art_2013-05-27_001

    渋谷慶一郎さんの初音ミクVOCALOID OPERA「THE END」を渋谷のオーチャードホールで観てきました。

    永らく更新していなかったこのブログですが、これをみたらどこかに書かなくてはいけないような気がしたので、再開して初めの記事をこのTHE ENDにすることにしました。

    初めてオペラを観るので、オペラの基礎知識はほとんどないようなものなのですが、オペラもやられるようなオーチャードホールで初音ミクというVOCALOIDがオペラをするというこれだけでも事件だったと思います。

    まずは公式動画を。

    Hatsune Miku チャンネル公式

    音楽は音楽家/アーティストの渋谷慶一郎さん、台本は演出家/演劇作家のチェルフィッチュの岡田利規さん、その他にもYKBXさんとかevalaさんとかOMAの重松象平さんとかが参加してつくられているオペラとなれば、もう日本の先端が集まって作られた作品だし、観に行かないと。と思い先行予約でチケットを購入し、さらにチケット購入後にSumallyでの当選でルイヴィトンによる特別公演も観れることになって計2回楽しんできました。

    ここで2回観れたということがホントによかったと観てからわかりました。

    ストーリーとしては、キャラクターの初音ミクが自分の死について考えるというもので、自分は死なない存在のはずだが実は死ぬ存在であり、人間が完全で私は不完全なの?それとも人間が不完全で私が完全なの?という狭間で死というものに奥深く入っていき「終わりはいくつある?」というように、寝ていることと死んでいることとの違いの様な話になっていくのですが、全てのストーリーを簡単に理解できるようにはなっていなくて様々な取り方ができるようなテキストが続き、僕には理解できたという自信がないです。

    音楽に関しても初音ミクの音声が前に出て歌詞が聴き取りやすいというようなROCK的な音楽としての音楽ではなく、初音ミクの声も含めてビート/ノイズ/シンセ等のサウンドが縦横無尽に360°のサラウンドで迫ってくる様な、渋谷さん × evalaさんというサウンドでした。電子音楽が圧倒的な情報量で迫ってきて、周波数も下から上までかなりクリアに聴こえるようなサウンドシステムをオーチャードホールの規模入れていて、何回か低音でホール自体が揺れているのを感じるほどでした。情報量が多くスゴい数の音が出ていたので、バンドとかであればこれがドラムでこれがベースでこれがギターでというようにそれぞれのフレーズを追えたりするのですが、そういう状態ではなく音楽として音としてしか捉えられなかったです。

    恐らくこういう周波数や情報量ということも含めての音楽としての部分を上手く利用して作曲していると思うのですが、これを意識的にやられて情報を操作しているという部分がスゴいです。また、終わり3曲くらいになると音がさらに迫ってくるように構成されていて、単に音も大きくなっているとか音数が多くなるとか周波数がより下から上まででているのかもしれませんが、音だけでも感動的になるようなストーリーが構成されていました。

    ビジュアル面に関してはアニメ等をいっぱいみているので、絵という面ではすごく驚くことはなかったのですが、スクリーンの配置と映し出されている映像が高解像度で3D(?)で投影されているのでそこにある物質感があったし、複数のスクリーンを空間の使い方や展開の仕方がスゴく面白かったです。パンフレットにも書いてあったのですが、渋谷さんがステージ上にいたことで初音ミクの物質としての存在感が増していたようにも思えました。しかし、途中の龍のようになる時の形状があまり好きでなかったなぁ。まあそれは好みですが。音楽やテキストと違ってこういう好みがビジュアル面からは出てきやすいのかな?と思いましたが、それを抜きにしてもビジュアルは理解しやすくてよかったです。

    初音ミクに萌え感が無くて、これが結構良くていろんな人が入りやすい入り口を作っているような気がしました。あと最後の方にそのビジュアルを完全に断絶するかのように光がステージを満たして、舞台美術が動くのですが、ええぇ!?ってものすごい驚きがありました。

    これだけの強度のある情報がスゴい勢いで入ってくるので観ながら理解するのが追いつかない。映像と表示されているテキストを中心にしてストーリーと音楽を追っていくのですがドンドン溢れて落ちていってしまっているのがわかるほどでした。1回目観た時は、強い勢いで水を入れたコップの様に自分の脳の許容量よりも少ない情報しか残っていないんじゃないか?というほどの圧倒的な体験でした。もはや頭で理解できないので体験としか言いようがないという状態で終わってしまったという感じでした。2回目を観た時はストーリを覚えたせいか、サラウンドの状況が変わったからか初音ミクの声が聴きやすくなっていてストーリーや音楽を楽しみながら追うことができました。ストーリーの内容やサウンドがどうのこうのを分離してメディアアートとして捉えてもそれだけで体験する価値があるものでものスゴく刺激的で素晴らしいのですが、2回観たことでなんとか少しだけ考えられるだけの情報を手にできて僕が思ったことは、これは死/終わりをテーマにして「愛がなければ生きていけないが、それは永遠ではない」というものすごくシンプルでストレートな内容を伝えるオペラなんじゃないかな?ということでした。

    僕は他のオペラをしっかり観たことも聴いたこともがないので、想像を出ない部分があるのですが、こういう死/終わりをテーマにして「愛がなければ生きていけないが、それは永遠ではない」ということを伝えるというようなシンプルでヒット曲のようなテーマこそが非常にオペラなんじゃないかな?って思いました。それを単純にやるのでなく様々な角度から複数の難解なレイヤーでおこなわれているので、ヒット曲のように丁寧に一つの解にたどり着くようになっていないと思いますが、全てはそこに行き着くように思えました。それだけ関わってきた人達の愛のような熱のようなものを感じました。

    ちなみに僕は音楽とかが好きでそこを感じる比重が多かったせいか、泣いてしまったというベクトルに入ることなく2回観ても圧倒されてしまったという結果になりました。終わりはいくつある?と言っていたようにそれぞれがこのTHE ENDの終わりを決めていいような気がします。考えても答えが出ないように作られているんだと思います。(僕はそこまで読み解けなかったですが。)ものすごかった、圧倒的だったとか、感動したとか、泣いてしまったとかがTwitterの僕のタイムラインでは多かったんですが、情報量の多さについていけず脳がオーバーフローして寝てしまった人とかもいるだろうし、複雑すぎて難解だと思って面白くなかったとか、批判したりする人もいるかなと思います。それでこそ、この作品のすごさであり、健全な状態なんじゃないかと思います。本当に2回観れてよかったです。2回みなければたどり着けない部分がある作品なんて本当に久々でした。さらに言えば、2回でも足りていないと思います。時間を置いて少し整理ができてきたのですが、とにかく機会があればまたみたい作品です。

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    ロビーにあった初音ミクの等身大フィギュア。かなりいい感じでした。

    MOVIE

    PHOTO

    これもロビーにあったTHE ENDのflipdot(っていうのかな?)の作品。

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  • Joana Vasconcelos「Versailles」- ヴェルサイユ宮殿

    Joana Vasconcelos「Versailles」- ヴェルサイユ宮殿

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    Joana Vasconcelos「Versailles」を、ヴェルサイユ宮殿で観てきました。

    ジョアナ・ヴァスコンセロスの作品は面白いのもありましたけど、ああいう空間にあると空間のパンチが強いので、なかなか大変だなぁと思いました。

    女性をモチーフにしたような作品だったので、宮殿とのバランスは良い方なのかもしれませんが、やはり宮殿は巨大でそこを一杯にするほどの作品は無かったし(作品でいっぱいにしてはいけない?)、宮殿の装飾が激しいというか、それそのものが芸術作品のようなのでそれに負けない作品というのもなかなか難しいですね。

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    とにかくヴェルサイユ宮殿は歴史と権力と金の力を感じました。女性がああいうところが好きなのは姫になりたい願望からなのかなぁ?ホワイトキューブとは違う空間なのでそういう場所でみると作品もまた違って見えそうですが、なかなか難しい感じでした。

    ジェフクーンズとか村上隆とかがどんな風にしていたのか、実際見てみたかったなぁ。

    PHOTO

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    Joana Vasconcelos
    Joana Vasconcelos

     

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  • DAMIEN HIRST – テートモダン

    DAMIEN HIRST – テートモダン

    art_2013-07-30_106

    Tate modernでダミアンハースト展を観てきました。

    これこそ現代アートなんだろうなというところを誰でも直感的にわかってしまうのではないかなという展示でした。

    生と死。宗教や医学や金など色々な物を現代美術としてうまく見せてもらえた気がします。ハーストが世界を席巻しているがわかったような気がします。

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    作品としては、日本にもきた牛の親子が2つになっているものや、その他のサメや羊など。スポットペインティング。薬の棚。タバコの作品。宝石の作品。蝶の羽で出来ている教会のステンドグラス。牛の首からハエが発生してそこで死んで行くものとか、蝶を完全に飼育できる状態にしている古いインスタレーションの再現とか、おそらくここでしか見られないようなものもありました。

    あと、多分値段が高すぎてイギリスから出られないんじゃないかと勝手に想像しているダイヤの頭蓋骨は別の真っ暗な空間を作って展示していました。

    見た目だけで取っても全く無感情のようなものと感情剥き出しのような激しいものの2つに分かれていた気がするし、作品の背景を知るとより面白いと思えるので、まさに現代美術だなという感じがしました。日本でこれを出来る美術館はないんじゃないかなぁ?なんて思ったりしてしまう過激なところもある展示でした。

    PHOTO

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    Damien Hirst
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    Damien Hirst
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  • Daniel Buren「Monumenta 2012」- グランパレ

    Daniel Buren「Monumenta 2012」- グランパレ

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    旅行の予定には入っていなかったのですが、パリでグランパレに行ったらたまたまDaniel BurenのMonumenta 2012がやっていたので観てきました。

    ここではボルタンスキーが古着のインスタレーションをやったり、アニッシュカプーアがものすごい建築のような空間をつくりだしていた、そのイベントの2012年の会期だったようです。

    入った瞬間から、単に綺麗という印象がものすごく強く残ったんですが、このグランパレという光が差し込んで時間ごとに光が変わって行く空間を上手く利用したインスタレーションとも言える気がします。この光をBurenの意のままに無意味並べて行った結果なのかな?とも思えました。

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    光の要素の中に入っている様々な色をそこから抽出して、なにかの絵を描くわけではなく点描のように並べてその中に入って行けるという体験はすごく刺激的な体験でした。

    上手いのは光が干渉するわけでもない絶妙なサイズで全ての構造物が作られていました。また、中央では真っ直ぐ落ちてくる光を返すように鏡が用意されていたりして、自分が内側にいることを感じさせたりしました。

    旅行者なのでこの時間にしか行けなかったですが、他の時間、例えば夜とかであればライトアップされたりして、また違う空間になっているんだと思います。光が差し込む空間を利用しての変化を続ける光の彫刻のような、それを可能にする森のような構造体のような空間は非常に良かったです。

    PHOTO

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    Daniel Buren
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    Daniel Buren
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  • Art Basel

    Art Basel

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    Art Basel(2012)に行ってきました。

    いやはや、すごいです。美術品の買い物をする場所なので作品どうこうという場所ではないんで、個展をやっているわけでもないし、すでにアーティストやアートがわかっている人達がそれを買いに来ているのでしょう。

    とにかくものすごいお金が動いている感じがしました。あそこで作品を買ってくれる人がいれば、少しアーティストの格があがるくらいの雰囲気すらありました。

    art_2013-07-29_079

    超有名どころの作品もたくさんあったし。ピカソとかそのクラスの既にアーティストとしての地位を築いて安定した価値のあるアーティストの作品もいくつかありました。

    ガゴシアンギャラリーとか有名ギャラリーの売ってる作品もすごかったなぁ・・・。

    お金持ちのコミュニティーみたいなものがあるんでしょうね。日本で参加したSBIオークションもスゴいなぁとは思ったけど、こちらは全くそれとは比べ物にならないくらいレベルが違ってすごかったです。

    art_2013-07-29_085

    こういう中でも日本のギャラリーがちゃんといるんですよね。でも、やっぱ辺境の国のギャラリーって感じなんだろうなぁ。

    自分自身も、アートが強いアメリカとかイギリスとかパリとかそういう所と、それ以外のアジアの国とか別の大陸の国とかでは、ここは中心ではないなぁって思ってみてしまったし。

    しってるアーティストさんも色々おいてあったけど、やっぱりガゴシアンにおいてある村上隆さんは世界のアートシーンではちゃんと評価されていて、日本人として頭一つ抜けてる感じがしますね。

    PHOTO

  • dOCUMENTA(13) – 2日目

    dOCUMENTA(13) – 2日目

    2日目

    監獄で一夜をすごしまして(dOCUMENTAの時期だけ開いていた監獄ホテルというところに泊ったんです。ホントに元監獄。)

    そこから本日は一日中dOCUMENTA(13)を見て回るという日です。とはいえ、おそらくdOCUMENTAの作品を全部見るというのは不可能ということがわかっていたので、ある程度見たい作家と場所と時間を区切りながらみることにしました。ある程度全体をまわるようなルートを考えて、まずはKasselの中央駅にいってみることにしました。(写真は、kasselの中央駅 ジャネット・カーディフの作品で使うところ)

    art_2013-07-29_022

    お昼までの2時間くらいでまずは中央駅の作品を見てしまおうと思ったのですが、残念ながら半分くらいの作品しかみれず…。

    しかし、中央駅のジャネット・カーディフの作品は30分弱かかるような作品だったけど、ヘッドフォンをしながらiPodに映されるその場の動画に合わせて動くという、現実と虚構がうまくミックスされるような面白い作品だったし、その他も面白いものが多かったです。今思えば中央駅は全部みたかったなー。

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    その後、街中の作品をいくつか見つつ、とりあえず唯一の日本人作家の大竹伸朗さんの作品を見にKarlsaue公園へ。

    Karlsaue公園は大きくていろいろ作品が点在していたので、ある程度みたいなと思ったものをつなげていって全部はみないで移動しました。公園内は政治的作品は多くない感じでランドスケープというか公園という立地を生かしたものが多い印象でした。

    そのなかでも、大竹伸朗さんのモンシェリーはとにかく異彩を放っていたような気がします。なんだか異様というか。不思議というか。ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家的な異彩感だったような気もします。そして公園内のOrangeriや建物のいくつかも展示会場として使われていたのでこれまた結構なボリュームでした。

    そして、documenta-HalleやOttoneumをみて最終的にはNeue Galerieとグリム博物館で終了という感じでした。

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    いやー。いろいろみたなー。

    必見はNeue GalerieとHauptbahnhofで次にdocumenta-HalleとFridericianumです。

    せっかく行ったなら、大竹伸朗さんの作品も見た方がいいです。

    一日でギリギリこれ全部みれるかもしれませんが、やっぱ少なくとも3日か4日くらい欲しい感じですね。全部みるということにあんまり意味がないかもしれないので、dOCUMENTAに1日行くだけでもオススメですね。何せ次は5年後ですから。

  • dOCUMENTA(13) – 初日

    dOCUMENTA(13) – 初日

    art_2013-07-29_013

    初日

    dOCUMENTA(13)は17時〜のチケットを買ってメインのFridericianum会場から観に行きました。

    ぶっちゃけしっかりと英語が読めないとちょっと難しい感じでしたけど、おおよその感じを掴めたし今回のテーマが崩壊と再建ということとか、メイン会場にあった新作とか近年の作品ではない、いろいろな作品からも色々と感じるところもあり。面白かったです。

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    メイン会場からしてわかるんだけど、やっぱりお祭りっていう感じとは少し違うんですよね。みんなが分厚いカタログを片手にこれはどういうことをしようとしているのか?どういう作品なのか?ということにしっかり向き合っていて、裏を返せばしっかりと向き合える作品が用意されていたんだと思います。

    dOCUMENTAはやはり政治色が濃くでているし。それがこんなに根付いているというところが素晴らしかったです。

    art_2013-07-29_001

    それにしてももうちょっと英語を勉強しておくべきだった・・・。全然わからないわけじゃないけど、ちょっと難しい。

    この日はメインのFridericianum会場だけみてタイムアップという感じでしたね。メイン会場裏の庭のあたりも少し散歩したり。そこで少し見れたりもしました。

    2日目はコチラから。

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  • 村上隆「Murakami Ego」- Al Riwaq Exhibition Hall

    村上隆「Murakami Ego」- Al Riwaq Exhibition Hall

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    カタールでやっていた、Murakami Egoを観に行きました。(詳しくはPERROTINのページに)

    震災に呼応して作られた100mの絵画、五百羅漢図が目玉だったのですが、本当にスゴかったです。あのレベルの環境で見れることは恐らくないだろうし、なにか完全に別世界だったし、その他もアレだけの規模の村上さんの展示が見れる機会が日本ではなかったので良かったです。

    震災を受けて五百羅漢の絵を書くと決めてすぐに実行に移し完成させたのがあの絵で、村上さんの新たな一面というのがはっきりわかりました。日本での展示が無いのが残念。

    細かい部分の作り込みやスーパーフラットと言われる絵画のスゴさというのは写真等では全くわからないので、実際にものを見るしかないと思います。

    art_2013-07-29_061

    それ以外もカタールという国なのでエロ表現のような部分が禁止だったようで。

    主にお花やカイカイキキやDOB君やタイムボカン等のキャラクターものが多かったりしましたが、それ以外も五百羅漢図と同じ空間に金色のOval Buddhaやとんがり君、テントの中ではアニメーションなんかも流れている中央空間なんかはもはやサーカスかと思えるほどの贅沢な空間になっていたと思います。

    立体の完成度はもはや仏像の様だし、絵画もお花とかは日本画の影響を感じるものであったりと、本当に日本美術とオタク文化的な日本文化をミックスして高度技術と方法で海外の文脈に乗せているんだなというのがわかり、これだけ一挙に見れてよかったと思いました。

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    しかし、そういう点でいうと確かに五百羅漢図はかなり海外の文脈と言う部分は省かれていて自分がやりたいと思ったことをやっている気がして、今までの村上隆さんとは少し違うのかな?という部分を感じました。

    日本のためにつくったであろう作品が日本では売れず、カタールで公開されているというのは非常に残念でした。MOTとかどうにかして公開しないのかなぁ??村上さんの価値がですぎて無理なんだとは思いますが。

    これはエントランスにあった巨大バルーンの村上隆像。かなりリアルで大仏のような雰囲気がある。このエントランス部分だけ写真OKでした。

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  • 行商 – SPIRAL

    行商 – SPIRAL

    行商というイベントが青山spiralでやっていたので観て来ました。

    こういうタイプの色々なギャラリーが集まって展示というのは時々spiralでやっているけど、面白かったです。

    なんかいつもは見づらいのですが、見やすくなって来ている気がする。まあこれは自分が慣れただけかもしれませんが。値段とかがわかり易かったのもあってちょっと良いなぁって思うもあったり。余り長い時間いれなかったのと、人が多かったので細かいところまでじっくりとは観れませんでしたけど、良い作品もいくつかありました。また、こういうのあったら観に行こう。

  • 「CREAM ヨコハマ国際映像祭2009」- 新港ピアなど

    「CREAM ヨコハマ国際映像祭2009」- 新港ピアなど

    CREAM ヨコハマ国際映像祭2009に行ってきました。やはり、これからは動画っていうのは色々な意味で外せないジャンルになってきます。

    動画っていうことだけでスゴかった時なんてもう昔の話で、だれでも映像を作れて発表できるという状況でこれからどうなるのか。

    とりあえず、観たいなとメインに思っていたのは泉太郎さんなので、はじめに野毛山動物園まで。色々な作品があるけど、立地とかボリューム的に野毛山動物園から行ったのは正解だった。泉さんはいつも通りだけど面白い。

    そのあと、新港ピアに移動。作品は多いけど、何かいまいちだなー。やっぱり映像系の作品だけを集めるとどうしても集中力の問題が。連続でずっとみるのは大変で。

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    DEEP IMAGES―映像は生きるために必要か
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  • 「GOOD DESIGN EXHIBITION 2009」- Tokyo Midtown

    「GOOD DESIGN EXHIBITION 2009」- Tokyo Midtown

    GOOD DESIGN EXHIBITION 2009を観て来ました。今年のグッドデザイン大賞候補の説明等がある感じの展示です。

    大賞候補を中心にその他の注目株とかが置いてあったりしたのかな?ビックサイトでみたなーとかそういうものもいくつかありました。

    それにしても何となくグッドデザインの意義とか歴史とかをもうちょっと簡単に分かるようにしておく部分をどこかに作っておいた方がいいんじゃないかな?ただ置いてあるだけにみえて、グッドデザインの方向性を見失ってしまう気が。

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    ジャパンデザイン 2007-2008―グッドデザインアワード・イヤーブック (2007)
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  • 「TOKYO DESIGNERS WEEK 2009」- 神宮外苑

    「TOKYO DESIGNERS WEEK 2009」- 神宮外苑

    毎年恒例のTOKYO DESIGNERS WEEK 2009に行ってきました。

    入り口付近ではいい天気でいい気分だったんですが、毎年の事ながらチケット売り場が混み過ぎです。毎年なんだから、もうちょっとどうにかならないものかね?先にWEB予約したり、お金を振り込んだりするシステムもあると思うんだけど、結局1時間くらい並ばされるという、そこがデザイン出来てないんじゃないかと。なんかチケット販売機の割り振りの仕方もおかしかったし、なんだかねぇ。

    中は見本市を中心のマーケットとか学生展とかコンテナ展あるんだけど、入る時の印象が悪かったからか?それとも本当にそうなのかは置いておいて、ちょっとレベルが低いという印象。物レベルが低いというよりもプレゼンテーション/見せ方のレベルが低い気がしたんですが、このあたりはブースの大きさとか形とかそういうところと関係して来るのかなあ?いろいろなものを一周観て、人も多いから早めに撤退してしまいました。なんか全体的に不完全燃焼。なんか毎年レベルが下がっている印象。

    でも、建築家の缶バッチを売ってるコーナーでサイン会をやってたんだけど、伊東さんとか西沢さんとか小嶋とかが居たようでした。大混雑でしたね。伊東さんはもういい歳なのに若い感じがしたなー。

  • 「DESIGN TIDE 2009」- Tokyo Midtown

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    10月の最終週といえば、もうデザイン祭りがはじまるなという印象な訳ですが、今年もはじまりました。デザイン祭り。ということで、まずはじめに行って来たのがDESIGN TIDEです。

    結構ミッドタウン全体で宣伝中

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    入り口はこんな感じです。

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    なかに入るとこんな感じ。会場構成は去年の方が面白かったような気がする。

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    これが一番好きでした。古い陶器を再生させる。考え方はエスターデルクスと同じと言って良いようなきもするんだけど、それをもっと売れるようにしてるイメージ。あと、和食器とかも使ってる。まあ、エスターデルクスの方が好きだけど、エスターデルクスは和食器は扱ってなかったし、良い。

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    これもなかなか。コンクリを使った家具。工事現場のようなオーラもあるんだけど、スタイリッシュにまとまっているようにも思える。打ちっぱなしのマンションとかで使えば効果絶大かな。

    そもそもDESIGN TIDEは見本市みたいなものなので、新作を売り込むみたいな感じもあるが、展示的な視点でもバランスがとれているような気がします。その辺がTDWの何か中途半端な感じとはちょっと違う気がするんだけども。そこには何か大きな違いがある。それこそが、デザイン出来ているか出来ていないかな気がするんだが。で、僕はTIDEの方がいつも面白いなと思う訳なんだけども。とにかく、面白く中を観ながら作る側の方が面白いんだろうなーなんて思いつつ。観てました。

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  • 「黄金町バザール2009」- 黄金町

    「黄金町バザール2009」- 黄金町

    黄金町バザールを観てきました。何となく去年も来たんですけど、盛り上がってなくて、今年もそんなに盛り上がりは見せてませんでしたけど、去年よりは確実に認知度があがってるなというのが分かる感じでした。 

    やはり、黄金町を歩かせるのはいいんですけど、作品がすくないなーという印象を受けてしまう配置のしかたというか、作品のサイズ感というか。微妙な点は多々あります。あと、それぞれに宣伝が上手く行ってないので、ここが作品です、入ってくださいとか、実際入っていいのか?どんな作品なのかとか事前に分からない事が多すぎたり。

    なので、その辺をもっと改善してほしいなーなんて思ったりもしました。でも、海外の方の作品とかもいくつかあったし、やっぱり赤線的な家に入れたりも面白いし、発泡スチロールでトンネルつくったやつとか面白かったし、面白いです。

  • 「所沢ビエンナーレ 引込線」- 西武鉄道旧所沢車両工場

    「所沢ビエンナーレ 引込線」- 西武鉄道旧所沢車両工場

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    所沢ビエンナーレの引込線に行って来ました。去年やっていたプレイベントは、何となく地元作家ばっかりで、内輪受けみたいな感じかな?とか思ったりもしたけど。

    去年と同じ場所だけども、少し展示スペースは広がってました。

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    こちらは白井美穂さんの作品。絵画なんだけど、この人達がこの奥でやってる作品の映像にもでてくるという物。いつも不思議だなって思う作品が多いんだけど、絶妙なバランスで引き込まれる。そこが不思議な感覚に思えたり。

    これは手塚愛子さんの作品です。最近はStitch by Stitchで観ちゃってて、そっちの方がすごかったな。とはいえ、こちらもとても良かった。

    そのほかにも面白い人のもあったんだけど、全体的にやっぱり何となく地元作家が集まって何となくやっているという感じに。企画概要とか読むとかなり崇高な目標が立てられてるんだけど。

    逆にそれが裏目かな?こういうのは書いてではなくで皆が共通意識でもっていれば良いと思うのだが。しかし、まあ共通にするにはどこかに掲げないとというのも分かるけど。

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  • 「GOOD DESIGN EXPO 09」- 東京ビッグサイト

    「GOOD DESIGN EXPO 09」- 東京ビッグサイト

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    毎年名前が変わってる気がするんだけど。一時期GDPとか言ってた事もあったと思うし、それ以外にも名前がある気がする。その名前が定まらない事自体、デザイン出来てないのかななんて思ったりするけど。そんなGOOD DESIGN EXPO 09に行ってきました。

    入り口はこんな感じでナカナカ賑わってる。毎年毎年展示は見やすくなってると思う。だけど、何となくイマイチ良い作品とか減ってるのかな?って思ったり。これは自分の感覚に依存する部分が大きいのかもしれないけど。または、出展数とか減ってるのかな?あと、どう考えてもwebとかコンピューターのsoftとかについてはあまり触れられてなくて、現実との乖離を感じたりもする。ただ、デザインの祭りとしては良いと思う。

    今回もこんなに広い空間でグッドデザインになりたい物たちが集まってたワケだけど、気になったのは、スタイロフォンとマイク付きピアニカとかかな。楽器系だけになってしまった。そのほか、そんなになかったです。携帯とかPCとかは確実に進化が止まってると思うし。

    そもそもグッドデザインって言葉には日本デザインコミッティーが大きく関わってるはずなんだけどなーって思ってたんだけど、そのデザインコミッティーのあたりのことは全く感じさせない。デザインコミッティーには名だたる重鎮たちが名前を連ねているし、重い歴史もあるから、そのあたりとは分離出来てるのは良いかもしれないけど、やはり柳宗理さんとかの物にGマークがついていると感慨深いし。微妙な線だな。

    ただ、このグッドデザイン賞ってのは国が始めた事みたいだから、そのあたりで、仕切り直しがされているのかもしれない。なにか隠された歴史とかありそうだなぁ。兎に角、このGDEXではなんとなく微妙な理念がしっかりしてないのか、基本がぶれているというか、そういう危うさを毎回感じてしまう。そんなこんなだけど、楽しめました。

  • 荒川修作+マドリン・ギンズ「養老天命反転地」

    荒川修作+マドリン・ギンズ「養老天命反転地」

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    養老天命反転地を建築とカテゴライズするのも何か違う気もするんですが、かといって展示って感じでもないし。芸術としての要素が大きい気がします。

    お椀型にくぼんでいる部分。なんというか、平らな部分が無いというか、正しい平らというものがどういうものか分からなくなるような感じで斜面や傾斜が作られていて、普通にあるものも普通においていない事で、長く遊んでいるとちょっと色々なものがずれてくるという仕組みですね。まさにそれを体感出来ました。

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    例えば、建物が斜めで床が平らじゃないとか。建物は平らな場所にあるけど、中に入ると迷路のようになっているとか。

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    斜面にあって、一見天井は平らなようで、そうでもなくて、中に入る入り口が無いので、強引に床すれすれのところから入ってみたり。あるところに日本地図が隠れてたり。というか、全体で日本地図がいくつか隠れてるみたいですね。

    何か口で説明するのも、難しいのですがつまりは現代美術アスレチックみたいな印象でした。アスレチックというにはちょっと自然に近い感じもします。それで遊んでいるうちに別のルールの空間に長い時間いたために、体のルールが変わる気がします。面白かったです。

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  • 「堂島リバービエンナーレ2009」- 堂島リバーフォーラム

    「堂島リバービエンナーレ2009」- 堂島リバーフォーラム

    丁度いいタイミングで堂島リバービエンナーレというイベントがやっていたので、観に行きました。これは、南條史生(森美術館館長)がアートディレクターを務めたアジアにおける最大級の国際美術展「シンガポールビエンナーレ」(第1回展2006年、第2回展2008年)の出品作品の中から政治的、社会的、文化的な問題提起を行う選りすぐった作品、26点を紹介するという展覧会でした。

    確かに政治色の濃い作品が多かったです。その中でもあまり政治色とか文化的なものを感じさせないものとかもいくつかあったんですが、少なかったですね。

    会田誠さんが出品するということだったんで、何かなー。って思ってたんですが、「The video of a man calling himself Bin Laden staying in Japan-日本に潜伏中のビン・ラディンと名乗る男からのビデオ」でした。似てるだけのネタ系作品なんだけど、絶妙な風刺が効いてて面白いです。

    他にも水槽の中に哲学書が泳いでる作品とかもあったんですけど、ナカナカ説明が難しいですね。綺麗な感じに見せてました。ホー・ツーニェンさんの「The Bohemian Rhapsody Project」ボヘミアンラプソディと裁判をリンクさせた作品とかも面白かったです。全体的にサイズ感も丁度観やすい感じで良かったと思います。政治色とか濃くて個人的には重く感じてしまいました。

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  • 「101TOKYO Contemporary Art Fair 2009」- AKIBA SQUARE

    「101TOKYO Contemporary Art Fair 2009」- AKIBA SQUARE

    コンテンポラリーアートフェアの101TOKYOに行ってきました。去年もやってたんだけど、なんだかんだしてて行けなくって、今年こそは行くぞ!って意気込んで行ってきました。

    行って入ったら、いきなり小山登美男ギャラリーの部分があって、ギャラリーで見た時びっくりして良いなーって思ったエジプトが置いてありました。

    三宅信太郎さんのPath to Egyptって作品らしいです。三宅さんは気がついてなかったんだけど、既に小山登美男ギャラリーで見るよりも先に直島で見てたんですね。気がつかなかった。

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    そのほかにも色々ありましたが結構気になったのが、この作品。サガキケイタさんの作品で遠くから見るとキノコ雲の絵なんですが、

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    近くで見るとキャラクターの百鬼夜行のようなキャラクターであふれているという作品。核爆発とゆるめのキャラクターという、ギャップがなかなか味わいがあって面白かったです。

    そのほかにも相川勝さんの、昨今のCDが簡単にコピーされている現状のカウンターとして、CD−Rに焼いたCDの盤面や、ジャケットやら、歌詞カードすべてを手書きで再現するという、簡単にコピーしないコピーの作品があったりとか、面白かったです。