金氏徹平 個展「S.F.(Splash and Fragments)」- RICOH ART GALLERY

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金氏徹平さんの「S.F.(Splash and Fragments)」をRICOH ART GALLERYで観てきました。

RICHO ART GALLERYといえは、プリンターなどをつくっているRICHOのギャラリーでRICHOのStareReapというプリント技術を使った作品を展示しています。

StareReapは、一般的な印刷は2次元の平面ですが、そこに3Dプリンタ印刷を組み合わせたような立体的な印刷を可能としている技術です。

どこまで立体的に表現できるのかとかはわかりませんが、平面と立体の間というような。マチエールやらレリーフやら何で表せばいいのかという印刷で、RICHOでは2.5次元(半立体)を印刷すると表現されています。

今回は、金氏さんの過去に作ったシリーズでStareReapに合うシリーズをピックアップして新たに作品を作ったものが並んでいました。

「海と膿」シリーズ、「Teenage Fan Club」シリーズ、「Model of Something」シリーズ、「tower」シリーズの作品が作られていました。

動物の写真と化粧品のリキッドの写真がコラージュされている「海と膿」シリーズが最も作品数も多く、StareReapの技術も馴染んでいました。

「Model of Something」シリーズのアクリルにマジックで線を描いたようなものや、養生テープを木に貼り付けたような作品は、これでやる必要があるのか?とちょっと思ってしまったものの、ステイトメントを読むと、どうやら時間軸をずらすように作られているようです。

「Teenage Fan Club」シリーズや、「tower」シリーズみたいな、人気のシリーズも作られていて、今まで立体だったものを強引に2.5次元的に平面に押し込めたり、平面的だったものを強引に立体化させたり色々実験しているようでした。

最近いろいろ行なっているコラボレーションの一つとして、RICHOとのコラボレーションという形になると思いますが、近いタイミングで行われている他の展覧会でも同じ技術がつかわれているようなので、今回だけでなく新たに長く続くシリーズになるのかも?

過去の作品だったので、どちらかというとStareReapの技術のほうが気になってしまいましたが、リキッド等が凹凸してるのは、作品として面白かったです。

個人的には印刷表面が何となくザラついているというか、イマイチ気になってしまうので、もうちょっと技術があがってくるともっと面白くなりそうだなと思いました。

PHOTO

BOOK

INFO

金氏徹平「S.F.(Splash and Fragments)」

会場:RICOH ART GALLERY
会期:2021年8月20日(金)- 2021年9月18日(土)
開館時間:12:00 – 19:00
休館日:日、月、祝

WEB:https://artgallery.ricoh.com/exhibitions/splash-and-fragments

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