カテゴリー: EXHIBITION

  • 加藤泉「Paintings and Sculptures」- アラタニウラノ

    加藤泉「Paintings and Sculptures」- アラタニウラノ

    加藤泉「Paintings and Sculptures」をアラタニウラノに観に行きました。

    加藤泉さんは、Nadiffでも展示をやっていましたが、同時にアラタニウラノでも展示をやっていました。こちらはいつも通りというか、Nadiffでの新たな一手ではなく木彫りのスカルプチャーとペインティングです。展示タイトルも「絵と彫刻」だからまさにその通りです。

    最近一連の作品をみていてなんだか少しづつ絵の不穏な異形の胎児のようなものに慣れてきた感じがしてます。そのうち子どもを観る様な感じで愛情の様なものが生まれたりするのかなぁ?そしたらかなり面白いものになるだろうなという事はよくわかります。そういう風になったら面白いんだろうな。

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  • タムラサトル「A マシーン」- Takuro Someya Contemporary Art

    タムラサトル「A マシーン」- Takuro Someya Contemporary Art

    タムラサトル 「A マシーン」をTakuro Someya Contemporary Artに観に行きました。

    Aマシーンは、そのままというか、Aと書いてあるマシーンですね。何でAとかかれているかというと、チェーンですね。歯車がモーターでまわっていて、そこをチェーンがまわると言う状態でAという文字をつくっているというマシーンでした。

    そのほかにも星やハート、XとかZ(だったかな?)などもあって様々な文字や図形をつくっていたのですが、重々しいマシーンとやっていることとのギャップがなかなかスゴいというか。そのギャップは面白いのですが、結局なんなのか・・・不思議が残りました。

  • 佐藤允 「初恋」- ギャラリー小柳

    佐藤允 「初恋」- ギャラリー小柳

    佐藤允「初恋」をギャラリー小柳に観に行きました。

    黒で書かれたドローイングの堆積というような感じでしょうか?その原型となるドローイングも一緒に展示されていましたが、ドローイング単体でも何かの念のようなものが込められている様な絵なのですが、それを切り抜いたり貼ったりすることで一見平面のような絵が通常の手で描かれるような手法とは別の手法で堆積されていることがわかる様な絵でした。

    しかし、その念の様なものも一緒に堆積している様に見えるので、実際の大きな絵をみるとかなりの書き込み具合とその積み重ねによってかなりの力を感じるようになると思います。

    細部までのこだわりが積み重なって、新たな絵をうみだしているという所がその根源かもしれませんが、実際観るとかなり画像で観るのと違ってるので実際みるのが良いです。

  • 木下晋 + 袴田京太朗 「うつしみ」- MA2 Gallery

    木下晋 + 袴田京太朗 「うつしみ」- MA2 Gallery

    木下晋 + 袴田京太朗 「うつしみ」をMA2 Galleryに観に行きました。

    袴田京太朗さんの作品が観たかったので、観に行ってきました。ここは、建築も千葉学さんが作ったモノなので、建物としても行ってみたかったギャラリーでした。

    袴田京太朗さんの作品はいつも通りといえばいつも通りですが、最近はカラーのものだけでなく、さらに異素材と組み合わせた作品が多くなっている様な気がします。そこに実際あるはずの木などで出来た彫刻を解体して再構築するような形で作品を作り出す。実際のものとは違ったものになるのだが実際のものもそこにあるようなそんな作品が多くて好きですね。今回もその流れの中の作品だったように思えます。

    木下晋さんは、初めて見たのですが、鉛筆でのもの凄い画力とともに何やら悲しみを内包した様な瞬間を切り取っている作家さんのような気がしました。そこにいるお年寄りのバックボーンはわかりませんが年齢という年輪以外にももっと深いなにかを内に秘めたそんな絵の説得力はスゴいですね。

    BOOK

    ハルばあちゃんの手 (日本傑作絵本シリーズ)
    山中 恒
    福音館書店
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    生の深い淵から―ペンシルワーク
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    里文出版
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  • 「TWS-Emerging 156/157/158/159」展 – トーキョーワンダーサイト本郷

    「TWS-Emerging 156/157/158/159」展 – トーキョーワンダーサイト本郷

    「TWS-Emerging 156/157/158/159」展をトーキョーワンダーサイト・本郷で観てきました。

    TWSでは4つの展覧会が同時にやられています。TWS-Emergingは、トーキョーワンダーウォール(TWW)の入選者100名の中から希望者を募り、審査を経た後、TWS本郷にて個展を行う企画で、本年度は、6月から10月までの5ヶ月間を通して各4名、総勢20名の若手アーティストを個展形式でご紹介しているという展覧会です。

    156 のびアニキ/金子良 [のびアニキのザッツエンターテイメント!]
    157 Takiguchi [クリスタル]
    158 宮田智加子 [増殖ストーリー]
    159 鈴木紗也香 [another scenery -半透明の薄い膜と耳障りな沈黙達-]

    今回はこの4人です。写真はのびアニキです。会場の外をあるいていたら、インターホンがあってご自由に押してくださいと書いてあったので、押したらスゴいスピードでインターホンにでてくれて自由に入ってください的なことをいわれました。笑。なかにはいると大量のインターホンがそれを通じてピンポンダッシュしながらコミュニケーションを楽しむというような作品でした。現代アートなの?とかコンテクストは?とかいったら微妙に外れてるのかもしれませんが、面白かったです。

    Takiguchiの作品は2人のグループなんですが、それがお互いの意志を無視しながら同時に筆を入れて作品をそこに残った物だけが純粋な物として作品の中で機能していくという作品のようです。その過程を知るとより面白いですが、それを知らなくてもかなりペインティングとして好きな作品でした。

    宮田智加子さんの作品はペインティングの作品の上に刺繍した布のような綿を詰めた布のようなものを貼付けた作品。鈴木紗也香さんはファンシーな感じの夢見心地の色合いの作品の中にどこか水玉を忍ばせたような作品。どちらも作品としてはレベル高い気はしますが、自分にはあまり引っかからなかった。

  • 「Beyond」展 – SCAI THE BATHHOUSE

    「Beyond」展 – SCAI THE BATHHOUSE

    「Beyond」展をスカイ・ザ・バスハウスで観てきました。

    震災の影響なのかグループ展のような物が多いです。基本的にテーマがなくて震災の為アーティストが来れなくなって、グループ展となっているようなタイプのグループ展は取り上げていないのですが(何て感想を書いていいかよくわからないので。)、ここは「Beyond」というタイトルをつけてコンセプトありで、しかも有名作家をとりあげていたので、面白かったです。

    アート、あるいは美術という仕組みの中にはコンセプトやルールのようなものは確かに存在しますが、それを操る創造の言語は一般的な概念を軽々と超越していきます。鑑賞者との距離をはかるように近づいたり、離れてみたり、行ったり来たりする・・・。作品とのそのような対話の中で、アーティスト達の様々な創造言語が、限りなく広がりを持つものであると感じさせられることでしょう。

    名和晃平さんは、未発表作のドローイングシリーズ Line-Fragment を展示していたのですが、最初これが誰の作品かわかっていないで良いなーと思ってみていたのですが、わかった時にちょっとビックリしました。普段の名和さんの作風とちょっと違っているような気がしましたが、クオリティが高くて観ていて飽きないです。

    イェッペ・ハインさんの作品は、前におそらくSCAIで観ていたのでそれほど驚きはなかったですが好きです。嵯峨篤さんの作品もただただ鏡面のように黒い作品も好きです。中西 夏之さんの増殖していく細胞のような作品も独特の空気感がありますし、川上 幸之介さんの作品は特殊な描きかたをしていそうな特殊な絵のように思えました。そしてブライアン・アルフレッドさんのデジタル化したような何かを省略して平面化してしまった空間のような作品もかなり良かったです。こういう作品はホワイトキューブの中で観るよりも家とかでみると窓として切り取られている先がデジタルの空間として機能しそうなので、また印象が変わってきそうですが、そこがかなり面白く好きなタイプの作品でした。

    有名どころも集まっているし、名和さんなどはMOTで大規模個展も行われているのでそのあたりと絡めてみるのもかなり面白いかもしれません。

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    Jeppe Hein
    Jeppe Hein

     

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    Francaise Bertaux
    Centre Georges Pompidou Service Commercial
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    Jeppe Hein: Until Now
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    Francesco Bonami Ilina Koralova Michel Gauthier
    Buchhandlung Walther Konig GmbH & Co. KG. Abt. Verlag
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    There Is A Light That Never Goes Out
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    Brian Alfred ブライアン・アルフレッド
    UTRECHT
  • FM「REISSUED WOMEN(AN HOMAGE TO DAVID SALLE)」- スプラウト・キュレーション

    FM「REISSUED WOMEN(AN HOMAGE TO DAVID SALLE)」- スプラウト・キュレーション

    FM「REISSUED WOMEN(AN HOMAGE TO DAVID SALLE)」をスプラウト・キュレーションで観てきました。

    奇妙なポーズをとっている恐らく娼婦のモノクロームの写真。というのがこの展示を観ての最初の印象でしたが、近く見るとこれはペインティングであるということがわかって何故写真をペインティングにしているんだろうなぁ?という感じでした。

    構図とかは結構スタイリッシュといえばいいのか?それとも古めの欧米の広告写真のようであるといえばいいのか細かくはわからなかったですが、そういう雰囲気のある物で、時々そのペインティングに印象的な色のついた空間が介入してくるというもので、そのモノクロでない色の部分があたらしさと古さの境界のようなものがあって面白かったです。

    それだけかな?と思っていたのですが、裏には少しコンテクストがあったようす。元を知らないという勉強不足でしたが、そう考えると何となくいろいろと合点がいくような。WEBから少し抜粋するとこんな感じです。詳しくは上のリンクから飛んでください。

    これらの写真は、そのユニークさ故に、独立した写真作品として発表されているが、10年間という撮影期間は、ひとつのシリーズに掛ける時間としてはあまりに長すぎる。やはりペインティングのエスキースにすることが目的で撮影されたと推測すべきだろう。実際いくつかのカットはペインティングになったものの、その多くは写真集に閉じ込められたまま、その後より複雑化するアート・コンテクストの奔流で、いつしか多くの人が意識する存在ではなくなっていった気がする。

    それから20年。
    極東の島国で、二人の若きアーティストがこの未遂のエスキースの存在に気が付いた。

    ということで、デヴィッド・サーレというアーティストの写真を利用して作られていなかった作品を自らの手で作ってしまおうという作品だったようです。裏のコンテクストがわかるとなかなか面白い展示でした。

  • 廣沢美波 「夢でキスキスキス」- Ai Kowada Gallery

    廣沢美波 「夢でキスキスキス」- Ai Kowada Gallery

    廣沢美波 「夢でキスキスキス」をAi Kowada Galleryで観てきました。

    何故展覧会のタイトルが電気グルーヴの引用なのかは不明ですが、「夢でキスキスキス」というタイトルです。そして作品としては、結構カラフルな原色を多用に利用して、筆ではなくスポンジのような物で叩いて描いたのか?と思わせるようなタッチでメルヘンの国のようなものを描いている作品でした。

    何となく原色だから明るいのかという感じもしますが、原色とはいえ黒のような重い色が印象的に配置してあって、夜の風景かと思うような重さがありつつ、そのなかに力強く様々なPOPなアイコンが書込まれているという作品でした。

    POPアイコンの趣味が動物とかでちょっとあわないのとこのカラーリングの強さと、この作風になれなかったのでちょっと得意じゃない感じでした。

  • 伊藤彩 「穏やかに臭う」- 小山登美夫ギャラリー

    伊藤彩 「穏やかに臭う」- 小山登美夫ギャラリー

    伊藤彩 「穏やかに臭う」を小山登美夫ギャラリーで観てきました。

    なにやら何の脈絡もないように感じる絵の中にギャグなのかなんなのか面白い絵とか、ゆるーい絵とか、何かの図案のような物なんかが気の向くままに配置されているような絵でその中にこれまた適当に作られたような。絵を切り取った物が貼り込まれていてコラージュなのか何なのか?

    一体どこに向かっているんだろうというようなモノだけどもインパクトのある絵が描かれていました。

    それこそ吉田戦車のようなゆるさをもったキャラクターみたいなものや、動物や人なんかが色々とは位置されているんですが、そこが完全に異世界のようなものそれぞれのキャラのような物の関係もまったくないような、ただそこにあることで面白かったり不思議だったり奇妙だったりという気分を喚起させる絵だったといえばいいのかな?単純にみてて面白かったです。

  • 工藤麻紀子 展 – 小山登美夫ギャラリー

    工藤麻紀子 展 – 小山登美夫ギャラリー

    工藤麻紀子 展を小山登美夫ギャラリーで観てきました。

    草むらの中から少年や少女がこちらを向いているという構図が多かったのかな?なにやらアニメ的な雰囲気を醸し出しているような簡略化された絵の中に、印象的な何かを感じることができるような作品がならんでいました。

    これが工藤麻紀子さんのいう所の「毎日通っているのに急に光って見える」風景という部分なのかな?と思ったりしますが、とにかく雑然とした中にアニメっぽいながらもそれとは一線を画したような凛とした少年/少女がいるところが妙に印象強く感じられました。

    色とかなにか全て滲んで古びてしまったかのような色使いだったりもするので、単純に光り輝いた風景というワケではないのですが、その中に輝きを捉えているというのは作品を前にするとわかる作品でした。

    BOOK

    ウィンター・ガーデン:日本現代美術におけるマイクロポップ的想像力の展開
    松井みどり、国際交流基金
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  • 川内倫子 「Illuminance」- FOIL GALLERY

    川内倫子 「Illuminance」- FOIL GALLERY

    川内倫子 「Illuminance」をFOIL GALLERYで観てきました。

    日常の中に潜んでいるIlluminanceな瞬間を上手く切り取った写真がたくさん展示されていました。動画も一つありましたが、30分くらいあるらしいので1/3くらいしか観ませんでしたが、これもある種Illuminanceなモノでした。

    写真がとてもよかったです。結構アニメとかみて輝いてる瞬間を上手く切り抜いているなと思うタイミングがあるのですが、アニメは画面上のすべてをコントロールできるのでそういう画像を作りやすいというのはあると思います。しかし、ここでは写真でその輝ける瞬間というものを切り抜いていたので、想像するだけでも奇跡的な瞬間を捉えていることになるなということがわかります。そしてその瞬間を捉えた美しさというのは確実に存在しているなという、良い展示でした。

    BOOK

    Illuminance
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  • 「αMプロジェクト2011 成層圏 Vol.2 増山士郎」展 – Gallery αM

    「αMプロジェクト2011 成層圏 Vol.2 増山士郎」展 – Gallery αM

    「αMプロジェクト2011 成層圏 Vol.2 増山士郎」展をGallery αMで観てきました。

    作品は2つあって、オランダのスキポール空港でセキュリティホールを見つけて、そこを輪ゴムを通してセキュリティを突破するという作品と、北アイルランドとイギリスの境界で生活していてその際に犬の糞が玄関にある。それを境界の紛争となぞらえて爆弾処理を行うという作品の2つ。

    この2つについて共通している項目は境界線とその越境の方法というところですね。そう考えると輪ゴムの作品のクールな越境の方法が面白く感じれたりしました。それにしても北アイルランドとイギリスの境界の地域の立体模型や写真やらがたくさんあったのですが、そのなにやらイギリスらしいと言って良いのかわからないですが、重い空気感がなかなか緊張状態を表現していて、糞争がまさしく紛争のように捉えられて面白かったです。

  • ミカ・ロッテンバーグ 展 – Take Ninagawa

    ミカ・ロッテンバーグ 展 – Take Ninagawa

    ミカ・ロッテンバーグ 展をTake Ninagawaで観てきました。

    身体を利用した複雑な構成の写真とドローイングの展示でした。WEBサイトを観てもらえればわかるかもしれませんが、もの凄い筋肉の持ち主や、もの凄い体重の持ち主、もの凄い身長の持ち主などが、複雑な構図の写真の中に収まっています。それらの空間から特殊な風景が作られています。

    が、それくらいしかわからなくて・・・。バックボーンがちょっとわかりませんでした。(そして、press releaseが英語だったので読む気力がわかずにスイマセン。)

    そのほか、身体を思わせる粘土のようなスカルプチャーの写真。何かのパーツを思わせるようなドローイング等がありました。

    BOOK

    Mika Rottenberg
    Mika Rottenberg

     

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    Linda Williams Hsuan Hsu
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  • 八木修平「Fast Vehicle」- 児玉画廊

    八木修平「Fast Vehicle」- 児玉画廊

    八木修平 「Fast Vehicle」を児玉画廊で観てきました。

    児玉画廊さんではこういうタイプの作品を結構観る気がします。カラフルな色の混ざり合い。その中の描画する方法の違い、さらにその色や流れのつながりをカットしたかのような構図の展開の様な感じは連続と断絶で絵に緊張感を与えたりしているようにも思えます。

    スピード感のあるような流れる色の連なりが重なっていてそれがスピード感ともなっているんだけども、多重に書込まれた感じが移り変わりや変化を思わせてなかなか見所が多かったように思えます。

    またプレスリリースを読んでみると以下のように書かれています。

    本展「Fast Vehicle」では、音楽を聴いているときの感動や、運転している時の乗物との心地良い一体感、ゲームにのめり込みすぎて陶然とするような感覚、輪郭がぼやけ灯りが浮かび上がる夜景の非現実感などのイメージがそれぞれの作品に混在しているのだと八木は述べています。

    どれが音楽でどれが運転というのはわからなかったですが、ここで表そうとしていたイメージの片鱗は確かに絵を観ているだけでもわかったように思えますし、プレスリリースを読んでから、それを観れば音楽や運転などとの共通点も見いだすことができるように思えます。とはいえ、そこまで観なくても単に色や形やその手法を観るだけでもかなり面白いと思います。

  • 黒川知希 + タティアナ・ドール 展

    黒川知希 + タティアナ・ドール 展

    黒川知希 + タティアナ・ドール 展を、NANZUKA UNDERGROUNDに観にいきました。

    両者ともペインティングというタイプの作品を作っていて、結構大きな物もあったりしました。

    黒川知希さんは何やらいろいろなところから引用してそれを大胆に配置して構成しているような気がします。実際にある空間とか常識的な配置や絵のつながりというようなものは無視して書かれているような絵でドローイングなんだけども、ところどころしっかりと書込まれていたり、逆に曖昧なまま放置してあるような作品でした。

    タティアナ・ドールさんはかなりドローイングという感じがとても強いです。筆にスピード感があるという感じでしょうか、またその筆に力があって迫力があるという感じもしました。テーマとかイマイチわからないけど、その迫力のようなものを感じる作品でした。

    2つの共通点はドローイングで、なにかジャンクなニュアンスがあるところでしょうか?そのジャンクさがNANZUKA UNDERGROUNDっぽかったです。

    BOOK

    Tatjana Doll. Drive In
    Tatjana Doll. Drive In

     

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    Tatjana Doll
    Koenig W.
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    Tatjana Doll: Girls (Used To) Wait
    Tatjana Doll: Girls (Used To) Wait

     

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    Die Gestalten Verlag
  • 宇治野宗輝「TRANSCRIBED」- 山本現代

    宇治野宗輝「TRANSCRIBED」- 山本現代

    宇治野宗輝 「TRANSCRIBED」を山本現代で観てきました。

    ターンテーブルを起点にしてレコードに突起をつけて回転させることで、その突起がターンテーブルの上に仕掛けられたスイッチを押し、電気が通電して様々な物を起動させて音を奏でます。

    例えば掃除機が吸い込む音がハイハットのように聴こえたり、木箱を叩く音がキックのように聴こえたり。その他にもモータをピックアップの近くに近づけることででる等を利用したり、ライトがついたり消えたりなども含めての作品でした。

    シーケンサーを思わせる動作ですが、それが現実に動いて音を奏でている感じがとても良かったです。

  • 「掌 10」展 – ラディウムレントゲンヴェルケ

    「掌 10」展 – ラディウムレントゲンヴェルケ

    「掌 10」展をラディウムレントゲンヴェルケに観に行きました。

    今回はレントゲンヴェルケ20周年企画の掌という企画でした。WEBをみると今回のコンセプトが書かれていました。


    東京日本橋の古美術商の名店、瀬津雅陶堂の創始者、故瀬津巌氏が芸術新潮誌上で長く連載され、後に美しい本となったエッセイ集「掌の美」(1996、新潮社、絶版)がこの展覧会「掌TANAGOKORO」の発想の発端です。
    恐らくは世界で唯一手の上で美術作品を玩ぶ民族である我々日本人。その特別 な感覚を現代美術に投影し、作家の精神とコンセプトを凝縮しようとする試み、「掌(たなごころ)」展は、97年3月、青山レントゲンクンストラウムでスタートしました。その後レントゲンのスタンダードなグループ展として親しまれ、愈々10回目を迎えます。
    今回は「掌」としては少々大きめですが、「レントゲン」の20周年にちなみ、20x20x20cm以内に封じ込められた作家のエネルギーをお楽しみ頂きます。

    ということで、青山のスパイラルでやっていた「手練」とは違って、小さい作品を集めた作品展という感じです。小作品ということで作品自体が面白くないということは特になくて小さいからこそ手の込んでいるようなものもあったと思います。

    そりゃこれで大きければスゴい良いよなぁっていうものもあったのですが、小さいということで良いことは価格が安いってことですね。ということで、買えそうな値段の物もあったので初めてアート作品を買うっていう人にも向いてる展示だともいえるような気がしました。20周年の記念イベントという感じはあまり強くなかったけど、大きさというところに絞ってるのは実は結構面白く感じました。

  • 興梠優護+ サガキケイタ + 助田徹臣 「Group Show IV」

    興梠優護+ サガキケイタ + 助田徹臣 「Group Show IV」

    興梠優護 + サガキケイタ + 助田徹臣 「Group Show IV」をCASHI°で観てきました。

    興梠優護さんのフィルタのかかったような男女の絵とか、助田徹臣さんの写真とかもあったんですが、個人的に一番ヒットだったのは、サガキケイタさんの作品でした。

    遠くから観ると一見ビル群の写真なんですが、近くで観るとかなりPOPなイラストのような物で構成されているという絵で、これがかなり面白かったです。その風景のチョイスも良かったのかもしれませんが、そのイラストのPOPさと風景とのギャップがかなり面白かったです。他の作品も見てみたいなぁ。

  • NAZE 「NAZE?」- FOIL GALLERY

    NAZE 「NAZE?」- FOIL GALLERY

    NAZE 「NAZE?」をフォイル・ギャラリーで観てきました。

    写真撮り忘れてしまいました。ので、ちょっと昔の写真を載せておきます。まあ雰囲気ということで。

    グラフティの作品です。その街のゴミなどを利用しつつそこにグラフティを書いていくというのが通常の感じのようです。グラフティ文化についてはそれほど詳しくはないのでよくわからない所もありますが、なかなかしっかりとしたグラフティだったと思います。スプレーとかでやるタイプではなくペンで書込んでくタイプのグラフティでした。

    また、公開製作ということで、その場で製作もしていたので、何となくカオス*ラウンジ的なゴチャゴチャと製作途中のゴミとかあったり、服とか靴とかが脱ぎ捨ててあったり、という感じがなんかこういう感じストリートかも?って思わせる感じもしました。カオス*ラウンジではないので、コンセプトがとかコンテクストがとか、これはアートでどうのこうのとかを言う感じではなかったです。

  • 秋吉風人「こんなにも贅沢な沈黙」 榎本耕一「ふだらくとかい the captain of the ship」- TARO NASU

    秋吉風人「こんなにも贅沢な沈黙」 榎本耕一「ふだらくとかい the captain of the ship」- TARO NASU

    秋吉風人「こんなにも贅沢な沈黙」+ 榎本耕一「ふだらくとかい the captain of the ship」をTARO NASUで観てきました。

    秋吉さんはキャンバスを通常の表面のみ絵を書くという行為から逸脱して、キャンバス全体を色で塗り尽くしたり、幾何学模様を書込んでいたりしていました。通常それであるというものをそれという使い方をしないというタイプの作品だったように思えました。

    榎本さんは、リミックスやサンプリング的な要素を感じさせながらも、完全に悪ふざけ感を裏に隠した作品を作っていたような気がします。それが顕著に出ていたのが、かなり長い映像作品で、これはも悪ふざけというか、おもしろがりながら作ってるんだろうなーっていう感じがありありでした。

    この二人から共通項はあまり探せなかったんだけど、一体どういう関係でこの2人でやることになったんだろうか・・・?

  • 「ZIPANGU」展 – 日本橋高島屋

    「ZIPANGU」展 – 日本橋高島屋

    「ZIPANGU」展を日本橋髙島屋に観に行きました。

    MIZUMA ART GALLERYの三潴さんがキュレーターとなって今回のジパング展は行われていて、三潴さんのコメントに以下のような一文がありました。

    ジパング展は「日本の現代美術の魅力を世界に向けて発信する。日本人自身にもその魅力を再認識して欲しい」というメッセージを込めて企画されました。

    日本独自の文化の中で世界に発進できるクオリティのモノ。そして、日本ということを根底に据えて世界を観ているモノを集めたような展示ということだと思います。

    三潴さんのところでは結構観るタイプの作品群といえるかなと思います。一方で、去年のTokyo Designers Weekでやっていた「ジャラパゴス」展は、西洋の文脈とは違った文脈の中から飛び出して独自の進化をして、西洋でも日本のアートについて取り上げられているモノを紹介していたような気がします。

    ある部分共通する部分もありつつも、今回はこれからよりいっそう活躍すると思う人達をチョイスしていたような気がします。

    今回紹介されていた作家は31人で、それぞれ1〜3作品くらいの作品数でした。ボリュームがあって面白かったです。大きな作品もあったし、有名作家も結構作品を出していて面白かったです。

    会田誠さんの大山椒魚は何度か観ているんですが、回を重ねるほど会田さんの絵の上手さがわかります。山口晃さんは幅広い年齢の方から受け入れられている感じがしました。

    鴻池朋子さんや束芋さん宮永愛子さんあたりの作品もありました。この辺の方の作品は何となくどこかで観たものが多かったです。

    そのほかにも、指江昌克さんの古いものの中から浮かび上がった歴史の遺物をMOONとした作品。池田学さんのボールペンか何かで細かく細かく書込んだ作品。南条嘉毅さんの空間をつかいタッチの違う線を共存させている作品。龍門藍さんのそこにないモノを移動させることによってできる新たな風景の作品。森淳一さんのとにかく細かく彫り込まれている彫刻作品など。様々なタイプの好きな作品なんかがありました。

    そのほかにも色々なタイプの作品があって、共通のテーマがある見応えの十分の展覧会だったと思います。結構色々な年齢層の人が来てたからそのあたりも面白かったです。

    BOOK

    ZIPANGU(ジパング)
    ZIPANGU(ジパング)

     

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