カテゴリー: MUSEUM

  • 泉太郎「クジラのはらわた袋に隠れろ、ネズミ」- アサヒアートスクエア

    泉太郎「クジラのはらわた袋に隠れろ、ネズミ」- アサヒアートスクエア

    泉太郎さんの「クジラのはらわた袋に隠れろ、ネズミ」を浅草のアサヒアートスクエアに観に行きました。

    いつもの泉太郎さんの作品って感じではあったんですけど、サイズ感がちょっとちがっていたような気がします。

    横浜のCREAMでもやっていたサイコロの作品の巨大版というような作品でした。その端のほうでは日常/場違いでやっていたような映像を別の物体に投影してさらに元の場所に移して戻すっていうものもやってました。

    その他にもいくつか作品があってそれぞれ面白かったし、扇風機にカメラを乗せて歪んだ映像を映し出したりとか、メジャーをほめる/けなすという映像を同時に流してたり、まあ口では説明できないんですが、色々な作品があってどれも良かったです。上の階から下の階の双六を眺めるのもスゴく視点が普段見えない感じだったので、面白かったです。

    BOOK

    ウィンター・ガーデン:日本現代美術におけるマイクロポップ的想像力の展開
    松井みどり、国際交流基金
    美術出版社
    売り上げランキング: 162376
    マイクロポップの時代:夏への扉
    松井 みどり
    PARCO出版
    売り上げランキング: 54228

    OTHER

  • 「ルイス・バラガン邸をたずねる」- ワタリウム美術館

    「ルイス・バラガン邸をたずねる」- ワタリウム美術館

    ワタリウム美術館でやっていた、「ルイス・バラガン邸をたずねる」に行ってきました。メキシコの建築家、ルイス・バラガンの家をワタリウム美術館に作ってしまうというものですね。ちなみに妹島和世+西沢立衛/SANAAが会場構成を担当していました。

    最初入った時は何の前情報もなく入ったので、開場にバラガン邸が構成されていることに気がつかなかったんですが、途中で気がついてなるほどなという感じに。

    普通の建築家の展示と言ってイメージするのは、比較的今まで作ってきた建築の歴史や思想を追うものが多いのですが、これは本当にバラガン邸をたずねるというコンセプトだったので、最初はちょっと戸惑いました。が、面白かったです。家具とかも本当にバラガン邸から運んできたと思われるものが、その配置に置かれていたり、壁もその色に塗り替えられていたりしていました。本当にバラガン邸に行くのは無理なので、擬似的にでもこういう展示が楽しめたのは面白かったです。

    BOOK

    カーサ・バラガン
    カーサ・バラガン
    posted with amazlet at 10.02.02
    齋藤 裕
    TOTO出版
    売り上げランキング: 11108
    Luis Barragan Barragan House―世界現代住宅全集2
    Yukio Futagawa
    ADAエディタトーキョー
    売り上げランキング: 58281
  • 束芋「断面の世代」- 横浜美術館

    束芋「断面の世代」- 横浜美術館

    横浜美術館でやっている束芋さんの「断面の世代」のチケットをもらう事ができたので、行ってきました。たびたび束芋さんの映像はみているんですけど、多作ですね。頻繁に展示が行われているイメージがあります。

    ということで、横浜美術館に行きました。入ってすぐ作品が投影されてて美術館も暗くなっていたので、すごさがありました。新しいタイプの作品では無かったです。いつもより大きいかなと思いました。

    入ってからは、緻密なドローイングとか、それを利用した映像とか。ドローイングがスゴい上手いんですが、いきなりかけるのではなくやはり下書きとかを入念にした後に書いているというのがわかって何だかちょっと安心したというか、奇才って感じではないんだなって思いました。

    その後、結構大がかりな映像が続くって感じでした。細部では詰めの甘いようなところもあったような気がします。そういうところであまり大きい映像だとちょっと疲れたりしました。でも、昔と比べるとドンドン作品の細部が詰められているような感じがして、それは好きずきだとは思いますが、ちょっと重すぎる印象が。

    ただ、人気があるんで、結構人がたくさんいましたし、こういうのが好きな人が多いんだなーという印象を強く受けました。色の使い方とかが上手いからかなぁ。個人的にはもっと家サイズの作品があったらおもしろいかもとか思ったりしました。それがみてても疲れないクオリティだったらとか想像すると面白いなー。これからもドンドン出てくる人だとおもうので気になります。

    BOOK

    束芋 断面の世代
    束芋 断面の世代
    posted with amazlet at 10.01.25
    束芋
    青幻舎
    売り上げランキング: 115142
    ネオテニー・ジャパン──高橋コレクション
    美術出版社
    売り上げランキング: 89693
  • 内藤礼「すべて動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している」- 神奈川県立近代美術館 鎌倉

    内藤礼「すべて動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している」- 神奈川県立近代美術館 鎌倉

    内藤礼さんの「すべて動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している」を神奈川県立近代美術館 鎌倉に観に行きました。

    これは、終わり直前で駆け込みで行って良かった・・・。ホントにおもしろかったです。内藤さん言えば、空気や場の雰囲気というような曖昧なものを作る作家というイメージがあったんですが、これほどまでに場をつくるなんて、すごいかったです。

    色々作品はあったんですが、「地上はどんなところだったか」が特にスゴかったです。

    ガラスの反射をつかってそこに無い向こう側の世界を作っていました。説明が難しいのですが、鏡のこちら側と向こう側、そして鏡の中の向こう側という世界を薄らとつないで存在を感じさせるというようなものでした。

    水やガラスなど反射や小さい光を使っての反射を含めて完成された空間で、ガラスに映るものが反射なのか向こう側にそんざいする実態なのかわからないような世界が面白かったです。

    体験してみないとわからないと思うんですが、良かったです。そのほかもいつもの内藤さんのような精霊の作品もあったりしました。とにかく良かったです。

    BOOK

    内藤礼〈母型〉 (神戸芸術工科大学レクチャーブックス 4)
    内藤 礼 中村 鐵太郎
    左右社
    売り上げランキング: 18710
    世界によってみられた夢 (ちくま文庫)
    内藤 礼
    筑摩書房
    売り上げランキング: 358505
  • レベッカ・ホルン「静かな叛乱 鴉と鯨の対話」「ラグジュアリー:ファッションの欲望」- 東京都現代美術館

    レベッカ・ホルン「静かな叛乱 鴉と鯨の対話」「ラグジュアリー:ファッションの欲望」- 東京都現代美術館

    レベッカ・ホルン展-静かな叛乱 鴉と鯨の対話ラグジュアリー:ファッションの欲望を観にMOTへ行きました。都営地下鉄の700円の一日パスを持っていたので、提示して1割引で入れました。

    レベッカ・ホルン展から。機械で作られた作品だけど、テクノロジーっていうタイプの機械ではなく、あくまでモータとかギアとか程度どちらかというと、その動きや起る現象を作品にしていました。

    それらすべてがどこかで何かを思わせるようなメッセージを言われているかのような気分になる仕組みを取っていました。

    映像は結構長い映像とかもあって、時間的にほとんどみれなかったのが残念だけど柔らかい写りの映像が流れてました。時間があったらじっくり観たかった。

    ラグジュアリー:ファッションの欲望。こちらは貴族の服装から始まり、ラグジュアリーをひもといていくというもの、やはり貴族時代は着飾り華やかに大きくという方向に向かっていっていたみたい。頭の上に戦艦になっている帽子とか乗せてたし。そういう服からインスパイアされた現在の服装とかも並列にならんでいたり。

    時代が流れていくについて色々な服の流れがでてきたり。やはりLess is Moreという考え方ぐらいから近代という感じがしました。マルジェラとかかっこ良かった。あとシャネルも結構いい。日本人には似合いにくそうだけど。カールラガーフェルドが贅沢の反対語は貧乏ではなく下品だって言ったみたいな事が書いてあってちょっと衝撃的だった。

    それとは関連だけど、分離して特別展示の妹島和世による空間デザイン / コム・デ・ギャルソンがやっていました。妹島さんって書いてあるけど、なんとなく使っているパーテーションは代官山のTKGで西沢さんが使っていたパーテーションのような。SANAAだしいっか。そういう空間のなかにあるギャルソンの服はとても印象的で、いつもよりもかっこ良く見えちゃう。コンセプトとかもわかる所とかもあって、さすがギャルソンっていう存在感を放ってました。いずれはギャルソンの服とかも着てみたいなぁ。似合わなそうだけど。

    BOOK

    レベッカ・ホルン
    レベッカ・ホルン
    posted with amazlet at 10.01.19
    東京都現代美術館
    淡交社
    売り上げランキング: 29723
    Rebecca Horn: Fata Morgana
    Rebecca Horn: Fata Morgana
    posted with amazlet at 10.01.19
    Angela Vettese Iso Camartin
    Charta
    アンリミテッド:コム デ ギャルソン
    清水 早苗 NHK番組制作班
    平凡社
    売り上げランキング: 78639
    GAアーキテクト〈18〉妹島和世+西沢立衛1987‐2006
    エーディーエーエディタトーキョー
    売り上げランキング: 224723
  • 「DOMANI明日展」- 国立新美術館 / 「医学と芸術展」- 森美術館

    「DOMANI明日展」- 国立新美術館 / 「医学と芸術展」- 森美術館

    六本木で色々やっているタイミングだったので、まとめて観に行きました。まずは、国立新美術館のDOMANI・明日展2009です。

    海外派遣された若手芸術家の発表展で、色々なタイプの作品があって、現代美術ばかりではなくて、他のタイプの美術がありました。安田佐智種の写真が好きでした。引き延ばして歪んだ高層ビルの眺めのようなものは面白かったです。伊庭靖子の陶器のような絵画とか、藤原彩人さんの平面のような立体彫刻とかもおもしろかった。

    DESIGN HUBのたべものと布です。「食べものを楽しくおいしく食べる」というテーマのもと、ランチョンマットやテーブルクロスなどの「フードクロス」をデザイン。食べることの幸せを、目でも楽しんでいただける展覧会。

    ということで、色々なクロスが売ってたけど、なんかちょっと飛び道具が多くて実際使うとなると違うんじゃないかなってのが多かったです。でも、実際にそのばで買えるっていうのは大きいと思います。

    森美術館の「医学と芸術展」です。森美術館だから行くっていうのもちょっとありましたが、結果的に面白かったです。単純に普通の展示とは違ってテーマが飛躍しているなっていう部分はあったと思いますが、そういう雰囲気が面白かったです。

    何となく医学の歴史とかに詳しくなって気分にも少しなったりして。ココが見所って感じはなかったですが、しいていえば、ダミアンハーストとダ・ヴィンチなんでしょうか?ダ・ヴィンチのスケッチとかはかなりスゴかったです。

    BOOK

    For the Love of God: The Making of the Diamond Skull
    Damien Hirst
    Harry N. Abrams
    売り上げランキング: 37742
  • 「THE OUTLINE 見えていない輪郭」- 21_21 DESIGN SIGHT

    「THE OUTLINE 見えていない輪郭」- 21_21 DESIGN SIGHT

    21_21 DESIGN SIGHTでやっていた「THE OUTLINE 見えていない輪郭」展を観てきました。

    世界が信頼するプロダクトデザイナー、深澤直人。空気を撮る、広告写真の第一人者、藤井 保。二人に見えている「デザインの輪郭」とは何か――というテーマでやられている展示で、深澤直人さんのLess is Moreのようなデザインを藤井さんの空気を切り取るような写真と合わせてみれるというもので、21_21 DESIGN SIGHTのなかでは、好きなタイプの展示でした。

    21_21 DESIGN SIGHTの展示では、深澤さんが深く絡んでいる展示は結構面白く感じます。深澤さんのキュレーション能力が高いのかも?

    とにかく、深澤さんの独特なバランスのそぎ落としたデザインの周りの空気と一緒に見せるイメージ写真この2つがの相互関係が非常に良い関係をだしていて面白い展示でした。結構プロダクトを見せる時に説明的に見せてしまうことも多いなかで、まさにアウトラインという輪郭に迫った展示だったと思います。面白かった。

    BOOK

    THE OUTLINE 見えていない輪郭
    深澤直人 藤井保
    アシェット婦人画報社
    売り上げランキング: 47516
    Naoto Fukasawa
    Naoto Fukasawa
    posted with amazlet at 10.01.18
    Naoto Fukasawa
    Phaidon Press
    売り上げランキング: 14249
    デザインの輪郭
    デザインの輪郭
    posted with amazlet at 10.01.18
    深澤 直人
    TOTO出版
    売り上げランキング: 9542
  • 松本陽子/野口里佳「光」- 国立新美術館

    松本陽子/野口里佳「光」- 国立新美術館

    光 松本陽子/野口里佳を国立新美術館に観に行きました。

    光というテーマのもとに2人のアーティストが作品を作ったっていう感じというよりは、光という物を使っているアーティスト2人使ったという展示ですね。

    野口里佳さんは、写真で確かに光を生かしたような、薄い柔らかい色合いの作品でした。白より白を目指した雪山の写真のとか展示含めて良かったです。

    松本陽子さんのドローイングはかなり力強かったです。光を意識した光のみを抽出したようなドローイングは良かったです。ドローイングで光を表すような作品は面白いのが多いです。何となく間を感じさせるという気がします。

    BOOK

    鳥を見る―野口里佳作品集
    野口 里佳
    P3 art and environment
    売り上げランキング: 258478
    Yoko Matsumoto―1989-1995
    Yoko Matsumoto―1989-1995
    posted with amazlet at 09.11.09
    松本 陽子
    アキライケダギャラリー
  • アイ・ウェイウェイ展「何に因って?」- 森美術館

    アイ・ウェイウェイ展「何に因って?」- 森美術館

    森美術館で中国の超有名アーティスト、アイ・ウェイウェイのアイ・ウェイウェイ展 何に因って?がやっていたので、行ってきました。

    まずビックリしたのが、森美術館で初めてな気がしたんだけど、写真を撮って良いということになっていて、結構色々な人が写真を撮っていました。クリエイティブコモンズで、どーのこーのという事だけど、自分で見る分には良いという感じはOKのはず。これは他の美術館も含めて滅多に無い事でした。

    作品は色々な本とかウェブで見れると思うんだけど、有名どころは結構来ていたという印象。サイズ感とか展示方法とかは違うとかもちろんあるとは思うけど。全体的に観てアーティストというよりもクリエイターって感じかなって思ったりもしました。自分の信念や表現が外に溢れ出てしまう/表現せざるを得ないというよりは、何かこういう表現を思いついた/考えたということで何かを作っているという感じですね。もちろん両方あるんですが、比重では後者が大きいような気がしました。そういうところから、何かを文章にしたりしながら表現するということが上手いような気がしました。

    なので、どの作品も言葉で説明しやすい/されやすいものとなってそこが上手く色々な状況にフィットしてるような作品が多かったです。そのあたりがアイ・ウェイウェイがココまで有名になったポイントなんじゃないかなぁ?やはり一番有名どころはヘルツォーグアンドドムーロンとの鳥の巣ですかね?それだけの大きなプレゼンができる作家だなと思いました。

    BOOK

    AI WEIWEI―ACCORDING TO WHAT?
    AI WEIWEI―ACCORDING TO WHAT?
    posted with amazlet at 09.12.03
    アイ ウェイウェイ
    淡交社
    売り上げランキング: 220283
    Ai Weiwei: Beijing, Venice, London, Herzog & De Meuron
    Weiwei Ai Charles Merewether Jacques Herzog
    Walther Konig
    売り上げランキング: 34956
    The Richness of Life: The Personal Photographs of Contemporary Chinese Artist Liu Xiaodong, 1984-2006
    Ai Weiwei Britta Erickson Charles Merewether
    Timezone 8
    売り上げランキング: 590078
    Ways Beyond Art: Ai Weiwei
    Ways Beyond Art: Ai Weiwei
    posted with amazlet at 09.12.03
    Ivory Press
    売り上げランキング: 35180
    Ai Weiwei (Contemporary Artists (Phaidon))
    Karen Smith Hans Ulrich Obrist Bernard Fibicher
    Phaidon Press
    売り上げランキング: 117675
  • 長澤英俊展「オーロラの向かう所」- 埼玉県立近代美術館 / 川越市立美術館 / 遠山記念館

    長澤英俊展「オーロラの向かう所」- 埼玉県立近代美術館 / 川越市立美術館 / 遠山記念館

    R0018746.jpg

    埼玉県立近代美術館と川越市立美術館と同時に開催される大規模な展示で、遠山記念館でも、同時に「NAGASAWA IN KAWAJIMA 長澤英俊展?夢うつつの庭?」が、開催されていた。なにやらおもしろそうだったので、行くことに。

    これが埼玉県立近代美術館と川越市立美術館のやっていた展示です。どちらの場所の作品も基本的にはつながるはずのない物体がつながっていたり、ありえるはずのないバランスや場所にそういうものが存在していたりという感じの作品が多かったです。

    R0018775.jpg

    コレを作っている当時では相当新鮮な芸術って感じだったと思われるけど、個人的な印象としては近代芸術って感じかな?そこにある感覚や価値観を現物や物を見せる事で崩すという感じなんでしょうか?

    一番面白いなと思ったのは、「オーロラの向かう所−柱の森」で、これだけ、暗順応を使ったもので、暗闇の中に何分かいることで、ゆっくりと立ち上がる柱の森という感じ。これは物を見せることで何か感じるのではないものだったので、特に際立ってたと思う。

    R0018754.jpg

    ちなみに遠山記念館の方は写真が撮れたので以下作品。

    遠山記念館の入り口ですね。話はずれるけど、この遠山記念館がスゴく良い建物だった。こういう家に住みたいもんだ。ホントに。まあ、現状では無理ですけども。

    こんな感じでしたね。まあ現物でみるともうちょっと面白いとは思うけど、写真だとよくわかんないな。

    BOOK

    長沢英俊 (水戸芸術館現代美術センター展覧会資料 (16号))
    長沢 英俊
    水戸芸術館現代美術センター
    売り上げランキング: 1225866
  • 「SENSEWARE」- 21_21 DESIGN SIGHT

    「SENSEWARE」- 21_21 DESIGN SIGHT

    SENSEWARE展に行った。21_21 DESIGN SIGHTで無料の展覧会がある事自体が結構珍しいことなんじゃないかなって思う。それに原研哉さんがディレクターだし、これは行くしか無いです。

    いろんな新素材の布を使った作品?提案?があるんだけど、やはり会場構成とかがかなり優れているので、それだけで面白い。

    新素材を使った発想のような作品達はかなりの人々がつくっていてそれだけで、結構エッジがある感じにまとまっていました。

    東信さんの苔とかもインパクトあったし、何度観ても原さんの水滴のやつは綺麗だなーって思うわけで、作品自体には触れないけど、布に触ってなるほどなーとか。バランスのとれた面白い展覧会でした。

    BOOK

    TOKYO FIBER '09 SENSEWARE
    TOKYO FIBER ’09 SENSEWARE
    posted with amazlet at 09.10.19
    原研哉+日本デザインセンター原デザイン研究所
    朝日新聞出版
    売り上げランキング: 78165
    TOKYO FIBER'07 SENSEWARE
    TOKYO FIBER’07 SENSEWARE
    posted with amazlet at 09.10.19
    原 研哉+日本デザインセンター/原デザイン研究所
    朝日新聞社
    売り上げランキング: 149513
  • 「Stitch by Stitch 針と糸で書くわたし」- 東京都庭園美術館

    「Stitch by Stitch 針と糸で書くわたし」- 東京都庭園美術館

    「Stitch by Stitch 針と糸で書くわたし」を観に東京都庭園美術館へ。個人的には手塚愛子さんが出るってことだったんで注目。でも、アートシーンとかでこの展示の情報を流してた時に出てた、奥村綱雄さんの作品もかなり注目。あと、MOTで金氏さんとやってた伊藤存さんとかもでるし、案外刺繍って層が厚いジャンルなのか???

    手塚さんの作品はやっぱり圧巻というか、でかいだけでも存在感があるんだけど、その裏に隠れてる糸たちがやはりなんというかスゴい。糸の束や色が一つの流れのようになっていてその存在感が刺繍されているものよりもあったりする。表と裏どちらが重要か分からなくなる感じ。

    奥村綱雄さんの作品はホントに細かい。それを作ったシチュエーションとその作品が置いてある事で説得力が増すというか。とにかく細かいところや変色してしまっているところに時間の堆積を感じるし、そこが警備というアルバイトと結びつくところもある。

    秋山さやかさんの作品もしばしば観るが、何となく今回はレシートとか貼付けてないし、キレイにまとまってて面白みに欠ける。汚いものやあり得ないものがついてこその美みたいなところもあるかなーって思ってたので。

    伊藤存さんは分かりそうで分からない。抽象的すぎるという所が狙いなんだろうけど。もはやよくわからないところまで行ってるので微妙な気分。まあ、そんなこんなだったけど、全体的には面白かった。

    BOOK

    ステッチ・バイ・ステッチ 針と糸で描くわたし
    東京都庭園美術館
    求龍堂
    売り上げランキング: 17201
    NEW TOWN
    NEW TOWN
    posted with amazlet at 09.10.07
    伊藤 存
    リトルモア
    売り上げランキング: 323025
  • 「骨」展 – 21_21 DESIGN SIGHT

    「骨」展 – 21_21 DESIGN SIGHT

    六本木に行ったのでついでに21_21 DESIGN SIGHT「骨」展を観に行った。21_21 DESIGN SIGHTはデザイナーとかがキュレーションをしているために、告知とかのデザインをみていると面白そうだなと思って観に行ってしまうのだが、結局キュレーションにはなれていないので、イマイチだったなぁ、なんて感想になる時が多い。今回もあまり期待せずに行ってきた。

    骨は人間で考えると基本となっている部分と考えられる。その骨格つまり基本のベースを露呈させることによって、色々なモノなどの露呈していなかった基礎となる部分を理解することが可能にするという展示だった。

    一番最初にでてくるのが車の骨と解説があった車のボディのパーツであってそれが、骨展の象徴として一番最初に出てくるので理解しやすくなっていたと思う。実際に見た事の無い動物の骨が力強く一般的な視点とは別で展示されていたり、いろいろなモノをX線や分解することで骨を露呈させているという展示もあった。そして、その次にその骨を新たな方法で解釈し作り直したらどうなるだろうかという展示などもあった。

    確かにただ分解してそれを展示しているだけではあまり面白くないし、かといって骨を再構築していることが理解出来ないような展示でもあまり面白みを感じないと思う。そういう点で今回の展示の2部構成になっていたのはスゴく導入として分かりやすく理解しやすくなっていたと思う。その上で、実験的に分解/再解釈/再構築されているものを観るとなかなかそれぞれが面白かった。もう一つビックリするような新しい再構築が無かったなーって思う所もあったが、それが現状なんだろうと思うこともできたし、なかなか良い展示だったと思う。

    そういうことで、今回は21_21の今までの展示のなかでもかなりレベルの高い面白いものになっていたと思う。これからある展示もこれくらいの分かりやすさがあると良いと思う。まさにそれもデザインだと思うし。今回は、山中さんがそれをスゴく上手くやったんだと思う。ただ、oxoはそんなにデザイン好きじゃないんだよなぁ。苦笑

    BOOK

    骨―第5回企画展「骨」展展覧会カタログ 山中俊治ディレクション
    山中 俊治
    求龍堂
    売り上げランキング: 129158
    カタログコレクション
    カタログコレクション
    posted with amazlet at 09.09.16
    春日出版
    売り上げランキング: 854850
    OXO サービングツールセット(6ピース)
    OXO (オクソー)
    売り上げランキング: 18275
    OXO 大根グレーター
    OXO 大根グレーター
    posted with amazlet at 09.09.16
    OXO (オクソー)
    売り上げランキング: 4163
  • 建築家 坂倉準三展「モダニズムに生きる 人間、都市、空間」 – 神奈川県立近代美術館 鎌倉

    IMG_0520.jpg

    鎌倉に行ったのはこれを観に行くためでした。建築家 坂倉準三展 モダニズムに生きる 人間・都市・空間を観に行きました。

    坂倉さんと言えば、建築界の巨匠のコルビジェの弟子で、東京の風景、特に新宿の風景を作ったと言っても良いと思います。この展示をやっていた神奈川県立近代美術館も坂倉さんの設計です。

    この展示は坂倉準三さんの建築物や都市設計をメインとした展示でした。新宿の西口大ガードとかその上にある小田急の設計などをやっていたり、渋谷の東急関連の建物とか、今は亡き五島プラネタリウムが入っていた建物とかをつくっていたり、東京の風景の一部を作ったと言っても過言ではないと思います。

    IMG_0524.jpg

    また、出光石油と組んだ、モダンなガソリンスタンドのシリーズなども公開されていたりして、これもなかなか良かったです。そのほかにもいくつもの有名な建築を手がけていてそれらの展示でした。

    これが、神奈川県立近代美術館ですね。なかなか良い建物でした。古い感じで昔からの雰囲気が伝わって来て良かったですね。展示を観に行ったら、丁度、坂倉淳三さんと一緒に仕事をしていた長大作さんが居て、ビックリでした。弟子?かな?若い人達に昔の話をしながら展示をみていました。スゴい偶然。

    BOOK

    大きな声―建築家坂倉準三の生涯
    鹿島出版会
    売り上げランキング: 398221
    輝く都市 (SD選書 33)
    輝く都市 (SD選書 33)
    posted with amazlet at 09.09.15
    ル・コルビュジェ
    鹿島出版会
    売り上げランキング: 21202
  • 荒川修作+マドリン・ギンズ「養老天命反転地」

    荒川修作+マドリン・ギンズ「養老天命反転地」

    R0017896.jpg

    養老天命反転地を建築とカテゴライズするのも何か違う気もするんですが、かといって展示って感じでもないし。芸術としての要素が大きい気がします。

    お椀型にくぼんでいる部分。なんというか、平らな部分が無いというか、正しい平らというものがどういうものか分からなくなるような感じで斜面や傾斜が作られていて、普通にあるものも普通においていない事で、長く遊んでいるとちょっと色々なものがずれてくるという仕組みですね。まさにそれを体感出来ました。

    R0017901.jpg

    例えば、建物が斜めで床が平らじゃないとか。建物は平らな場所にあるけど、中に入ると迷路のようになっているとか。

    R0017908.jpg
    R0017899.jpg

    斜面にあって、一見天井は平らなようで、そうでもなくて、中に入る入り口が無いので、強引に床すれすれのところから入ってみたり。あるところに日本地図が隠れてたり。というか、全体で日本地図がいくつか隠れてるみたいですね。

    何か口で説明するのも、難しいのですがつまりは現代美術アスレチックみたいな印象でした。アスレチックというにはちょっと自然に近い感じもします。それで遊んでいるうちに別のルールの空間に長い時間いたために、体のルールが変わる気がします。面白かったです。

    BOOK

    養老天命反転地―荒川修作+マドリン・ギンズ 建築的実験
    毎日新聞社
    毎日新聞社
    売り上げランキング: 528979
    建築する身体―人間を超えていくために
    荒川 修作 マドリン ギンズ
    春秋社
    売り上げランキング: 435781
    荒川修作の軌跡と奇跡
    荒川修作の軌跡と奇跡
    posted with amazlet at 09.09.14
    塚原 史
    エヌティティ出版
    売り上げランキング: 444957
  • 「MOTコレクション 夏の遊び場 – しりとり、ままごと、なぞなぞ、ぶらんこ – 」- 東京都現代美術館

    「MOTコレクション 夏の遊び場 – しりとり、ままごと、なぞなぞ、ぶらんこ – 」- 東京都現代美術館

    MOTコレクション 夏の遊び場」という名前で、金氏徹平さんと伊藤存さんの作品が展示してあるということだったので、観に行きました。

    基本的には金氏さん目当てですが、MOTコレクション展は、いつも面白いので観れて良かったです。常設のような作品も時々入れ替えもあるので、毎回観に行くのがオススメです。

    今回は入ってすぐのところにエルネスト・ネトさんの作品があったんですが、やはり香川での展示はよかったなぁ。ホントにあの丸亀での展示は観に行って良かったなーって思います。

    そのほかは、伊藤存さんは新しい感じの刺繍以外の作品もありました。金氏さんはさすがに個展のあとということもあるのか、完全にあたらしい作品という感じの作品は無かったです。それにしてもジャイアントとらやんを置いたりMOTのやることは面白いなーって思いますね。

    BOOK

    INFO

    「MOTコレクション 夏の遊び場 – しりとり、ままごと、なぞなぞ、ぶらんこ – 」- 東京都現代美術館

    会場: 東京都現代美術館
    会期:2009年7月18日(土)- 10月4日(日)
    開館時間:10:00 – 18:00
    休館日:月曜日

    WEB:https://www.mot-art-museum.jp/

    OTHER

    その他の投稿はありません。

  • 伊藤公象「WORKS 1974-2009」- 東京都現代美術館

    R0017679.jpg

    MOTで伊藤公象 WORKS 1974-2009を観ました。

    現在77歳の陶器系の作家さんなんですが、所謂普通の陶器をつくっているわけではもちろんなくて、色々な伝統の陶器とは違った作品をつくっています。

    土を一旦凍らせてからそれを焼いたりと手法的な違いもありますし、有機的にというような作品も多々見受けられました。本当にこれって陶器なのかな?って思うようなものばっかりでしたが、やはり陶器なんだなって思うような感じ。

    この年齢くらいの人達っていうのは、案外その手法を破壊して新たな手法を生むとかそういうところがコンセプトやポイントとしている人達が多いような気がします。やっぱりそういう世代によっての方向性とか流行的なものっていうのはあるんだなぁなんて思ったりしました。

  • 鴻池朋子展「インタートラベラー 神話と遊ぶ人」- オペラシティアートギャラリー

    R0017616.jpg

    鴻池朋子展 インタートラベラー 神話と遊ぶ人を東京オペラシティアートギャラリーに観に行きました。

    結構話題の展覧会です。鴻池さんの作品はネオテニージャパンでも観たし、そのほかでも時々見かけるような印象があります。そんな人の大規模な展覧会っていうとなかなか無いので、話題なのかもしれません。

    内容は、まさに神話と遊ぶ人とという感じで、自分の中で作り上げたのか、はたまた作品を並べて行く事で出来て行く神話なのかもしれませんが、何か物語を感じさせる作りや、会場構成になっていてて、ものすごく手の込んだ展覧会でした。

    個人的には、ホントに個人的なんだけど、あまり絵のタッチというか、画風と言うかそういうところとか物語の感じが好きじゃないタイプのものだったんですが、こういうものが人気があるというのも理解出来るし、好きな人がいそうだなーという印象もありました。物語を構成する事で、そういう人へのプレゼンテーションがものすごく出来てると思うし、さすがという大規模展示でした。

    あまり作品は好きじゃなかったんですが、最後の方で鏡バリの子供の顔のようなもののある部屋は、自分の場所が分からなくなるようなそういう感じで面白かったです。とりあえず、観てみても面白い展示なんじゃないかと思います。好き嫌いは分かれそうですが。それだけ、インパクトがあるということです。

    BOOK

    みみお
    みみお
    posted with amazlet at 09.08.25
    鴻池 朋子
    青幻舎
    売り上げランキング: 207225
    ネオテニー・ジャパン──高橋コレクション
    美術出版社
    売り上げランキング: 19803
    六本足オオカミ ピンズ:鴻池朋子
    ラムフロム
    売り上げランキング: 74893
  • 建築家 坂倉準三展「モダニズムを住む 住宅、家具、デザイン」- 汐留ミュージアム

    建築家 坂倉準三展「モダニズムを住む 住宅、家具、デザイン」- 汐留ミュージアム

    建築家 坂倉準三展 モダニズムを住む 住宅、家具、デザイン を汐留ミュージアムに観に行きました。

    新宿西口広場地下駐車場とか岡本太郎の家などの設計がありました。こちらは恐らく住宅、家具、デザインとなっていたので、どちらかというと大きな建築物より、住宅や、その内装のディティールとか、家具そのものとかのデザインを含めた部分の展示でした。

    今までデザインは長大作さんのデザインって思ってた、天童木工の椅子なんかもいくつかあって、これも坂倉さんのデザインだったのかーなんて思ったりもしましたが、どうやら、長大作さんが坂倉さんの建築事務所にいた時の作品のようです。だから、どっちも正しい考え方ではあるとおもいますが、一応僕の中では、長大作さんの作品という気分です。

    実際こういう家に住めたらなーって思うものが多かったです。この時代の建築家の人が作ってた住宅ってちょっと広いからリアリティに欠けるって部分もあるけど、スゴく住みやすそうで、かつデザインとかとのバランスもとれてて結構好きです。今の建築家の有名どころの作品も20年後には良いかもだけど、今だとちょっと飛びすぎてる印象があるので。作品や、質の高いデザイン類が観れて面白かったです。

  • 「ル・コルビュジエと国立西洋美術館」- 上野の森美術館

    「ル・コルビュジエと国立西洋美術館」- 上野の森美術館

    全然チェックしてなかったんですけど、上野の森美術館に行った帰りに前を通ったらやっていたので、観てきました。ル・コルビュジエと国立西洋美術館です。

    個人的にはコルビュジエは、ほとんど国立西洋美術館にかかわってないんじゃないかな?なんて思っていましたが、思ったよりもしっかりと関わっていました。結構いくつかの模型があったりして、それが観れたのもなかなか良かったし、いくつかのスケッチから、本当は周りに別の建物も造る事を検討してて、それが一大ランドスケープみたいになっていたのは観れて良かったです。

    日本でコルビュジエが関わった建物は、国立西洋美術館であるこの建物だけということなので、中を入ってみる事ができたり、弟子達の建築とつながっている様子が分かったりするのが面白かったです。それにしても、モデュロールをつくって設計されているようでしたが、やっぱりあれを使って建築をつくるとちょっと圧迫感がある気がするのは僕だけでしょうか?コンパクトともいえますが。

    BOOK

    ル・コルビュジェ DVD-BOX
    ル・コルビュジェ DVD-BOX
    posted with amazlet at 09.07.31
    レントラックジャパン (2006-09-22)
    売り上げランキング: 11302
    ル・コルビュジエ事典
    ル・コルビュジエ事典
    posted with amazlet at 09.07.31
    ジャック リュカン
    中央公論美術出版
    売り上げランキング: 1134279
    ル・コルビュジエの全住宅
    TOTO出版
    売り上げランキング: 121620
  • 「neoteny japan」- 上野の森美術館

    「neoteny japan」- 上野の森美術館

    原美術館でWinter Gardenを観たんですが、次にこちらに来ました。上野の森美術館の「neoteny japan」です。高橋コレクション展で、精神科医で現代美術のコレクターのコレクション展です。

    しかし、本当に有名どころもすべてそろってますし、それ以外にもこれから有名になるんじゃないか?っていう人の作品もそろってました。

    しかも有名な人の作品は最近のものじゃなくて古い作品だったりして、本当にコレクターって存在するんだなって感じすらします。

    名前だけ並べますが、すごい面子です。会田誠、青山悟、秋山さやか、池田学、池田光弘、伊藤存、小川信治、小沢剛、小谷元彦、加藤泉、加藤美佳、工藤麻紀子、鴻池朋子、小林孝亘、佐伯洋江、さわひらき、須田悦弘、高嶺格、束芋、千葉正也、照屋勇賢、天明屋尚、できやよい、奈良美智、名和晃平、 西尾康之、町田久美、Mr.、三宅信太郎、村上隆、村瀬恭子、村山留里子、山口晃。

    このなかにはさっきもマイクロポップとして名前の出て来た人もいますし、そのほかにも色々なところで名前を聞く人もいます。とにかく色々ありすぎて収集がつかないって感じです。

    今回、会田誠さんの大きな作品とかは初めて見たのでビックリしました。さすがというかなんというか。名和晃平さんは、いつも通りって感じもありましたけど、初期の作品と今では微妙に変わってきているんだなっていう感じもありました。観るところが多すぎて何とも言いがたい感じでした。

    ただ、これが個人のコレクション展だと考えると何だか自分の知らないものすごい世界がアートの世界にはあるんだなと、全然関係ないところに気をとられたというのもあります。これ一体どこに保管してるんだろうか。家に行ったらこういうのたくさんあるんだろうか・・・。いや。想像を絶するという感じですね。作品も代表的なものがそろっている感じだったので、良いもの観れたなっていう感がありました。

    BOOK

    OTHER