カテゴリー: EXHIBITION

  • 都築響一「暗夜小路 上野~浅草アンダーグラウンド・クルーズ」- NADiffギャラリー

    都築響一「暗夜小路 上野~浅草アンダーグラウンド・クルーズ」- NADiffギャラリー

    NADiffギャラリーで、都築響一「暗夜小路 上野~浅草アンダーグラウンド・クルーズ」を観てきました。

    都築さんの東京右半分を中心にした展示があったので観てきました。詳しくはリンク先でも読んでもらったほうがはやいと思うのですが、なかなかアンダーグラウンドの中のディープな部分でした。

    男の娘文化があんなことになっているとは思わなかったなー。ラブドールもおさわりしてきました。いやー。まじで深い。最深部っていう印象。どこまで掘れるかというか掘っていいのか迷いがでるほどの深さまで掘りましたという印象でした。とにかく必見。特に東東京に住んでる人は。

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    演歌よ今夜も有難うー知られざるインディーズ演歌の世界
    都築 響一
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    天国は水割りの味がする~東京スナック魅酒乱~
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    HEAVEN 都築響一と巡る社会の窓から見たニッポン
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  • 畠山直哉展「Natural Stories」- 東京都写真美術館

    畠山直哉展「Natural Stories」- 東京都写真美術館

    東京都写真美術館で、畠山直哉展 Natural Storiesを観てきました。

    今回は「Natural Stories ナチュラル・ストーリーズ」と題して、初期の作品から現在に至るまでの作品の中から、自然と人間との関わりを改めて俯瞰するような作品を主に構成します。

    ということで、鉱山、工場、ビル解体、陸前高田、爆破のような種類の写真があって、しかしどれも擬似的自然やそれが持っている感覚を写真にしたようなものなんですが、裏に潜む自然の力強さも感じるというような写真で、凄く良かったです。

    BOOK

    Underground
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    畠山 直哉
    メディアファクトリー
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    畠山直哉
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    ライム・ワークス LIME WORKS
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    畠山直哉
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  • 大友良英×とらや「和菓子を聴く」展

    大友良英×とらや「和菓子を聴く」展

    大友良英×とらやの「和菓子を聴く展」を観てきました。

    大友良英さんが、菓銘、意匠、味わいから連想される情景を、音楽で表現しているという不思議な展示。曲目は、『夜の梅』、『水の宿』、『残月』。という、とらやで売っている3つの和菓子から連想する音楽を作って、それが聞けるようになっていました。

    これがまた和菓子を目の前に聴くと、妙な存在感というか、これの音楽って分かるというような不思議な気分になりまして、面白かったです。ちゃんと譜面とかもどうしてこういう音楽になったかも書いてあったりして、そういう製作過程もなかなか面白いと感じました。

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    大友良英サウンドトラック Vol.0
    大友良英 阿部芙蓉美
    F.M.N.SoundFactory (2010-06-12)
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    山下毅雄を斬る
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  • アラヴェナ展 – ギャラリー間

    アラヴェナ展 – ギャラリー間

    アラヴェナ展をギャラリー間に観に行きました。

    チリの建築家のアレハンドロ・アラヴェナ氏の展示です。

    何がプロジェクトのフォルムを決めるのか。

    私たちは、単に答えを出すためにではなく、然るべき問いを設定するためにも、十分に時間をかける。その問いを解決することが、プロジェクトの役目なのだから(見当違いな問いに律儀に応えてしまうことほど不毛なことはない)。


    プロジェクトの方程式には不可避の項もある。例えば重力や自然がそうである。重力は事実であり、プロジェクトに重さがあることの帰結でもある。かたや自然はさまざまな度合いで作用するので、私たちはプロジェクトの全体像を見失ってはいけない。重力にせよ自然にせよ原始的な力をフォルムに隔世遺伝させ、そうしてフォルムをいくぶん規定していく。これが恣意性を取り除くフィルターの働きをしてくれる。

    普通は気づかないかもしれないが、ほかにも建築に作用する力はいろいろある。むしろ先のふたつよりずっと強力なので、これには素直に従いたい。一例が、生活習慣と日常生活の影響力である。野原を最短距離で横断するための近道を探ること、寝室にさわやかな朝日を取り入れ、逆に夜は暗くすること、あるいは何千年も前から進化していない人間の眼にはまぶしすぎる、オフィスのカーテンウォール越しに射す現代的な光を和らげようとカーテンを吊るすこと、すべては生活習慣の力の痕跡なのである。

    いずれの力も、建築のフォルムを決める(仮にこれらを無視したとしても、どのみちフォルムは変わる)はずである。本展は、これらの力の作用の記録である。
    アレハンドロ・アラヴェナ

    このようにどのようにしてそこの考えに至ったのかを紹介する動画が結構合ったイメージです。模型とかは結構少なかったかな。チリから持ってくるのも大変だしそういうことになるのかもしれません。

    しかし、展示方法としては結構こだわっていて、動画で見せるのもそうですが、それぞれの写真を木にくっつけて中庭においてあったり、空中に浮いているバルーンに括りつけてあったりと、建築を考える時に切り離せない自然とか重力とかそのあたりとの関係を連想させるようなつくりにはなっていた様な気がします。ギャラリー間らしいといえばそうなのかなって思う感じです。

    建築としては結構奇抜なカタチと言われそうなタイプの建築が多かったようにも思えるのですが、それぞれに理由がありそれぞれがなるべくしてこのカタチになったのだということをいいたい様な展示でした。

    展示で座りながら動画をみるときにアラヴェナが作ったvitraのchairlessを渡されたんだけど、これ何度かつかってるけど、体の小さい日本人にはあんまり合わないんだよなーっていうのが非常に印象に残ってます。残念。でも、南米の建築とかサイズ感とかが違うんだろうなーって感じがわかって1回南米の建築みたいなーと思いました。

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    アレハンドロ・アラヴェナ フォース・イン・アーキテクチャー
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    TOTO出版
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  • 伊藤存「潮の動きとこだわりのない置き物」- タカイシイギャラリー

    伊藤存「潮の動きとこだわりのない置き物」- タカイシイギャラリー

    伊藤存さんの「潮の動きとこだわりのない置き物」をタカイシイギャラリーで観てきました。

    今度の展覧会では、1999年に一度制作した「しりとりおきもの」の続きと、最近始めている鉛筆のドローイングを同時に展示します。
     しりとりは最後に「ん」の付く言葉以外を、ずがいこつ>つくし>しこく、という様にしりとっていきます。「しりとりおきもの」とはこうやって、並ぶことになった様々な物(事)を言葉の状態から、おきもの化し、質量のある状態にする作業です。また、おきもの化することで様々な物(事)に平等に空間を共有させる事が出来ます。
     鉛筆のドローイングでは、潮の満ち引きの様子を、絵らしく、いらないと思ったものは省きつつ、わりと任意な手の動きで描いてみます。これは、周期的な潮汐に個人の(鉛筆の)時間を落とす作業でもあります。
     性格の異なるこの2つが同時にあると場はたいへんへいたんになるし。
    伊藤 存

    ギャラリーに入った瞬間に鉛筆で書かれたドローイングと謎の置物が空間を余らせながらならんでいて、一体何事かと思いましたが、何らかのルールがあるんじゃないかと思ってそこにあった紙を観てみるとどうやらしりとりで置物が作られているよう。

    ただそれだけなんだけど、ある一定のルールというものを与えてそこに出てくるものを記録するという方法なのかなーってドローイングも観つつ思いました。そして、そこから考えると今まで刺繍で行われていたものも、何となくある下絵のようなものを一定のルールのに基づいて刺繍してたのかな?などと想像力を膨らましてみたり。実際はどうかわかりませんが。それにしても、タイトルとピッタリあった展示でした。

    BOOK

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    NEW TOWN

     

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    伊藤 存
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  • things on strings 展 – 小山登美夫ギャラリー

    things on strings 展 – 小山登美夫ギャラリー

    小山登美夫ギャラリーで行われていた、things on strings 展を観てきました。

    今回は国内外の7人のアーティストの展示をします。日本、台湾、アメリカ、オーストラリア、デンマークからのアーティスト達です。[things on strings]というのは、糸の上を歩いているような作品たち、というような意味で、何かと何かの境界線の際で制作しているアーティストたちの作品を集めてみました。

    ひとつの空間に同時に二つの空間を感じさせる今村遼佑、頭のなかのプランと現実とのギャップのなかを楽しんでいく落合多武、物質や空間のいくつかの側面を意識的に使うクリスティーネ・クリメンスン、フラジャイルな素材による形を永遠の素材に置き換えるリッキー・スワロー、自分の作品を極小にしてコレクションするトム・フリードマン、記憶と現在を行き来するジェニー・ワトソン、部屋から集めたほこりで身近な風景やオブジェを彫刻し、記録する王雅慧(ワン・ヤホイ)。アプローチは様々ですが、何かぎりぎりの際で、出てきたものを作品にしていく様は、とても魅力的だと思います。この機会にぜひ、ご高覧ください。

    ということで観て来たんですが、やっぱり個人的にグループ展というのがどうも得意でないというか、どうやってみていいのかわからないんです。ギリギリの際という共通点ということらしいのですが。作品の系統が似た様な人や、同じ様な考えでアートを製作している人を集めているので、好きなアーティストが見つかる可能性も高いのかな?

  • 丹羽良徳「共同体の捜索、もしくはその逃亡劇」- AI KOWADA GALLERY

    丹羽良徳「共同体の捜索、もしくはその逃亡劇」- AI KOWADA GALLERY

    丹羽良徳さんの「共同体の捜索、もしくはその逃亡劇」をAI KOWADA GALLERYで観てきました。

    共同体の捜索、もしくはその逃亡劇

    可能な限り積極的に仮象を生産しつつ、そのなかに埋没してしまいそうになりながらもその不可能性の中でしか現実を生き抜くことはできないとうことを掴めればと思っている。ぼくらはきっと、そんな表裏一体の社会構造の中軸に存在する。私達が形成する共同体へ向かおうとすれば、するほど逆に遠のいてしまうのも事実だと思っている。これらの作品群は、一見なんの変哲も無い行為の記録で あるが、よく考えてみれば確かに我々の社会構造の一端を抉り取られているようにも思える。その違和感が感じ取れる限りにおいては 、ぼくはその人間性というものを信じたいとも思っている。


    今回の作品は「自分の所有物を街で購入する」(2011)「デモ行進を 逆走する」(2011)を中心に様々な社会現象や構造の中に軽や かに突入するかの如く挿入された異形の行為が、私達の見ている社 会の表層にどのような波紋を作り出すことができるのか。現実の中で状況に応じて、私達が能動的に生き抜くために。

    2011年 丹羽良徳

    文中にもあるように、今回の作品は「自分の所有物を街で購入する」(2011)「デモ行進を 逆走する」(2011)です。

    一つは自分が街で購入したものと同じものを売っている店でもう一度その手に持っている同じ商品を購入するというもので、誰も気がつかずにそのまま購入できてしまう。

    もう一つはデモ更新を逆走してあるくというもので、完全に不可解な感じで周りにみられつつも特に何も起きないんだけど、なにか歪みの様なものの間を歩いている見えるような作品が2つでした。

    どちらも、何か歪んでいるんだけど、結局なにも変わらないし、なにも起きないというものだったように思えます。

    BOOK

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  • 泉太郎「ヤブ医者/髭の中」 – SPROUT Curation

    泉太郎「ヤブ医者/髭の中」 – SPROUT Curation

    泉太郎さんの「ヤブ医者/髭の中」をSPROUT Curationで観てきました。

    となりでやっているhiromiyoshiiでの展示とはうってかわって、こちらはドローイング中心の展示でした。いわゆる普通のドローイングらしきものもあるんですが、(普通のドローイングかはわからないけど。)映像がついているドローイングもありました。

    泉さんらしくそのドローイングを書いている過程が映像になっていて、偶然?とか適当に?感性で?みたいな部分で作られたドローイングなんだなと言うことが分かるものでした。

    あと、立体の影をなぞるように書かれたドローイングとか、いわゆるドローイングとは違った過程が大切というか、過程が見える様なドローイングが並んでいました。ドローイングというとそういう過程とか気にしない軽いものというイメージがあるなかで、そのような作品だったので面白かったです。

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    ウィンター・ガーデン:日本現代美術におけるマイクロポップ的想像力の展開
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  • 泉太郎「勇ましいあくび」- hiromiyoshii

    泉太郎「勇ましいあくび」- hiromiyoshii

    泉太郎さんの「勇ましいあくび」をhiromiyoshiiで観てきました。

    泉太郎の作品は、様々な分析や思考の過程をこねくりまわし、試行錯誤を繰り返す実験のように作られます。それは観客が見ることで、それらの過程や結果の間を行き来できるような構造を持っています。

    今回、泉は 「人間とその周りにあるものの隠された動力やバランスについて」制作と展示の中で考え、実験します。

    私達の身体、社会、機械、自然や宇宙まで、世界は見えない部分で常に何かが起こり、変化し続けています。身の回りにある、ありふれた事や物でさえ、実はひとつ均衡が崩れたら成り立たない、ぎりぎりのバランスの上に存在すると言えます。それら目には見えない変化、バランスといったものを見ようとする、隠れていて触れられないものに触れようとする、といった試みの中で、いったい何が生み出されるのでしょうか。

    ということで、観て来たのですが、行ってみると重力のバランスがおかしくなった様な傾いた家具がたくさん展示されていて、一体??というなるんですが、良く見ると木で作られた小さいロボット?小人さん?のようなものが家具を持ち上げているという展示でした。それは本当に実態のあるものなのかないものなのか?よくいわれるみえないもののようなものを面白おかしく実体化させたのかなぁ?って作品でした。

    奥には映像作品がながれていて、これは結構いつもの泉さんの作品というような偶然によって作り上げられた作品とその過程のような映像が流れていました。いつも通りと言えるかもですが、双六ではなかったのでちょっと新鮮だったかな?

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  • 「Out 
of 
Bounds」展 – 東京画廊+BATP

    「Out 
of 
Bounds」展 – 東京画廊+BATP

    東京画廊+BTAPで「Out 
of 
Bounds」展を観に行きました。

    東京画廊+BTAPが2002年よりギャラリーを構える中国・北京は、日本人の私たちにとって「向こう側」と 出合う境界線上にあるかのようなマージナルな都市です。いまだ謎めいた「”さらなる”向こう側」をうかが い知るきっかけとして、私たちは向こう側の美術に興味を抱きました。ちょうどそのころ、「向こう側」と「こ ちら側」を行き来しながら北京に身を置く東アジア学研究者・荒巻正行氏と出会い、彼を紹介者として向こう 側の美術作品を集めた展覧会を企画しようと試みました。この東京画廊+BTAP特別展「Out
of
Bounds」展は、 荒巻氏が「向こう側」からあらゆる方法で入手した絵画作品を展示いたします。


    近代文明が成熟した今日でも、世界は境界線を隔てて「向こう側」と「こちら側」に分かれているといえます。境界線の向こう側の国には、国家が抱える画家が約1000人存在しているそうです。彼らは政治プロパガンダを目的とした絵画を描いています。当然、それらの作品は美術品として画廊等で発表されることなく、本来の目的を貫くべく公共的な場所に掲げられています。
    本展で展示される絵画は、荒巻氏が以下のテーマを提案した複数の画家との共同作業から生まれたものです。

    「ディフェンス・ビューティー」
 
 「ハッピー・ピョンヤン」
 
 「6・9 (ロック) ガールズ」

    
 この3つのテーマはこの展覧会のコンセプトでもあります。このコンセプトにしたがって3つのシリーズで作品は構成されています。それぞれの絵画には、かつて理想とされた「こちら側」である近代国家の最後の様相を垣間見ることができるかもしれません。このように、作品は、境界(Bound)を越えて言葉では伝えることのできない質の情報をもたらしてくれます。このことは、美術がコミュニケーションの手段であることをあらためて証明してくれました。

    というような展覧会。

    昔でいえば中国のイメージだったプロパガンダとか革命とかとセットになって連想される共産っぽい絵が、今では北朝鮮にいかないとあまりないという状況が生まれているようで、そこで3つのテーマについて書いてもらった絵画というようなものでした。いわゆる何か共産主義的表現なのか?そのように美しく書いていて、これはこれでコンセプトさえ上手く立てればアートとして面白く成り立つんだなぁという印象で、面白かったです。

  • 榮榮&映里 写真展 「三生万物」- 資生堂ギャラリー

    榮榮&映里 写真展 「三生万物」- 資生堂ギャラリー

    榮榮&映里 写真展「三生万物」を資生堂ギャラリーに観に行きました。

    榮榮&映里は、中国人写真家の榮榮と日本人写真家の映里が夫妻で活動しているユニットで、中国の社会的現実とそこでの彼らの生活を写した作品や、人と美しい自然との関係性を、自身の身体を媒体として表現した作品で高い評価を得ており、「In Fujisan(富士山)」「We were here(私たちはここにいる)」「Liulitun(六里屯)」「Three Shadows(三影堂)」「Caochangdi(草場地)」などのシリーズはヨーロッパやアメリカなどでも注目を集めています。

    という感じで、今回は北京で暮らしていた四合院造りの街並みが再開発されていく様子を撮影した「Liulitun(六里屯)」シリーズ、その後北京郊外にある草場地に移り住み、三影堂撮影芸術中心を設立するまでの「Three Shadows(三影堂)」シリーズ、そして草場地で、家庭を築き生活を営んでいく様子を写した「Caochangdi(草場地)」シリーズがあって、そんなに点数は多くないものの彼らの歴史の一部をなぞる様な展示になっていた様な気がします。

    特に草場地のシリーズは子どもが出来るまで、そして出来てからの家族写真の様な毎回同じ家の前と思われる場所での撮影が中国らしくも、日本らしくもあり独特写真になっていたようにも感じられましたし、それが歴史としても意味をもっているような風格さえありました。写真はあまりよくわからないけども、なんか現代の中国っぽいなっていう印象の写真でした。

  • グルーヴィジョンズ「ジー ジー ジー ジー」 – ギンザ・グラフィック・ギャラリー

    グルーヴィジョンズ「ジー ジー ジー ジー」 – ギンザ・グラフィック・ギャラリー

    「ジー ジー ジー ジー」 グルーヴィジョンズ展を見てきました。

    アートやデザインの両面から語られることのあるグルビことグルーヴィジョンズの展覧会が銀座のgggであるとのことだったので、いってきました。

    最初は結構音楽系のアートワークとかから入って来たイメージでそれがアート的なところと結びついて色々やってるなーというイメージで結構雑誌とかメディア系の露出も多かったように感じていたんですが、最近少し下火なのかな?なんていうイメージでいたのですが、行ってみていやー。いまでも色々やっているんだなーっていう印象に。

    あまり目立っていないところでは、タバコのキャスターの新デザインとかかなぁ?よくわかるっていうのでは、東京マラソンのポスターとか。前よりも露出度とか派手さはなくなっているのかもしれないけど、すでに定着して生活に入り込んだという感じなのかもしれないなという印象でした。完全にデザインの方に振れたんだなーという印象でした。

    BOOK

    グルーヴィジョンズ (世界のグラフィックデザイン)
    ギンザグラフィックギャラリー
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    GRV2283、GRV2284 [DVD]
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  • イケヤン☆展2011 in ROPPONGI TOKYO – 六本木ヒルズA/Dギャラリー

    イケヤン☆展2011 in ROPPONGI TOKYO – 六本木ヒルズA/Dギャラリー

    イケヤン☆展2011 in ROPPONGI TOKYOを六本木ヒルズA/Dギャラリーで観てきました。

    元々料理が好きなので陶器とかには興味があって色々知っていくうちに青木良太さんと桑田卓郎さんにぶつかりました。

    そこから色々と見て行くと青木良太さんなどがイケヤンという若手の陶芸作家の集団を率いているという事がわかってそこから発展する何かがあるんじゃないか?と思ってイケヤンはナカナカ注目している存在でした。そんなイケヤンが今回展示を行うということで、ちょうど森美術館を観たあとに見てきました。

    色々良い作家もいたし、なかなか使い勝手の良さそうな作品を作って日常でつかえるなというタイプの作家さんもいたし、ちょっと飛び道具な感じで若手で面白いと思う様な作品を作っている人もいました。しかし、やっぱり青木良太さんと桑田卓郎さんが個人的には飛び抜けて良い作品をつくっているなという印象が買うならそのあたりかなぁ?なんて想像をしながら観ていました。

    とりあえず、今回は桑田卓郎さんの作品は普段使いは難しいかな?という印象もあって、ちょっと前の作品とかの方がPOPに使えたなーっていう感じで個展とかで観たいなーと思ってしまいました。でも、イケヤンからまだまだ飛び出す可能性を結構感じたので、まだまだウオッチしていこうと思います。

    BOOK

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  • MAMプロジェクト014:田口行弘 《パフォーマティブ・ヒルズ》のためのパフォーマンス – 森美術館

    MAMプロジェクト014:田口行弘 《パフォーマティブ・ヒルズ》のためのパフォーマンス – 森美術館

    「フレンチ・ウィンドウ」展を見たあとに、一緒に併設でやっていたMAMプロジェクト014:田口行弘 《パフォーマティブ・ヒルズ》のためのパフォーマンスを観てきました。

    静止画に、なにやら通常とは違う要素を加えて連続させることで完成する動画の作品を作っている田口行弘さんの展示でした。

    前にもSNACαMで観たことがあって、今回は誰なのかしっかりわかりつつ行って面白さが徐々にわかってきた気がします。

    そして一見ある風景の中にある異世界の連続動画というものが、絶妙に現実と非現実の認識の中間にある感じが良いです。

    今回はその制作風景や、太鼓と一緒にやった作品、六本木ヒルズでやった作品、広島でやられた作品などがあって、外国での作品が多いとSNACをみて思っていたので、知っている場所で行われているということでより面白く感じれました。

    特に六本木ヒルズのまさにその場所で行われたものに関してはなかなかその空間との映像との狭間のように感じれる仕組みは面白かったように思えてより一層楽しむことができたと思います。

    PHOTO

  • フレンチ・ウィンドウ展:デュシャン賞にみるフランス現代美術の最前線 – 森美術館

    フレンチ・ウィンドウ展:デュシャン賞にみるフランス現代美術の最前線 – 森美術館

    フレンチ・ウィンドウ展:デュシャン賞にみるフランス現代美術の最前線を森美術館に観に行きました。

    今回の展示のコンセプトがタイトルだけではわからないので、上にリンクを張った辺りから要約すると、フランスで最も権威ある個人の現代美術コレクターの団体「ADIAF」が主催する「マルセル・デュシャン賞」。その10周年を記念して開催されているみたいです。そして、同賞のグランプリ受賞作家をはじめ、一部の最終選考作家と、デュシャン本人を含む28名の作品を一挙に公開となっているという展示です。

    ということで、マルセル・デュシャンの考えからスタートした現代美術という発想の延長線上にあるフランスの作家が一同に介した今回の展示という感じです。

    展示自体もマルセル・デュシャンの泉のレプリカが展示されている空間からスタートします。マルセル・デュシャンの作品はあまり意識してみたことがなかったので、この最初の導入も面白かったです。全体的にはフランスの作家ということもあるのか?それともマルセル・デュシャンということがあるのか?パッと観てすぐわかる様な作品は少なく感じてコンセプトワークとでも言えば良いのでしょうか?説明を聞くことで理解できて面白く感じる作品が多かったように思えます。しかも森美術館は解説の機器が無料ですから嬉しいです。

    作品は何人もの作家のものなので、共通点といえばそれくらいかな?なので好きな作家もいればあまりよくわからない作家もいたという印象ですね。個人的に一番面白かったのはサーダン・アフィフの《どくろ》という作品なんですが、これは実際に観てもらいたいという感じです。思わぬところにどくろが浮かび上がるんですが、圧倒的にどくろの支配下に置かれた感じが良かったです。そのほかにもスゴいとまでは行かないけど、なるほどなーとか興味をそそられる面白い展示があったし、超有名アーティストはいなかったけれども粒ぞろいな作品が多かったように思えました。

    BOOK

    フレンチ・ウィンドウ
    フレンチ・ウィンドウ

     

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    マルセル・デュシャン ミシェル・サヌイエ
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  • パウル・クレー「おわらないアトリエ」- 東京国立近代美術館

    パウル・クレー「おわらないアトリエ」- 東京国立近代美術館

    パウル・クレー「おわらないアトリエ」を東京国立近代美術館(MOMAT)で観てきました。

    クレーが今までどのような流れでどのようにして作品を作ってきたかがよくわかる様な展示でした。わかりやすいように展示してあったからなのか?評判がいいのか?平日に行ったんですが、かなり人が多かったです。クレーってそんなに人気の作家だったのか・・・。とにかく流れがよく細かく展示してあったので、クレーという作家の見方がわかった様な気がしました。

    ただ一つ気になったのはバウハウスで講師をしていたと思うし、その時期を境にちょっとだけ作風に変化が起きているんですが、そのあたりの変化の下りについては全く説明がなかったのが不思議でした。なんでだろ?バウハウスのことは禁句なのかな?

    ドローイングのような作品や、作品の途中過程というものの考え方、時間の捉え方、作品というものの考え方とかをしっかりと考えつつ向き合って新たな手法を模索していったという足跡が非常によくわかったような気がしました。作品の作り方に言及していたり、なかなか面白い展示でした。

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    クレーART BOXー線と色彩ー (講談社ARTピース)
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    パウル・クレー―絵画と音楽 (岩波アート・ライブラリー)
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    クレーの食卓 (講談社ARTピース)
    新藤 信(日本パウル・クレー協会) 林 綾野(日本パウル・クレー協会)
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  • 名和晃平「シンセシス」- 東京都現代美術館

    名和晃平「シンセシス」- 東京都現代美術館

    名和晃平さんの「シンセシス」を東京都現代美術館(MOT)で観てきました。

    名和晃平さんの大規模個展ということで、いかなくちゃなーって思っていたのですが、遂に行ってきました。

    名和さんは結構見栄えもするし、いろいろなところで見かけることがあるので面白いなーって思って最初は観ていたんですが、代表的な作品のPixcellシリーズの鹿が去年残像を従えてダブルになった辺りからドンドン面白くなってきたという感じです。

    そんなこんなで結構楽しみにして観に行ってきたんですが、なんか案外知っている作品ばっかりでちょっと残念だったなーという感じ部屋ごとに今までの作品のパターンが仕切られている様な展示方法もなんかちょっと微妙。もうちょっと一部屋ぐらいは物量とかで圧倒的な世界観みたいなのを出してくれると楽しかったんだけどなー。知らない作品があまりなかったのも原因かなぁ?SCAIで展示してあった作品の方が新作でビックリしたので楽しかったかもって言うくらいですね。

    でも、部屋が色で仕切られてたりしてそのあたりで視覚的変化が起きたりするのは面白かったです。今まで見た作品全部網羅してあったのは良かったなー。今までそんなに観たこと無い人は作品が一挙にみれていいですね。とにかくちょっと

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    美術手帖 2011年 08月号 [雑誌]
    美術出版社 (2011-07-16)
    第14回アジアン・アート・ビエンナーレ・バングラデシュ2010 日本参加記録
    名和 晃平 林 寿美 青山 真樹
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  • O JUN「恋と森」- Gallery Kart

    O JUN「恋と森」- Gallery Kart

    O JUN「恋と森」をGallery Kartに観に行きました。

    O JUNさんの作品が河合塾の美大専門の予備校内のギャラリーに展示してあるということで観てきました。O JUNさんの作品はなんとなく人を描いたものが多い印象だったのですが、今回は建物や飛行機といったような人でないものが展示されていたのですが、それが良かったです。あの冷静なタッチといえば良いのでしょうか?あのタッチで建物や機械を書かれるとなかなか合うなぁと。スゴく良かったです。

    ただ、河合塾の展示してあったスペースが良くなかった・・・。何となくあいてるスペースを白くしてギャラリーっていってますよみたいな感じで、やるならちゃんとやらないと、予備校としての評価も下がる気がするのだが・・・。

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    O JUN 1996-2007
    O JUN 1996-2007

     

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  • 松尾高弘 「インタラクティブアート展 -LIGHT EMOTION-」- ポーラ ミュージアム アネックス

    松尾高弘 「インタラクティブアート展 -LIGHT EMOTION-」- ポーラ ミュージアム アネックス

    松尾高弘 「インタラクティブアート展 -LIGHT EMOTION-」をポーラ ミュージアム アネックスに観に行きました。

    インタラクティブアートとか結構好きで、文化庁メディア芸術祭とかそういう類いの展示でいくつも観ていると思うのですが、そんなタイトルをつけた展示があったので観に行きました。

    なんというか、こういうのは5年くらい前から進化してないのか?って思ってしまう様な感じで、実際はインタラクティブアートではないのかもしれないけども、真鍋大度さんがやってることなんかの方が全然先に進んでしまっているような気がしちゃいました。

  • 青山悟「芸術家は人生において6本の薔薇を真剣につくらねばならない」- ミヅマアートギャラリー

    青山悟「芸術家は人生において6本の薔薇を真剣につくらねばならない」- ミヅマアートギャラリー

    青山悟「芸術家は人生において6本の薔薇を真剣につくらねばならない」をMIZUMA ART GALLERYに観に行きました。

    青山悟さんの展示を観にいきました。いつもは表と裏が違う絵になっていてそこの関連をみるのもテーマだったりするのかなぁ?って思ったりしていたのですが、今回は「芸術家は人生において6本の薔薇を真剣につくらねばならない」というタイトルそのまま6つの薔薇の刺繍でした。

    「急進的か保守的か、政治か美術か?作家人生において最後の薔薇」と謳われているます。そしてWEBで観ると以下のようにも書かれています。

    青山は自ら「薔薇をつくることを自分の作家活動において二度としない」と宣言することによって、アートが本来持つロマンティックさとその強度を呼び起こさせる一方で、「作品か、作家か」という価値や評価軸に対する疑問を私たちに投げかけます。

    ということで、この展示からその答えを見いだすのはなかなか難しかったですが、最後の薔薇は凛としたオーラをもっている相変わらずの細かく繊細な作品でした。そして、暗闇の中に咲く一輪の桜が特に良かったです。刺繍とは思えない空中に浮いた作品のようにも見えました。

  • 「JAGDA新人賞展2011 大黒大悟・高田唯・天宅正」- クリエイションギャラリーG8

    「JAGDA新人賞展2011 大黒大悟・高田唯・天宅正」- クリエイションギャラリーG8

    「JAGDA新人賞展2011 大黒大悟・高田唯・天宅正」をクリエイションギャラリーG8に観に行きました。

    大黒大悟さん・高田唯さん・天宅正さんがJAGDAの新人賞に選ばれたということの展示で、最近作った様な作品や代表作品の展示があった感じです。D-BROSやPAPIER LABO.は結構好きなんですが、全員好きな感じでした。

    デザインというと過剰になにか形状やら色彩に行くことが多いですが、この3人はちょっとその路線とは違ったというか、間とかディティールとか一見人に伝わるのかなぁ?って思う様なところの作り込みによってデザインを際立たせている3人のような気がしました。こういう人達が新人賞になるということで日本のデザインの未来は明るいような気がするけど、それは僕がそういうのが好きだからかな?

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