カテゴリー: EXHIBITION

  • 靉嘔「ふたたび虹のかなたに」- 東京都現代美術館

    靉嘔「ふたたび虹のかなたに」- 東京都現代美術館

    MOTで「靉嘔 ふたたび虹のかなたに」を見てきました。

    思ったより年齢がいっていて80歳を超えている靉嘔さんですが、日本の方なのですね。名前から中国の方だと思ってしまってました。結構MOTで名前を目にする読売アンデパンダンまわりで、後にフルクサスのメンバーになったようです。

    1950年代、池田満寿夫らと共にデモクラート美術家協会に参加し、明るい色彩の油彩画を発表し注目されました。1958年には、ニューヨークに渡り、知覚によって認識される世界を具体的な物との対話によって改めて捉えようとする中で、箱の穴に指を入れ鑑賞する《フィンガー・ボックス》や、周囲の環境を取り込んだインスタレーション等、絵画の枠にとどまらない人間の五感に訴える作品が生まれます。日常の事物や行為そのものがアートに変換された1960年代、靉嘔の「エンヴァイラメント」と呼ばれるインスタレーションは先駆的な表現として注目されました。音楽家、詩人、美術家等ジャンルを超えたアーティスト達が交わり、パフォーマンスや印刷物の製作等を通し、今日のアートの多様性のあり方に一つの礎を築いたグループ、「フルクサス」のメンバーとしてオノ・ヨーコやナム・ジュン・パイクらと共に活動します。やがて、線で描く絵画を拒否し、引用したモチーフに赤から紫までの可視光線(スペクトル)を重ねる「虹」の作品が生まれ、ヴェニス・ビエンナーレ(1966年)での発表等を経て、靉嘔は「虹のアーティスト」として国内外で知られるようになります。

    初期はリトグラフとペインティングだったけど、ニューヨークにわたってアクションペインティングに影響されつつも自分独自の作品を目指してエンヴァイラメント(今でいうインスタレーション)に向かっていって、フルクサスのメンバーとなってそのエンヴァイラメントで、ウォーホールや、クリストや、シュトックハウゼンや、リキテンシュタインなどと交流したみたい。インスタレーション系はいくつかあったけども、基本的には写真での紹介でした。

    その後、絵画に戻るが単なる絵画ではなく、虹のように色をグラデーションしていく絵画を書いていく。トポロジーの法則をつかって書き方のシステムを作ったので、そのシステムで作品を誰でも書けるような方法で独自の絵画を作ったようです。このあたりで、基本ベースに他の画がある上で独自のシステムで自分の絵画に変換して行くということをやってる感じでしたね。POP ARTにも繋がるのかなという印象でいろいろ見れました。このあたりが虹の作家と言われる所以でなかなか作品量も多くて見所って感じでした。

    その後、絵画に物を取り込んだり虹の配列から逸脱する作品なども作成。そこから、新たな作品を作ろうとしているのかな?という印象をまだ感じる作家さんでした。展覧会内にあったインスタレーションは暗闇を歩くものと、触覚とレインボーを合わせた作品だったのだけど、一時代を作った人なのかなーという印象色々なインスタレーションと比べてしまうとやはり驚きは少ないけど、こういう歴史があったと思うと面白く観れました。

    BOOK

    虹のかなたに―靉嘔AY‐O回顧
    靉 嘔
    美術出版社
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    版画芸術 107 靉嘔
    版画芸術 107 靉嘔

     

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    阿部出版
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  • チャーリー・コールハース 「Metabolism Trip」- ギャラリーkoko

    チャーリー・コールハース 「Metabolism Trip」- ギャラリーkoko

    チャーリー・コールハース 「Metabolism Trip」 at ギャラリー koko

    アーティストであり社会学者でもあるチャーリー・コールハースが、日本のメタボリズム建築を撮影するために 様々な街・人を訪ねた旅の記録です。

    チャーリー・コールハースが注目したのは、建築物のデザインそのものではなく、時間の経過とそこに住む人々によって変化、あるいは進化していったメタボリズム建築の成長の軌跡です。それは、”新陳代謝”を掲げたメタボリズム建築の本質に迫るものともいえるかもしれません。彼女の写真とテキストとともに、成長を続けるメタボリズム建築の”現在”を体験してください。

    ということで、メタボリズム建築が今どのように新陳代謝したのかという、検証を写真という形で切り取ってくるという展覧会でした。なので写真も建築写真というわけでもなく、写真としての芸術的な作品というものでもなく、今どのように新陳代謝しているのか、そしてそれが出来ているのか?というような視点を含んでいたようにも思えます。スナップ写真みたいな感じなんですが、展示方法もあいまってなにやら俯瞰して空間を切り取りながら見ている様な感じで面白かったです。

    たまたま行ったら作家本人だけでなくSANAAの妹島さんもいたのでビックリしてしまいました。会期があまり長くないのでそろそろ終わってしまうので、人が入ってて盛況でした。

    BOOK

    China Daily Life
    China Daily Life

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    Veenman Publishers
    True Cities
    True Cities

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    Charlie Koolhaas
    Lars Muller Publishers
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    Project Japan, Metabolism Talks…
    Rem Koolhaas Hans-Ulrich Obrist
    Taschen America Llc
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  • ヴァレリオ・オルジャティ 展 – 国立近代美術館

    ヴァレリオ・オルジャティ 展 – 国立近代美術館

    ヴァレリオ・オルジャティ 展 at 東京国立近代美術館

    ヴァレリオ・オルジャティ 展に行ってきました。建築展だと結構文字が多くて疲れるなーってものがあったり、この建築の模型があればなーってものがあったりと、いい建築展というのもなかなか見れないのですが、今回はかなり観やすく面白いものになっていたと思います。

    もう少し言葉で説明してくれてもいいかなー。とは思いましたがコンセプトとして言葉ではあまり説明しないというものだったので、まあ、仕方ないか。

    基本写真と模型と設計時にイメージの手助けをしたような作品という感じでした。模型のサイズが1:33に固定されていたのが建築のサイズがわかりやすくてよかったです。

    ここまで、展示方法ばかり褒めてる感じになってますが、建築もよかったです。

    作風のようなものはわからなかったけれども、結構奇抜な形の建築もあるものの、内部は柱の少ない広い空間を得意としている感じで使いやすそうな建築が多かったです。しかし、外観には意外性があるので、アイコンとして強度のある建築になっていて良かったです。

    その意外性のある外観にどうして至ったかとかが言葉か何かで説明されてたら面白かったんですが、そこまでは説明されていませんでした。でも、わかりやすく見やすいないようだったので、楽しく見れる展覧会としては良いものでした。それにしてもロシアの美術館の建築はこれは1回見てみたいなぁ。ホントにこんなケーキをひっくり返したような大きな建築が森の中にあるんだろうか。すごいなぁ。

    BOOK

    El Croquis 156 - Valerio Olgiati
    El Croquis 156 – Valerio Olgiati

     

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    Valerio Olgiati
    El Croquis
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    Valerio Olgiati
    Valerio Olgiati

     

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    Laurent Stalder Bruno Reichlin Mario Carpo
    Quart Verlag Luzern
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    The Significance of the Idea in the Architecture of Valerio Olgiati
    Markus Breitschmid Valerio Olgiati
    Niggli Verlag
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  • BLOOMBERG PAVILION PROJECT – 東京都現代美術館

    BLOOMBERG PAVILION PROJECT – 東京都現代美術館

    「BLOOMBERG PAVILION PROJECT」は、東京都現代美術館敷地内に建てられたパヴィリオンを舞台に、一年間に渡って東京在住の若手アーティストの個展や公募展、パフォーマンス・イベントを開催していくプロジェクトです。パヴィリオンのデザインは、国内外で注目を集める若手建築家平田晃久。

    ということで、これから色々な作家の個展とかがこのスペースで行われていくそうです。すでに第2弾で蓮沼執太さんのフィールドレコーディングの音と映像の作品がありました。ただ、昼間だとプロジェクターの映像がほとんど見えないので要注意です。

    PHOTO

    BOOK

    animated (発想の視点)
    animated (発想の視点)

     

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    平田 晃久
    グラフィック社
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    CC OO|シーシーウー
    CC OO|シーシーウー

     

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    蓮沼執太 Shuta Hasunuma
    Headz (2012-01-01)
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    ポップ オーガ
    ポップ オーガ

     

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    Shuta Hasunuma 蓮沼執太
    HEADZ (2008-09-17)
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  • 「ゼロ年代のベルリン – わたしたちに許された特別な場所の現在(いま)」展 – 東京都現代美術館

    「ゼロ年代のベルリン – わたしたちに許された特別な場所の現在(いま)」展 – 東京都現代美術館

    「ゼロ年代のベルリン – わたしたちに許された特別な場所の現在(いま)」展 at 東京都現代美術館

    1989年の壁の崩壊後、ベルリンは変化を続け、政治、経済、文化の実験場として世界の注目を集めてきました。ゼロ年代、ベルリンは世界の中で、アーティストを最も魅了するホットな都市となっています。そこではゆるやかなソーシャルネットワークがつくられ、ジャンルを横断する恊働や交流がなされています。グローバル化によって加速された複雑な政治社会状況に対して、各々の作品に忍ばせられた社会に対する意見(こえ)は、ベルリンの街に音楽(うた)のように響き渡っています。

    ということで、新たな息吹が芽吹いている熱気のある街としてのベルリンの00年代の作家を集めた作品展らしいのですが、あまりベルリンだからとか色々な実験場としての感じはわからなかったです。どちらかと言うとそういう場の空気というものはもちろんあるだろうけど、そういうもの自体がインターネット等によってドンドン薄まっている時代であると思うタイプなので、やはり特殊な地域はないんだなという印象の方が強く感じられた気がしました。

    様々な場所でブランコをゲリラ的に行う作品とかなかなか面白かったし、面白い作品もありましたけど、何となくインパクトの弱い展示だったかなー。

  • 「建築、アートがつくりだす新しい環境  – これからの“感じ”」展 – 東京都現代美術館

    「建築、アートがつくりだす新しい環境 – これからの“感じ”」展 – 東京都現代美術館

    「建築、アートがつくりだす新しい環境 -これからの“感じ”」展 at 東京都現代美術館

    SANAAとMOTの共同企画で行われている展示です。アートがつくりだすとアートの関わりも書いてあったんですけど、ほとんど建築展と言っていい様な内容だったと思います。あくまで建築側からの視点という印象です。

    そしてSANAAを中心として考えられる様な建築が多かったような気がします。模型も多かったしフランクOゲイリーのあたらしいマンハッタンのビルの写真とか模型とかもあったり、なかなか建築側からみると充実した展示だったと思います。原広司さんの動画が全部見ると2時間以上あったので、これを見る人は余裕をもっていった方が良いと思います。

    その他にも動画が結構あって一番最後の部屋にあった3D映像のSANAAのROLEX Learing Centerの映像が良かったです。SANAAのいつもの建築だなという印象も持てたし、さすがに本物を観に行くのとは違うけどかなり面白かったですね。これからはこういう映像が多くなるといいですねー。

    あと、中庭部分に雲を作る装置で中に入れるものが作られていました。いやー。雲の中って感じというよりも霧の無かって感じでしたけど、それはそれで面白かったな。

    BOOK

    豊島美術館 写真集
    豊島美術館 写真集

     

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    内藤 礼 西沢 立衛 鈴木 研一
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    GA ARCHITECT 妹島和世+西沢立衛 2006-2011
    ADAエディタトーキョー
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    妹島和世+西沢立衛/SANAA 金沢21世紀美術館
    ウォルター・ニーダーマイヤー ルイザ・ランブリ ホンマ タカシ 長谷川 祐子 鷲田 めるろ
    金沢21世紀美術館
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    妹島和世+西沢立衛読本-2005
    妹島和世+西沢立衛読本-2005

     

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    妹島 和世 西沢 立衛 SANAA 二川 幸夫
    エーディーエー・エディタ・トーキョー
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    妹島和世+西沢立衛/SANAA―WORKS1995‐2003
    妹島 和世 西沢 立衛
    TOTO出版
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  • 第680回デザインギャラリー1953企画展「BONSAI」- 松屋銀座 デザインギャラリー

    第680回デザインギャラリー1953企画展「BONSAI」- 松屋銀座 デザインギャラリー

    第680回デザインギャラリー1953企画展「BONSAI」at 松屋銀座 デザインギャラリー

    「盆栽」は古くは、中国・唐時代の「盆景」がその発祥とも言われていますが、平安時代、それが日本に伝わり、江戸時代に隆盛を極めるに至りました。自然界の大木の姿を鉢の中に凝縮させる独特の世界観は、日本人だけでなく、広く海外にも注目される存在となりました。時間と手間のかかることから、時間のゆとりのある人々に愛好されてきましたが、近年では、若年層の間にもその面白さがじわじわと伝わりつつあります。現代の生活の中に盆栽をどのように取り込むべきか、楽しむべきかなど、実践的な盆栽の在り方をご紹介してゆきたいと、盆栽家の森前誠二氏の監修の元、本展を計画いたしました。

    こんなコンセプトのもとやられている展示のようですが、実践的な盆栽のあり方というのは全然わからなかったのですが、とにかく盆栽がすごかったですね。樹齢が100年を越えている様なものをみると何故高額で取引されているのかがわかる様な気がしました。

    器に移すことで自然から人の手の中の環境で育てられるということで、盆栽というものが小さな生態系のようなひいては宇宙というようなものと結びつけられるということが簡単に理解できた様な気がします。その世界に歴史を刻むように育てるのだなということがわかって面白かったです。良い展示だったなぁ。というよりも盆栽がすごいのかもな。

    BOOK

    盆栽との対話
    盆栽との対話

     

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    森前誠二
    亜紀書房
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    お洒落な大人の盆栽入門
    お洒落な大人の盆栽入門

     

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    森前誠二
    情報センター出版局
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  • 「コビケンは生きている。 – 高橋コレクションより – 」展 – TABLOID

    「コビケンは生きている。 – 高橋コレクションより – 」展 – TABLOID

    「コビケンは生きている。 – 高橋コレクションより – 」展 at TABLOID

    東京藝術大学の学生がコビケン(古美術研究旅行)というものに行くらしいのです。京都に何泊かして周りの仏像とか色々な作品を見まくるらしいのですが、このコビケンをテーマに、高橋コレクションの中からコビケンにゆかりのあるアーティストの作品に焦点を当てた展覧会やるということらしいです。

    そしてキュレーターがフクヘンということでナカナカ面白そうだったので見てきました。

    高橋コレクションから作品を出しているので古い作品もあるのですが会田誠さんの「美しい旗(戦争画RETURNS)」とか上手い作品だなーって感じがしました。その他にも日本画的なものを感じさせる作品がいくつも出ていましたが、作家さん誰もが東京藝術大学の方だとは知らなかった。こうなってくるとコビケンという旅行はナカナカ影響あるのかなぁ?なんて思ったり。グループ展としては面白い展示だったと思いました。それにしてもこんなに有名作家の作品があるコレクションってすごいなぁ。

    BOOK

    ネオテニー・ジャパン──高橋コレクション
    美術出版社
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    小谷元彦 幽体の知覚 Odani Motohiko Phantom Limb
    小谷元彦
    美術出版社
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    山口晃作品集
    山口晃作品集

     

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    山口 晃
    東京大学出版会
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    MONUMENT FOR NOTHING
    MONUMENT FOR NOTHING

     

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    会田 誠
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    インタートラベラー 死者と遊ぶ人
    鴻池 朋子
    羽鳥書店
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    MONUMENT FOR NOTHING
    MONUMENT FOR NOTHING

     

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    会田 誠
    グラフィック社
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    三十路―会田誠第二作品集
    三十路―会田誠第二作品集

     

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    会田 誠
    ABC出版
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  • ライアン・ガンダー 「墜ちるイカロス―失われた展覧会」- メゾンエルメス

    ライアン・ガンダー 「墜ちるイカロス―失われた展覧会」- メゾンエルメス

    ライアン・ガンダー 「墜ちるイカロス ― 失われた展覧会」- メゾンエルメス

    銀座のエルメスの上のメゾンエルメスでやっているライアン・ガンダー展を見てきました。やりたい放題というか、コンセプチュアル。

    絵が外れた跡だけあって、それが作品だったり、なにも無いメゾンエルメスのなかで作品の説明をやっている作品とか。どうやら一個前の展示の作品説明をしているらしいのですが、それを自分の作品に取り込んでしまうとか。汚れてるアディダスのジャージとかも作品だったらしいし。何かが天井から落ちて来た跡など簡単な様な難しいような面白い作品が色々ありました。

    まさにコンセプチュアルというのはこういうことかという展示でした。

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    Ryan Gander: Catalogue Raisonnable (Christopher Keller Editions)
    Jrp Ringier
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    Appendix Appendix: A Proposal for a TV Series by Ryan Gander and Stuart Bailey (Christoph Keller Editions)
    Stuart Bailey Ryan Gander
    Jrp Ringier
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    Intellectual Colours: Ryan Gander
    Intellectual Colours: Ryan Gander

     

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    Hans-Ulrich Obrist Francesco Manacorda Charles Esche
    Silvana
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    The Boy Who Always Looked Up
    The Boy Who Always Looked Up

     

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    Ryan Gander
    Cornerhouse Publications
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  • クリスチャン・マークレー「Scrolls」- ギャラリー小柳

    クリスチャン・マークレー「Scrolls」- ギャラリー小柳

    クリスチャン・マークレー「Scrolls」- ギャラリー小柳

    漫画のオノマトペの部分を切り取って新たな場面というか空間のみを作ってしまう様な作品でした。その他にもオノマトペを繋げて一つの巻物を作ってしまうという作品もありました。

    漫画というと日本人がやりそうな手法とも思えるんだけど外国人の作家さんがやってるところが面白くもあったなー。

    BOOK

    Christian Marclay: The Clock
    Christian Marclay: The Clock

     

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    Darian Leader
    White Cube
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    Christian Marclay: Festival (Whitney Museum of American Art)
    Yale Univ Pr
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    Christian Marclay: Cyanotypes
    Christian Marclay: Cyanotypes

     

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    Noam Elcott Margaret Miller
    JRP Ringier
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  • 会田誠「美術であろうとなかろうと」- トーキョーワンダーサイト本郷

    会田誠「美術であろうとなかろうと」- トーキョーワンダーサイト本郷

    会田誠「美術であろうとなかろうと」- トーキョーワンダーサイト・本郷

    会田誠さんキュレーションという感じでしょうか?「美術であろうとなかろうと」に行ってきました。入っていきなり掛け軸で「内容がないよう」って書いてあったりして。会田さんっぽさ全開という気もしました。

    会田さんの作品は2012年の年末にある森美術館でも大規模個展の最後の部屋を飾る作品の部分を一般参加者に段ボールで作成してもらうというワークショップに近いようなものが行われていました。

    その他にTEAMまこぷりの作品が結構好きでしたね。愛☆まどんなさんとかねむきゅんとか結構気になる人とかが参加してたしなー。その他の人の作品もまさに「美術であろうとなかろうと」という感じです。会田さんこういうの好きそうだよなーと思いつつも、会田さんはこういうもの以外にいろいろな引き出しがあるからいいけど、単に美術じゃないだろうと思われてしまう人達は大変だろうなーなんて思ったりしながら見てました。

    BOOK

    MONUMENT FOR NOTHING
    MONUMENT FOR NOTHING

     

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    会田 誠
    グラフィック社
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    三十路―会田誠第二作品集
    三十路―会田誠第二作品集

     

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    会田 誠
    ABC出版
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    少女ポーズ大全 CD- ROM付 (コスミック・アート・グラフィック)
    コスミック出版
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    青春と変態
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    会田 誠
    ABC出版
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    カリコリせんとや生まれけむ
    会田 誠
    幻冬舎
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  • 「αMプロジェクト2011 成層圏 Vol.6 村山悟郎」展 – Gallery αM

    「αMプロジェクト2011 成層圏 Vol.6 村山悟郎」展 – Gallery αM

    「αMプロジェクト2011 成層圏 Vol.6 村山悟郎」展 – Gallery αM

    コンピュータなどで有機的なものをグリットやフレームとかで幾何学的に表すパターンを手書きしている様な作品など有機的なものを幾何学で表しているものをもう一度有機的な方法で戻す様な作品だったように思えました。

    そこには単なるフレーム的なものを越えた美しさがあるように思えました。その狭間に生と死をみいだしているみたいなのだけども、そこまでは感じなかった。でも言われればそうかも?

  • 畠山瑞規 展 – taimatz

    畠山瑞規 展 – taimatz

    畠山瑞規 展 – taimatz(タイマツ)

    新しくできたtaimatz(タイマツ)というスペースです。TARO NASUの隣?横?にあってどこから入るのかなぁ?って思ってガラスに近づいたら自動ドアでした。スゴく良い空間ですね。ドアだということがわからないほど巨大なドアが動くっていうのが非常に良いですね。作品の傾向とかはまだわかりませんですが、これから面白いスペースができたのかなぁ?

    畠山瑞規さんの作品はスゴい独特なうねりの絵で遠目にみると写真の様なうねりの絵です。

  • 春木麻衣子「view for a moment」- TARO NASU

    春木麻衣子「view for a moment」- TARO NASU

    春木麻衣子 「view for a moment」- TARO NASU

    歩いている瞬間の前後。その間の時間を想像してしまう写真です。

    とはいえ、前後の人が違っていたり、前後での時間軸が全く違うんじゃないかと思ったりと単に間を想像するだけで色々なことが見えてくる気がします。

    何も見えてないかもしれないですけど。ちょっと間となるトリガーの写真2つがかけ離れているので、難しく感じました。

  • カンノサカン 「クォンタイズ」- ラディウムーレントゲンヴェルケ

    カンノサカン 「クォンタイズ」- ラディウムーレントゲンヴェルケ

    カンノサカン 「クォンタイズ」- ラディウムーレントゲンヴェルケ

    打ち込み系の音楽やったことがあるひとならクォンタイズというとそういう用語だと言うことがわかると思いますが展覧会の解説は以下のようにサイトに書いてありました。

    絵画においての「凍れる音楽」とも言えるカンノの作品はこれまで、音楽経験から学んだインプロヴィゼーション(即興性)と直観によって描かれてきましたが、今回は一転、独特の有機性と最小限の即興性を残しつつ、作品を構造化し要素の関係性により重きを置いた、あらたな発想で制作を展開します。

    これは主に、既製のテンプレートや過去の作品画像のトリミングから抽出された線画などでいくつもの小さなオブジェクトをつくり、画面 を等分割したグリッドを基に構図を組み立てながら配置し画面の構成を決定するというものです。構成が決まった後、下書きとしてオブジェクトがトレースされ、そこから絵筆をもちます。DAWにおけるスライスのように、分断され出自が異なる断片的なオブジェクトが画面上で関係性を築き、あらたな作品として再構成されるということです。

    音楽と美術の両面に常に通底するロジックとコンセプトを用いるカンノは、近年、機材/コンピューター/ガジェットなどの進化により変容、多様化し続ける音楽の生成過程に向き合うことで、自身の絵画作品制作においても徐々に意識の変革が起きました。

    再現や規則性から解放され、快適な調和の瞬間をどこまでも自由に探りつづけることができる即興的な描画は、モードジャズにおけるインプロヴィゼーションを聴いているようなダイナミズムと緊張感を画面 に閉じ込めることができます。しかしその主体のみに依るジェスチャーは、ともすれば手癖の繰返しとメ語彙モの陳腐化を孕みます。自由で無限だと思えた即興の世界にはそれほど奥はなく、むしろオブジェクト化することや、それにより再構成されて生み出される世界こそが無限であり自由であると考えたのです。

    今まで以上に視座を高くもった今回からの制作スタイルは、常に自分の表現を俯瞰することで、近視眼的になりがちな制作から脱却するとともに、かつて使った作品の一部さえも要素として取り出すなど、作家自身を制作の主体とせず客体化することを可能にしています。

    という感じでコンセプトは非常にわかるんですけど、音楽の編集を知っていると自分とはちょっと違うかなと思いました。

  • 興梠優護 「boiling point」- CASHI

    興梠優護 「boiling point」- CASHI

    興梠優護 「boiling point」- CASHI

    boiling pointというタイトルだけあった何かが気化していく様のような感じだけど、何か溶け出しているというイメージの方が強く感じてしまって液体のイメージに近かったです。

    そもそも元が固体である人の様なものなのでどうしても固体のイメージが離れないので気化というより液化に見えてしまったところがある気もします。

  • 「4人展-絵画-」- ShugoArts

    「4人展-絵画-」- ShugoArts

    「4人展-絵画-」- シュウゴアーツ

    出展作家は、池崎拓也、石井友人、鹿野震一郎、近藤亜樹(敬称略)の4人の展示です。シューゴアーツの平面作品はいつも結構好きなものが多いのですが、池崎拓也さんと石井友人さんの作品はかなり好きなタイプです。鹿野震一郎さんは謎が多いので理解が難しい。近藤亜樹さんはプリミティブというか、力強いという感じでした。

    池崎拓也さんは平面とはいえないのかも。木枠を書いたり何も書かれていない額を書いていたりなかなか面白かったです。

    石井友人さんは赤青の飛び出すメガネで飛び出してきそうな絵を書いているというスゴい感じです。もしかしたら本当にあのメガネで飛び出るのかという感じ。曖昧な線のボヤケたイメージの絵が飛び出てくるってどんなだろう思ったり。

  • マリーン・マリノ + 谷口真人 「Daughters of the Lonesome Isle(孤島の娘たち)」展 – スプラウトキュレーション

    マリーン・マリノ + 谷口真人 「Daughters of the Lonesome Isle(孤島の娘たち)」展 – スプラウトキュレーション

    マリーン・マリノ + 谷口真人 「Daughters of the Lonesome Isle(孤島の娘たち)」展 – スプラウト・キュレーション

    スプラウトのサイトを見ると難しいことが書いてあるのですが、イマイチそこまで読み取れず。とはいえ、谷口さんの作品は好きだし、展示としても女性の多面性的な部分がテーマになっているように思える面白い展示でした。

    写真から見える色々な被写体の面を切り取ったマリーンマリノさんの作品と、表から見ると絵の具の山にしか見えない作品が裏を鏡でのぞくことにより、表が出てくる様な谷口さんの作品の両方からは女性の多面性的な部分が見え隠れする様な印象。

    まあ、誤読といえばそうなのかもしれないけど、展示として面白かったです。

  • 「アートとプロダクトの不穏な関係」展 – Ai Kowada Gallery

    「アートとプロダクトの不穏な関係」展 – Ai Kowada Gallery

    「アートとプロダクトの不穏な関係」展 – Ai Kowada Gallery

    何をまとめた展示なのかタイトルとか見たけど、イマイチ見ててよくわかんなかったんです。既製品をつかって作ったアートを集めたのかな?

    出展作家は、磯谷博史 大田秀明 木住野彰悟 佐藤好彦 鈴木康広 土屋貴哉 冨井大裕 ホンマタカシ 三田村光土里 森田浩彰(敬称略)
    キュレーション:HAKUHODO ART PROJECT

    本展覧会 は、そうした現代のアーティスト・クリエイターによる“プロダクト”にまつわる作品を通し、私たちと“プロダクト”の関係性や、 それを使った表現のあり方に新しい示唆を得ることを目的としています。かつて広告が「企業から消費者へのラブレターである」と言われた時代がありました。 メディア環境の変化でその意味が変質するなか、本展覧会は「消費者の一人としてのアーティストから企業、そして社会への回答」だとも言えるでしょう。

    これを博報堂がキュレーションしてるってところまでを含めて現在の広告という業界がなにか違う方向をみちゃってるっていう意味かな?こういうキュレーションの展示ってわかりづらい。

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  • オノ・ヨーコ 「灯 あかり」- 小山登美夫ギャラリー

    オノ・ヨーコ 「灯 あかり」- 小山登美夫ギャラリー

    オノ・ヨーコ 「灯 あかり」- 小山登美夫ギャラリー

    オノ・ヨーコさんが小山さんのところに所属してるのかどうかとかわかりませんが、小山さんのところでやっていると言うことなので観に行きました。

    何となく暗闇の中に見えない壁があるんだけど、みんなあかりに向かって歩いて行くような作品でした。

    ヨコハマトリエンナーレでやっている迷路と似ているんだけど、トリエンナーレの電話を灯と置き換えるのは無理があるので、作品としては全く性質が違うものでした。

    小山登美夫ギャラリーでの展覧会「灯 あかり」では、震災を受けた日本に灯をもたらすような、数々の作品を展示します。《灯への道》は、観客が巨大な迷路の中を歩き、暗闇を抜けた先に光を見つける作品。《ミエナイ人タチ》、暗闇の中のほのかな光にうつし出される透明な人型のオブジェ。広島市現代美術館で展示された《ノコリ》、東日本大震災で倒壊した家の部材、家具を再建への願いを込めて並べた作品の再制作。また、同作品の一部に基づいて、今回の「灯 あかり」展のために制作した新作エディション作品《AIR CLOCK》も展示されます。そして6Fのスペースには、作家の祈 りと思いが込められた文字が展示されます。

    という感じでまさに今回の震災をうけての真直ぐな作品といえるような気がしました。どんな作品を作っているかそこまで詳しくしらないですが、いかにもオノヨーコさんらしい気がしました。

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  • 佐賀町アーカイブ COLLECTION plus, 2  内藤礼展 – 佐賀町アーカイブ

    佐賀町アーカイブ COLLECTION plus, 2 内藤礼展 – 佐賀町アーカイブ

    佐賀町アーカイブ COLLECTION plus, 2ということで、内藤礼展を3331の佐賀町アーカイブでやっていたので、観てきました。

    1991年、佐賀町エキジビット・スペースで行われた個展「地上にひとつの場所を」における、繊細なもので空間を満たしたインスタレーションは、その後の展開につながる代表作となりました。「地上に存在していることは、それ自体、祝福であるのか」というテーマを追求し、近年では、ものと自然との出会いから生まれる出来事をありのままに受容する場をつくり出しています。

    今回は、インスタレーション「地上にひとつの場所を」のために描出された当時の珠玉のドローイングを佐賀町コレクションから10点、新作とともに展示します。20年程前に制作された貴重なドローイングと最新作、ここでしか見られない何かとの出会いに、足をお運びいただければ幸いです。

    昔のドローイングの作品をみたり佐賀町でどのような展示をしていたかを見たのですが、昔から一人づつしか体験できない作品をつくったりしていたのにはビックリしました。今みたいに空気や雰囲気を作る様な作品よりは、昔の作品は存在感のある作品でした。一見したドローイングは微妙だなーと思ったりしましたが、そのインスタレーションのための下書き的ドローイングだとわかってから、その思考が見えてるようで面白く感じました。

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