カテゴリー: EXHIBITION

  • ライアン・マッギンレー「BODY LOUD!」- オペラシティアートギャラリー

    ライアン・マッギンレー「BODY LOUD!」- オペラシティアートギャラリー

    ライアン・マッギンレーさんの「BODY LOUD!」を東京オペラシティーアートギャラリーで観てきました。

    ほとんどがヌードの写真なんだけれども、まあそんなことは特に気にならないというような躍動感と色彩感覚に溢れた作品でした。それは被写体の生き生きとした表情や動き、カラフルな背景などにいたるまで全てに関して感じる部分であり、そこはやはり共通しているというか、それが作家性なんだろうなと思いました。

    想像できない動きのようなものや、表情、自然やカラフルな色彩の中に投入される肌色など、写真として力強い画力いうべきなのか、それはよくわからないところではあるのですが、その勢いと圧力が押し寄せてくるので全体的にそれほどボリュームのある展覧会ではなかったのですが、作品の印象が強く残る展覧会でした。

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  • ロバート・モリス&菅木志雄 – BLUM & POE

    ロバート・モリス&菅木志雄 – BLUM & POE

    art_2016-03-29_001

    BLUM & POE東京でロバート・モリス&菅木志雄という2人展が行われています。

    もの派の中でも有名な菅さんですが、もの派としてはいろいろなところで世界的な美術館でとりあげられていましたが、もの派の中から菅さんを個人としてとりあげて展覧会を行ったのがBLUM & POEだったようです。そんなBLUM & POEで行なわれている展覧会なので見ないわけにはいかないですね。今回は日米のミニマリズムアーティスト2人展ということでかなり面白かったです。

    プレスリリースを引用すると

    本展ではロバート・モリスの作品「Lead and Felt <鉛とフェルト>」(1969年) と、菅木志雄の作品「辺界」(1978年) の2つのインスタレーション作品を用いて対話を提示しています。

    本展では作品を通じて、2人の作家による素材、アンチ・フォルム、抑制、不確定性、偶然性、意図、一時性、空間といった要素への探求が対比されています。

    さらにはどちらも近年どちらも再製作された作品のようで、まさに対話という表現があっているなという感じがしました。両方の作品が違う素材ながら呼応しあっている空間というのはさすがの世界的なギャラリーだなという組み合わせでこういうものが日本でみれるのはなかなかないので面白かったです。

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    BOOK

    Kishio Suga
    Kishio Suga

     

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    Kishio Suga 菅木志雄
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    樹下草怨(普及版)
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  • 田中功起「共にいることの可能性、その試み」- 水戸芸術館

    田中功起「共にいることの可能性、その試み」- 水戸芸術館

    art_2016-03-21_005

    水戸芸術館で行われている田中功起さんの「共にいることの可能性、その試み」を観に行きました。噂ではビデオ作品で観るのに非常に時間がかかるということだったので、ある程度の余裕を持って行ったつもりだったんですが、結果5時間観ても全ては見れませんでした。チケット的には1回買うと3回入れるというチケットだったので、何回か行けばいいのですが、いかんせん水戸・・・。遠いので3回もいけないので、頑張ってみました。と言っても、飽きるというようなことは全くなく、5時間も美術館で一つの展覧会を観たのは初めての経験だったんですが、最後まで楽しく閉館にならなければまだ見れたと思います。

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    基本的な部分はヘアカット以降の田中さんの作品の流れの中にあって、1つの作業を通常やらない人数で共同作業を行うことで、そこに立ち上がってくるコミュニケーションと人々の差異に個人ではない複数の人間となったときに考えるべきものを捉えるというようなものでした。しかし、今回は単純に1つの共同作業を自分の分野の中で行うわけではなく、6日間の共同生活という場に一般応募の人々を置くことでより社会に近い環境をつくりそこに立ち上がってくるものを見るという作品になっていました。そのほかにも「ピアノ」と「陶芸」の過去作品があるんですが、今回これについてはそれほど深く触れません。「ピアノ」は共同作業の成功、「陶芸」は共同作業の失敗という結末なんですが、特に結果は関係ないのかなと思ったりもします。

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    今回の作品は、展覧会場に入るとルートは自由であり好きな順序でみるということになります。手前にあるものを飛ばして奥までいくということは通常しないので大体の順序は決まると思うのですが、たしかにみる順番としてはあまり気にしなくてもいいかもしれません。(比較的奥の部屋にあるインタビューはまあ前半に見ない方がいいと思いますが、流れでみれば特に問題ありません)一見、和気あいあいと「料理」や「陶芸」を楽しんでいるように見えたり、多少掴みづらい「朗読」や「社会運動にまつわるワークショップ」などや、白熱したがタイムアップになってしまう「ディスカッション」があるんですが、それぞれの中に思いがけない何かが潜んでいたりして、そこに至るまでのコミュニケーションのありかたが社会を映すという試みだったように思います。

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    単に一つの作業から複数作業に変化させて社会を映しだそうとして、作品が変化した部分が2つあるように思えました。1つ目は、今までルールとして存在していた田中さんが結構画面に出てくることでルールではなくなっている気がしました。2つ目は、行った結果をフィードバックする形で「インタビュー」というコーナーがありそこで撮影や音響を含めた主要スタッフが全てインタビューを受けていることが変化していました。

    今まで田中さんが画面に出ないことで、暗に社会になっていたというか、何も言わないにせよルールであったと思うのですが、今回は画面に現れルールではなく、少し上の立場の人間程度の感じで存在していたことが驚きでした。6日間という時間の中で作品としてまとめるにはルールが必要だったのではないか?と思いましたが、今回は社会が立ち上がるかどうかもあったのでそのようなことになっていたのかもしれませんが、これが作品を複雑化させていたように思えます。

    また、「インタビュー」は今回の作品の中でかなり主要なコーナーでここで個人個人がどのような感情であったか、どういうことを考えているかが語られます。もちろん参加者のインタビューでこの瞬間はこういうことを考えていたとか、こういう風に捉えているとかわかるので、面白いし重要なのですが、撮影の藤井さんのコメントがいろいろ作品の核心をついていたようにも思えます。

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    今回の作品では、おそらく社会の立ち上げには失敗していて、社会のような今回だけの特殊なシミュレーション環境が立ち上がり、それがいい悪いではないのですが、「社会の方は現代美術というものへの接続は必要としていないが逆説的に現代美術が社会を必要としていることがわかった」というような趣旨の藤井さんの言葉がこの作品をあらわしているようにも思え、今回のキーマンはインタビューをしていたアンドリューさんと撮影をしていた藤井さんなのではないかとインタビューパートをみながら思いました。

    とにかく、今までは1つの作業だった共同作業から、複数の作業が絡み合い共同生活へと変化した田中さんの作品は、これからより複雑化し少人数やシミュレーション内での平和や理想を実現する/実現に失敗するという作品になっていくのか、それとも単純化し別の方向になるのかこれからが楽しみです。日本の現代美術でとても重要な作家である田中さんの個展なので、これは必見だと思います。できれば6時間くらいはみた方がいいと思うけど、まあ最低でも3時間くらいは必要な気がしました。ちょっと長いからこればっかりはどうにかならないかな。苦笑。

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    Koki Tanaka: Precarious Practice
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    The End of Summer
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    KOKI TANAKA WORKS 1997-2007
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  • 村上隆「村上隆のスーパーフラットコレクション」- 横浜美術館

    村上隆「村上隆のスーパーフラットコレクション」- 横浜美術館

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    個人コレクション周辺が最近いろいろ賑わっている。いくつかのファッション系の社長さんとかがかなりのコレクションをしていて公開していたり、海外でも個人コレクションの美術館的なものができたりとか。

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    そんな中、村上隆さんのコレクションが横浜美術館で公開されています。そしてそれがもう世界レベルのコレクションなわけです。大まかに分けて現代美術と骨董と現代生活陶芸の三本柱という感じのコレクションで、絵画等で近代以前のものは日本のもの(白隠とか)しかないという感じでした。

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    トークショーを聞いてから、展覧会を見たのですが、見るだけではわからないことも沢山あったり、赤裸々にコレクションの値段とかを話したりしてくれたので、非常に面白かったです。村上さんレベルになると、自分の好みを理解するために沢山買ってみるというような方法を取っていてすごいなと。この展覧会に出す予定の作品も最初は400点くらいの予定だったようなのですが、結果的には1100点くらいというものすごい量の展示になっています。

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    骨董は日本の国宝レベルのものもあったりするんですが、今日本の名品と言われるものは価値が下がってきているそうなので昔よりは買いやすい値段になってきているそうです。しかし、それでもお金があれば買えるというわけではなく、いろいろ騙されたり盛られたりしながら、売ってもいいかな?というところに来たそうです。それが北大路魯山人旧蔵の茶碗と鼠志野茶碗が並んで入口付近に展示されていて象徴しているようです。

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    それとある意味連続しているようなのが、現代生活陶芸で、桃居や坂田から、魯山やうつわ祥見やうつわノートあたりで色々な作家さんを買っているようで、この辺りはそれほどコレクション展には多く出品されていなかったですが、たくさんコレクションがあるそうです。この現代生活陶芸も文脈やその売り手の思想を買う部分があり現代美術と近いという部分があるようです。

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    ヴェネチアビエンナーレでミカロッテンバーグが出していた作品があったり、来場者がPOPな人体像をスケッチすることで完成するデイヴィットシュリグリーの作品などもあり、インスタレーションまでコレクションしているというすごさがありました。(個人的には奈良美智さんの像の後ろにキムゴードンのプッシーガロアがみえるのが結構ツボ)

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    そして圧巻の現代美術コレクションは入口すぐの巨大なキーファーや李禹煥の部屋があり、ジャン・ホアンの巨大なスフィンクスのようなライオンのような像も、ものすごく巨大でいきなりやられる感じです。そこから奈良美智さんの馬車のような作品に流れるわけで、それはもうすごいわけですが、大竹伸朗さんや中村一美さんなどがあったり、ジェフクーンズやダミアンハーストがあったり、とにかく国内外のトップアーティストの作品がありました。

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    そしてMr.の作品があるのはわかるけど、指差し作業員や小泉明朗さんの作品があったのはびっくりしたり。基本的にKaikaiKikiギャラリーやHidariZingaroで見たいようなものは全てコレクションに入っているところが、売れなかったら買っているというのか?好きだから呼んでいるのか?というところもありますが、それもやはりすごいと思いました。

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    このコレクションをみて感じたところは現代アートは確実に抑えつつも、日本の古くからの骨董を持っていることや、現代生活陶芸を多く持っていることを含めて五百羅漢展で感じたサブカルチャーを通り越して古い日本との接続が見られるコレクションでありこの辺りが五百羅漢にも通じているところなんだろうなと思いました。

    このグチャグチャとした大量のコレクションが全て並列であるかのように考えることがスーパーフラット考え方の一部であるということが非常にわかりやすかったような気がします。森美術館と合わせて2つの展覧会をみることで、それぞれの展覧会単体ではみれなかったあらたなものが見えてくるような気がしました。これほどのコレクションをみることはなかなかないので面白い展覧会です。

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    村上隆の五百羅漢図展

    村上隆の五百羅漢図展

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    美術手帖 2016年 1月号

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    Murakami: Ego

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    Murakami: Versailles

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  • 村上隆「五百羅漢図展」- 森美術館

    村上隆「五百羅漢図展」- 森美術館

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    久々にブログを復活させてみようとか思う。といっても、これを書くのもすごく時間がかかってしまったんだけど。まあ、なんか雑記みたいなものなので、誰がみてるかよくわからないけれども。それなのに書こうかなと思ったのは、日本での展覧会なんかもう二度とないと思っていた村上隆さんの展覧会が開かれているから。

    奇跡的とも言っていいことで、僕は絶対にないと予想していたので、カタールまでいって五百羅漢図をみたのが、四年前のことかな?

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    その五百羅漢図がまさかの完全公開ということで、あれ?カタールまでいかなくても良かったかな?何て思ったりもしたけれども、行ってみて思ったのがカタールのやつは比較的回顧展的なもので、過去の作品もたくさんあったんだけど、今回の森美術館での五百羅漢図展はほとんどが新作のみで構成された展覧会でした。

    それにしてもカタールでみた五百羅漢図は完成してお披露目されてるし、カタールの最後でまだ白い模型のようだった彫刻も近色になって登場してた気がしました。(別の作品だったかも?カタールの最後の部屋がうろ覚え。Murakami EGO読まないとな。苦笑)

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    森美術館によく行ってる人はわかってもらえるとおもうんですが、ここ三、四年の作品だけで森美術館をいっぱいにできる作品数や大きい作品があるということだけでもすごいです。しかも、New YorkのGagosianでやった個展の作品はほとんどはいっていないんじゃないかという。(余談だけど、Gagosianでやった時の山門をみたかった。)とにかく圧倒的な製作スピードであることが容易にわかるし、作品のクオリティーも高く、今後の展開も期待させる素晴らしい展覧会でした。(まあ、その背景にはブラック気味な血の滲むような製作があるわけだけれども)

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    五百羅漢図を中心に構成されていて、その背景の文脈や流れや製作方法まで展示されていて、雑誌の企画での辻惟雄さんとのやりとりの中から五百羅漢図までたどり着くまでの作品や、ベースとなる狩野一信の五百羅漢図も展示されているという丁寧さ。普段文脈など気にしないでみている日本の人達にこんなに丁寧にわかりやすくしてくれるとは、と思いつつも、それだけでは部分であるというのも事実。

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    作品を見ればわかることだけれども、マクロでみてもミクロでみてもどこかに面白さがあり、飽きさせないための出来事がある感じなので、全くその絵を完全に見れた気がしない。じっくりと何時間もみることでやっと把握できるようになるのかもと思うほど。とにかく書き込んでいる。たくさんのフックがあるというすごい熱量の作品なのだが、それが普通であり、それを大量に作っているのだから、昔の作品をみて批判している人たち見た方がいいよという感じ。

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    だいたい批判的な人達はlonesome cowboyあたりで止まっているわけで、いつの作品だよという気がしてしまうわけです。今のRadiohead評価するのにbendsがあんまり良くないとか言われてもな。みたいな。とはいえ、DOB君とかも登場していて原形がないくらいに変化していまっているものの昔からの面白さもあって楽しかった。

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    たしかにアニメやオタク文化をベースに使っているけれども、もはやそれだけではないし、仏教とか日本画とか大きく日本文化に接続するようになった作品達はもはや圧倒的といっていいと思います(まあ、村上さんはもともと日本画科でてるはずだけれども)。そして最後にかなりの人が馬鹿といわれてしまうのだけれども。それもまた村上隆さんだなという印象。とにかく流石世界で評価されているアーティスト。好きであろうが無かろうが見もせずに批判はできないし、アーティストなら見るべきではないかと思います。もう二度と日本での展覧会はないかもしれないので、必ず見るべき、つまり必見の展覧会でした。

    MOVIE

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    辻 惟雄 村上 隆
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    村上隆の五百羅漢図展

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    美術手帖 2016年 1月号

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    リトルボーイ―爆発する日本のサブカルチャー・アート
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  • 「フォスター+パートナーズ展 都市と建築のイノベーション」- 森美術館(六本木ヒルズ展望台)

    「フォスター+パートナーズ展 都市と建築のイノベーション」- 森美術館(六本木ヒルズ展望台)

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    フォスター+パートナーズ展「都市と建築のイノベーション」を観てきました。

    ノーマンフォスターといえば、イギリスの建築家としてはNo. 1といっても過言ではない建築家で、もはやアトリエ系ではない大設計事務所を持っている建築家です。

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    そんなノーマンフォスターの展覧会がまさかの森ビルで行われるということで、見てきました。通常展望台として使われる部分を利用しての展覧会だったので、かなり観光的な興味のない人も混じってはいるんですが、それは森美術館同様のご愛嬌という感じで、展覧会のボリュームはかなりのものでした。

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    建築家・思想家であった、バックミンスターフラーと一緒にいたことが、初期のノーマンフォスターには大きな出来事で、その後、香港上海銀行から巨大なものも多く手がけている印象で、ライヒスタークの展望台、ガーキン、大英博物館のグレートコート、ミヨー橋、北京空港、ハーストタワー、最終的にはアップル本社をジョブスと作ったり3Dプリンタをつかった、宇宙での建築まで、とどまることない感じがすごいかったです。

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    展覧会ではそれらを含めた今までの有名作品の模型がたくさんで、ものすごいボリュームでの展示でした。ちょっとボリュームがありすぎて、建築好き以外はつらいかも?

    最後にはノーマンフォスターのTEDが流れているようですが、遅い時間帯にフォスター卿の建築術の映画が流れているのでそれもかなり面白いのでオススメです。

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    実際みたことがあるものでいうと、作風というのがそれほどわからないのですが、香港上海銀行、ハーストタワー、ガーキンは外から見ただけですが、構造をうまくやってるんだなという印象。北京空港や、ライヒスタークは実際はいってみて光や空間を広く使った気持ち良い空間という印象で、とても使いやすく、気持ちよく、流石の建築だなという印象です。

    巨大なものを気持ちよく巨大作れる空間の使い方の上手い建築家ですね。大英博物館のグレートコート行ってみたいな。

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    フォスター卿の建築術 [DVD]
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  • 菅 木志雄「志向する界景」- 小山登美夫ギャラリー

    菅 木志雄「志向する界景」- 小山登美夫ギャラリー

    art_2016-03-16_002

    小山登美夫ギャラリーで菅木志雄さんの菅 木志雄「志向する界景」を観てきました。

    最近は昔の日本の芸術運動が海外で評価されて逆輸入されてくるようなことがあったりします。それは「具体」だったり「もの派」だったりするわけですが、菅木志雄さんや李禹煥さん等は「もの派」で有名な方です。

    やはり木と金属の配置や空間とのバランスや異なる物質との接続とかが、とても良くて素晴らしいなと思ってみていました。

    ものが「ある」というだけでなく「ない」という部分があるというような。

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    今回は立体はそれほどなく、壁にかかっているものがたくさんありました。(いや、それ自体も立体なんですけれども、文章にする上であえて平面という判定にしました。2.5次元的な感じとも言えなくもない)

    この2.5次元的平面作品が結構良くて絵画的であるんだけれども立体であるようなある意味空間彫刻というような気すらするわけでこれが「もの派」かと思わざるを得ないという感じでした。これを書いている2016/3は原宿のBlum&Poeで菅木志雄さんが絡んだ2人展をやっていたりするので、菅木志雄さんの世界的評価を上げたBlum&Poeがどんな展示をしているのか気になるところです。もちろん栃木の倉庫美術館も気になっているので行ってみたいところです。

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    Kishio Suga
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  • Gerhard Richter「Painting」- WAKO WORKS OF ART

    Gerhard Richter「Painting」- WAKO WORKS OF ART

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    Gerhard Richter「Painting」をWAKO WORKS OF ARTで観てきました。

    ゲルハルト・リヒターといえば、現存する作家でアートシーンで重要と言っていい作家の中の一人で、価格も高いという作家でもあります。

    ドイツの作家でペイントや写真やデジタル的な加工までなんでも利用する作家で平面作品がほとんどです。ヴェネチアビエンナーレやドクメンタなどの現代アート界での重要なイベントでの評価も高いというとにかく超重要な作家です。

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    絵画だけにとどまらず写真やその他の表現方法も使いますが、今回はPaintingというタイトルだけあってペインティングされたもので構成されていました。アブストラクト・ペインティングから、写真の上にペインティングしたオーバー・ペインテッド・フォトなどがありました。

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    やはり、リヒターぐらいになってくるとありがたやーっていう気分でみてしまう部分もあるんですが、それとは別に実際目の前にしてみるとやはりすごいなと思わされます。

    色というか絵の具というかそういう物体が混じり合って表現されている強さのようなものが感じられました。ストライプスみたいにデジタルを駆使してその面に吸い込まれそうになるものも結構好きなんですが、今回の力強さや、写真の上に表現される新たな物語のような絵の具がさすがでした。

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    2016年の春には瀬戸内海の豊島(「とよしま」、てしまではない)に初のパーマネント・スペースがオープンし、海を望む展示空間に最新作の「14枚のガラス」が恒久設置されるそうなので、かなり気になります。今年は瀬戸内海近辺がさらに熱くなりますね。

    PHOTO

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    Gerhard Richter: Catalogue Raisonne, Nos. 1-198, 1962-1968
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    Gerhard Richter: Editions 1965-2004, Catalogue Raisonne (Hatje Cantz)
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    Gerhard Richter: Strip Paintings
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  • ジュリアン・オピー「熊谷コレクション 〜オフィスとアートの新しい関係〜 ジュリアン・オピーの世界」

    ジュリアン・オピー「熊谷コレクション 〜オフィスとアートの新しい関係〜 ジュリアン・オピーの世界」

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    ジュリアン・オピー「熊谷コレクション 〜オフィスとアートの新しい関係〜 ジュリアン・オピーの世界」をGMOのギャラリー?オフィス?で観てきました。

    ジュリアンオピーの作品をこれほどまとめて見ることはできなかったのに、まさかの、個人コレクションでみることができました。

    GMOのオフィス内にはジュリアンオピーの作品がいくつも飾られていて(GMOがやるネット事業とジュリアンオピーの作品は共通性が多い的な説明があったが、なんとなく信じられないので割愛)、オフィスのロビーや会議室など至る所に作品がありました。

    art_2016-02-15_011

    特に作品の解説もないし、何かルールがあって並んでいるという感じでもなかったので、働いている人としてはどうなんだろう?イマイチ価値が分からずに気にしてないのかな?という疑問はありつつも、見せてもらえる側からしたらありがたやーというレベルのコレクション。グッズまで売っていてオピーさんからもいいコレクターなんでしょう。

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    個展レベルの作品の数ですが、やはり個展と違うのは美術館ではないということと、特にその作家について考えて欲しいとかそう言うのがないというところでしょうか?実はそう言う方が日本人には合うのかもなと思ったり。キレイーとかスゴイーとかそういう感じでもいいですもんね。コレクション展なら。

    いや、これからはコレクション展の見方が要求される時代になるのかもしれませんが。この人はこういう思想の元にとか。その場合、こういう1アーティストのコレクションになってしまうと見えにくくなってしまうものですね。

    PHOTO

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    Julian Opie: Editions 1984 - 2011
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    Jonathan Watkins
    Alan Cristea Gallery
    Julian Opie
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    Kunsthalle Bern,Switzerland
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    Julian Opie: (Lisson Gallery)
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    Greg Hilty Julian Opie
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    Julian Opie Recent Works
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    Timothy Clark Sandy Nairne
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    Julian Opie
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    Julian Opie Portraits
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    Julian Opie Daniel Kurjakovic
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    Julian Opie (Tate Modern Artists)
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  • 五木田智央「GOKITA HOUSE」

    五木田智央「GOKITA HOUSE」

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    五木田智央「GOKITA HOUSE」を丸の内ハウスで観てきました。

    ニューヨークやロサンゼルスなど国内外で活躍している、五木田智央さんの展覧会が丸ビルでやっていました。

    art_2016-03-04_001

    僕の中で五木田さんといえば、DICでやっていた展覧会のイメージが強くモノクロの溶けた人物のような画像やストリート感のあるモノクロ絵画を作っているイメージだったのですが、今回の丸ビルでの展覧会では大きなバルーンの人形があったり、彫刻、棒のような立体、フラッグのようなものまで自由によりストリート感のある作品がありました。

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    もちろん、ペイント等はかなりの高額なのですが、ソフビのフィギュアとか、テイトウワさんのジャケットにスプレーをかけたような作品なんかは結構手軽な値段で売られていたりして、物欲を刺激されてしまいました。結構自由に色々なものを作品にしているという印象をうけましたが、やはり全体的にモノクロでありそしていろいろ作って入るけれどもペインターであるということを印象付けられる展示でした。

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    しかし、見れば見るほどあのモノクロで溶けているような人物像やグラデーションの筆さばきというかなんというか、それだけで素晴らしいって感じがするんですよね。説得力があるというか。もちろんストリート感のあるイラストのような絵画のようなドローイングのような作品やそれをまとめた作品もすごくいいですけども。

    PHOTO

    BOOK

    TOMOO GOKITA THE GREAT CIRCUS
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  • あえかなる部屋 内藤礼と光たち

    あえかなる部屋 内藤礼と光たち

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    中村佑子監督の「あえかなる部屋 内藤礼と光たち」をシアター・イメージフォーラムで観てきました。

    内藤礼さんの映画と聞いてどんなものなのかなという気持ちで観てきました。内藤礼さんの作品は雰囲気というか周辺というか、そういうものがわかりやすいものではないので、そんな中でどうやって作家や作品に迫った映画ができたのかと思って観に行きました。

    結果から言うと、内藤礼さんは内藤礼さんで作家や作品に迫れなかった。

    しかし、それがいかにも内藤礼さんだったというような印象でした。結局のところ違う女性が内藤礼さんの母型に包まれたなかで何かが起きているというような内容だったので、内藤礼さん自身が中心にいない周辺で気配を作っている。

    その状況そのものが内藤礼さんであり、それを掴むことはできないという映画でした。

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    豊島美術館 写真集
    豊島美術館 写真集

     

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  • 五木田智央「THE GREAT CIRCUS」- DIC川村記念美術館

    五木田智央「THE GREAT CIRCUS」- DIC川村記念美術館

    五木田智央さんの「THE GREAT CIRCUS」をDIC川村記念美術館で観てきました。

    五木田智央さんといえば、個人的にはFLYING RHYTHMSをはじめとした、CDのアートワークやその他イラストなどを中心として、少しストリートよりのイラスト的なものを書いている人というイメージが強かったのだけれども、今回の展示をみて完全に画家というかアーティストであるんだなということを強く認識しました。

    基本的にカラフルな色を使う人ではないとは思っていましたが、絵画もほぼモノトーンだけれどもそれで十分であると思わせるような多様の白と黒と灰色が存在していてあらゆるものをクールにまとめている印象です。筆のスピードや捌きや軽さ・重さが感じられてそれだけでものすごく魅力的な絵が展開されていてとにかくすごく好きな感じで良かった。

    特に大きい人物絵画は素晴らしく、NYでも完売したのが頷ける完成度です。青い作品、滲んだ赤〜オレンジ〜黄色のような作品このあたりもグラデーションや滲みなんかで色々な表現を見せておもしろいのですが、もう一面としてストリート的な雰囲気のあるステンシルの作品や小さい絵画や写真のような雰囲気の絵画が組み合わさって一つの作品となっているものも別の面としてすごく良いです。

    ストリート的な空気からクールな空気までモノトーンで一気に圧縮したような作品群がとにかく素晴らしく、何度でも見たくなるような展覧会でした。今後も五木田さんの展覧会あったら観に行かないとな。

    PHOTO

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    TOMOO GOKITA THE GREAT CIRCUS
    TOMOO GOKITA THE GREAT CIRCUS

     

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  • 温故知新 – On Kawara & Donald Judd – 目黒ハウス

    温故知新 – On Kawara & Donald Judd – 目黒ハウス

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    河原温さんとドナルドジャッドさんの2人展といっても良いような展覧会「温故知新」が目黒の目黒ハウスというところで行われました。綺麗な和の建築の内部に河原温とJUDDの作品がたくさん飾られていました。

    コンセプチュアル及びミニマル・アートと和の空間の融合をテーマにし、本展覧会を通じてより多くの方々に現代アートを身近に感じていただき、日本における現代アートの普及に貢献できれば幸甚に存じます。

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    とのことですが、融合はしていたんだろうか?うーん。JUDDの作品は台の上に置かれていてなんだか今ひとつ。ただ、河原温とJUDDという組み合わせはミーハー的にたまらないところがありますが。どちらかといえば河原温さんの作品の方がこの和の空間の中にうまく溶け込んでいたような気がします。全てDATE PAINTINGでしたが、箱の方もしっかり展示されていて、箱の方は展示されていないことも多いのですごくよかったです。あと、こんんなに大きなDATE PAINTINGがあるんだ!というサイズの作品は圧巻でした。

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    それにしても、これがZOZOTOWNの社長の前澤さんの個人コレクションということを考えると。ものすごいですね。羨ましいです。

    PHOTO

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  • INTERNATIONAL 2014 – GA gallery

    INTERNATIONAL 2014 – GA gallery

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    「INTERNATIONAL 2014」 GAギャラリーを観てきました。

    世界の最新の建築動向が展示されてます。石上純也さんの金門島の旅客船ターミナルがほぼ山。大桟橋をみてるとわかるけど。

    日本人は、隈さん、SANAA、藤本さん、板さん、伊東さんだけど、だいたいいつも通り。伊東さんの最近のはあんまりピンとこないけど。

    ザハのアモンのホテルは四角いことが、逆に違和感あった。ゲーリーのベルリンは中層建築だけど、ゲーリーのあの手のものとしてはちょっと進化した感じがあった。

    他にもたくさんのスター建築家の最新動向で面白いけど、模型とか少ないし、玄人向けですかねー。

  • 「絵画の在りか」- オペラシティアートギャラリー

    「絵画の在りか」- オペラシティアートギャラリー

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    何かと話題な展覧会いってきました。東京オペラシティアートギャラリー の「絵画の在りか」 展 です。

    なんでこのメンツなのかなー?とか、展示の方法とか、微妙なことはWEBでの色々な人の話から理解はできましたが、まあ、そんなに悪くもなかったかなと思います。

    美術館があれをやったら謎だけど、一応アートギャラリーって名前だし(値段はわからないけども。)展示方法が悪くてデパートとか何とか展みたいな微妙さでしたし、個々の作家に深く入れないので勿体無いとか思ったりしました。

    若手作家のショーケース的な感じだと思われたので、選んだ基準みたいなものがないような、キュレーションというものがほとんど感じられなかったようなそんな気分になってしまいました。しかし、ショーケース的なものだとすればそれでいいのかもしれません。

    ということで、絵画の在りか展の感想としては、青木豊さん、今井俊介さん、高橋大輔さんが好きでした。個展があったら観たいなぁ。

    という感じで、ライトなショーケースとしての感想が正しいのかなーなんて思いました。色々な作家がみれて楽しかったです。ちなみに今ならこれらの作家さんは、まだサラリーマンでも頑張れば買える値段だと思われます。

    あと絵画の在りかはよくわからなかったです。

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    その他の投稿はありません。

  • アンドレアス・グルスキー展 – 国立新美術館

    アンドレアス・グルスキー展 – 国立新美術館

    art_2013-07-06_001

    国立新美術館でやっているアンドレアス・グルスキー展を観てきました。

    森美術館で作品はみていたとはいえ、やはりこうやって個展という形でみると違います。かなり面白かったです。現代アートとして写真の作品を作っている作家さんで、ベッヒャー派といわれる作家です。巨大な写真作品なんですが、そこには現実なんだけれども非現実的な世界が展開しているような写真でした。

    今回の展示はグルスキーのキュレーションで、作品は初期から最近のものまでそろっているのですが、時系列にならんでいるわけでもなくて順路も決まっていない部分があります。結構それはポイントかな?と思っていて、時系列に並ぶと画像の加工の技術やレベルみたいなものに意識が行くんじゃないかな?という印象がありました。その流れを断ち切るために自由に並べた気がします。画像加工の技術やレベルに意識が行ってしまうのはグルスキーとしては観て欲しい部分ではないと思うのですが、それでもやはりそういう技術とは切り離せない作家であると思うのです。どこまでもピントが合っている写真は大きく観ても細部を観ても面白いのですが、それは細かい加工の賜物かと思います。

    コンピューター時代の写真だからこその画面の大きさと、エッジの立ち方をしていてこれが大きなポイントだと思います。このエッジやピントという点でいうとポロックの作品を撮ったものがキーの様に思えていて、あの作品だけが全体的にピントが合ってない気がしました。しかし、ピントが合ってないからこそ細部の奥まで意識が入って行けるような作品に見えました。

    あの、ポロックの作品の均一にピントが合っていない状態は杉本さんのアーキテクチャーの作品にも共通する抽象化する感じがあったり、見ている人間のピントが合わないという点ではリヒターの最近のストライプのものと共通する視覚の感じがあったのですが、グルスキーはそこから全体画面が均一にピントがぴったり合っている作品に向かった気がします。

    ボケとは違うんですが、そういう抽象的な画面をバンコクのシリーズからも感じました。この作品に関しては大きく画面を見たときの方が何が写っているのかよくわからないというものになっていて、近くに寄ることでその実態がわかるというようなものになっていて、これがグルスキーの一つの作風なんだろうなと思います。人や物や何かが集まっていたりなど、何かの集合している状況を撮ったりする作品でも大きくみることと小さく見る両方を要求されているようになりますが、バンコクのような作品も同様でこれが全てに通じる部分なんだと思いました。

    もちろん写真なんで動いている被写体を捉えている部分ではブレているんですけど、意図的にここを見てくれというようなボカしとかは無かったように思いました。それでこそあのエッジの立ち方で構成されるグルスキーの画面だと思いました。ポロックの作品以外で、このボケなんという点に注目すると、最後に別もののようにおかれていたV&Rの写真だけピントとボケが使われていたのが印象的でした。あれはファッションの写真だからそうしてあったのか?それとも新たな展開なのか?なかなか楽しみな終わり方をしていました。

    それにしても、近くによるとなってしまう警報音ですが、僕はそれほど気にならなかったです。でも、気になる人はいるだろうし、何で鳴ってしまったのか?どこで鳴っているのか?わかりにくいのが問題アリかと思います。あとセンサーに触れないように、作品名も読みにくいし・・・。

    でも、それ以上に気になったのがガラスの映り込みで、もうちょっと映り込まない反射の少ないものを使って欲しかった。映り込みが気になって色んな角度からみるっていうのも作品に入り込みにくかったし、見たい時に細部や全体が見えなかったり・・・。そうやっていろいろな所から見てもらうのが狙いとか、そういうのでデジタルな加工部分がわかりにくくなるんだとかだったらわかるんだけど。違う気がするし。映り込み少ないガラスがよかった。そういう意味では小さい作品は映り込みがなくて良いなーと思うのものが多かったです。

    とにかくスゴく面白かったので、オススメです。こんなにまとまってみれるのは次はいつかわからないし。大きな写真っていうのもいいもんですよ。松江泰治さんとかと見たい気もしましたが、松江さんはあんなに大きくないしなー。

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    Andreas Gursky at Louisiana
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  • VOCALOID OPERA「THE END」- 渋谷慶一郎 – オーチャードホール

    VOCALOID OPERA「THE END」- 渋谷慶一郎 – オーチャードホール

    art_2013-05-27_001

    渋谷慶一郎さんの初音ミクVOCALOID OPERA「THE END」を渋谷のオーチャードホールで観てきました。

    永らく更新していなかったこのブログですが、これをみたらどこかに書かなくてはいけないような気がしたので、再開して初めの記事をこのTHE ENDにすることにしました。

    初めてオペラを観るので、オペラの基礎知識はほとんどないようなものなのですが、オペラもやられるようなオーチャードホールで初音ミクというVOCALOIDがオペラをするというこれだけでも事件だったと思います。

    まずは公式動画を。

    Hatsune Miku チャンネル公式

    音楽は音楽家/アーティストの渋谷慶一郎さん、台本は演出家/演劇作家のチェルフィッチュの岡田利規さん、その他にもYKBXさんとかevalaさんとかOMAの重松象平さんとかが参加してつくられているオペラとなれば、もう日本の先端が集まって作られた作品だし、観に行かないと。と思い先行予約でチケットを購入し、さらにチケット購入後にSumallyでの当選でルイヴィトンによる特別公演も観れることになって計2回楽しんできました。

    ここで2回観れたということがホントによかったと観てからわかりました。

    ストーリーとしては、キャラクターの初音ミクが自分の死について考えるというもので、自分は死なない存在のはずだが実は死ぬ存在であり、人間が完全で私は不完全なの?それとも人間が不完全で私が完全なの?という狭間で死というものに奥深く入っていき「終わりはいくつある?」というように、寝ていることと死んでいることとの違いの様な話になっていくのですが、全てのストーリーを簡単に理解できるようにはなっていなくて様々な取り方ができるようなテキストが続き、僕には理解できたという自信がないです。

    音楽に関しても初音ミクの音声が前に出て歌詞が聴き取りやすいというようなROCK的な音楽としての音楽ではなく、初音ミクの声も含めてビート/ノイズ/シンセ等のサウンドが縦横無尽に360°のサラウンドで迫ってくる様な、渋谷さん × evalaさんというサウンドでした。電子音楽が圧倒的な情報量で迫ってきて、周波数も下から上までかなりクリアに聴こえるようなサウンドシステムをオーチャードホールの規模入れていて、何回か低音でホール自体が揺れているのを感じるほどでした。情報量が多くスゴい数の音が出ていたので、バンドとかであればこれがドラムでこれがベースでこれがギターでというようにそれぞれのフレーズを追えたりするのですが、そういう状態ではなく音楽として音としてしか捉えられなかったです。

    恐らくこういう周波数や情報量ということも含めての音楽としての部分を上手く利用して作曲していると思うのですが、これを意識的にやられて情報を操作しているという部分がスゴいです。また、終わり3曲くらいになると音がさらに迫ってくるように構成されていて、単に音も大きくなっているとか音数が多くなるとか周波数がより下から上まででているのかもしれませんが、音だけでも感動的になるようなストーリーが構成されていました。

    ビジュアル面に関してはアニメ等をいっぱいみているので、絵という面ではすごく驚くことはなかったのですが、スクリーンの配置と映し出されている映像が高解像度で3D(?)で投影されているのでそこにある物質感があったし、複数のスクリーンを空間の使い方や展開の仕方がスゴく面白かったです。パンフレットにも書いてあったのですが、渋谷さんがステージ上にいたことで初音ミクの物質としての存在感が増していたようにも思えました。しかし、途中の龍のようになる時の形状があまり好きでなかったなぁ。まあそれは好みですが。音楽やテキストと違ってこういう好みがビジュアル面からは出てきやすいのかな?と思いましたが、それを抜きにしてもビジュアルは理解しやすくてよかったです。

    初音ミクに萌え感が無くて、これが結構良くていろんな人が入りやすい入り口を作っているような気がしました。あと最後の方にそのビジュアルを完全に断絶するかのように光がステージを満たして、舞台美術が動くのですが、ええぇ!?ってものすごい驚きがありました。

    これだけの強度のある情報がスゴい勢いで入ってくるので観ながら理解するのが追いつかない。映像と表示されているテキストを中心にしてストーリーと音楽を追っていくのですがドンドン溢れて落ちていってしまっているのがわかるほどでした。1回目観た時は、強い勢いで水を入れたコップの様に自分の脳の許容量よりも少ない情報しか残っていないんじゃないか?というほどの圧倒的な体験でした。もはや頭で理解できないので体験としか言いようがないという状態で終わってしまったという感じでした。2回目を観た時はストーリを覚えたせいか、サラウンドの状況が変わったからか初音ミクの声が聴きやすくなっていてストーリーや音楽を楽しみながら追うことができました。ストーリーの内容やサウンドがどうのこうのを分離してメディアアートとして捉えてもそれだけで体験する価値があるものでものスゴく刺激的で素晴らしいのですが、2回観たことでなんとか少しだけ考えられるだけの情報を手にできて僕が思ったことは、これは死/終わりをテーマにして「愛がなければ生きていけないが、それは永遠ではない」というものすごくシンプルでストレートな内容を伝えるオペラなんじゃないかな?ということでした。

    僕は他のオペラをしっかり観たことも聴いたこともがないので、想像を出ない部分があるのですが、こういう死/終わりをテーマにして「愛がなければ生きていけないが、それは永遠ではない」ということを伝えるというようなシンプルでヒット曲のようなテーマこそが非常にオペラなんじゃないかな?って思いました。それを単純にやるのでなく様々な角度から複数の難解なレイヤーでおこなわれているので、ヒット曲のように丁寧に一つの解にたどり着くようになっていないと思いますが、全てはそこに行き着くように思えました。それだけ関わってきた人達の愛のような熱のようなものを感じました。

    ちなみに僕は音楽とかが好きでそこを感じる比重が多かったせいか、泣いてしまったというベクトルに入ることなく2回観ても圧倒されてしまったという結果になりました。終わりはいくつある?と言っていたようにそれぞれがこのTHE ENDの終わりを決めていいような気がします。考えても答えが出ないように作られているんだと思います。(僕はそこまで読み解けなかったですが。)ものすごかった、圧倒的だったとか、感動したとか、泣いてしまったとかがTwitterの僕のタイムラインでは多かったんですが、情報量の多さについていけず脳がオーバーフローして寝てしまった人とかもいるだろうし、複雑すぎて難解だと思って面白くなかったとか、批判したりする人もいるかなと思います。それでこそ、この作品のすごさであり、健全な状態なんじゃないかと思います。本当に2回観れてよかったです。2回みなければたどり着けない部分がある作品なんて本当に久々でした。さらに言えば、2回でも足りていないと思います。時間を置いて少し整理ができてきたのですが、とにかく機会があればまたみたい作品です。

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    ロビーにあった初音ミクの等身大フィギュア。かなりいい感じでした。

    MOVIE

    PHOTO

    これもロビーにあったTHE ENDのflipdot(っていうのかな?)の作品。

    BOOK

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  • Joana Vasconcelos「Versailles」- ヴェルサイユ宮殿

    Joana Vasconcelos「Versailles」- ヴェルサイユ宮殿

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    Joana Vasconcelos「Versailles」を、ヴェルサイユ宮殿で観てきました。

    ジョアナ・ヴァスコンセロスの作品は面白いのもありましたけど、ああいう空間にあると空間のパンチが強いので、なかなか大変だなぁと思いました。

    女性をモチーフにしたような作品だったので、宮殿とのバランスは良い方なのかもしれませんが、やはり宮殿は巨大でそこを一杯にするほどの作品は無かったし(作品でいっぱいにしてはいけない?)、宮殿の装飾が激しいというか、それそのものが芸術作品のようなのでそれに負けない作品というのもなかなか難しいですね。

    art_2013-07-30_094

    とにかくヴェルサイユ宮殿は歴史と権力と金の力を感じました。女性がああいうところが好きなのは姫になりたい願望からなのかなぁ?ホワイトキューブとは違う空間なのでそういう場所でみると作品もまた違って見えそうですが、なかなか難しい感じでした。

    ジェフクーンズとか村上隆とかがどんな風にしていたのか、実際見てみたかったなぁ。

    PHOTO

    BOOK

    Joana Vasconcelos
    Joana Vasconcelos

     

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  • DAMIEN HIRST – テートモダン

    DAMIEN HIRST – テートモダン

    art_2013-07-30_106

    Tate modernでダミアンハースト展を観てきました。

    これこそ現代アートなんだろうなというところを誰でも直感的にわかってしまうのではないかなという展示でした。

    生と死。宗教や医学や金など色々な物を現代美術としてうまく見せてもらえた気がします。ハーストが世界を席巻しているがわかったような気がします。

    art_2013-07-30_107

    作品としては、日本にもきた牛の親子が2つになっているものや、その他のサメや羊など。スポットペインティング。薬の棚。タバコの作品。宝石の作品。蝶の羽で出来ている教会のステンドグラス。牛の首からハエが発生してそこで死んで行くものとか、蝶を完全に飼育できる状態にしている古いインスタレーションの再現とか、おそらくここでしか見られないようなものもありました。

    あと、多分値段が高すぎてイギリスから出られないんじゃないかと勝手に想像しているダイヤの頭蓋骨は別の真っ暗な空間を作って展示していました。

    見た目だけで取っても全く無感情のようなものと感情剥き出しのような激しいものの2つに分かれていた気がするし、作品の背景を知るとより面白いと思えるので、まさに現代美術だなという感じがしました。日本でこれを出来る美術館はないんじゃないかなぁ?なんて思ったりしてしまう過激なところもある展示でした。

    PHOTO

    BOOK

    Damien Hirst
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    Damien Hirst
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  • Daniel Buren「Monumenta 2012」- グランパレ

    Daniel Buren「Monumenta 2012」- グランパレ

    art_2013-07-30_110

    旅行の予定には入っていなかったのですが、パリでグランパレに行ったらたまたまDaniel BurenのMonumenta 2012がやっていたので観てきました。

    ここではボルタンスキーが古着のインスタレーションをやったり、アニッシュカプーアがものすごい建築のような空間をつくりだしていた、そのイベントの2012年の会期だったようです。

    入った瞬間から、単に綺麗という印象がものすごく強く残ったんですが、このグランパレという光が差し込んで時間ごとに光が変わって行く空間を上手く利用したインスタレーションとも言える気がします。この光をBurenの意のままに無意味並べて行った結果なのかな?とも思えました。

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    光の要素の中に入っている様々な色をそこから抽出して、なにかの絵を描くわけではなく点描のように並べてその中に入って行けるという体験はすごく刺激的な体験でした。

    上手いのは光が干渉するわけでもない絶妙なサイズで全ての構造物が作られていました。また、中央では真っ直ぐ落ちてくる光を返すように鏡が用意されていたりして、自分が内側にいることを感じさせたりしました。

    旅行者なのでこの時間にしか行けなかったですが、他の時間、例えば夜とかであればライトアップされたりして、また違う空間になっているんだと思います。光が差し込む空間を利用しての変化を続ける光の彫刻のような、それを可能にする森のような構造体のような空間は非常に良かったです。

    PHOTO

    BOOK

    Daniel Buren
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    Daniel Buren
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  • 村上隆「Murakami Ego」- Al Riwaq Exhibition Hall

    村上隆「Murakami Ego」- Al Riwaq Exhibition Hall

    art_2013-07-29_060

    カタールでやっていた、Murakami Egoを観に行きました。(詳しくはPERROTINのページに)

    震災に呼応して作られた100mの絵画、五百羅漢図が目玉だったのですが、本当にスゴかったです。あのレベルの環境で見れることは恐らくないだろうし、なにか完全に別世界だったし、その他もアレだけの規模の村上さんの展示が見れる機会が日本ではなかったので良かったです。

    震災を受けて五百羅漢の絵を書くと決めてすぐに実行に移し完成させたのがあの絵で、村上さんの新たな一面というのがはっきりわかりました。日本での展示が無いのが残念。

    細かい部分の作り込みやスーパーフラットと言われる絵画のスゴさというのは写真等では全くわからないので、実際にものを見るしかないと思います。

    art_2013-07-29_061

    それ以外もカタールという国なのでエロ表現のような部分が禁止だったようで。

    主にお花やカイカイキキやDOB君やタイムボカン等のキャラクターものが多かったりしましたが、それ以外も五百羅漢図と同じ空間に金色のOval Buddhaやとんがり君、テントの中ではアニメーションなんかも流れている中央空間なんかはもはやサーカスかと思えるほどの贅沢な空間になっていたと思います。

    立体の完成度はもはや仏像の様だし、絵画もお花とかは日本画の影響を感じるものであったりと、本当に日本美術とオタク文化的な日本文化をミックスして高度技術と方法で海外の文脈に乗せているんだなというのがわかり、これだけ一挙に見れてよかったと思いました。

    art_2013-07-29_062

    しかし、そういう点でいうと確かに五百羅漢図はかなり海外の文脈と言う部分は省かれていて自分がやりたいと思ったことをやっている気がして、今までの村上隆さんとは少し違うのかな?という部分を感じました。

    日本のためにつくったであろう作品が日本では売れず、カタールで公開されているというのは非常に残念でした。MOTとかどうにかして公開しないのかなぁ??村上さんの価値がですぎて無理なんだとは思いますが。

    これはエントランスにあった巨大バルーンの村上隆像。かなりリアルで大仏のような雰囲気がある。このエントランス部分だけ写真OKでした。

    BOOK

    Murakami: Ego
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