カテゴリー: GALLERY

  • KAWS – PERROTIN TOKYO

    KAWS – PERROTIN TOKYO

    KAWSのSOLO SHOWをPERROTIN TOKYOで観てきました。

    ART BASEL 香港に合わせて開かれるPERROTIN HONGKONGでの展覧会のついでに東京でもやっちゃおうかなという感じは否めないものの、それでもKAWSの展覧会が東京で観れるというのはありがたいです。PERROTINが東京に出来てよかったーと思う瞬間です。

    Twitterとかで香港の様子とかみていると東京の作品はサンプリング元というか、イメージ元が比較的わかりにくい作品という印象ですが、サイズとしては画像のものが最大みたいです。

    香港のほうがキャッチーな作品で日本の方がわかりにくい作品っていうのは、ペロタンわかってるなーという印象があります。

    日本はアニメとか発達しすぎているせいか、イメージ元のモチーフがわかりすぎるとアートとしてみられにくい傾向がある気がします。

    こういう比較的小さな作品もあったりして部屋に飾りやすそうだとは思うんだけど、まあ、これでもサラリーマンには無理な値段ですよね(値段聞いてもいないですが)。

    分かりにくいモチーフもはいえ、やはりKAWS と言えばバッテンの目なんですが、それはいたるところにある感じで、色使いも含めてKAWSの色がでてます。

    キャンパスの側面とか、色とかみてるとやはり絵画でちゃんと描いてるんだなーとなります。

    そしてかなりのクオリティーの高さに圧倒されます。スーパーフラット的?デザイン的?イラスト的?なんと言っていいのかわからないですが、画像でみてしまうとプリントと変わらない気分になってしまうんですが、やっぱり実際見ると絵画は違うなと思います。

    ファンですが、まあ絵画とか買えるわけもないので、この展覧会の入口にもあったSMALL LIEのグレーをメディコムトイのストアで買いました。

    これも十分にクオリティー高いです。家にあると楽しいです。

  • Virgil Abloh「PAY PER VIEW」- Kaikai Kiki Gallery

    Virgil Abloh「PAY PER VIEW」- Kaikai Kiki Gallery

    Virgil Abloh「PAY PER VIEW」をKaikai Kiki Galleryで観てきました。

    Virgil Ablohさんについては正直あまり詳しくしらなくて、OFF-WHITEというラグジュアリーストリート系ブランドやっていて、NIKEとコラボしてヤバいJordan1などを作ってる人がというイメージでした。

    最近、村上隆さんがなんだかラグジュアリー感あるストリート系ファッションに目覚めたのかな?とインスタを観て思っていたのですが、この展覧会もかなりオシャレでファッショニスタ感を感じます。

    話がそれましたが、そんなVirgil Ablohさんの個展がKaikai Kiki Galleryでありました。塗りつぶされた広告スペースに囲まれているような。空間はクールな感じで、広告のない街を想像するようなつくりでした。

    とりあえず、ギャラリーに行ったら作品をみたり、ステイトメントを読んだりしながら作品がどういうものなのかとか、どういう意図なのかとか、どうすごいのか?とか考えたりするのですが、そういうのと別に感覚的というようなもので、上手いとか綺麗とかそういうものもあったりします。

    今回は、作家のキャラクターとかあまりまだ詳しくないし、ステイトメントはなかなか難しかったので、正直理解ができなかったですが、単純に展示や空間の作り方が上手いと思いました。

    ADVERTISE HEREとかOIL ON CAMPUSなどの作品を観ると結構ストリート感のある遊び心やイタズラ心のある作品とファッション業界の広告・宣伝の発想の間をすり抜けてるような面白さがありました。ある日すっとわかった!みたいになって面白くなるタイプの展覧会かなと思いました。

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  • Chim↑Pom「Sukurappu ando Birudoプロジェクト 道が拓ける」- キタコレビル

    Chim↑Pom「Sukurappu ando Birudoプロジェクト 道が拓ける」- キタコレビル

    Chim↑Pomの「Sukurappu ando Birudoプロジェクト 道が拓ける」をキタコレビルで観てきました。

    Chim↑Pomらしいダイナミックかつ綿密に計算された展覧会でした。まさかビルを一旦半壊させて、壊したビルで再度埋め立ててその上に道を通すなんで事は簡単にはできないのは容易にわかるんだけども、それをいとも簡単にやってしまうのが、さすがChim↑Pomだなという。

    歌舞伎町の層になっていたハンバーガー状の作品がのまま地下に移設されたような展示が地下から見えてスクラップになったものでビルドする、言葉のままのスクラップアンドビルドをしてしまう。しかもその上に道を通してマンホールから出てくる、そこにはスーパーラットが、、、という。どういう事をしたのかとかはWEBでわかると思うんだけど、とにかく行かなければわからないような展示でした。流石だなと思いました。

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    BOOK

  • 近藤亜樹「飛べ、こぶた」- ShugoArts

    近藤亜樹「飛べ、こぶた」- ShugoArts

    近藤亜樹さんの「飛べ、こぶた」をシューゴアーツで観てきました。

    エモーショナルなペインティングだなという印象がとにかくすごい。構図とかそういうものも考えられていそうだし、なにも考えずに書かれているというわけではないのだけれども、とにかくスピード感と力強さと感情を感じる。

    とにかく同じサイズで書かれた絵画が並んでいるという状況もそういうところを感じさせるのかもしれないし、無意識になにか計算されているのかもしれないけれども、とにかく原始的な火が炎として見えるような、水が激流の流れとして見えるようなそういう溢れ出す力なようなものを感じました。

    Photo

    BOOK

  • 播磨みどり「Year Without a Summer」- MAHO KUBOTA GALLERY

    播磨みどり「Year Without a Summer」- MAHO KUBOTA GALLERY

    播磨みどりさんの「Year Without a Summer」をMAHO KUBOTA GALLERYで観てきました。

    コピーされた用紙を使って作られた立体作品があったのですが、等身大の人間の形をしていて、想像以上に紙としての存在感以上の雰囲気や物語のようなものが立ち上がってきていて驚きました。

    ステイトメントを読むと、

    今回の個展のタイトルである「Year Without a Summer」とは約200年前の1816年に北ヨーロッパや北米を中心に実際に起こった、夏のない、異常気象の年のことをさします。その年の7月、8月には北米の川で凍結が見られ農作物が壊滅的な被害を受けたと記録されています。原因は前年、遠く離れたインドネシアで起きた火山噴火だと言われています。

    であり、ここから

    地図上のひとつの地点で起きたある出来事が間接的に、遠く離れた別の場所に宿命的な影響をもたらしていく。「Year Without a Summer」という言葉のもつ不条理を展覧会全体を覆うメタファーとして引用しながら、その不条理にまっすぐに立ち向かい、そこにひとつの答えのきっかけを表出させることはアーティストの新境地を開く挑戦となることでしょう。

    と書かれているように、何か圧倒的な理不尽から逃げる人々というような、寂しさや悲しさのような物語がギャラリーないにあったような気がしました。そこには、難民問題や資本主義の限界のような何かを考えさせるような力があったように思えました。

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  • 大山エンリコイサム「Windowsill」- LUMINE0

    大山エンリコイサム「Windowsill」- LUMINE0

    大山エンリコイサムさんの「Windowsill」をLUMINE0で観て来ました。

    独特なクイックターンストラクチャーというモチーフを使っていて、いわゆるストリートのグラフティーの中にある構造だけを抜き取ってそれを絵画にしているような作品を作っていて、今回はタギングとかそういうものの中にある滑らかな線を取り出したような作品でした。

    近くで見ると本当に道にある落書きのようなグラフティーのようなものと区別がつかないかもしれないくらいの線で重ねられている作品なんだけども、それが大きな一つの作品になるととても絵画的なものに見えて来きてアートとしてもグラフティーとしても語れるような立ち位置が面白いです。海外だとこういうストリート的なアートはグラフティーの展覧会とかもあるし、文化としてもある程度認められていそうだけども、日本だとやっている人もアートとして捉える人もまだ少ないのかな。という中で、注目の作家だと思います。

    MOVIE

    https://www.youtube.com/watch?v=6R6ZRR85oig

    PHOTO

    BOOK

  • 笹井青依 – ANDO GALLERY

    笹井青依 – ANDO GALLERY

    笹井青依さんの個展をANDO GALLERYで観てきました。

    木の絵画をずっと描いている方で、その木が普通ではなく何か記号時でもあるんだけど、季節を感じさせたり風を感じさせたり、その木の種類について感じさせたりと単純ながらに小さな物語があるかのような画面で、その静かな画面をずっと見てしまう感じです。

    そこはかとなく、横山裕一さんを感じさせるような漫画のような省略の中に時間があるような面白い絵画です。ずっとこの感じなんだけど、とても面白いので色々見たくなる。美術館とかでまとめて大量にみたらもっと面白そう。

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  • MEGURU YAMAGUCHI「SPLITTING HORIZON」- Basement GINZA

    MEGURU YAMAGUCHI「SPLITTING HORIZON」- Basement GINZA

    MEGURU YAMAGUCHIさんの「SPLITTING HORIZON」をBasement GINZAで観て来ました。

    スピード感のある筆のタッチのみが形となって作品となっていて、その筆の軌跡をみているとグラフティーやストリートの文脈も感じるんだけれども、それ以外にも絵画としての色や重なりが見えてそういう筆のタッチにも見えてきたり。

    強度のある色や形で、それだけでも絵画で作品として成り立つ要素を十分に持っていて強烈にその強さをぶつけてくる感じでした。かっこいい。

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  • TENGAone 個展「Fabrication」- BLOCK HOUSE

    TENGAone 個展「Fabrication」- BLOCK HOUSE

    TENGAoneさんの個展「Fabrication」をBLOCK HOUSEで観て来ました。

    巨大なグラフティーからドローイングのようなものもあって、さらにはストリートのアートの領域に見えるようで現代アートに足を突っ込んだような、まるで段ボールに見える木に書かれたペインティングなど、いろいろ驚かされる仕組みで楽しませつつも、画力の高さを見せつけるような展示でおもしろかったです。

    ぱっと見だとどう見ても段ボールで、じっくり見ると木の質感を残している感じとかが結構ツボでした。そしてストリートの感覚やグラフティーのクールな感じとか、遠くからみたり、携帯で写真を撮ろうとすると見えるKING OF POPの顔とか、POPに仕上がってて楽しいと感じる展示でした。

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  • できやよい「Flags」- 山本現代

    できやよい「Flags」- 山本現代

    できやよいさんの個展「Flags」を山本現代で観てきました。

    できさんのいわゆる、指でスタンプしたところに顔を書き込んでいくというスタイルで作られた作品でした。LGBTの旗のカラーリングが使われていたり、Flagsというタイトルだけあって、旗がモチーフになっているみたいです。

    ステイトメントみると、

    できがここ数年取り組んできたのは、世界各国の国旗をモチーフにした「国旗シリーズ」です。ウルグアイ、アイルランド、フランスなどの国旗に使われている色彩をモチーフとして、それぞれおよそ120cm四方の画面にびっしりとフィンガースタンピングで色を乗せ、無数の顔を描き込んだ、一見ミニマルに見えますが、スペクタキュラーな作品となっています。フリーハンドで水平方向に画面に乗せられた様々な色は、風を受けたなびくようにも見え、近寄って見たときに気づく無数の顔は、その国や地域に息づく人々の生を想起させる、非常にアグレッシヴで魅力的な作品です。

    引き続きフラッグに興味を持っていたできが今回のテーマに選んだ「マイノリティ・フラッグ」は、セクシャル・マイノリティなどの狭義の範囲でなく、過激な抗議活動で知られる動物愛護団体(動物は人間に対してマイノリティです)やパラリンピックなども含んだものです。

    という、ことなので、様々な人々の集まりが一つの旗の考え方を表したような、一見したところ一つの集まりとして見えない何かの中には多くの人間がいたりするようなものをPOPに表して絵画の雰囲気にくらべてPOPで乙女チックな感じがギャップがあって面白いです。

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  • PIERRE SOULAGES – PERROTIN TOKYO

    PIERRE SOULAGES – PERROTIN TOKYO

    PIERRE SOULAGESさんの個展をPERROTINで観て来ました。

    ついに東京にきたビックギャラリーのペロタンのオープニング展なので期待していたのですが、PIERRE SOULAGESというアーティストでなんと黒一色。しかも黒い面を削り取ったかのような作品で黒の面と光だけが作品の中にあるという印象。とても力強い作品でした。

    最初の展覧会なので派手にいくのかと思ったのですが、一見地味とも言えるタイプの展覧会をやるとは思いませんでした。そして、奥の部屋には村上隆さんの作品とか置いてありましたが、それもすべてモノトーンの作品でした。徹底していてよかったなぁ。これからの展覧会も楽しみです。

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  • 関口正浩「Warped」- 児玉画廊

    関口正浩「Warped」- 児玉画廊

    関口正浩さんの「Warped」を児玉画廊で観てきました。

    絵具を使っているので、ペイントだとは思うのですが、彫刻というかなんというか。作品自体は恐らく絵具を膜のような状態にしてそれを加工しているために、半偶然というか、半自然というか、一見大理石のような柄が浮かび上がっているのですが、その過程が非常に彫刻的に感じられるという、作品で、ジャンルを横断しているような面白さがありました。

    大理石だけでなく、石や、岩などの柄のようにも感じたりして、ある意味これが自然がやっている作業なのではないかと思うくらいに面白さがありました。今後どういう展開をしていくのか楽しみです。

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  • 佐藤允「求愛 / Q1」-  KOSAKU KANECHIKA

    佐藤允「求愛 / Q1」- KOSAKU KANECHIKA

    佐藤允さんの「求愛 / Q1」をKOSAKU KANECHIKAで観てきました。

    前からやっている細かいどこまでも念のようなものを書き込んだ重い鉛筆画もあったんですが、それに加えて今回はペインティングもありました。さらに公開制作というかライブペインティングというか、その場で作品の制作を行っていました。

    ペインティングの作品も自画像なんですが、どこか念のような深い感情が刻み込まれているという感じがします。そこで今回のステイトメントを読んでみると、

    本展は人を傷つける、傷つけられるという、佐藤の制作自体の中心とも重なるテーマがあります。佐藤は以下のように述べています。

    —–
    求愛

    幼少期、絵を描いている私の絵を覗き込む大人達は皆、苦い顔をした。つまり、私の絵は気持ちが悪かったのだ。世の中には表してはいけない絵があり、作者の意志に関わらず、人を傷つけたり不快にさせる恐れのあるものは表現してはならないと教えてくれた先生もいた。

    私は表現していたのではなく、ただ吐き出していただけだった。
    周りの忠告から私は、隠れてこっそり絵を吐くようになった。

    大人になり、その気持ちに変化はない。今でも、絵を描いていると、描いてはいけないんじゃないか、と躊躇することがある。誰かを傷つけてしまうかもしれないことは日常の中に沢山あって、その傷は目に見えないから、描く手を止めて考える。これは人に見せてよいものなのだろうか。描くこと自体が悪いことのようにも思う。

    今回描かれているものは全て私のことだ。私は私を表す時程、清濁全てを覗いてみたいと思う。

    絵に自分自身を写すことで、私を理解してくれる誰かを探している。
    他人と心繋がず生きるのはとても苦しい。

    私は絵になって、人に触れたい。
    —–

    人と繋がりたいけれど、傷つけることも傷つけられることも避けたい。それは誰もが抱く思いです。佐藤の制作はパーソナルな事柄や問いから出発していますが、その切実さは鑑賞者の心をも動かします。またその一方で、「描く手を止めて考える」という習慣から佐藤が獲得した、俯瞰的で冷静な眼差しは、自身の描いたものを通してもう一度世界を捉えなおそうとしています。

    本展のタイトルにある「Q1」には複数の意味が含まれています。「求愛」としての「Q1」、そして「問1」としての「Q1」。今年の3月11日、6年前に震災があった同時刻に、2匹の虫が恐れながら互いに近づきあおうとしている場面を描いた作品が偶然完成しました。「求愛」はその作品によって佐藤の頭に浮かんだ言葉で、現在の彼の表現活動において重要なキーワードだと感じたと言います。

    人が誰かと完全に繋がり、一緒になるということは、人である以上不可能なことかもしれません。だからこそはかなく、美しいもの。絵画だけではなく、文学など様々な芸術において古くから続くこのテーマや理想を佐藤は追い続け、描いています。

    この表現はこういうところから来ているのかという理由がわかったような気がしました。
    深い思考があるからこその、作家に触れるかのような「求愛 / Q1」を興味深く見れました。

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  • 古武家賢太郎「ヒロシマカラー」- MAHO KUBOTA GALLERY

    古武家賢太郎「ヒロシマカラー」- MAHO KUBOTA GALLERY

    古武家賢太郎さんの「ヒロシマカラー」をMAHO KUBOTA GALLERYで観て来ました。

    10年のイギリス生活をしたのちに故郷ヒロシマに4ヶ月間戻った際の滞在制作ということなのですが、あまりヒロシマカラーという顕著なヒロシマ推しのようなものは見えず、どちらかというともう完全に軸足はイギリスにあるんだなということを思わせる展示になっていたように思えました。

    絵に描かれている人物やシチュエーションなんかも海外の瞬間を切り取ったように見えるし、ホックニー的な何かが感じ取れるというのは確かにと思うところでした。独特なタッチなのでその独特な雰囲気を出しながらも美術史の中から上手くエッセンスを抽出してるので、美術なんだなと思わせる強度があって面白いです。

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  • 菅木志雄「70年代、80年代の仕事から」- ヒカリエ 8/CUBE

    菅木志雄「70年代、80年代の仕事から」- ヒカリエ 8/CUBE

    菅木志雄展「70年代、80年代の仕事から」を渋谷ヒカリエ 8/CUBEで観てきました。

    小さな作品がいくつかと、70年代80年代のアクティベーション(簡単に言うと作品を作るようなパフォーマンス)の写真と動画が流れているという展覧会でした。

    いままでにアクティベーションを見たことはなかったのでなるほどなーという感じで、アクティベーションの動画は資料としての価値がありました。

    作品が空間を支配しているというか、空間を決めているような菅さんの作品が好きなので、アクティベーションの動画は時代を感じて、作品との違いを感じました。

    写真も昔のものがほとんどでしたが、スライドショーで画面で流れている写真には最近のDia:Chelseaでの展覧会などあったので、それはなかなかおもしろかったです。とにかく過去の作品の展示だったので、メインはあくまで小山登美夫ギャラリーでやっている「分けられた指空性」の方だなと思います。

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    世界を〈放置〉する: ものと場の思考集成
    菅 木志雄
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    Kishio Suga 菅木志雄
    Kishio Suga 菅木志雄

     

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  • Haroshi「GUZO」- NANZUKA

    Haroshi「GUZO」- NANZUKA

    Haroshiさんの「GUZO」をNANZUKAで観てきました。

    捨てられてしまうスケートボードのデッキを重ねて木材とした後に、それを彫った彫刻作品です。こんなに綺麗に重なった層が出てくるんだなと思うような彫刻作品で、キャラクターのようなコミカルな彫刻がおもしろかったです。

    KAWSのインスタグラムとかにも紹介されていたし、日本での展覧会もやっているけど、海外でも結構展覧会をやっているので、海外とかでも注目されるアーティストのようです。

    ギャラリー内にランプとか作っていたんですが(滑走禁止です)、どのデッキも綺麗で廃材とは思えないようなもので、一旦整備して色なども塗り直してから使ってるのかな?だからあれほど綺麗な断面がでてくるのかもしれない。それでないと柄とか出てきそうだもんなぁ。

    スケボーのデッキを使っている作品ですが、ストリート感に寄り添いすぎることがなく、現代アート作品としてのバランスも取れている感じがして面白かったです。

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  • 權寧禹 内藤楽子 ドロシア・ロックバーン「Systemic Paper」- BLUM & POE

    權寧禹 内藤楽子 ドロシア・ロックバーン「Systemic Paper」- BLUM & POE

    權寧禹(クォン・ヨンウ)、内藤楽子、ドロシア・ロックバーンによるグループ展「Systemic Paper」をBLUM & POEで観て来ました。

    タイトルにあるように、紙をシステマティックに解釈したり、構築することによって作られている作品で、紙という素材を活かした作品でした。破られたり、穴を開けたり、丸や立方体をつくって堆積させていたりと、折をつけていたりと、方向性はいろいろでしたが、根本にある紙の捉え方はかなり近いのではないかなと思うような3組でおもしろかったです。

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  • MADSAKI「HERE TODAY, GONE TOMORROW」- Kaikai Kiki Gallery

    MADSAKI「HERE TODAY, GONE TOMORROW」- Kaikai Kiki Gallery

    MADSAKIさんの「HERE TODAY, GONE TOMORROW」をKaikai Kiki Galleryで観て来ました。

    今回は以前に見たことがあった、有名な作品をスプレーで模写するような作品ではなく、MADSAKIさんの妻の題材にした作品で、それがどれもヌードでした。

    細かく書き込みがされているとかではなく、相変わらずのスプレーでのペインティングですが、モデルが近い存在のおかげなのか、どこかがなにやらエロく、そして身近に感じられ、表現豊かに感じられるような作品でした。

    ストリートっぽいものや、グラフティー的な感じの作品はなんだかんだで出てきたばっかりで、これからしっかりとアートとして認知されるんだろうなと思っているので、そういうアート寄りなグラフティー作品は、とても面白く感じます。

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  • リー・キット「Not untitled」- ShugoArts

    リー・キット「Not untitled」- ShugoArts

    リー・キットさんの「Not untitled」をシューゴアーツで観てきました。

    Not untitledというタイトルを観ただけでも、一筋縄ではいかない展覧会なのだなとわかる。
    そして内容もその通り一筋縄でいかなくてどう読み解けばいいのかわからない。しかし、タイトルから感じるのは自由に解釈して良いということの気がする。

    写真にはなかなか写しにくい(下手なので)展覧会なのだが、壁に投影された映像の一部が絵画であったり、アクリルの塊を介して投影されていたり、ギャラリーの壁を多くして、光や人間の動作までもある程度計算したようなつくりで、全貌を把握するのが難しく、それによって考えさせられるようなつくりでもありました。

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  • 菅 木志雄「分けられた指空性」- 小山登美夫ギャラリー

    菅 木志雄「分けられた指空性」- 小山登美夫ギャラリー

    菅 木志雄さんの「分けられた指空性」を小山登美夫ギャラリーで観てきました。

    菅木志雄は、1960年代終わりから70年代にかけて起こった芸術運動「もの派」のメンバーであり、同時代を生きる、戦後日本美術を代表するアーティストの一人といえます。「もの派」以降も東洋的思想に共鳴した独自の哲学に基づき、素材や物質、空間に対して様々なアプローチをしかけ、「もの」の持つ存在の深淵を顕在化させてきました。「もの派」への評価が国際的に改めてクローズアップされている昨今においても、菅は更にその思考を深化させ、追求し、その表現をし続けています。

    という紹介が書かれている菅さんですが、その「もの」を出会わせているような感じの作品がなんとも言えないバランスでカッコよくというか、美しくというか、美術的に収まっているという素晴らしさがあります。なんといっていいかわからないのですが、これがもの派の「もの」に対するというスタンスなのかなと思わされます。

    額のように見えるようなフレームやキャンパスのあるように思える作品がいくつかあり、その中または外に飛び出す形で、絵画のようなバランスをもっているものなどもあり、単に空間とのバランスで作品となっているものだけではなくそれとして作品になっているものなどもありおもしろかったです。

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    Kishio Suga 菅木志雄
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  • マリア・タニグチ – タカイシイギャラリー

    マリア・タニグチ – タカイシイギャラリー

    マリア・タニグチさんの個展をタカイシイギャラリーで観てきました。

    かなりコンセプチャルで内容をつかむのが難しく、よくわからなかったというのが正直なところです。作品は、単純なレンガのようなペインティングと円や線のような立体が空間を作っていました。

    レンガのようなペインティングの方がマリアタニグチさんがいつも作っている作品のようで、緻密に描かれていて巨大なものもあったり。また、空間にあわせたかのような立体によって緊張感ある空間になっていました。

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