投稿者: watanabe

  • 川内倫子 「Illuminance」- FOIL GALLERY

    川内倫子 「Illuminance」- FOIL GALLERY

    川内倫子 「Illuminance」をFOIL GALLERYで観てきました。

    日常の中に潜んでいるIlluminanceな瞬間を上手く切り取った写真がたくさん展示されていました。動画も一つありましたが、30分くらいあるらしいので1/3くらいしか観ませんでしたが、これもある種Illuminanceなモノでした。

    写真がとてもよかったです。結構アニメとかみて輝いてる瞬間を上手く切り抜いているなと思うタイミングがあるのですが、アニメは画面上のすべてをコントロールできるのでそういう画像を作りやすいというのはあると思います。しかし、ここでは写真でその輝ける瞬間というものを切り抜いていたので、想像するだけでも奇跡的な瞬間を捉えていることになるなということがわかります。そしてその瞬間を捉えた美しさというのは確実に存在しているなという、良い展示でした。

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  • 「αMプロジェクト2011 成層圏 Vol.2 増山士郎」展 – Gallery αM

    「αMプロジェクト2011 成層圏 Vol.2 増山士郎」展 – Gallery αM

    「αMプロジェクト2011 成層圏 Vol.2 増山士郎」展をGallery αMで観てきました。

    作品は2つあって、オランダのスキポール空港でセキュリティホールを見つけて、そこを輪ゴムを通してセキュリティを突破するという作品と、北アイルランドとイギリスの境界で生活していてその際に犬の糞が玄関にある。それを境界の紛争となぞらえて爆弾処理を行うという作品の2つ。

    この2つについて共通している項目は境界線とその越境の方法というところですね。そう考えると輪ゴムの作品のクールな越境の方法が面白く感じれたりしました。それにしても北アイルランドとイギリスの境界の地域の立体模型や写真やらがたくさんあったのですが、そのなにやらイギリスらしいと言って良いのかわからないですが、重い空気感がなかなか緊張状態を表現していて、糞争がまさしく紛争のように捉えられて面白かったです。

  • ミカ・ロッテンバーグ 展 – Take Ninagawa

    ミカ・ロッテンバーグ 展 – Take Ninagawa

    ミカ・ロッテンバーグ 展をTake Ninagawaで観てきました。

    身体を利用した複雑な構成の写真とドローイングの展示でした。WEBサイトを観てもらえればわかるかもしれませんが、もの凄い筋肉の持ち主や、もの凄い体重の持ち主、もの凄い身長の持ち主などが、複雑な構図の写真の中に収まっています。それらの空間から特殊な風景が作られています。

    が、それくらいしかわからなくて・・・。バックボーンがちょっとわかりませんでした。(そして、press releaseが英語だったので読む気力がわかずにスイマセン。)

    そのほか、身体を思わせる粘土のようなスカルプチャーの写真。何かのパーツを思わせるようなドローイング等がありました。

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    Mika Rottenberg
    Mika Rottenberg

     

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  • 八木修平「Fast Vehicle」- 児玉画廊

    八木修平「Fast Vehicle」- 児玉画廊

    八木修平 「Fast Vehicle」を児玉画廊で観てきました。

    児玉画廊さんではこういうタイプの作品を結構観る気がします。カラフルな色の混ざり合い。その中の描画する方法の違い、さらにその色や流れのつながりをカットしたかのような構図の展開の様な感じは連続と断絶で絵に緊張感を与えたりしているようにも思えます。

    スピード感のあるような流れる色の連なりが重なっていてそれがスピード感ともなっているんだけども、多重に書込まれた感じが移り変わりや変化を思わせてなかなか見所が多かったように思えます。

    またプレスリリースを読んでみると以下のように書かれています。

    本展「Fast Vehicle」では、音楽を聴いているときの感動や、運転している時の乗物との心地良い一体感、ゲームにのめり込みすぎて陶然とするような感覚、輪郭がぼやけ灯りが浮かび上がる夜景の非現実感などのイメージがそれぞれの作品に混在しているのだと八木は述べています。

    どれが音楽でどれが運転というのはわからなかったですが、ここで表そうとしていたイメージの片鱗は確かに絵を観ているだけでもわかったように思えますし、プレスリリースを読んでから、それを観れば音楽や運転などとの共通点も見いだすことができるように思えます。とはいえ、そこまで観なくても単に色や形やその手法を観るだけでもかなり面白いと思います。

  • 黒川知希 + タティアナ・ドール 展

    黒川知希 + タティアナ・ドール 展

    黒川知希 + タティアナ・ドール 展を、NANZUKA UNDERGROUNDに観にいきました。

    両者ともペインティングというタイプの作品を作っていて、結構大きな物もあったりしました。

    黒川知希さんは何やらいろいろなところから引用してそれを大胆に配置して構成しているような気がします。実際にある空間とか常識的な配置や絵のつながりというようなものは無視して書かれているような絵でドローイングなんだけども、ところどころしっかりと書込まれていたり、逆に曖昧なまま放置してあるような作品でした。

    タティアナ・ドールさんはかなりドローイングという感じがとても強いです。筆にスピード感があるという感じでしょうか、またその筆に力があって迫力があるという感じもしました。テーマとかイマイチわからないけど、その迫力のようなものを感じる作品でした。

    2つの共通点はドローイングで、なにかジャンクなニュアンスがあるところでしょうか?そのジャンクさがNANZUKA UNDERGROUNDっぽかったです。

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    Tatjana Doll. Drive In
    Tatjana Doll. Drive In

     

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    Tatjana Doll: Girls (Used To) Wait
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    Die Gestalten Verlag
  • 宇治野宗輝「TRANSCRIBED」- 山本現代

    宇治野宗輝「TRANSCRIBED」- 山本現代

    宇治野宗輝 「TRANSCRIBED」を山本現代で観てきました。

    ターンテーブルを起点にしてレコードに突起をつけて回転させることで、その突起がターンテーブルの上に仕掛けられたスイッチを押し、電気が通電して様々な物を起動させて音を奏でます。

    例えば掃除機が吸い込む音がハイハットのように聴こえたり、木箱を叩く音がキックのように聴こえたり。その他にもモータをピックアップの近くに近づけることででる等を利用したり、ライトがついたり消えたりなども含めての作品でした。

    シーケンサーを思わせる動作ですが、それが現実に動いて音を奏でている感じがとても良かったです。

  • 「掌 10」展 – ラディウムレントゲンヴェルケ

    「掌 10」展 – ラディウムレントゲンヴェルケ

    「掌 10」展をラディウムレントゲンヴェルケに観に行きました。

    今回はレントゲンヴェルケ20周年企画の掌という企画でした。WEBをみると今回のコンセプトが書かれていました。


    東京日本橋の古美術商の名店、瀬津雅陶堂の創始者、故瀬津巌氏が芸術新潮誌上で長く連載され、後に美しい本となったエッセイ集「掌の美」(1996、新潮社、絶版)がこの展覧会「掌TANAGOKORO」の発想の発端です。
    恐らくは世界で唯一手の上で美術作品を玩ぶ民族である我々日本人。その特別 な感覚を現代美術に投影し、作家の精神とコンセプトを凝縮しようとする試み、「掌(たなごころ)」展は、97年3月、青山レントゲンクンストラウムでスタートしました。その後レントゲンのスタンダードなグループ展として親しまれ、愈々10回目を迎えます。
    今回は「掌」としては少々大きめですが、「レントゲン」の20周年にちなみ、20x20x20cm以内に封じ込められた作家のエネルギーをお楽しみ頂きます。

    ということで、青山のスパイラルでやっていた「手練」とは違って、小さい作品を集めた作品展という感じです。小作品ということで作品自体が面白くないということは特になくて小さいからこそ手の込んでいるようなものもあったと思います。

    そりゃこれで大きければスゴい良いよなぁっていうものもあったのですが、小さいということで良いことは価格が安いってことですね。ということで、買えそうな値段の物もあったので初めてアート作品を買うっていう人にも向いてる展示だともいえるような気がしました。20周年の記念イベントという感じはあまり強くなかったけど、大きさというところに絞ってるのは実は結構面白く感じました。

  • 興梠優護+ サガキケイタ + 助田徹臣 「Group Show IV」

    興梠優護+ サガキケイタ + 助田徹臣 「Group Show IV」

    興梠優護 + サガキケイタ + 助田徹臣 「Group Show IV」をCASHI°で観てきました。

    興梠優護さんのフィルタのかかったような男女の絵とか、助田徹臣さんの写真とかもあったんですが、個人的に一番ヒットだったのは、サガキケイタさんの作品でした。

    遠くから観ると一見ビル群の写真なんですが、近くで観るとかなりPOPなイラストのような物で構成されているという絵で、これがかなり面白かったです。その風景のチョイスも良かったのかもしれませんが、そのイラストのPOPさと風景とのギャップがかなり面白かったです。他の作品も見てみたいなぁ。

  • NAZE 「NAZE?」- FOIL GALLERY

    NAZE 「NAZE?」- FOIL GALLERY

    NAZE 「NAZE?」をフォイル・ギャラリーで観てきました。

    写真撮り忘れてしまいました。ので、ちょっと昔の写真を載せておきます。まあ雰囲気ということで。

    グラフティの作品です。その街のゴミなどを利用しつつそこにグラフティを書いていくというのが通常の感じのようです。グラフティ文化についてはそれほど詳しくはないのでよくわからない所もありますが、なかなかしっかりとしたグラフティだったと思います。スプレーとかでやるタイプではなくペンで書込んでくタイプのグラフティでした。

    また、公開製作ということで、その場で製作もしていたので、何となくカオス*ラウンジ的なゴチャゴチャと製作途中のゴミとかあったり、服とか靴とかが脱ぎ捨ててあったり、という感じがなんかこういう感じストリートかも?って思わせる感じもしました。カオス*ラウンジではないので、コンセプトがとかコンテクストがとか、これはアートでどうのこうのとかを言う感じではなかったです。

  • 秋吉風人「こんなにも贅沢な沈黙」 榎本耕一「ふだらくとかい the captain of the ship」- TARO NASU

    秋吉風人「こんなにも贅沢な沈黙」 榎本耕一「ふだらくとかい the captain of the ship」- TARO NASU

    秋吉風人「こんなにも贅沢な沈黙」+ 榎本耕一「ふだらくとかい the captain of the ship」をTARO NASUで観てきました。

    秋吉さんはキャンバスを通常の表面のみ絵を書くという行為から逸脱して、キャンバス全体を色で塗り尽くしたり、幾何学模様を書込んでいたりしていました。通常それであるというものをそれという使い方をしないというタイプの作品だったように思えました。

    榎本さんは、リミックスやサンプリング的な要素を感じさせながらも、完全に悪ふざけ感を裏に隠した作品を作っていたような気がします。それが顕著に出ていたのが、かなり長い映像作品で、これはも悪ふざけというか、おもしろがりながら作ってるんだろうなーっていう感じがありありでした。

    この二人から共通項はあまり探せなかったんだけど、一体どういう関係でこの2人でやることになったんだろうか・・・?

  • 「ZIPANGU」展 – 日本橋高島屋

    「ZIPANGU」展 – 日本橋高島屋

    「ZIPANGU」展を日本橋髙島屋に観に行きました。

    MIZUMA ART GALLERYの三潴さんがキュレーターとなって今回のジパング展は行われていて、三潴さんのコメントに以下のような一文がありました。

    ジパング展は「日本の現代美術の魅力を世界に向けて発信する。日本人自身にもその魅力を再認識して欲しい」というメッセージを込めて企画されました。

    日本独自の文化の中で世界に発進できるクオリティのモノ。そして、日本ということを根底に据えて世界を観ているモノを集めたような展示ということだと思います。

    三潴さんのところでは結構観るタイプの作品群といえるかなと思います。一方で、去年のTokyo Designers Weekでやっていた「ジャラパゴス」展は、西洋の文脈とは違った文脈の中から飛び出して独自の進化をして、西洋でも日本のアートについて取り上げられているモノを紹介していたような気がします。

    ある部分共通する部分もありつつも、今回はこれからよりいっそう活躍すると思う人達をチョイスしていたような気がします。

    今回紹介されていた作家は31人で、それぞれ1〜3作品くらいの作品数でした。ボリュームがあって面白かったです。大きな作品もあったし、有名作家も結構作品を出していて面白かったです。

    会田誠さんの大山椒魚は何度か観ているんですが、回を重ねるほど会田さんの絵の上手さがわかります。山口晃さんは幅広い年齢の方から受け入れられている感じがしました。

    鴻池朋子さんや束芋さん宮永愛子さんあたりの作品もありました。この辺の方の作品は何となくどこかで観たものが多かったです。

    そのほかにも、指江昌克さんの古いものの中から浮かび上がった歴史の遺物をMOONとした作品。池田学さんのボールペンか何かで細かく細かく書込んだ作品。南条嘉毅さんの空間をつかいタッチの違う線を共存させている作品。龍門藍さんのそこにないモノを移動させることによってできる新たな風景の作品。森淳一さんのとにかく細かく彫り込まれている彫刻作品など。様々なタイプの好きな作品なんかがありました。

    そのほかにも色々なタイプの作品があって、共通のテーマがある見応えの十分の展覧会だったと思います。結構色々な年齢層の人が来てたからそのあたりも面白かったです。

    BOOK

    ZIPANGU(ジパング)
    ZIPANGU(ジパング)

     

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  • 「李禹煥と韓国の作家たち」「Project N クサナギシンペイ」- オペラシティアートギャラリー

    「李禹煥と韓国の作家たち」「Project N クサナギシンペイ」- オペラシティアートギャラリー

    「李禹煥と韓国の作家たち」をオペラシティ アートギャラリーで観てきました。

    瀬戸内国際芸術祭で李禹煥さんを観てから、SCAI THE BATHHOUSEでも観たりと李禹煥さんの作品を観る機会が結構あったんですが、観る度に理解が深まっていくような気がしています。

    最初は安藤建築の中にあって、安藤建築の雰囲気にやられたてしまって、あまり良く観れてなかったんですが、安藤建築の空間やその存在感と作品の空間と存在感がリンクしているのに気がつかないで、存在感のない絵だなぁーなんて思ったりしていました。

    しかし、その次にSCAI THE BATHHOUSEで観た時は、ホワイトキューブ的な空間で観たせいで今度は安藤建築の中では気がつくことができなかった、その強烈な存在感に気がつきました。その空白の中にある色やタッチの存在感はもの凄いと感じれました。

    そして今回は、SCAI THE BATHHOUSEで観たような力強い作品になるまでの軌跡を観れたような気がしました。最近の作品は白に近いような灰色で一つ、あるいはそれほど多くないタッチで空間を裂くような作品が多かったように思えましたが、そこにたどり着くまでには色々な手法を試していたという軌跡をある程度の数でみることが出来て面白かったです。色も灰色で無いものやグラデーションに近い複数の色も使っていました。

    さらに、李禹煥に近い作品を作っている韓国の作家の展示も行っていて、それらもそれぞれ面白かったです。色という面からアクセスしている作品や、タッチだったりとその形状自体で勝負している作品もありました。また、複雑な作業はしていないがあらたな視覚表現を探しているようなものなど。李禹煥と併せて観れて良かったです。

    Project Nはクサナギシンペイさんだったのですが、なかなか好きな感じでした。余白となる空間を生かしつつ、風景と思われる絵から幾何学的な部分を切り抜いたり、空気のような物を切り抜いたりというものを薄い絵の具でレイヤーとして重ね合わせて書くという手法はなかなか重しろいという感じがしました。これは、またそのうちどこかで観ることになりそうな予感がします。

    BOOK

    時の震え
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    李 禹煥
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    余白の芸術
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  • ホンマタカシ「ニュー・ドキュメンタリー」- オペラシティアートギャラリー

    ホンマタカシ「ニュー・ドキュメンタリー」- オペラシティアートギャラリー

    ホンマタカシさんの「ニュー・ドキュメンタリー」を東京オペラシティ アートギャラリーで見てきました。

    ホンマタカシさんは、主に雑誌を主戦場としている写真家と思っていたのですが、金沢21世紀美術館でやってから東京のオペラシティアートギャラリーと巡回するという展示を今回はやっているので、アーティストなのかなぁ?なんて思いながら展示を観てきました。

    観てきた感想としてはアーティスト的なコンセプチュアルな部分も見えるけどやっぱり写真家といった方がいいのかなぁ?という印象でした。(そりゃ写真家なんだから当たり前かもしれませんが・・・。)

    展示の構成としては、「Tokyo and My Daughter」「Widows」「re-construction」「M」「Together: Wildlife Corridors in Los Angeles」「Trails」「Short Hope (a portrait)」というパートに別れていてそれぞれの内容はWEBにも載っているし、会場でもらえるパンフレットにも載っているので割愛しますが、僕が思っている写真家のコンセプトよりは一歩踏み込んだ感じのコンセプトの物が多いという印象があります。(まあ、僕が写真はそんなに得意ではないので、説明されないと読み取れてないのかもしれないのですが。)

    そのコンセプトがまず大きくあるというところにアートとの関連性を見いだせるともいえて、そこが最初に書いたホンマタカシさんがアーティストに近いと感じる部分なのかも知れません。

    写真自体は、全体的に空白部分を利用して空間を生かしたものであったり、時代を感じさせるという時間を生かした物だったりしているものが多いかもしれません。そんな中で「M」という某Mではじまるファーストフード店を撮った写真だけシルクスクリーンで加工されていてアメリカンな所を感じさせつつも、デザイン的にはスタイリッシュというちょっと雰囲気が違うものを展示していました。

    個人的にはそのスタイルもかなり好きですし、全体的にこういう写真は似ている物を撮っている人は結構居そうだけど、やはり独特のニュアンスがでるんだなとわかる写真が多かったような気がします。

    今後アーティスト的な部分が大きくなっていくのか?それとも、より写真家らしくなっていくのか?それとも両立してあらたな方向に向かうのかそのあたりが楽しみです。 

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    ホンマタカシDiaries2010~2011―ホンマタカシ作品集 (インプレスムック PHOTO GRAPHICA)
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    美術手帖 2011年 04月号
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    たのしい写真―よい子のための写真教室
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  • 「レントゲン 20周年特別企画 手練~巧術其の貳」展 – Spiral

    「レントゲン 20周年特別企画 手練~巧術其の貳」展 – Spiral

    「レントゲン 20周年特別企画 手練~巧術其の貳」展をspiralで観てきました。

    レントゲンヴェルケの20周年の記念イベントです。20周年っていうと気が遠くなるくらい古い話のように思えます。今とアートの現状も違っていたはずです。そんな昔からやっているギャラリーのイベントということでかなり良い作品がそろっていました。

    通常のグループ展というと余り面白くないなぁと思っていたんですが、それはアーティスト側を観ようとしているからで、今回はギャラリー側を観ると考えるとギャラリー所属のアーティストの作品から見えて来る物もありました。

    見ていると、耽美的や美しさ的なもののサイドと、幾何学的やデザイン的なもののサイドの2パターンにまとめられているように捉えられました。結構幾何学的なものやデザイン的なものの面の作品は好きな物が多いです。そういう作品を出す人達をどんどん増やして発見してきてほしいなぁとか思いました。

  • 村上隆「黒田清輝へのオマージュ」- Kaikai Kiki Gallery

    村上隆「黒田清輝へのオマージュ」- Kaikai Kiki Gallery

    村上隆「黒田清輝へのオマージュ」をKaikai Kiki Galleryで観てきました。

    Kaikai Kiki Galleryで2日限りの展示だったせいなのか?かなりの人でした。ギャラリーでこんなに人がたくさんいるのは珍しい。そして、内容もスゴいよかったです。

    黒田清輝さんのオマージュの元になっている作品は、ちょうど先日建築が面白そうだったので入って、実物を観たところだったので個人的なタイミングも良くてビックリでした。

    今回、展示されていたのはカイカイキキ工房により模写された黒田清輝の「智・感・情」と3人の絵師(Tony、KEI、大槍葦人)による3組の4種類の絵と、それの習作や行程表や連絡表等すべてが展示されていました。

    そして、どれも全てが素晴らしかったです。Kaikai KikiのWEBに以下の様に書かれていました。

    「智・感・情」は、よく知られた明治時代の洋画家・黒田清輝の名作です。国内では裸体画として物議をかもしながらも、1900年に開催されたパリ万博では銀賞を受賞しました。日本人女性をモデルにした最初の油彩の裸婦作品ですが、当時としての理想的な体型を追求した「最先端の女性像」であり、日本の伝統的な金地の背景に、西洋絵画的な極めて写実的な描写で人体のみを配し、さらに明確な輪郭線を用いた絵作りは、そのモチーフとともに、非常に挑戦的なものでした。

    そのテーマをまさに上手く利用した作品でした。現代に置ける「最先端の女性像」を3人の絵師に任せることで実現し、さらに漫画的な絵を利用するということは明確な輪郭線というものも上手く利用しているともいえるのでモチーフとして非常に利用しやすいものだったのかとも思えました。

    そして3人の絵師が作っている絵を比較しながら観ることができる最後の機会だったかもしれないと思うと観れて良かったです。3人とも比較しながらみると、それぞれの強みとかが観れて面白かったです。あまり大きなポイントではないだろうけど、どの絵師が好きとかいう好みも出てくるだろうなぁ。

    背景は金/プラチナ/金とプラチナで作られていて、当時とは違った解釈での日本画の金地の背景を上手く利用しているように思えます。

    そもそもの黒田清輝さんが裸婦画で物議を起こしたということと同様で、この3人の絵で現在の裸婦を表しつつも物議を起こすのではないか?ということも考えさせられるというのはかなり面白かったです。椹木野衣さんはTwitterで以下のようなことをつぶやいていました。

    村上隆 @takashipom はこの「黒田清輝へのオマージュ。」で、近代における日本画と洋画の分裂をオタク文化を芯に再統合し、しかもそれをアートとして西欧近代に送り返すという「4種混合画」を、驚くほど高い次元で完成させている。

    なるほど。確かに高次元で完成させられていてそれだけを観ても絵画として成り立っているのがスゴかったし、オタクの文化、ひいては今の日本文化の一部を上手く切り取って海外に紹介しているということにもなっていると思う。これはかなりスゴいことだと思います。とにかく短かったけど、観に行けて良かったです。

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    芸術闘争論
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  • 加藤泉「Paintings and Sculptures」- NADiff Gallery

    加藤泉「Paintings and Sculptures」- NADiff Gallery

    加藤泉 「Paintings and Sculptures」をナディッフアパートで観てきました。

    加藤泉さんは細々と売れないアーティストの時代を10年以上も続けていた中、ある日突然ヨーロッパからのオファーが来て一気にトップアーティストに上り詰めたそうです。

    作品は独特の世界観のなかにある胎児のような子どものようなモチーフのペインティングや彫刻というものなんですが、その独特で強烈な世界観は確かにインパクトがあります。

    今までの加藤さんの作品のイメージだと、木彫りの彫刻のような作品か、油絵のような絵画の作品のイメージだったのですが、今回はフィギュアでした。これは、作品集に作品をつけるためにそうしたのか、それ以外の意味があるのかは分かりませんが新たな一手として面白いなぁと感じました。フィギュアというところで、ここからどうなっていくのかという余白があってこれからが気になります。

    BOOK

    OTHER

  • 藤堂良門「7000 Basalt」- ART FRONT GALLERY

    藤堂良門「7000 Basalt」- ART FRONT GALLERY

    藤堂良門 「7000 Basalt」を、アートフロントギャラリーで観てきました。

    前にも何処かで観たような気がするんですが、どこだかわすれたなー。って思っていたんですが、調べてみると神奈川県民ホールギャラリーでやっていた「日常/場違い」のようです。

    今回は、石や本の間にものすごく純度の高そうなガラスが入れ込まれていて、そこに新たな空間が作り出されているような作品でした。

    そのほかにも、本を透けるような紙で重ねて表した物や、遠くから観ると単なる石なんだけども、近くで観ると本のような紙で重ねて一つの石のような物になっている作品などです。ガラスの作品は、前も同じような作品でしたがそのときは柱とかにガラスを挟んだような大きな物もありました。

    本などはそのタイトルだけに集中されることになり新たな意味がつけ加えられているような感じでした。石も本来年月を重ねてそのようになるものに、あらたな空間が加わる事で、意味や観た目も変わっている面白いものになっていると思います。

    とにかく歴史や時間などが染み付いた物の一部を透明にすることによってあらたに見えてくる何かを見せているという印象でした。そのほかの立体もそういう歴史や時間を封じ込めたり解放したりしているような印象でした。

  • 木村了子展「楽園」- MIZUMA ACTION

    木村了子展「楽園」- MIZUMA ACTION

    木村了子展「楽園」をMIZUMA ACTIONで観てきました。

    なにやら妄想を素晴らしく現実化させているという点でかなりスゴいところまでいるような気がしました。それがまるで日本画のような雰囲気で大きくあるもんだからかなりのインパクトでした。一体なんの妄想なのかというと美男子の妄想ですね。

    入ってすぐに巨大な屏風絵が2つあって、片方には筋トレしている美男子が、片方にはまるでジャニーズのような美男子同士がホモソーシャルくらいの勢いで楽しみながら生活しているみたいな絵でした。

    手法的に日本がなのかどうかなのかはイマイチ詳しくはわかりませんが、漫画、特にちょっとマッチョなタイプのBL漫画にありそうなタッチの絵を屏風に書いてあれほど大きくアピールしてくるともの凄い圧力がありますね。

    そこに妄想の力というかジャニーズ的な美男子やら筋肉やらへの偏愛のような力を感じました。なんかゲイの人達とかもかなり喜びそうな感じだったなぁ。そこまでの力がみえてくるとかなり面白く感じることもできました。

  • 五月女哲平「猫と土星」- 青山|目黒

    五月女哲平「猫と土星」- 青山|目黒

    五月女哲平さんの「猫と土星」を、青山|目黒で観てきました。

    モチーフを平面に置き換えて、色と形のバランスで絵画の画面を構成しているような、平面絵画で絵画とイラストの間のような、絵画には収まらなくてもいいという自由度を感じました。

    おそらく、それは立体感を意図的に排除したような形や、色の配色のバランスから来ていて、実際にインテリアショップでみるような色合いのようにも感じでられるけども、ファンシーになりすぎないというバランス感があって、美術な文脈以外でも見る機会がありそうな気がしました。

  • 五十嵐淳「状態の構築」- ギャラリー間

    五十嵐淳「状態の構築」- ギャラリー間

    五十嵐淳さんの「状態の構築」をギャラリー間に観に行きました。

    五十嵐さんの建築っていうのはあまりよくしらなかったのですが、かなりの数北海道にあるようです。

    北海道という土地柄なのかどうかはわかりませんが、あまり高層な建築ではなく、四角くしっかりと囲まれた建築が目につきました。その中でも単調に四角く囲っていくのではなく、その四角い空間をどのように組み合わせていけば、あらたな行動がうまれてくるのかを考えているような複雑な形をした建築が多かったように思えます。

    詳しくはもっとどういう考えで建築をつくっているのか?とか今回の展示に合わせて出た本を読まないとわからないかもしれませんが今後出て来る人なんだろうなという感じがしました。とりあえず写真をたくさん張っておきます。

    PHOTO

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    五十嵐淳/状態の構築
    五十嵐淳/状態の構築

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  • 「佐賀町アーカイブ COLLECTION plus, 1 大竹伸朗 展」- 佐賀町アーカイブ

    「佐賀町アーカイブ COLLECTION plus, 1 大竹伸朗 展」- 佐賀町アーカイブ

    「佐賀町アーカイブ COLLECTION plus, 1 大竹伸朗 展」を観にいきました。

    昔、佐賀町エキジビットスペースという有名なスペースがあったんですが、現在はなくなってしまっています。そのスペースでやった膨大な展覧会資料をアーカイブしてそれぞれ発表していくという展覧会です。今回は大竹伸朗さんの展示で過去の古い作品がいくつか並んでいました。

    さらに今回の為に新しい作品もありました。現在の大竹さんの作風とも違うような大きな作品とかあったり、逆に今に通じるような作品もあったりで大竹さんの昔を知るという意味で面白かったです。とくに新しいものとかがスゴいとかそういうのもなかったのですが、過去の物とのコントラストはありました。

    佐賀町エキジビットスペースというものがあったということだけは知っていて、知った頃にはもうなかったのでかなり今後の展示も楽しみなスペースです。

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