チェルフィッチュ × 金氏徹平さんの「消しゴム森」を金沢21世紀美術館に観に行きました。
チェルフィッチュ × 金氏徹平さんの、消しゴムシリーズの美術館版となる「消しゴム森」です。
消しゴムシリーズでやっていることは、おそらくその演劇に出てくる役者や舞台美術などのすべてのものを等価に捉え、人がものを使うのではなく、ものが人を使うようなことが起こる。
そんな関係性を曖昧に新しくしていく演劇だと思われます。そこは、美術館のWEBページを見ると書かれています。
「消しゴム山」でやっていた劇場という空間の制限や、役者と観客という関係すら曖昧にしてしまう。それが美術館版の「消しゴム森」だと思いました。
美術館のいくつかの展示室があるので、何も起きていない空間や、何かが起きている空間、何かが起きているかもしれない空間など、曖昧に存在し、それらを自由に行き来することができる。
展示室を見ているとある時突然パフォーマンスをしていたりすることがありました。パフォーマンスといっても、役者が何かをしていることもあるし、していないような場合も。
または、役者が映像として空間にものと並列に設置されパフォーマンスをしている場合などもありました。
そして、役者はものを移動させ、常に様々なものが曖昧に変化していく。そのような空間の中では、観客すら、自ら移動するものであり、役者として演じさせられているとも言えるようでした。
いくら状況を説明しても、一体何が起きているのか分かりづらく、体験してみないと説明はできないと思ってしまいます。
そんなですが、こちらのページで360°の動画がこちらで体験できます(現時点では無料公開されていました)。これもまた実際の体験とは違った体験ですが、雰囲気の一端がわかるのではないかなと思います。
観客のための演劇や作品ではなく、新たな関係性を見つけるような作品でした。おそらく消しゴムシリーズをいくつか体験することによち、消しゴムシリーズの見方のようなものが新たに見つかっていくように思いました。
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BOOK
INFO
チェルフィッチュ × 金氏徹平「消しゴム森」
会場:金沢21世紀美術館
会期:2022年2月7日(金)〜2月16日(日)
開館時間:11:00 – 17:00
ライブパフォーマンス:11:00〜16:00
WEB:https://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=45&d=1778
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