森千裕さん・金氏徹平さんの、どちらの作品もありつつ、さらには共同のCMTK名義の作品があるという展覧会です。
どちらの作家さんも知っているので、共同で作った作品が楽しみでした。共同で作った作品はCMTK名義で基本的にはレンチキュラー(シールとかにある、右からみたり左からみたりすると図像が変わるもの)をつかった作品でした。
森千裕さんの写真の作品をレンチキュラーをつかって、金氏徹平さんが、コラージュしているようなタイプの作品でした。最近色々なところでCMTK名義での展示があるので、これから見る機会が多そうです。
レンチキュラーというと、現代アートのなかではラファエル・ローゼンダールさんのイメージが強いですが、使い方はどちらかというと何かのオマケなどについているシールのような使い方に近いように感じました。
レンチキュラーを使うと、見る位置から作品の見え方が変わっていくのですが、今回のCMTKの「Star & Dust」という作品は、マイケルジャクソンなどのスターの写真と、普通にも思える何でもない写真がコラージュされている作品であるようです。
レンチキュラーで角度を変えると、マイケルジャクソンと一緒に見えてくる、一見普通の写真は、なんだかスターとの対比というよりも、その日常を切り取ったようにも見え、ストーリーがコラージュされているようにも感じました。
今回は、CMTK・森千裕さん・金氏徹平さんのそれぞれの個々の作品があるため、作品のつながりのようなものをグラデーションのようになんとなく感じたりもしたのですが、CMTKとしての作品が適度に違うタイプの作品なので、3人展のようにも見えるので不思議な感じがしました。
境界がありつつも、曖昧で、その曖昧な感じが、普段の作品もいつもと何か違うようにも感じてしまう面白い展示でした。
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INFO
森千裕、金氏徹平、CMTK
「ねてるひとと、おきてるひと (The sleeping one, and the one that is awake)」
会場:PARCEL
会期:2022年12月10日(土)- 2023年1月29日(日)
開館時間:14:00 – 19:00
休館日:Mon / Tue
WEB:https://parceltokyo.jp/exhibition/the-sleeping-one-and-the-one-that-is-awake/
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