投稿者: watanabe

  • 都築響一「HELL」- ムエルテ画廊

    都築響一「HELL」- ムエルテ画廊

    都築響一さんの「HELL」をムエルテ画廊で観てきました。

    都築響一さんがタイに何カ所もある地獄遊園地?のようなところを取材した写真集のようなものに関連した展示です。

    都築さんがどういう方か知っている人は、すぐに想像がつくかもしれませんが、写真家かつ編集者かつライターというかたで、秘宝館や村おこし施設など悪趣味な珍スポットを取材していたりするので、その流れのなかの作品のように感じました。

    タイは仏教国なので、地獄というものの考え方が結構あるみたいで、地獄遊園地みたいなものがあるようです。

    世界に埋もれている謎の文化?を露出させていて面白いんだけど、なんかカルチャーショックだったり。あと、ベジタリアンフェスティバルってやばいかなりぶっ飛んでるタイのフェスティバルの写真も写真集に載ってました。とにかく飛んでる。

    BOOK

    HELL ~地獄の歩き方<タイランド編>“></a></figure><div class=
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  • Chim↑Pom「REAL TIMES」- SNAC

    Chim↑Pom「REAL TIMES」- SNAC

    Chim↑Pomの「REAL TIMES」をSNACで観てきました。

    何だかんだで、最近話題になっているChim↑Pomの最新の展覧会がSNACで6日間だけやるということだったので、初日に行ってきました。

    今回の話題はやはりTVのニュースでも取り上げられてしまっている、LEVEL7.feat「明日の神話」です。渋谷の明日の神話に今回の福島第一原発事故の絵を追加したというもので、いかにもChim↑Pomらしいやり方で話題をさらっています。その絵もあったし、その映像も流れていました。作品自体はコンセプトアートに近い文脈にある気がするので、もうその役目を果たしている感じと思っています。

    今回の作品の中に前もみた「不撓不屈」のやつもありました。これは広島の(あの問題になった)時に、現地の有名な被爆者の方から話を聴いたりしている時に、仲良くなり、その後今回の原発の事があってからどう思うか聴いてFAXで帰ってきたというもので、下に書かれている人の英知を信じるという言葉が重くのしかかってきます。

    そのほかにも、現地でボランティアをしてその現地の仲間たちと気合入れを100連発でやるとかもナカナカ良い映像でした。実際のところどこまでボランティアをしてたのか?とかわかりませんが、とにかく現地で勢いで気合い入れをするというのは、Chim↑Pomのスピード感に通じることもあるし、力もあったように思えました。

    そのほかにも、今では入れない地域にいつ撤去されるかわからない旗を掲げたり、かかしを立ててきたりなんていう作品もありました。とにかく日本の今という意味では外せない今回あった原発の事故を捉えることがChim↑Pomのリアルタイムということだったんだと思えました。そして、やはりChim↑Pomのスピード感を感じることができました。

    彼らはやっぱりなんかやろうぜ!って盛り上がって悪ふざけしちゃうくらいの早いスピード感でものをつくりつつ、ギリギリのラインをスケールを変えてやっちゃう所がスゴいと思うのでそれを感じられて面白い展示だったともいます。もちろん悪ふざけのようなギリギリのラインだから嫌いな人もいると思うけど、話題になったもの以外もみたらChim↑Pomは面白いです。

    PHOTO

    BOOK

    Chim↑Pom---チンポム作品集
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  • 「ヘンリーダーガー展」- ラフォーレミュージアム原宿

    「ヘンリーダーガー展」- ラフォーレミュージアム原宿

    ヘンリーダーガー展をラフォーレミュージアム原宿で観てきました。

    ヘンリーダーガーというと2007年の原美術館の展示を観にいっていたんですが、その後上映されていた映画は見逃しているので、2007年以来となります。

    ヘンリーダーガーを理解する上では、やはり彼がどういう人物でどういう生活をしてきてどうやって作品が発見されたのか?その過程を知ることで作品の見え方が変わってくると思っています。

    原美術館の時は作品の点数もそれほど多くなかったという印象が残っています。それはダーガーをある程度知っている人が見に来るというイメージだったからかな?と想像しました。

    今回の展示は、全く逆で何も知らない人が観に来てもわかりやすく理解できるような構成になっていたように感じました。

    (最後のまとめまでしっかりしすぎていてちょっと説明しすぎじゃないかな?って思うところもありました。それくらいわかりやすく丁寧でした。)

    ヘンリーダーガーは、施設にいられるような少年時代を経て、病院の清掃員として働きながら誰に知られることも無く「非現実の王国で」という作品を作っていて、彼の死後にそれが発見され、あまりの膨大な量とその内容にアートとして広められているという人です。

    今回展示は、彼の人となりや、「非現実の王国で」内容にも軽く触れつつ導入となる部分と概要を説明、それを著名人がどう捉えているかというところまででパッケージされている展示でした。

    原美術館で展示をやった時には、その造形や絵画として面白い部分に焦点があっていたように感じたので、今思うと華やかな色合いや画面の構図がにぎやかなものが多かったように感じます。ダーガーのメルヘンの部分を強調した展示だったように思えました。

    今回は「非現実の王国で」の概要をすべて網羅しようとしたのか色々なタイプの絵があって、グロテスクな物もたくさん混じっていました。そのあたりはあまり見た印象がなかったのでなかなか興味深くみれました。そのあたりから戦争や神への執着のようなものも感じ取れましたし、自分の孤独も感じれました。

    今回の展示をみて、ダーガーがどんなことを思い、どんな気持ちで作品をつくっていたかに少しだけ迫れたような気がしましたが、(最後の著名人の感想でも何人かの方が触れていたが)一体それが良いことなのか?本当は誰にも見せたくなかったであろう作品を観られるという行為、自分に内面に誰かが迫まってこようとする行為それはどうなんだろうな。と感じたりもしました。そう考えると原美術館のアプローチが良いような気がします。

    とにかく、わかりやすく丁寧に説明して、まとめまでつけてくれるという展示だったので、初心者の方には非常に観やすい展示だったんじゃないかと思います。ボリュームも会場の広さの割にはあった(というか、会場が狭すぎた。あの点数を置くならもうちょっと広い美術館がよかったなーなんて思ったり。)ので、楽しめる展示でした。

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  • 荒木経惟「写狂老人Aのフィルム・ノスタルジー」

    荒木経惟「写狂老人Aのフィルム・ノスタルジー」

    荒木経惟さんの「写狂老人Aのフィルム・ノスタルジー」をタカ・イシイギャラリーで観てきました。

    写真はフライヤーを撮影したものです。

    荒木経惟さんの展覧会ですね。「幸福だった時間を思う気持ち(ノスタルジー)こそが人生だと」感じたというような説明があったのですが、確かにそういうノスタルジーな部分を読み解くこともできるのかもしれませんが、どうしても、荒木経惟さんの写真を見慣れていない自分にはまず生々しさの方に目がいってしまいますね。まあそれが作風なのだから、そこから先を見て行かないと面白くないのかもしれません。写真についてはまだまだ勉強不足なので如何せんこんな感想になってしまいました・・・。

    BOOK

    チロ愛死
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    荒木 経惟
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    陽子 (荒木経惟写真全集)
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    荒木 経惟
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  • 藤本由紀夫「n / t -phonography / photography-」- ShugoArts

    藤本由紀夫「n / t -phonography / photography-」- ShugoArts

    藤本由紀夫さんの「n / t -phonography / photography-」をShugoArtsで観てきました。

    写真はフライヤー等を撮影したものです。

    藤本由紀夫さんといえば、まだそれほどアートをみていなかった2007年に大阪の国立国際美術館で「+/-」という展覧会をやっていた時に初めて観ました。

    そのときはレコードを使った音を視覚的に見せるような作品や、ビートルズが正規のアルバムで発表した曲を全て同時にかけることで聴こえてくる音が遠いことでホワイトノイズに近づき、近いことで個々の曲に聴こえてくるという作品などでした。

    それを観てスゴく興味を持って、その後、ShugoArtsで「遠/近」という展覧会をみたりしていて、共通してそのタイトルにあるようにものの見方を変えて、新たなものを見せるというようなことを視覚や聴覚をつかって行っている人だと思っています。

    そんななか、今回の展示は「私たちは今、目で音を聞き、耳で絵をみている。」藤本由紀夫 という言葉が示すように音を表現する物を観たり、蓄音機等でレコードを作るかのように光を記録することを意識している作品がありました。

    通常耳で聞く物をどうにかして目で見えるようにする。目で見えるものをどうにかして耳で聴こえるような物にする。それが直接的に動作しているような作品は今回は無かったけれどもその過程のようなものを作品としているように思えて面白い作品でした。

    単純にそのものが何を示しているかわからなくてもキレイだとかいう部分もあり、いつも面白くて次の新しい作品がいつ見られるのかが気になります。

  • 「ネオ・ブッディズム」

    「ネオ・ブッディズム」

    「ネオ・ブッディズム」をKIDO PRESSで観てきました。

    亀島 悠平さん、小林 裕子さん、土屋 裕介さん、横山 麻衣さんの4人の作品があるというグループ展で唐澤茉也さんがキュレーターとして参加しているという感じでした。

    ネオ・ブッディズムというタイトルの意図を感じrられなかった。なんか静かな作品が多いといえばそう感じることもできたけど、別にブッディズムってそんな表層的なことをいってる訳でもないだろうし。

    グループ展にすると個々の作品の点数が少なくなってくるから、展覧会のコンセプトをより明確に強力に出す必要があるのかな?って思っているんだけども、そこがあまりわからなかったです。小林 裕子さんの作品とかはもうちょっと見たいなぁって思ったりしました。

  • ニック・マウス「Reversible Surface」- hiromiyoshii

    ニック・マウス「Reversible Surface」- hiromiyoshii

    ニック・マウス「Reversible Surface」をhiromiyoshiiで観てきました。

    写真はフライヤーを撮影した写真です。

    説明等もあまりなかったし、簡単に調べてみたのですがあまり出てこなかったので、どういう作家さんなのかイマイチよくわからない感じでした。

    抽象画のような街や人物を切り取っているのだけども、それをフォーカスしている部分を自分で書き換えて作品にしているようなタイプの作品が多かったように思えます。街とかを切り取るタイプの作品は個人的には好きで、銀?プラチナ?的な色を削ったりして作品にしてあるものとかもあってなんだかもうちょっとわかれば面白かったかも。勉強が必要です。

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    Nick Mauss: Geschenkpapiere
    Nick Mauss: Geschenkpapiere

     

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    Kirsty Bell Emmelyn Butterfield-Rosen
    Buchhandlung Walther Konig GmbH & Co. KG. Abt. Verlag
  • 「ハンス・ヨゼフソン 展」- 小山登美夫ギャラリー

    「ハンス・ヨゼフソン 展」- 小山登美夫ギャラリー

    ハンス・ヨゼフソン展を小山登美夫ギャラリーで観てきました。

    写真はフライヤーを撮った写真です。

    抽象的な彫刻作品だったのですが、どうやら全て人間をモチーフにしている作品だったようです。英語字幕で78分もある動画はさすがに全部はみなかったのですが、その作品だけを観てもスゴく力強い念のようなものが込められているんじゃないか?と感じるような作品でした。

    彫刻自体に生命の力強さを感じました。造形だけみると抽象的でほとんど人だかなんだかわからないものもあったりするんですが、生命や魂ともいいたくなる何かが、人なんだということを理解できるようにしているような作品でした。

    BOOK

    Hans Josephsohn
    Hans Josephsohn

     

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    Gerhard Mack
    Scheidegger & Spiess
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    Hans Josephsohn. Eine Kunst des Zusammenhangs
    Gerhard Mack
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  • 田口行弘「Pan! Pan! Pan!」- SNAC

    田口行弘「Pan! Pan! Pan!」- SNAC

    田口行弘さんの「Pan! Pan! Pan!」をSNACで観てきました。

    田口行弘さんというと、僕が見た覚えがあるのはαMの複合回路で観たのを覚えているのですが、この時は影と実態の境界を歩くような作品でした。そのような虚数と実数の間のような間のないところの間をみせるアーティストなのかな?って思っていたんですけど、今回はそれとはまた違うタイプの作品でした。

    今回の作品は2つあって、一つはパラパラマンガを写真でつくるというタイプの作品で、これは言ってみれば現実でアニメーションをつくっているという感じでしょうか?実際ではあり得ないことが起きるアニメを利用して実際には起きないことを起こすという感じにも捉えられました。

    もう一つは2人で会話をしているのだけど、間に一人言葉を伝達する人がいるという作品。音を空気の振動と捉えるならばその振動役の人間がいるというような作品です。

    αMで見た作品とかからも感じたことではあるのですが、何となく見えないものに実態を与えようとしているのかな?という印象を受けました。実際はそこに無いものをあるように表現するにはという感じで面白かったです。

  • ホンマタカシ「between the books [Mushroom…]」- limArt

    ホンマタカシ「between the books [Mushroom…]」- limArt

    ホンマタカシさんの「between the books [Mushroom…]」をlimArtで観てきました。

    東京オペラシティアートギャラリーで開催中のホンマタカシさんの「ニュー・ドキュメンタリー」展が中心となっていて、そこから派生した9つの展覧会「サテライト9」の中の一つの展示です。limArtでは、キノコの写真を中心とした作品群でした。

    キノコの写真というと、なんか自然の中にあってそれを撮っている写真が多いと思うのですが、このキノコの写真は自然と切り離されてキノコというものにフォーカスしているような感じで、特にキノコの形状というものに目がいくようになっていたように思えます。

    やはりホンマさんは一般的に思える切り取り方とは別の切り口を写真で切り取っているという感じがしますね。

    BOOK

    ホンマタカシDiaries2010~2011―ホンマタカシ作品集 (インプレスムック PHOTO GRAPHICA)
    ホンマ タカシ
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    美術手帖 2011年 04月号
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    美術出版社
    たのしい写真―よい子のための写真教室
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    OTHER

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  • ホンマタカシ「Seeing Itself <建築写真編>」- Gallery koko

    ホンマタカシ「Seeing Itself <建築写真編>」- Gallery koko

    ホンマタカシさんの「Seeing Itself <建築写真編>」をGallery kokoで観てきました。

    東京オペラシティアートギャラリーで開催中のホンマタカシさんの「ニュー・ドキュメンタリー」展が中心となっていて、そこから派生した9つの展覧会「サテライト9」の中の一つの展示です。gallery kokoでは、建築写真を中心とした作品群でした。

    通常、建築写真というとGAとか建築雑誌といわれるもので観る機会が9割以上なんですが、そういう建築写真とは違うものでした。通常の建築写真は建築が画面のほとんどで、それで完成している物だと思うのですが(それで良いと思う)、ホンマさんの写真は建築だけで写真が成り立っていないという感じです。それ以外の要素も含めて写真がなり際立っているような気がしました。

    それ以外に展示の仕方もなかなか面白かったのですが、ぶっちゃけちょっと見難かったですが。双眼鏡で遠くにある写真をみるっていうのはいいんですが、やっぱりしっかりと観たかったなぁっていう気もしました。でも、面白い展示方法でした。

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  • ホンマタカシ「フォトグラフス」- Gallery360°

    ホンマタカシ「フォトグラフス」- Gallery360°

    ホンマタカシさんの「フォトグラフス」をGallery360°で観てきました。

    ホンマタカシさんは今回かなり色々なところで同時に展覧会を開催しているみたいです。東京オペラシティアートギャラリーで開催中のホンマタカシさんの「ニュー・ドキュメンタリー」展が中心となっているのかな?そこから派生した9つの展覧会「サテライト9」をやっているみたいです。

    その中の一つです。ホンマタカシさんの写真を意識してみるのは恐らく初めてなんですが、どこかで多分見てるんだろうなーと思いました。

    Gallery360°での展示は、結構都市を切り取ったような作品が多くそしてさわやかで明るいそらの色など、色でクールな感じをあらわしつつの作品が多かったです。都市にありながら都市でなくても成り立つしかしそのなかに人や街の空気感があるような。そんな切り取り方が良かったです。

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    ホンマタカシDiaries2010~2011―ホンマタカシ作品集 (インプレスムック PHOTO GRAPHICA)
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    美術手帖 2011年 04月号
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  • 東松照明 – タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー / フィルム

    東松照明 – タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー / フィルム

    東松 照明さんの作品をタカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムで観て来ました。

    かなり昔からの色々な写真があって色々なタイプの写真があったように思えました。あと緊張感のある感じがしました。

    まだ写真についてどうやって観たらいいのかよくわかってないないですが。モノクロームがあう写真だなと思いました。

    森山大道さんとかに近い感じがしましたが、緊張が違うというか・・・。うーむ。写真についてももうちょっと勉強しないとな・・・。全然内容がなくてスイマセン。

    BOOK

    東松照明写真集 camp OKINAWA (沖縄写真家シリーズ 琉球烈像 第9巻)
    東松照明1951‐60
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    東松 照明
    作品社
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    時の島々
    時の島々
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    今福 龍太
    岩波書店
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  • フィロズ・マハムド「ラメンテーション」- OTA FINE ARTS

    フィロズ・マハムド「ラメンテーション」- OTA FINE ARTS

    フィロズ・マハムド「ラメンテーション」をOTA FINE ARTSで観て来ました。

    あいちトリエンナーレで豆の戦闘機を作っていた人ですね。あいちトリエンナーレは写真撮れたので、それも載せておきます。これの縮小版が今回の展示でも出ていました。

    この作家の事をしるにはどうやらバックボーンが重要なんだということを、あいちトリエンナーレのときに覚えたのでバックボーンを思い出してたのですが、解説に丁寧にかいてあったので、引用させてもらいます。

    展覧会タイトルの「ラメンテーション」は、戦争や衝突がいろいろなレベルで人々に与える深い悲しみや喪失感を意味します。キャンバスに描かれる人物像たちはいずれも戦争の渦中に置かれますが、とくにプラッシーの戦の物語は、インド史において英仏列強の代理戦争として位置づけられていつの時代も国家に翻弄される民の生活が印象的です。

    絵画作品は、17世紀ムガール帝国時代を舞台に繰り広げられたベンガル地方のナワーブ(太守)とイギリス東インド会社間の長い争い、プラッシーの戦を描いています。2点組で構成される作品は、相反する要素を表しています。止むことのない争いや王とお妃の愛情と悲しみ、また軍国主義と偏見という相互作用などを描き出しています。
    また穀物で表面を覆われた『Fatboys』は、戦時下における軍国主義と政府が対峙する市民との対立を示唆します。政府は莫大な予算を軍備に注ぎ込み、兵器や軍用戦闘機は国の財政と民の生活を疲弊させます。軍国主義はますます高慢になり、来たる有事へ備えるのが常です。古代より現在に至るまで戦争はあらゆる富を使い果たし、挙句に生命に関わる食糧までも奪い去る、この矛盾と悲しさは変わることはないとフィロズ・マハムドは考えます。

    ということで、バックボーンをしらないとなんかイマイチピンと来ないのですが、知るとなるほどなって感じです。バングラディッシュらしさが出ていました。

    この本は行く時に読む本だから、参考にならないか。

    BOOK

  • Richter & Twombly「New Edition Works」- WAKO WORKS OF ART

    Richter & Twombly「New Edition Works」- WAKO WORKS OF ART

    Richter & Twombly「New Edition Works」をWAKO WORKS OF ARTで観て来ました。

    ゲルハルト・リヒターの、ガラスとラッカーを用いた作品「アブダラ」のシリーズと、サイ・トゥオンブリーのドライプリント作品「チューリップ」のシリーズをが展示されていました。

    リヒターはこのシリーズ以外にもペインティング?っぽいのが一つありました。

    リヒターは絵の具を堆積させたような抽象的なペインティング?のようなガラスの裏から色をのせていったような作品でした。

    サイ・トゥオンブリーはチューリップとわからなくなる位近くから撮った写真のプリントでした。ぼやけることでの抽象性が見えてくる作品でした。

    BOOK

    GERHARD RICHTER  ゲルハルト・リヒター (DVD付)
    アルミン・ツヴァイテ 清水 穣 林 道郎 畠山 直哉
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    ゲルハルト・リヒター Gerhard Richter
    Gerhard Richter 清水 穣
    Wako Works of Art
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  • 「かみの道具4 ネンチャクシコウ展」- リビング・モティーフ

    「かみの道具4 ネンチャクシコウ展」- リビング・モティーフ

    「かみの道具4 ネンチャクシコウ展」をリビング・モティーフで観て来ました。

    紙というすべて利用可能性が出きったと思われるような物の可能性を追求している、かみの工作所とデザイナーが組んで新たなプロダクトを作成したようです。参加デザイナーと作品は以下の感じ。

    ・三星安澄|オリボン
     折ったり貼ったりすることで、様々なかたちがつくれるリボン
    ・山田佳一朗|トリノス
     鳥が小枝や葉をくっつけて巣をつくるように、自分だけの巣作りを楽しめる器
    ・安積 伸|貼プランター
     粘着シールで窓ガラスに貼り付けることのできるプランター
    ・トラフ建築設計事務所|tapehook
     見る人に不思議な印象を与える、テープの性質からヒントを得たフック
    ・サダヒロカズノリ|ミーーーラ
     送って喜ばれる、驚きとユーモアにあふれたポストカード
    ・寺田尚樹|Par Avion よく飛ぶ紙飛行機便箋
     空を飛ぶ紙飛行機のお手紙、文字通りの「航空便」

    ですね。特にトラフの作品がよかった。マスキングテープのような見かけのフック、紙なのにものをかけたりできるっていうのは観てる方からの意外性もすごかったし、面白さもあったし、部屋にあることを考えても便利でおもしろいという日常が楽しくなるツールって感じでした。展示の仕方も偽物のマスキングテープをちょっと配置してるのもおもしろかったです。

    関係ないですが、かみの工作所の本についてる、横山裕一さんの紙の名刺入れ欲しい。

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    かみの工作所の本 紙の可能性を追求するデザインプロジェクト (design×paper)
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    空気の器の本 1枚の紙からできる不思議な器 (design × paper 01)
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    TORAFU ARCHITECTS 2004-2011 トラフ建築設計事務所のアイデアとプロセス
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  • 中山英之展「小さくて大きな家」- AXISギャラリー

    中山英之展「小さくて大きな家」- AXISギャラリー

    中山英之展「小さくて大きな家」をAXISギャラリーに観に行きました。

    中山英之さんは、イメージで石上純也さんに似た路線という感じだったんですが、今回の展示をみて、それは違うという感じでした。

    今回、中山さんの作品をやっと知った感がありました。どうしてもとびらプロジェクトの印象が強くて、余り建築らしからぬ、イメージで建築自体を更新しようとしているような人かと思っていたのですが、実際はそんなこともなく、建築らしい建築を作ってました。

    今回は色々な作品の模型が出てたのですが、大体が外側と内側の意識を変えるような仕組みになっていた様な物が多かったです。

    あとは形がフレキシブルに変わるような。建築というと固定されたイメージというか、壁があるとかドアがあるとか屋根があるとかそういうようなところから考え直すような作品がいくつかって感じでした。

    展示方法は恐らく自分で作ったような机の上に敷地と見立てたテーブルクロスを敷いて、その上に建築模型をならべていて、なかなか見やすくて面白い模型の見せ方をしているなという感じになっていました。これからどんな作品をつくるのかが楽しみです。

    PHOTO

    BOOK

    中山英之/スケッチング (神戸芸術工科大学レクチャーシリーズ 2-3)
    中山 英之
    新宿書房
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  • 河村要助「伝説のイラストレーター 河村要助の真実」- クリエイションギャラリーG8

    河村要助「伝説のイラストレーター 河村要助の真実」- クリエイションギャラリーG8

    河村要助さんの「伝説のイラストレーター 河村要助の真実」をクリエイションギャラリーG8で観て来ました。

    「1960年代後半以降のスーパーリアル・イラストレーション全盛期、衝撃的に登場し、その後のイラストレーション史に大きな影響を与えた「ヘタうま」。

    河村氏はこのムーブメントを牽引したひとりとして、数々の作品を発表し、注目を集めたイラストレーターです。」という、ごあいさつ的なものを読みつつみると思ったよりも、自分がしっている人だったという事がわかってなかなか面白かったです。

    MUSIC MAGAZINEの表紙をやっている方といえば思い出す人もいるかもしれません。とにかく知らないとしても、音楽をやっている人とかがみるとなかなか面白いものがたくさんありました。ジャズの歴史をまとめたものとかもナカナカ面白かったし、YMOの3人がMUSIC MAGAZINE表紙を飾っているものの原画とか。そのほかにもドローイングみたいなものから別の作品まで紙袋とか置いてあったんですけど、ストーンズを中心にした音楽の関係図の紙袋とかでアレ欲しかった。

    ヘタうまとかいわれてるみたいですが、全然上手い。これぞイラストだなぁって思う物とかも結構あってこれは必見です。

  • 三嶋りつ惠「あるべきようわ 三嶋りつ惠展」- 資生堂ギャラリー

    三嶋りつ惠「あるべきようわ 三嶋りつ惠展」- 資生堂ギャラリー

    三嶋りつ惠さんの「あるべきようわ 三嶋りつ惠展」を資生堂ギャラリーで観て来ました。

    ベネチアのガラスをつかった作品です。ベネチアでは透明で作品を作る人はいないそうで、かなり珍しくもあり、注目されているそうです。

    かなり美しい空間にキレイに様々な物を想起させそうなガラスがならんでいました。作品自体はどう読み取っていいのかよくわからなかったですが、とにかく空間とフィットして美しい展示でした。

    展示設計に建築家の青木淳さんを迎えているようです。透明なガラスとそこに入り込むように作られた展示設計、とにかくこの組み合わせが非常に良かったです。

    床以外を可能な限り白に統一するようにしたり、通常の場所と別の位置に受付をつくるなど、引き込み方に参道のような仕組みを持たせたようですが、まさにそれが機能しているといえる素晴らしい展示でした。

    BOOK

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  • 中村哲也「炎迅」- ギャラリー小柳

    中村哲也「炎迅」- ギャラリー小柳

    中村哲也さんの「炎迅」をギャラリー小柳で観て来ました。

    F1の形状から近代の速度や振動をとりだしたというような作品のようでした。けど、イマイチ僕にはそこまで読み取れなかったです。

    今度観る機会があったらそういう視点もいれてみるようにしてみよう。造形は美しかったです。流線型というのはこういう物なんだろうなというものを形にしたという印象です。

    昔、BTAPでみた金田勝一さんをすこし思い出しましたが、あれとは見た目は少し似ていても根本的に違うかも。

  • IKEYAN CHARITY PROJECT – Petit luxe

    IKEYAN CHARITY PROJECT – Petit luxe

    IKEYAN CHARITY PROJECTがPetit luxeでやっていたので観て来ました。

    イケヤン☆という、青木良太さんを中心にして若手の陶芸家が集まって新たな風を吹かせようという組織がありまして、そのイケヤン☆メンバーたちで今回の震災に対してのチャリティーを行おうというのを観に行きました。

    思ったよりもビックネームがWEBに出ていたので期待して行ったんですが、もう売れてしまっていたのか?あまりなかったです。

    あと、欲しいのが少し大きめの器だったのですが、お店が狭かったのであまり置いてなかったので、残念ながらなにも買わずに帰りました。

    でも、チャリティーというだけあって、かなりお安い値段になっていたので、好きな作家さんのものや、丁度いい器があった人には、かなり良いイベントになっていたと思います。