ジョナサン・チャプリン「Metropolis」- NANZUKA UNDERGROUND

ジョナサン・チャプリンさんの「Metropolis」をNANZUKA UNDERGROUNDで観てきました。

ジョナサン・チャプリンさんの作品は以前にもNANZUKAで観たことがあったので、気になっていました。

チャプリンの作品において、「レンダリング」というコンピューター言語は、もはや美術用語として語られます。物体の形状、物体を捉える視点、物体表面の質感/テクスチャー、光源、シェーディングなど、チャプリンは自身の絵画制作に必要なあらゆる物理的な要素を、予め3Dプログラムを駆使したコンピューターの画面上でシミュレートします。

引用:https://nanzuka.com/ja/exhibitions/jonathan-chapline-metropolis/press-release

とあるように、3Dのバーチャルな空間をペインティングにしているような作品を作っているイメージです。

また、今回の展示はステイトメントには以下のようにありました。

3Dソフトを用いて構築されたチャプリンの新作ペインティングは、建築物を解体することで、特定の機能から解放された構造体の集合体として描かれています、そこでは、全ての要素が、無重力という美学的な力を持って生まれ変わります。デジタル空間の中において、都市は自由に可変的であり、都市のようでいて、そうではありません。またオブジェクト、モニュメント、空間のディテールを取り除かれたその景色は、より均一で本質的です。

引用:https://nanzuka.com/ja/exhibitions/jonathan-chapline-metropolis/press-release

以前の作品は実在できそうな、空間に無理のないものが多かった印象なのですが、今回は構造が空中に浮遊し、分解しているような3D空間の作品でしたでした。

CGや何らかのソフトなどで作った空間や画像のようなものを、そこからペインティングにするという手法自体はいろんな人がやっている手法だと思います。

さらにCGとしての立体データがあるのだから、そこから立体がつくられるという確率も高くなると思います。そこで、上手く絵画と連結できているイメージが取り出せるのか、絵画と違和感なく立体が並べられるかという部分があると思います。

今回はその都市としての絵画と、都市のまたは公共の象徴とも言える噴水の立体は、非常に親和性が高く絵画の中に入れるようなイメージの連結ができてとても良かったです。

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INFO

ジョナサン・チャプリン「Metropolis」

会場:NANZUKA UNDERGROUND
会期: 2023年3月18日(土) 〜4月16日(日)
開館時間:11:00 – 19:00
閉廊日:月曜・火曜

WEB:https://nanzuka.com/ja/exhibitions/jonathan-chapline-metropolis/press-release

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