今津景「Flash」- 山本現代

今津景さんの「Flash」を山本現代で観てきました。

山本現代というと何となく彫刻とかのイメージが強かったんですが、前回の松井えり菜さんに引きつづいて絵画でした。

今津景さんは、抽象的な空気を持ちながらも何かの町や風景というようなそんな作品だったんですが、光のバランスというかどこかの色がハイライトされているようなそんな印象を受けてカラフルなんだけども、同時に闇や見えない部分も多く秘めているというような作品を書いていてもの凄いその捉え方が上手いと思いました。そしてその捉え方の奥行きのようなものに引き込まれて面白かったです。

とにかく光のバランスや光の色の捉え方が良いです。街の夜の光を捉えた作品が多いのですが、その光の中に人の営みのようなものを感じさせる色合いになっていて、そのなかの生活が見えるような光を表現していてスゴく面白かったです。街以外の作品もそう捉えると人の時間や営みを感じられるようになっているように思えました。

また、光以外の部分にフォーカスを当てても構図的にスゴく面白いものを感じたり。細部へのこだわりもかなり強く感じて絵画としてかなり素晴らしいです。俯瞰してみても細部をみても同様の情報量があって、どうやってみても飽きない面白さがありました。

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