桑田卓郎さんの 「ー伝陶ー」を柿傳ギャラリーで観てきました。
柿傳ギャラリーは、京懐石・柿傳さんが運営している、陶磁器を中心に展示・販売するギャラリーです。
現代美術ではなく、お皿や器や湯呑みやお茶関係のものなどの展示販売をしています。
つまり、今回の桑田卓郎さんの作品は現代美術的な側面の作品ではなく、陶芸家としての側面の桑田卓郎さんの作品がありました。
桑田さんの作品は、茶埦(茶道具として使われるようなもの)、CUP(日常的に使用可能なもの)、オブジェ(巨大すぎる茶埦や、現代美術として展示されているようなもの)の3タイプにグラデーションはありつつも大きく分けられいます。
それらは共通して、陶芸で使われている技術や手法などが使われて作品を作られています。
今回の展示は、主にCUPの作品が多く特に新たに工房に作られたという薪窯を使った新作のCUPがメインでした。
そのため、今までのような電気窯でつくったカラフルだったりメタリックだったりする作品は少なめで、早々に売り切れていました。
桑田卓郎さんの作品といえば、今までの陶磁器としての枠を超えるような型破りな作品が多いイメージです。
しかし、今回のタイトルが「伝陶」という部分や、電気窯ではなく薪窯を使った作品という事から、新たなスタイルでありながら、陶芸の伝統を組み込んだ作品にも思えます。
初窯であるとのことで、様々なスタイルの作品がでていました。今までも様々なスタイルの作品を出しながら、いくつかのスタイルのものが定番として作品として作られ続けているので、この中から新たな定番が出てくるかもしれません。
(個人的には写真の「CUP 焼き〆 土化粧白磁 オデキ」あたりが好きでした。桑田さんなので少し変形してたりノイズがあるようなものが気になってしまいます。)
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INFO
桑田卓郎 展「ー伝陶ー」
会場:柿傳ギャラリー
会期: 2023年3月25日(土)~3月30日(木)
開館時間:11:00 – 19:00
WEB:https://www.kakiden.com/gallery/archives/59450/
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