岡﨑乾二郎さんの個展ですが、とにかくまずはステートメントを読むと今回の作品がどういう状況で作られたかよくわかるので、引用してみます。
2021年10月、岡﨑は突如として病に倒れました。6ヶ月以上にわたる入院生活や壮絶なリハビリを経て驚異的な回復を遂げた岡﨑は、再び筆を取り始めます。この一連の経験は、身体と精神さらには世界の間に存在する関係性について新たな示唆を作家に与え、さらには、芸術制作の意義についての新たな視点をもたらしたと言います。本展では、退院後から取り組んできた初公開の最新作の数々が一堂に会します。
引用:https://www.blumandpoe.com/exhibitions/topica_pictus_revisited
病に倒れ、入院生活とリハビリを経ての新作ということなんですが、以前と作品の作りというかフォーマットといわれるような部分はそのままに思えるのに、こんなに違うものに見えるとは。というのが第一印象でした。
過去の作品と細かく比較しているわけではないので、イメージではあるのですが、何もかもが変わったような、今までなかったものが作品になっている印象で、とても良かったです。これは欲しいなと思いました。
色の選択や、色の混ざり合い、筆の使い方まで、何かが今までと違うなと感じさせる部分があり、晴れ晴れとした清々しさがあるようにも感じてしまいました。
また、対になっている作品なども多くあり、両方を見ると対になっていることがわかるのですが、その共通点が確実にありながらも、一見共通点がないような絶妙な繋がりがあり、とても良かったです。
小さいながらも、十分に内容が詰まっていて、このサイズ感と思わせない広がりのようなものを感じました。
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INFO
岡﨑乾二郎
「TOPICA PICTUS Revisited Forty Red, White, And Blue Shoestrings And A Thousand Telephones」
会場:Blum & Poe Tokyo
会期:2022年9月24日 – 11月6日
WEB:https://www.blumandpoe.com/exhibitions/topica_pictus_revisited