トム・サックスさんの「Retail Experience」をISETAN THE SPACEで観てきました。
伊勢丹で「店舗体験」という展覧会を行うということは、アート作品の販売に重点を置いた展覧会だと思います。トム・サックスに以下のコメントがあります。
“Good business is the best art of all”─アンディ・ウォーホール
トム・サックス スタジオのプライオリティは彫刻にあります。ここであなたが目にするモノは、made by hand in USAです。チェア、テーブル、ランプ、キャップ、ノート、シャツなどは日用品です。しかし、それらはまた”アート”でもあるのです。慎ましやかなオブジェたちは、スタジオのエネルギーがもたらす大胆さと、細部へのこだわりを表現しています。
これらはすべて”彫刻”であります。
引用:https://www.mistore.jp/shopping/feature/women_f2/thespace3_tomsachs1_w.html
日常生活に現代アートを取り入れることを提案していきたいと考えていた伊勢丹新宿店が、この彫刻を販売するということが今回の展覧会のコンセプトともいえそうです。
実際、アート作品といえるようなものから、トム・サックスのアイコンともいえるプライウッドによるチェアやテーブル、Tシャツや、その他の小物のようなものまでいろいろ置かれ伊勢丹的な商品として陳列され販売されていました。
デパートでのアート販売というと、ただ置いてあるような販売のされ方が多いように思いますが、デパート内で展覧会が開かれそこでデパート的に販売されるという、普通に販売することがアート販売としては特殊な状況になっていて面白い展覧会でした。
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INFO
トム・サックス「Retail Experience」
会場:ISETAN THE SPACE
会期:2020年9月29日(火)〜11月30日(月)