中村佑子監督の「あえかなる部屋 内藤礼と光たち」をシアター・イメージフォーラムで観てきました。
内藤礼さんの映画と聞いてどんなものなのかなという気持ちで観てきました。内藤礼さんの作品は雰囲気というか周辺というか、そういうものがわかりやすいものではないので、そんな中でどうやって作家や作品に迫った映画ができたのかと思って観に行きました。
結果から言うと、内藤礼さんは内藤礼さんで作家や作品に迫れなかった。
しかし、それがいかにも内藤礼さんだったというような印象でした。結局のところ違う女性が内藤礼さんの母型に包まれたなかで何かが起きているというような内容だったので、内藤礼さん自身が中心にいない周辺で気配を作っている。
その状況そのものが内藤礼さんであり、それを掴むことはできないという映画でした。
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