藤本由紀夫さんの「n / t -phonography / photography-」をShugoArtsで観てきました。
写真はフライヤー等を撮影したものです。
藤本由紀夫さんといえば、まだそれほどアートをみていなかった2007年に大阪の国立国際美術館で「+/-」という展覧会をやっていた時に初めて観ました。
そのときはレコードを使った音を視覚的に見せるような作品や、ビートルズが正規のアルバムで発表した曲を全て同時にかけることで聴こえてくる音が遠いことでホワイトノイズに近づき、近いことで個々の曲に聴こえてくるという作品などでした。
それを観てスゴく興味を持って、その後、ShugoArtsで「遠/近」という展覧会をみたりしていて、共通してそのタイトルにあるようにものの見方を変えて、新たなものを見せるというようなことを視覚や聴覚をつかって行っている人だと思っています。
そんななか、今回の展示は「私たちは今、目で音を聞き、耳で絵をみている。」藤本由紀夫 という言葉が示すように音を表現する物を観たり、蓄音機等でレコードを作るかのように光を記録することを意識している作品がありました。
通常耳で聞く物をどうにかして目で見えるようにする。目で見えるものをどうにかして耳で聴こえるような物にする。それが直接的に動作しているような作品は今回は無かったけれどもその過程のようなものを作品としているように思えて面白い作品でした。
単純にそのものが何を示しているかわからなくてもキレイだとかいう部分もあり、いつも面白くて次の新しい作品がいつ見られるのかが気になります。