これを目的にして大阪に行ったんですが、悩んだあげく観に行ってよかったです。杉本さんの作品のメインは写真なんですが、それがあたかも何か違うようなものに見えたり、何か別のものを写していたりするわけで、簡単にまとめてしまうとシリーズごとにコンセプトのあるコンセプチュアルアートとかそういうものに入ると思います。
でも、やはり図録とかで見るのとは違うそこにある事でのアートとしての存在感があって、それは観に行かないと体験出来ないと言って良いと思います。前に見た時は森美術館での「時間の終わり」という色々なシリーズが集まる大きな展示でしたが、今回は杉本さんのコレクションも半分以上のスペースを使って公開されていました。
そのコレクションがまたスゴくて、こういう裏付けがあってこういう作品を作り始めたのかとか、こういうものをコレクションしてるからこそ、あんな発想が生まれるのかという様な、杉本さんの知の源泉に近いところに触れられるような展示になっていました。コレクションからそういうものを見てもらってから作品をみるということで、作品に新たな深みが出るという気もするし、これは壮大な自分のプレゼンテーションといっても良いと思えるような内容で、とても面白かったです。
例えば、何千年もの昔の化石とかのコレクションがあったりして、そういうところから、ジオラマのアイデアとなる部分があったり、または海景であらたに想像させる太古の海があったりと。そういう源泉的な部分が見れて面白かったし、普通にコレクションをみるだけでも、勉強になっちゃうなっていうくらいしっかりしたコレクションで、これを個人所有とは・・・。ビックリしました。とにかく面白かったです。大阪まで観に行ってよかったです。
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