タグ: スカイザバスハウス

  • Bosco SODI「Terra è stata stabilita」- SCAI THE BATHHOUSE

    Bosco SODI「Terra è stata stabilita」- SCAI THE BATHHOUSE

    Bosco SODIさんの「Terra è stata stabilita」をSCAI THE BATHHOUSEで観てきました。

    メキシコの作家で、個人的には知らなかったのですが、ニューヨークで今回と同様のブロックの作品を発表していたりして、メキシコ以外でも活動されている方です。

    今回のメインの作品は、そのニューヨークでの作品と同様にブロックを使った作品で、アプローチも同様に参加型という形をとっています。

    ブロック以外の作品もあるのですが、やはり中央に置かれているブロックの作品のインパクトが強いために、どうしてもそれに引っ張られがちになりますが、まわりも自然や大地などを思わせる作品が多かったと思います。

    中央のブロックの参加型の作品はブロック自体を格安の1000円という値段で販売していて、その場で持ち帰れるのですが、それによって作品自体が形状を変えていくという作品で、ニューヨークでやった時は、無料で1日間という日程だったようです。

    買ってもいいかな?と思ったのですが、この後の予定が詰まっていたためにブロックを持ち歩きながら工程をこなしていく想像が出来なかったため、購入に至らず。買うべきだったかもしれないと思いつつ。やめてしまいました。


    今回は、生きた彫刻作品として、彫刻が変化して無くなっていくというものですが、ニューヨークの時は、メキシコとの国境の壁を模していたりとさらに彫刻に意味がありより持ち帰ることに意義があったように思えます。こういう作品は、また見たくなるし参加したくなります。

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  • 大庭大介 個展 – SCAI THE BATHHOUSE

    大庭大介 個展 – SCAI THE BATHHOUSE

    スカイザバスハウスで大庭大介さんの個展を観て来ました。

    今まで偏光パールの絵の具を使って見る角度によって色が変わるような作品を作っていた大庭さんが、ホログラム系の顔料を使うことによって新たなタイプの作品を作ってきたという印象でした。今までは、光り方も含めて優しい感じの作品の印象があったのですが、今回は金属のような力強さがありました。

    エッジの立った筆の動きがわかるような力強さをより感じるようになり、新たな作品の方向性にいろいろな表情が加わって、作品の幅が一気にものすごく広がったような気がします。

    今回はさらに色のないような作品もあったりして、これからどんなものを作っていくのか楽しみになる個展でした。

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  • 宮島達男「LIFE (complex system)」- SCAI THE BATHHOUSE

    宮島達男「LIFE (complex system)」- SCAI THE BATHHOUSE

    宮島達男さんの「LIFE (complex system)」をSCAI THE BATHHOUSEで観てきました。

    カウンターの作品なので、いつも通りといえばいつも通りなのですが、池上さんと組んで作ったカウンターを今回も使ってさらに額に入れることで生命のカウントが何かの世界の中に収められている感じがありました。

    ステイトメントにはこんな感じで書いてあります。

    新作シリーズ《Life (Complex System)》(生命:複雑系)は、ステンレス製ケースのなかに配したIKEGAMI Modelのデジタル カウンター(ガジェット)とそれを結ぶ電子回路で構成され、あたかも人工生命が「孵化器」のなかで息づくように、LEDのまたたきに人工生命の静かな呼吸が託されています。生命の宇宙に接続したこれらのガジェットは、光の三原色によるさまざまな 個性の輝きとなって顕現し、やがて「0(ゼロ)」を刻む一瞬、闇に伏します。死を意味するこの暗闇もしばしの休息にすぎず、光はまた立ち上がりカウントをはじめる ー それは仏教における輪廻転生の教えでもあります。半永久的な反復を可能にするLEDテクノロジーは、複雑系の学説や宗教観のうちに結びつき、複雑な世界に開かれた生命の神秘を解き明かしながら、永遠につづく時間の流れを示唆しています。

    また、香港の世界貿易センター(ICC)を流れ落ちる数字の作品も、小型化して作品になっていたのですが、個人的にはこれは巨大だからよかったと感じました。

    小型化してしまうと実際のデジタルカウンターの方がよく感じてしまい、電光掲示板でデジタルカウンターをわざわざ表示して落としているのが、大きければいいのになと感じました。やはりあれは大きくて完成していた気がします。

    とはいえ、宮島さんの新作展なかなか面白かったです。

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  • 和田礼治郎 / アリエル・シュレジンガー – SCAI THE BATHHOUSE

    和田礼治郎 / アリエル・シュレジンガー – SCAI THE BATHHOUSE

    和田礼治郎 / アリエル・シュレジンガー 展をSCAI THE BATHHOUSEで観てきました。

    2人の作家の展示だったのですが、日本人とイスラエル人の作家でどちらもベルリンで活動をされている方々の作品だそうです。最初に目に付いたのはやはり真鍮の大きな腐食している作品でそれ自体の腐食が進行していくことで作品が変容していくのだなーなるほどなー。

    などど、気軽に見ていたわけなんですが、気が付いたらその横に火のついたガスバーナーがガスボンベに向けられていて焼けているという作品があり、これを見つけた瞬間から一気に空間に対する緊張度が変わりました。

    ギャラリーの中じゃなければ間違いなく火を止めるか、走って逃げてもおかしくない状態。しかし、ギャラリー内で作品とわかっているから見ているが、それにしても緊張感が走りました。

    こういう緊張感は実際日本ではわからないですが、イスラエルの作家が作ったとなるとこの緊張感により表したいことがいろいろわかるような気がしました。目の前にあるものや、その作り、システムそれ自体にいつ火がつくかわからないという爆発寸前の緊張感の中で生きるということの一端を感じれた気がしました。

    その他にも頭蓋骨を反転させることで生と死の反転を考えるようなものとかを作っている面白い作家さんだと思ったのですが、とはいえ、ガスバーナーを見た後はそれが気になってそれに全て持って行かれた感がありました。これは現地のその空間でみれてよかったです。体験しないと言葉にしても何もわからない、伝えられない作品でした。

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    BOOK

    Ariel Schlesinger
    Ariel Schlesinger

     

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    Christoph Merian Verlag
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  • 「Beyond」展 – SCAI THE BATHHOUSE

    「Beyond」展 – SCAI THE BATHHOUSE

    「Beyond」展をスカイ・ザ・バスハウスで観てきました。

    震災の影響なのかグループ展のような物が多いです。基本的にテーマがなくて震災の為アーティストが来れなくなって、グループ展となっているようなタイプのグループ展は取り上げていないのですが(何て感想を書いていいかよくわからないので。)、ここは「Beyond」というタイトルをつけてコンセプトありで、しかも有名作家をとりあげていたので、面白かったです。

    アート、あるいは美術という仕組みの中にはコンセプトやルールのようなものは確かに存在しますが、それを操る創造の言語は一般的な概念を軽々と超越していきます。鑑賞者との距離をはかるように近づいたり、離れてみたり、行ったり来たりする・・・。作品とのそのような対話の中で、アーティスト達の様々な創造言語が、限りなく広がりを持つものであると感じさせられることでしょう。

    名和晃平さんは、未発表作のドローイングシリーズ Line-Fragment を展示していたのですが、最初これが誰の作品かわかっていないで良いなーと思ってみていたのですが、わかった時にちょっとビックリしました。普段の名和さんの作風とちょっと違っているような気がしましたが、クオリティが高くて観ていて飽きないです。

    イェッペ・ハインさんの作品は、前におそらくSCAIで観ていたのでそれほど驚きはなかったですが好きです。嵯峨篤さんの作品もただただ鏡面のように黒い作品も好きです。中西 夏之さんの増殖していく細胞のような作品も独特の空気感がありますし、川上 幸之介さんの作品は特殊な描きかたをしていそうな特殊な絵のように思えました。そしてブライアン・アルフレッドさんのデジタル化したような何かを省略して平面化してしまった空間のような作品もかなり良かったです。こういう作品はホワイトキューブの中で観るよりも家とかでみると窓として切り取られている先がデジタルの空間として機能しそうなので、また印象が変わってきそうですが、そこがかなり面白く好きなタイプの作品でした。

    有名どころも集まっているし、名和さんなどはMOTで大規模個展も行われているのでそのあたりと絡めてみるのもかなり面白いかもしれません。

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    Jeppe Hein
    Jeppe Hein

     

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    Jeppe Hein: Until Now
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  • 安部典子「TIME LAG」- SCAI THE BATHHOUSE

    安部典子「TIME LAG」- SCAI THE BATHHOUSE

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    安部典子さんの「TIME LAG」をSCAI THE BATHHOUSEでみてきました。

    幾重にも重なった紙を切り抜くことで、地層の様な重なりをみせている作品です。

    「TIME LAG」というタイトルを聞いてからみると、あたかも瞬間を切り抜いて堆積させた時間を物体化した様にもみえてきて、地層の重なりのような等高線を立体化した造形としてみるだけでなく、別の側面からもみれることで面白くみえてきます。

    時間という側面からみれば、河原温さんの時間の作品の作品集を切り抜いて堆積させた作品もあったので、今回の作品が時間の側面からの影響をより強く意識した作品であることを感じさせました。

    時間というものをまるで物であるように捉えて彫刻として作品化しているようでした。その1枚1枚の紙には時間や記憶が刻まれているとも思えて記憶の断片をみているようにも捉えられました。

    ただ単純に造形としてみるだけでも面白いし、存在感があって美しいものとしてみれるのですが、その物としての重みや美しさを時間と重ねても非常に面白かったです。

    最近の話では、21_21DesignSightでやった吉岡徳仁キュレーションによる「セカンドネイチャー展」でも作品が出ていたみたいなので、(自分は言われて思い出した。)どこかで見ていたような気がしたのでそこでだったようでした。

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    セカンド・ネイチャー
    セカンド・ネイチャー

     

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  • アニッシュ・カプーア – SCAI THE BATHHOUSE

    アニッシュ・カプーア – SCAI THE BATHHOUSE

    SCAI THE BATHHOUSEでやっていたアニッシュ・カプーアを観て来ました。

    光を使った作品です。ただ、光といっても光源を使ったような光ではなく光の反射とか鏡のような光の使い方です。美しい形状のものに移り込む景色が今までに見た事の無い光景になると言うような作品でした。

    今回の作品はそのもの自体も美しいと思えるようなものなんですが、2mくらいあるような皿のような形状のものに映り込んだ時に、その視界一杯に自分の目が映り込んだりするのは体験しないとわからないですね。

    アニッシュ・カプーアは金沢21世紀美術館で暗闇の中の傾斜に穴なのかそうでないのか?というような作品をつくってたりします。そこから考えても光を利用した目の錯覚のような作品を多く作っているようです。

    BOOK

    Anish Kapoor
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    Anish Kapoor
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  • ジュリアン・オピー – SCAI THE BATHHOUSE

    ジュリアン・オピー – SCAI THE BATHHOUSE

    SCAI THE BATHHOUSEで、ジュリアン・オピーを見てきました。

    ジュリアン・オピーの印象としては、グラフィックデザインのような肖像画のようなものを書いてたり、ちょっとコミカルなマンガチックな物なんだけど、感情が読み取れないような、そういうものを作っている人という印象でしたが、今回はそのグラフィックデザイン的な部分を3Dに近づけるような事をしていて面白いなと思いました。

    良く画像でみるような2Dの感じはそのままなんですが、そこにどうにか動きをつけようとしているのか?アニメとは違うリアルな3Dの動画と合わせていたり、目が動いていたり、3D加工をしている絵画を作っていたりなど、強引な手法で2Dを3Dにしようとしている感じが、2.5Dと言って良いような普段見れないような不思議な絵画として落とし込まれていたのが印象的で面白かったです。

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    Julian Opie Recent Works
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  • 「A House is not A Home」- SCAI THE BATHHOUSE

    「A House is not A Home」- SCAI THE BATHHOUSE

    SCAI THE BATHHOUSEで観てきました。安部典子、古武家賢太郎、永山祐子、齋木克裕「A House is not A Home」です。

    SCAIさんは、あまりグループ展とかしなそうなイメージだったんですけど、今回は4人の作品が置いてありました。

    新人なのか?と思いきや、永山祐子さんとかは建築界隈で有名人ですし、高木正勝さんのCDジャケットとかやってた古武家賢太郎とかも居たり。

    一応、特定の「場所」における記憶、身体の、そして魂の「ランドスケープ」、「空間」への投影と照応、それらをテーマにした展覧会っていうテーマがあったみたいだけど、全体的に微妙な感じに。一人一人で個展という感じでやった方が面白そうな気もしたけど。でもまあグループ展ってそんなもんかな?

    BOOK

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  • 大庭 大介「The Light Field −光の場−」

    大庭 大介「The Light Field −光の場−」

    SCAI THE BATHHOUSEで行われていた。大庭大介さんの「The Light Field −光の場−」を観に行きました。

    SCAI THE BATHHOUSEで初の個展だそうです。作品は偏光パール絵の具をつかって、見る位置によって様々ないろがみえるという作品です。テーマは森と氷山みたいな感じだったようです。

    やはり、こういう見る位置によって見え方が変わる作品とか立体作品とかはどうしてもwebや本や写真ではわからないということもあるし、本物を目の前にしないとなというのはありますね。それに色合いが画面では再現できませんしねぇ。

    特に最近はなんでもwebで見れたり、わかっちゃうような気になっちゃうという風潮もあるので、そういう光の加減などを利用した、蛍光色とか金銀とか偏光とかそういうのを使った物は、作品としてしか所有できないので強度があって良いと思います。

  • イェッペ・ハイン 「Kuru Kuru」- SCAI THE BATHHOUSE

    イェッペ・ハイン 「Kuru Kuru」- SCAI THE BATHHOUSE

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    イェッペ・ハイン 「Kuru Kuru」スカイ・ザ・バスハウスにて2009年1月16日(金)〜2月28日(土)

    行こう行こうと思って行けていなかったSCAI THE BATHHOUSEにやっと行ってきました。詳しい解説はこのページを見ていただければ。

    鏡の様に映り込む作品が多く、周りの環境と自分の関わり合いを第三者のように、観るという感じがしました。または、鏡の向こう側の世界があるような。その向こう側を別の世界に感じるというような。そういう作りになっていたような気がします。

    どちらの捉え方にせよ、自分と作品が関わり合う事で完成して、鏡の向こうは違う何かと感じさせるように仕組みだったのかな。