森靖さんの「Ba de ya」をPERCELに観てきました。
とにかく、中央の大きいスペースにあった超巨大なエルビスプレスリーの彫刻作品に全てを持って行かれました。なぜか体だけ女性化していて、しかしプレスリーの男臭さはそのままにかなりの奇形かつエモーショナルな作品として、怖さすら感じる仕上がりでした。とにかく力を感じる圧倒的な存在感があり、宗教的な何かに感じるほどでした。
木彫でこれほど大きなものは現代アートしては見たことがないような気がします。どちらかというと、金剛力士像のようなものと近いものに感じました。このような力が宗教に利用されているという運慶などの当時の存在を体験しているようにも感じました。
そのほかにも小さなものなどや人体のサイズくらいの作品もあったのですが、どれも何か異形の者のような雰囲気のある力強さを感じました。
このような異形の作品を絵画でみることはありますが、実態となって立体化しているとその圧倒的なリアリティと木という自然の力も合間って、そこに新たなコンテクストが生まれているように感じます。
とにかく巨大な作品に圧倒されますが、それ以外の作品からもその圧倒的な力を補強するような力がありました。
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INFO
森靖「Ba de ya」
会場:PERCEL
会期:2020年9月26日(土)- 2023年11月15日(日)
開館時間:14:00 – 19:00
休館日:月、火、祝日
WEB:https://parceltokyo.jp/exhibition/upcoming-ba-de-ya/