五木田智央さんの「THE GREAT CIRCUS」をDIC川村記念美術館で観てきました。
五木田智央さんといえば、個人的にはFLYING RHYTHMSをはじめとした、CDのアートワークやその他イラストなどを中心として、少しストリートよりのイラスト的なものを書いている人というイメージが強かったのだけれども、今回の展示をみて完全に画家というかアーティストであるんだなということを強く認識しました。
基本的にカラフルな色を使う人ではないとは思っていましたが、絵画もほぼモノトーンだけれどもそれで十分であると思わせるような多様の白と黒と灰色が存在していてあらゆるものをクールにまとめている印象です。筆のスピードや捌きや軽さ・重さが感じられてそれだけでものすごく魅力的な絵が展開されていてとにかくすごく好きな感じで良かった。
特に大きい人物絵画は素晴らしく、NYでも完売したのが頷ける完成度です。青い作品、滲んだ赤〜オレンジ〜黄色のような作品このあたりもグラデーションや滲みなんかで色々な表現を見せておもしろいのですが、もう一面としてストリート的な雰囲気のあるステンシルの作品や小さい絵画や写真のような雰囲気の絵画が組み合わさって一つの作品となっているものも別の面としてすごく良いです。
ストリート的な空気からクールな空気までモノトーンで一気に圧縮したような作品群がとにかく素晴らしく、何度でも見たくなるような展覧会でした。今後も五木田さんの展覧会あったら観に行かないとな。