タグ: nact

  • 「ARTIST FILE 2010」- 国立新美術館

    「ARTIST FILE 2010」- 国立新美術館

    今年もやっていたアーティストファイルに行って来ました。国立新美術館で毎年やっている、ARTIST FILE 2010です。

    面白かったです。今年は好きな感じなのが多かったような気がします。特に桑久保徹さんの作品はよかった。新作と思われる壷のシリーズも面白かったんだけど、不思議な風景画みたいなやつはやっぱりいい。西洋の文脈上にありそうなタッチなんだけど、幻想の世界の捉え方が、日本的というか、どこかフィギュアとかアニメ漫画系を思わせるような感じがしてしまうのが入りやすくて好きでした。

    福田尚代さんの回文とか本を解体したり分解してる作品も好きでした。なんとなく言葉を分解したりサンプリングしたり構築してるなっていう感じとか偶然の取り込み方みたいなのが関連して連想させるのが面白かったです。

    石田尚志さんの動いていく線画もなかなか迫力がありましたね。やってみればできるだろうなって思うような感じではあったんですけど、その手間とかを考えたらスゴいなーという感じがヒシヒシと。

    他も泡の人とか、オランダの作家さんの日常風景が不思議に切り取られるのとか面白かったですね。

    この全員の個展があるみたいなスタイルにも慣れて来て、この感じで見るのもなかなかおもしろいなーって思えるようになって来ました。一緒に何かやるとか作品が少ない数しか無いみたいな何人展みたいな感じじゃなくて、個展が全部並んでるというスタイルなのが面白くみれるところだなーって思います。

  • 「文化庁メディア芸術祭」- 国立新美術館

    「文化庁メディア芸術祭」- 国立新美術館

    文化庁メディア芸術祭がはじまったという事で、ちょっと楽しみにしつつ行ってきました。毎年なんだかんだで楽しみなんですよねぇ。しかも今回はiPhoneアプリとかあったりして、それもなかなか面白い感じですね。

    やっていたのは新国立美術館ですね。今年も新国立美術館だったんで、去年みたいにちょっと観づらいかな?なんて思って行ったんですが、今年は何となく会場構成が良いバランスで、見やすかったです。ちょっと人が少ないタイミングで行けたのが良かったのかもしれませんが。アニメは結構みてたやつが多かったですね。とらドラ!とかが入ってたのは意外だったけど、嬉しかったですね。あと、センコロールは観たいなぁ。

    ミュージックビデオでもSOURの日々の音色とかがずっと流れてていいなぁって感じだったなぁ。でも、あのビデオは良いビデオですよねぇ。

    あとは、電気グルーヴのFake itとかも流れてたなぁ。

    ゲーム部門とかWeb部門とかも毎年参考になるなーなんて思いながら観たり。あと、明和電気がらみのYUREXとかも出てたなぁ。あと、ブラウン管とビデオデッキをつかって演奏する人の演奏とかもあったり。漫画部門は結構いつも通りじゃないっていう面子だったりするんだけど、まあその辺はご愛嬌かな?とにかく結構いろいろ面白かったです。

    iPhone持ってる人は行く前にアプリを落としていった方が良いかも。Wi-Fi下か、PC経由じゃないと落とせないので要注意です。

    会場の説明とか作品それぞれの説明とか、Twitterを使った投稿とかも出来ます。そういえば、裏の方にTwitter広場なるものがあったけど、使い方不明すぎた。

  • 「DOMANI明日展」- 国立新美術館 / 「医学と芸術展」- 森美術館

    「DOMANI明日展」- 国立新美術館 / 「医学と芸術展」- 森美術館

    六本木で色々やっているタイミングだったので、まとめて観に行きました。まずは、国立新美術館のDOMANI・明日展2009です。

    海外派遣された若手芸術家の発表展で、色々なタイプの作品があって、現代美術ばかりではなくて、他のタイプの美術がありました。安田佐智種の写真が好きでした。引き延ばして歪んだ高層ビルの眺めのようなものは面白かったです。伊庭靖子の陶器のような絵画とか、藤原彩人さんの平面のような立体彫刻とかもおもしろかった。

    DESIGN HUBのたべものと布です。「食べものを楽しくおいしく食べる」というテーマのもと、ランチョンマットやテーブルクロスなどの「フードクロス」をデザイン。食べることの幸せを、目でも楽しんでいただける展覧会。

    ということで、色々なクロスが売ってたけど、なんかちょっと飛び道具が多くて実際使うとなると違うんじゃないかなってのが多かったです。でも、実際にそのばで買えるっていうのは大きいと思います。

    森美術館の「医学と芸術展」です。森美術館だから行くっていうのもちょっとありましたが、結果的に面白かったです。単純に普通の展示とは違ってテーマが飛躍しているなっていう部分はあったと思いますが、そういう雰囲気が面白かったです。

    何となく医学の歴史とかに詳しくなって気分にも少しなったりして。ココが見所って感じはなかったですが、しいていえば、ダミアンハーストとダ・ヴィンチなんでしょうか?ダ・ヴィンチのスケッチとかはかなりスゴかったです。

    BOOK

    For the Love of God: The Making of the Diamond Skull
    Damien Hirst
    Harry N. Abrams
    売り上げランキング: 37742
  • 松本陽子/野口里佳「光」- 国立新美術館

    松本陽子/野口里佳「光」- 国立新美術館

    光 松本陽子/野口里佳を国立新美術館に観に行きました。

    光というテーマのもとに2人のアーティストが作品を作ったっていう感じというよりは、光という物を使っているアーティスト2人使ったという展示ですね。

    野口里佳さんは、写真で確かに光を生かしたような、薄い柔らかい色合いの作品でした。白より白を目指した雪山の写真のとか展示含めて良かったです。

    松本陽子さんのドローイングはかなり力強かったです。光を意識した光のみを抽出したようなドローイングは良かったです。ドローイングで光を表すような作品は面白いのが多いです。何となく間を感じさせるという気がします。

    BOOK

    鳥を見る―野口里佳作品集
    野口 里佳
    P3 art and environment
    売り上げランキング: 258478
    Yoko Matsumoto―1989-1995
    Yoko Matsumoto―1989-1995
    posted with amazlet at 09.11.09
    松本 陽子
    アキライケダギャラリー
  • 野村仁「変化する相―時・場・身体」- 国立新美術館

    野村仁「変化する相―時・場・身体」- 国立新美術館

    野村仁さんの変化する相―時・場・身体に行ってきました。国立新美術館です。全然知らなかったのですが、かなり昔から活動されている現代美術家の方で、今までやってきたことのすべてを網羅しているのかな?かなり大規模な回顧展だったと思います。

    写真やビデオやテープをつかったものから、立体や光を使った作品まで色々な作品がありましたが、最終的には時間を主に捉えたものが多かったような気がします。段ボールの大きな造形物が自重で変形していく様をアートしたというものが一番最初にありましたが、時間を切り取ってその様をアートにして行くものがいくつかありました。毎日同じ場所で同じ時間に写真を撮る事で太陽や月の移動を新しい形で見せる事なんかも時間の捉え方といえなくもないと思いますし。

    何か視点を少し変えて新たにそのものや概念をとらえ直すと言うような事をやっていて、非常に真っ当というか、正しいと言うかそういう現代美術家だなと思いました。やはり昔の人だからでしょうか?変に曲がっていない感じが今の現代美術としては珍しく感じられました。

    BOOK

    見る 野村仁:偶然と必然のフェノメナ(CD付)
    野村 仁
    赤々舎
    売り上げランキング: 215797
    Time‐space―1968 to 1993
    Time‐space―1968 to 1993
    posted with amazlet at 09.08.09
    野村 仁
    光琳社出版
    売り上げランキング: 645156
    野村仁-生命の起源:宇宙・太陽・DNA (水戸芸術館現代美術センター展覧会資料 (第47号))
    野村 仁
    水戸芸術館現代美術センター
    売り上げランキング: 851991
  • 「ARTIST FILE 2009」- 国立新美術館

    R0016707.jpg

    ARTIST FILE 2009に行ってきました。この展覧会は、国立新美術館の学芸スタッフが日頃のフィールドワークの中で注目する作家たちを取り上げ、それぞれを個展形式で紹介する展覧会ということで、9人分の個展が一挙にみられるという感じです。

    それぞれ9人分の個展という事で、もちろん好きな感じのもあれば、そんなに好きじゃないなーっていうのもあります。行けばどれか一つくらいは好きなものがあるんじゃないですかねぇ?まあ、好きな物ばかりを観てるだけでは面白くないので、こういう一同に観れるって言うのは面白いですね。

    好きだったのは、村井進吾さんと津上みゆきさんです。特に村井進吾さんはつぼでした。展示の仕方がすごい良かったのですが、見た瞬間になにやら静寂のような凛とした空気があって、石の彫刻なんですが、自然の中にありそうなタイプの展示でしたが、これがホワイトキューブの中にあるインパクトがすごかったです。しかも力強いというか。とにかくカッコいい感じです。

    R0016705.jpg

    津上みゆきさんは、アンビエントな感じの風景画です。

    宮永愛子さんは、相変わらずのナフタリンの彫刻でした。

    外にあった、平川滋子さんの作品を撮ってみました。紫外線があると白いプラスティックが紫に変わるそうです。

  • 「第12回 文化庁メディア芸術祭」- 国立新美術館

    「第12回 文化庁メディア芸術祭」- 国立新美術館

    R0016170-pola.jpg

    第12回 文化庁メディア芸術祭 国立新美術館にて2009年02月04日 〜 2009年02月15日。今年もこの季節がやってきました。もう12回目になります。文化庁メディア芸術祭です。

    回を増すごとに良い具合に発展していると思います。今年は会期が長いのかな?例年短くて混んでるイメージなのですが、今年は比較的金曜日の開催時間が長い時に行ってもそれほど混んではいませんでした。土日になるとどうかわかりませんが。

    アート、マンガ、アニメ、エンターテイメントという部門でだいたいその年度での、それぞれの優秀な物が出そろうというイベントでなかなか面白いと思います。丁寧に観て行くと時間がいくらあっても足りませんので、ある程度観る物を絞ってから行く方が良いかもしれません。

    R0016171-pola.jpg

    まあ、去年はこんな年だったんだなーとか、あー去年こんな作品があったのに観てなかったんだーとか、こういう作品はここでしかみれないよなーなんて言う感じで、観に行くのですが、今年はこんな物がありました。

    多分この辺はアート部門ですね。

    とくに新しい技術って感じはしなかったけど、近寄るとファンが回る壁。

    R0016172-pola.jpg

    みんなが両耳に手をあてて落ち込んでいるような見た目になる。

    耳には手すりから、手を通じて骨伝導で空襲の音が聞こえていて、実際空襲のあった街で行ったインスタレーションの再現。

    新しくはないけど、戦争とかはいつまでたってもアートの対象なんだなと。

    R0016176-pola.jpg

    エンターテイメント部門はでっかくTENORI-ONでしたね。いまいち形が好きじゃないのと高いので買ってないですけど、やっぱり、最近では一番革新的イメージがありましたで。

    TVでやってるようなアニメ部門はだいたい観た事あったけど、湯浅さんのカイバっていうOVAが気になりました。観たいなぁ。MINDGAME面白いしな。

    マンガは今年もピアノの森?って感じでした。休刊前までは読んだ記憶があります。マンガ部門はいまいちでしたね。諸星大二郎が入っていたのが驚き。

    今年は、なんだか人員も増えてて色々見やすくなるように工夫してたようにも感じます。どうしても音が出る物が近いと周りの音が被ってしまうので、音が出るものの個室とかは入り口を暗幕で塞ぐとか、そういうちょっとした心配りが少し欲しいところです。

  • アバンギャルドチャイナ – 国立新美術館

    アバンギャルドチャイナ – 国立新美術館

    080820-008.jpg

    開会式/内覧会のチケットをゲットしたので、「アバンギャルドチャイナ」を国立新美術館で観てきました。

    コチラがポスターとか。中国のアバンギャルド30年分くらいを総ざらいです。

    080820-007.jpg

    開会式です。作家さんとかが話を少ししたりしてました。

    展覧会は有名な作品が沢山ありました。絵画が多かったかなぁ。映画の「胡同のひまわり」の絵の、張曉剛(ジャン・シャオガン)さんの作品とか、方力鈞 (ファン・リジュン)さんとか。中国の現代アートですが、中国の状況を踏まえた上で考えるとわかりやすい作品が多いように思いました。それほど複雑ではないというか。ちょっと嫌だって思う人もいそうなやつとか色々ありましたが。

    見終わったあとで、ちょっとした食べ物とか飲み物とか懇談会がありました。知り合いもいなかったので、食べるだけどいう感じでした。ということで、食べ物。

    080820-006.jpg
    080820-005.jpg
    080820-004.jpg
    080820-003.jpg