Gerhard Richter「Painting」をWAKO WORKS OF ARTで観てきました。
ゲルハルト・リヒターといえば、現存する作家でアートシーンで重要と言っていい作家の中の一人で、価格も高いという作家でもあります。
ドイツの作家でペイントや写真やデジタル的な加工までなんでも利用する作家で平面作品がほとんどです。ヴェネチアビエンナーレやドクメンタなどの現代アート界での重要なイベントでの評価も高いというとにかく超重要な作家です。
絵画だけにとどまらず写真やその他の表現方法も使いますが、今回はPaintingというタイトルだけあってペインティングされたもので構成されていました。アブストラクト・ペインティングから、写真の上にペインティングしたオーバー・ペインテッド・フォトなどがありました。
やはり、リヒターぐらいになってくるとありがたやーっていう気分でみてしまう部分もあるんですが、それとは別に実際目の前にしてみるとやはりすごいなと思わされます。
色というか絵の具というかそういう物体が混じり合って表現されている強さのようなものが感じられました。ストライプスみたいにデジタルを駆使してその面に吸い込まれそうになるものも結構好きなんですが、今回の力強さや、写真の上に表現される新たな物語のような絵の具がさすがでした。
2016年の春には瀬戸内海の豊島(「とよしま」、てしまではない)に初のパーマネント・スペースがオープンし、海を望む展示空間に最新作の「14枚のガラス」が恒久設置されるそうなので、かなり気になります。今年は瀬戸内海近辺がさらに熱くなりますね。
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