内藤礼さんの「すべて動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している」を神奈川県立近代美術館 鎌倉に観に行きました。
これは、終わり直前で駆け込みで行って良かった・・・。ホントにおもしろかったです。内藤さん言えば、空気や場の雰囲気というような曖昧なものを作る作家というイメージがあったんですが、これほどまでに場をつくるなんて、すごいかったです。
色々作品はあったんですが、「地上はどんなところだったか」が特にスゴかったです。
ガラスの反射をつかってそこに無い向こう側の世界を作っていました。説明が難しいのですが、鏡のこちら側と向こう側、そして鏡の中の向こう側という世界を薄らとつないで存在を感じさせるというようなものでした。
水やガラスなど反射や小さい光を使っての反射を含めて完成された空間で、ガラスに映るものが反射なのか向こう側にそんざいする実態なのかわからないような世界が面白かったです。
体験してみないとわからないと思うんですが、良かったです。そのほかもいつもの内藤さんのような精霊の作品もあったりしました。とにかく良かったです。
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左右社
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