ジョージェ・オズボルトさんの「For better or worse」をTARO NASUで観てきました。
小人たちがよくわからないアートを観ながら、それをさらに鑑賞者がアートとしてみているような、複雑な構造をPOPにまとめてしまっているような展示でした。
小人や動物たちが興味深げにペインティングを観ているんだけど、そのペインティングが難解な?崩壊している感じという。面白かったです。
どこか7人の小人にも似ているけど、何かずれている妖精たちがポートレイトを見ている。ステイトメントを読むと以下のような内容がある。
移民問題が取り沙汰されるセルビア。ユーゴスラビア解体を経験し、故国喪失者であるオズボルトが制作したセルビアの妖精たちは年初のイギリスでの展示から更にまた遠く、日本へと侵攻する。
引用:https://www.taronasugallery.com/exhibitions/%e3%82%b8%e3%83%a7%e3%83%bc%e3%82%b8%e3%82%a7%e3%83%bb%e3%82%aa%e3%82%ba%e3%83%9c%e3%83%ab%e3%83%88-%e3%80%8cfor-better-or-worse%e3%80%8d
そう考えると小人たちは移民かもしれないなど、複雑なコンテクストが出てきてさらに面白い。しかし、何かコミカルでもある。
奥の方には日本の根付に着想を得た彫刻作品とかがあった。どうやら、ひょっとこ的な面を巨大化したものと、ひょっとこの口の形に呼応しているのか?タコのような作品。後ろにもひょっとこ的に花をくわえているダンサー。
手前の小人たちの作品がインパクトがありすぎて印象が弱く感じてしまったけど、ゆるいイメージと、イメージの連鎖と、複雑さがあり面白い展覧会でした。
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