赤石隆明さんの「Waste Park」をG/P Galleryで観てきました。
本展では、2010年より始めたプロジェクト「Waste Park」が俯瞰できるような展示構成となっています。「Waste Park」は、友人よりプレゼントされた赤い石(パワースートン)を起点に、写真、立体、パフォーマンスなどジャンルを問わず作り出したイメージの変換を繰り返すことで、自作をアップデートし続ける試みです。パワーストーンの形を模造した多面体のコンクリートの塊を展示し破壊するというパフォーマンス(2011年)、これらの記録写真を転写した布で大量生産したクッション(2012年〜)、多面体の組み合わせを数パターン撮影し、ストレッチフィルムにプロジェクションした100以上のバリエーションからなる「Flimsy Stele」(2015年〜)にみられるように、作家の制作環境や条件に左右されながらも形態を変化させ、執拗な反覆によって増殖を持続させています。「あいちにトリエナーレ2016」で発表したインスターレションでは、2メートルにもおよぶ巨大なクッションへと変貌と遂げており、同作を発展させた新作も展示予定です。ぜひこの機会にご高覧ください。
とあるように、展覧会をやるたびに進化するような、物語が追加されているような展覧会をやっています。赤石隆明さんのWEBとかみるとその過程が追えて面白いのです。その最新の展覧会が今回のもので、最初の方でやったと思われるコンクリートブロックの破壊の写真を展示しつつ、前回のあいちトリエンナーレの作りをほぼそのままに、コンクリートをその展示にかけるという展覧会になっていて、なんというかコレはもしかして一周してループ展開に?みたいな面白さがありました。
作品の中にそれまでの展覧会が込められていて徐々に進んできたと思うのですが、それを破壊するかのような、全て塗りつぶすかのようにコンクリートがかけられていました。次の展開が気になります。ちなみに前回のあいちトリエンナーレも行ったので一枚写真をアップしておきます。
記憶が正しければ、あいちトリエンナーレでも何か即売的に売っていて安かったような気がします。今回も作品で使われているクッションの小さいものと似たようなものがかなり安い値段で売られていて(多分エディションとかないからだと思います)、これは買いだなと思います。というか、買いました。笑