今年もやっていたアーティストファイルに行って来ました。国立新美術館で毎年やっている、ARTIST FILE 2010です。
面白かったです。今年は好きな感じなのが多かったような気がします。特に桑久保徹さんの作品はよかった。新作と思われる壷のシリーズも面白かったんだけど、不思議な風景画みたいなやつはやっぱりいい。西洋の文脈上にありそうなタッチなんだけど、幻想の世界の捉え方が、日本的というか、どこかフィギュアとかアニメ漫画系を思わせるような感じがしてしまうのが入りやすくて好きでした。
福田尚代さんの回文とか本を解体したり分解してる作品も好きでした。なんとなく言葉を分解したりサンプリングしたり構築してるなっていう感じとか偶然の取り込み方みたいなのが関連して連想させるのが面白かったです。
石田尚志さんの動いていく線画もなかなか迫力がありましたね。やってみればできるだろうなって思うような感じではあったんですけど、その手間とかを考えたらスゴいなーという感じがヒシヒシと。
他も泡の人とか、オランダの作家さんの日常風景が不思議に切り取られるのとか面白かったですね。
この全員の個展があるみたいなスタイルにも慣れて来て、この感じで見るのもなかなかおもしろいなーって思えるようになって来ました。一緒に何かやるとか作品が少ない数しか無いみたいな何人展みたいな感じじゃなくて、個展が全部並んでるというスタイルなのが面白くみれるところだなーって思います。