ユルゲン・テラー「テラー ガ カエル」展をBLUM & POE 東京で観てきました。
テラーは、1991年にDetails誌に掲載されたカート・コバーンを撮影したアイコニックな作品によって大きな注目を集めました。その後、1992年に渋谷パルコで行われた初めての個展では、ポートレイトや初期のファッションフォトを発表しています。翌年には、モナコのフェスティバル・ドゥ・ラ・モードにおいて<1993 Photography Prize>を受賞しました。以来、作家はマーク・ジェイコブス、ヴィヴィアン・ウェストウッド、COMME des GARÇONS、ヘルムート・ラングといった世界的なメゾンやファッションデザイナーたちとの数々の企画に携わって来ました。ありのままでカジュアルな雰囲気を湛えた作家の作品群は、無作為なようでありながら、厳密なプランやステージ構成の元に成り立っています。このような対照的な要素がもたらす緊張感は、本展によせた風変わりなシナリオにも現れていると言えるでしょう。
https://www.blumandpoe.com/exhibitions/juergen_teller_teller_ga_kaeru
というように完全に計算された写真のようなんですが、その完全に計算されるベースとなる部分が絶妙な気の抜けたような写真でどこかこちらがバカにされてるんじゃないかというくらいに、捉えられない写真がならんでいました。
入り口部分で流れていた動画なんかは、ギャラリーでやっているテラーの展覧会を興味なさげにダラダラみながら現代アートとかわけわからないなーみたいなみたいなことを言う動画で、逆にこうやってみる方が正しいのではないか?と思うほどのもので、そこから捉えずらさがより強調されたような気がしました。
とにかく、この独特な計算されているのか、されていないのか全くわからず捉えどころのないような写真が面白い写真に見えてしまうあたり、完全に計算されているんだろうなと思います。他のファッションよりな写真もいろいろ見てみたいな。(検索すればでてくるか。笑)