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  • 「Beyond」展 – SCAI THE BATHHOUSE

    「Beyond」展 – SCAI THE BATHHOUSE

    「Beyond」展をスカイ・ザ・バスハウスで観てきました。

    震災の影響なのかグループ展のような物が多いです。基本的にテーマがなくて震災の為アーティストが来れなくなって、グループ展となっているようなタイプのグループ展は取り上げていないのですが(何て感想を書いていいかよくわからないので。)、ここは「Beyond」というタイトルをつけてコンセプトありで、しかも有名作家をとりあげていたので、面白かったです。

    アート、あるいは美術という仕組みの中にはコンセプトやルールのようなものは確かに存在しますが、それを操る創造の言語は一般的な概念を軽々と超越していきます。鑑賞者との距離をはかるように近づいたり、離れてみたり、行ったり来たりする・・・。作品とのそのような対話の中で、アーティスト達の様々な創造言語が、限りなく広がりを持つものであると感じさせられることでしょう。

    名和晃平さんは、未発表作のドローイングシリーズ Line-Fragment を展示していたのですが、最初これが誰の作品かわかっていないで良いなーと思ってみていたのですが、わかった時にちょっとビックリしました。普段の名和さんの作風とちょっと違っているような気がしましたが、クオリティが高くて観ていて飽きないです。

    イェッペ・ハインさんの作品は、前におそらくSCAIで観ていたのでそれほど驚きはなかったですが好きです。嵯峨篤さんの作品もただただ鏡面のように黒い作品も好きです。中西 夏之さんの増殖していく細胞のような作品も独特の空気感がありますし、川上 幸之介さんの作品は特殊な描きかたをしていそうな特殊な絵のように思えました。そしてブライアン・アルフレッドさんのデジタル化したような何かを省略して平面化してしまった空間のような作品もかなり良かったです。こういう作品はホワイトキューブの中で観るよりも家とかでみると窓として切り取られている先がデジタルの空間として機能しそうなので、また印象が変わってきそうですが、そこがかなり面白く好きなタイプの作品でした。

    有名どころも集まっているし、名和さんなどはMOTで大規模個展も行われているのでそのあたりと絡めてみるのもかなり面白いかもしれません。

    BOOK

    Jeppe Hein
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  • 「万華鏡の視覚」- 森美術館

    「万華鏡の視覚」- 森美術館

    森美術館でやっていた、万華鏡の視覚に行ってきました。

    万華鏡の視覚というタイトルだけあって、視覚を主に利用してそれを歪めてくるようなそういう類いの作品が多かったように思います。やはり光とかを利用している作品も多くて森美術館の展示はいつも面白いなーって感じました。

    あと、個人的にはジムランビーの床の上を、イェッペハインの玉が転がっているのにはちょっと興奮しました。ジムランビーの床とかは単体だといつものと変わらないし、何となく飽きてしまう部分は否めないんですけど、イェッペハインの玉が鑑賞している人を襲う様はなかなか面白いものがありました。

    あと、LSDの噴水とか結構インパクトはありました。実際には希釈して安全なものをつかっているとはいえ、一応正式なLSDですって紙も貼ってあったり。オラファーエリアソンの偏光を使った作品も単純ですが、面白かったかなぁ。光の干渉で色が変わったりとか。あと、部屋中全体がミラーボールのやつはいい感じでしたね。行ったのが夜だったから、六本木の夜景とあいまってなんかテンション上がります。

    まあ、全体的にいうとこれはスゴいっていうのはそんなに無かったんだけども、平均的にレベル高いなーっていう展示でした。ただ、やっぱり森美術館は面白いんだけども、一般の人達の鑑賞のマナーがあまり良くないのが玉にきずですね。

  • イェッペ・ハイン 「Kuru Kuru」- SCAI THE BATHHOUSE

    イェッペ・ハイン 「Kuru Kuru」- SCAI THE BATHHOUSE

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    イェッペ・ハイン 「Kuru Kuru」スカイ・ザ・バスハウスにて2009年1月16日(金)〜2月28日(土)

    行こう行こうと思って行けていなかったSCAI THE BATHHOUSEにやっと行ってきました。詳しい解説はこのページを見ていただければ。

    鏡の様に映り込む作品が多く、周りの環境と自分の関わり合いを第三者のように、観るという感じがしました。または、鏡の向こう側の世界があるような。その向こう側を別の世界に感じるというような。そういう作りになっていたような気がします。

    どちらの捉え方にせよ、自分と作品が関わり合う事で完成して、鏡の向こうは違う何かと感じさせるように仕組みだったのかな。