デヴィッド・シュリグリー ≡ 金氏徹平「村田沙耶香のユートピア_〝正常〟の構造と暴力」をGYRE GALLERYで観てきました。
本展覧会「村田沙耶香のユートピア_〝正常〟の構造と暴力」展は、小説『コンビニ人間』で芥川賞を受賞した村田沙耶香の“ユートピア”という世界観を、村田沙耶香と現代美術家のデヴィッド・シュリグリー、金氏徹平との相互の作品を通じた対話によって浮かび上がらせていく。
引用:https://gyre-omotesando.com/artandgallery/sayaka-murata/
村田沙耶香さんの小説「コンビニ人間」を起点として、村田沙耶香さんの小説(と今回出ている絵画)に反応する形で、デヴィッド・シュリグリーさんと、金氏徹平さんの作品が展開されている展覧会です。
金氏さんは今までの様々なシリーズからテーマに沿ったものを出しているようなイメージで小説「コンビニ人間」の表紙に使われたTowerシリーズや、White Dischargeシリーズ、Ghost in the Liquid Roomシリーズ、などなどありました。
残念ながら小説を読んでいないため、関連性を見出すことは難しかったのですが、壁に小説の一説のようなものがあったので、それと関連するように観ていく形になりました。
どちらかというと、デヴィッド・シュリグリーさんの作品の方が、直接的に小説の内容に反応して作られているような感じで、文章と絵画がリンクしているようでした。デヴィッド・シュリグリーさんの作品の方は文字も入っているので、わかりやすかったです。
小説と関係なく、今回の展示をみても、デヴィッド・シュリグリーさんと金氏徹平さんの作品は力の抜け方が近い気がしましたし、色の使い方なんかも似ているような印象を受けました。
そのため、展示空間に統一感があって、村田沙耶香さんの絵画やコラージュの方がちょっと浮いちゃってるかもしれないと思うほどでした。
ほんとは村田沙耶香さんの展覧会なので、小説を読んでからいくべきでした。
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デヴィッド・シュリグリー ≡ 金氏徹平「村田沙耶香のユートピア_〝正常〟の構造と暴力」
会場:GYRE GALLERY
会期:2021年8月20日(金)- 10月17日(日)
WEB:https://gyre-omotesando.com/artandgallery/sayaka-murata/