できやよいさんの個展「Flags」を山本現代で観てきました。
できさんのいわゆる、指でスタンプしたところに顔を書き込んでいくというスタイルで作られた作品でした。LGBTの旗のカラーリングが使われていたり、Flagsというタイトルだけあって、旗がモチーフになっているみたいです。
ステイトメントみると、
できがここ数年取り組んできたのは、世界各国の国旗をモチーフにした「国旗シリーズ」です。ウルグアイ、アイルランド、フランスなどの国旗に使われている色彩をモチーフとして、それぞれおよそ120cm四方の画面にびっしりとフィンガースタンピングで色を乗せ、無数の顔を描き込んだ、一見ミニマルに見えますが、スペクタキュラーな作品となっています。フリーハンドで水平方向に画面に乗せられた様々な色は、風を受けたなびくようにも見え、近寄って見たときに気づく無数の顔は、その国や地域に息づく人々の生を想起させる、非常にアグレッシヴで魅力的な作品です。
引き続きフラッグに興味を持っていたできが今回のテーマに選んだ「マイノリティ・フラッグ」は、セクシャル・マイノリティなどの狭義の範囲でなく、過激な抗議活動で知られる動物愛護団体(動物は人間に対してマイノリティです)やパラリンピックなども含んだものです。
という、ことなので、様々な人々の集まりが一つの旗の考え方を表したような、一見したところ一つの集まりとして見えない何かの中には多くの人間がいたりするようなものをPOPに表して絵画の雰囲気にくらべてPOPで乙女チックな感じがギャップがあって面白いです。